そのえんぱいな日々(本編) 第五百七十七話 The Day Takeoff 中編 その16

 
千穂:
これから皆さんは各クラブで正式メイドとして歩き始めるのですがこの学校でできたメイド仲間はずっと同期の仲間です! お互い支えあい、相談にのり…

梨々衣:(()はハイパーメイド用の指向性短波電脳通信)
(脳破壊プログラムを妨害する電脳電波障壁と使われた薬物除去の為のマイクロマシン、そしてブラックハウンドの橋本研究所製のバイオメイドを統括管理しているオリュンポスのヘーラーに死亡したとダミーデータを)

水菜:
(その組み合わせでヴィクトリア女史が放ったブラックハウンドのバイオメイドは一度戦闘不能に出来れば)

小梅:
(治療して普通のバイオメイドとして生きられるのです!)

梨々衣:
(でも11thロット以上のバイオメイドのチップは簡易製で…)

小梅:
(それについてはお兄ちゃんと先生と優樹子ママが設計しなおしてデメテル様がニケに言ってプラントで再生産してもう人工生命科学研所に在庫がある。その試験タイプを施術して積んだ子達がここの橋本シスターズの子達だけど、健康などに問題は起きて無いってお兄ちゃんが言ってた)

梨々衣:
(ならこれから一か月半で無くてずっと生きらえるということ? )

小梅:
(そう。)

千穂:
でわ、これから皆様が所属することになるエンパイアクラブのオーナーを代表してお二人の方からご挨拶をいただきたいと思います。 まずはEmpire Club Whity Gardenのオーナーで保坂家ご当主あられる保坂良二様、よろしくお願いします。

水菜:
(そして後一か月半のうちにブラックハウンドに残っている橋本シスターズを取りかえせれば…)

梨々衣:
(その妹達も生きられる!)

小梅:
(まあ問題もあるんだけどね。なんせバイオチップそのものだから、ブラックハウンドの時の記憶は残らない。 だから疑似記憶をオリュンポス内に仮想世界をつくって人生を再経験させて‥)

梨々衣:
(そうですわねオリュンポスサーバー内なら一年が一時間弱! それで橋本は?)

水菜:
(橋本という苗字は保護されていた施設の名前にしてある。そこの出資者が橋本家。これデータ、急いで目を通して梨々衣ならできるでしょ)

梨々衣:
(これは…はい保護施設と運営については把握しました)

小梅:
(ルシフェルの姉御が全部してたのこれはルシフェルの姉御とうちのお兄ちゃん、優樹子ママとうちの先生と瑠莉先生とフランソアオーナー、紅葉お嬢様の計画だよ)

梨々衣:
(そんなこと…なにも言ってくれなかった…)

小梅:
(それは梨音と梨々衣は受け皿になる新体制のエンパイアクラブの中心たるEHDENの立ち上げに集中してもらいたかったみたい)

水菜:
(でもこれからは違う)

梨々衣:
(違う?)

良二:
新メイドのみんな、キミ達の力をボク達に貸して欲しい! 
新しき正式メイドよエンパイアクラブの世界へようこそ! 

ボクからの挨拶はこれで終わりだ!

水菜:
(梨々衣と梨音の力を貸して欲しい)

小梅:
(妹達を一人でも多く助け出す為に)

梨々衣:
((涙声)うっ…はい…もちろん橋本家当主として全力で協力させていただきます梨音も説得しますわ))

エミリー:
(おい、しっかりしろ梨々衣マネージャー。 私の妹の前で恥をかかせるなよ?)

梨々衣:
(‥‥わかってますわよ!)

千穂:
でわ次にEmpireClubEDHENの共同オーナーで橋本家ご当主であられる橋本梨々衣様。皆さんには橋本保護施設のオーナーという方が良いかしら。 どうぞ。

良二がウィンクするとエミリーもウィンクで返す。

良二:(小声)
梨々衣あとは任せたぞ

梨々衣:(小声)
はいわかりましたわ。

梨々衣:
ご紹介に預かりました橋本家当主で橋本保護施設オーナーの橋本梨々衣です。
保護施設で育った皆さんにこうやってお目にかかるのを楽しみにしておりました。

美空:
えっうちの保護施設のオーナー様ってこんなに若い子だったの?!

優萌:
どんな人が優萌達を救ってくれたのか知りたかったけど…ほとんど私達と同じくらいの‥

梨々衣:
驚かれるのも当然だと思います。

梨々衣:
施設自体は橋本家が代々運営しているもので、わたくしも昨年唯一存命だった祖父より受け継がせていただいたものです。 

色々な理由でハイパーメイドになり橋本の施設で育ったとおもいますが、皆様の苗字が橋本であるとおり、今は同じ家に籍をもつわたくしもアルティメイドというちょっと特殊な同じメイドで、今はEmpireClubEHDENで共同オーナーとメイドのマネージャーをやっております。

今までも橋本の家が皆様の家であったように、これからはご自分が加入するクラブも家と考え、その家族を守り支えあって生きてください。 

でももし困ったことがあったら家の長女はわたくになりますので、ここにいるみんなはトモダチで仲間だとおもいます。 
だから橋本でない兎萌さんも、そしてフロリーさんもどーんとこのお姉ちゃんになんでも相談してください! 全力で力になりますわ!

梨々衣:
これからは! ご主人様だろうがメイドだろうが一緒にクラブを支える仲間です! 一緒にがんばりましょう!

良二:
そうだ! 一緒にがんばろう!

水菜:
おう~! いいのかな?

エミリー:
姿勢として間違えてはいないんだが…

瑠美奈:
うちのご主人様だったら「諸君! フランソアが先につっこむ! 諸君は後からついてくるのだ!」だけどね。

小梅:
それフランソアさんのマネ? まあ似てるけど。

その17へつづく