そのえんぱいな日々(本編) 第五百七十八話 The Day Takeoff 後編 その18

 
ソフィー:
萌香大佐殿、アタシ的には白旗あげたいんだがどうするんよだコレ?

萌香:
……うぅ…

ソフィー:
手前に地雷原。それを突破してもトーチカが二つ。クレーンに偽装した監視塔が二つ、MTBに多脚戦車多数、戦闘ヘリが少なくても7機。監視塔には見張りの兵士も見える。兵舎や基地の機能の大部分は強固な鉄筋コンクリートで補強された地下。 戦闘機での爆撃や巡行ミサイルで攻撃してもトンネルの中は効果が低い。さらに既存の地下鉄網と繋がっていると考えると他の地上部分への出口から出これるから生き埋めにもできん。それ以前に…

ソフィー:
ここは中央アジアの最前線か? なんで要塞攻略戦をしなくちゃならねえんだよ。

鈴奈:
たしかに…攻め落とすなら一個大隊欲しいですね…

萌香:
いったん指揮車にもどって作戦を本部と検討します。

ソフィー:
了解。 

SE:
しゅん♪

さくら:
フランソアさんのお母様!

Drフィツジェラルド(以後Dr):
さくらさん、ルゥナお待たせしました。心臓動脈付近に壊れた内部回路の破片があってそれを取り出すのに時間がかかってしまいましたが無事に施術はおわりましたわ。もう大丈夫ですわよ。  

さくら:
よかった…ありがとうございます…

Dr:
もうクランケは意識を取り戻しておりますが、回復を施す為に一度眠っていただくので、その前にさくらさんお逢いなってあげてください。

さくら:
はぁい…(涙)

Dr:
ルゥナ、こちらの陣営に攻撃準備をしているあの女狐の部隊。フランソアが無力化すると言うのでわたくしは手をだしませんが、フランソア達が無力化ができなかった場合。ルゥナが衛星砲を使って殲滅することを検討なさい。 でなければわたくしが直接手を出しますわよ。その場合、この都市が地図かから消滅することになると思いなさい。

わたくしはとっても怒っております。 

時間の猶予は今夜のパーティーまでとしますわ。

ルゥナ:
はぁいぃ…わかりました。 どうにかします。

Dr:
疲れました。少し寝ますわ。

ルゥナ:
ありがとうございました。
(敵のヴィクトリア女史より味方であるはずのこの人の方がマズイんだけど…最悪はルゥナの手で多くのブラックハウンドのバイオメイドごと消滅させないと白山市が一般住民ごと消滅…たぶん核攻撃なみのもので地域ごと蒸発させるってことでしょ? 
この人なら本当にやる…。 リミットは20:00まで…とにかくみんなに相談しないと…)

ヴェル:
ほらさくらは無事でしょ?

ゆうと:
さくらさん…無事でよかったです…

さくら:
ゆうとさん、ゆうとさんが庇ってくれたからさくらは無事です、いまは回復を優先してください。

ゆうと:
うん一つ質問が、あそこにブラックハウンドの子達も…助かった?

さくら:
はい、あの轢かれた一人以外は全員こちらの部隊で回収と処置をおこなってます。 彼女達はメイドとして新しい人生を歩めます。

ゆうと:
良かった。 他の子も…できるだけ助けて…うっ!

さくら:
ゆうとさん!

ヴェル:
ゆうとさん、今の自分の状態わかってます? 他の人の心配してられる状態じゃないだけど?

さくら:
ゆうとさんの分までさくらが助けてきますので! 任して下さいゆうとさんは今は回復を

ゆうと:
さくらさんは強いからね‥うん任せる。

ヴェル:
いいね? 今からポッドで回復させるから大人しくして

ゆうと:
はいヴェルさん。

さくら:
ヴェルさんゆうとさんと、回収したブラックハウンドの子たちをお願いします。
さくらみんなの所にいってきます

ヴェル:
うん、任して。さくら…気を付けて。

さくら:
はい!


その19へつづく