そのえんぱいな日々(本編) 第五百七十八話 THE DAY TAKEOFF 後編 その6
蘭子:
ここで出口は合ってるね。遠かったけどやっと着いた。出口を出たらクラブのエントランスは見えるって言われているんだけど。
蘭子:
黒塗りの高級車がお客様下ろすのに並んでる! まさか…
蘭子:
まあそうだよね。エンパイアクラブのロゴとEHDENのロゴ…間違いない、ここが蘭子が移籍するクラブだ・・。 運転手さんがどうぞといってる…はい、渡ります。 そうだよね横断歩道の前だものね。
蘭子:
(うわ…銀色の長い髪に青い目‥純白のメイド服がとても似合ってる…綺麗なメイドさんだ‥)
アリエル:
EmpireClub EHDENへようこそですわ。佐藤様。 ありがとうございます。 夢結、佐藤様のご案内をお願いいたします。
夢愛:
アリエルメイド長、畏まりました。
アリエル:
佐藤様楽しんで行って下さいませ。 はいありがとうございます
蘭子:
(あれがアリエルメイド長…)
アリエル:
はぁわぁあ~! 深里蘭子さんですね! EmpireClub EHDENへようこそ。待ってましたわ! 弊クラブは蘭子さんを歓迎いたしますわ!
スリエル:
姉さん‥嬉しいのは解るけど変な声でてるって…(苦笑)
蘭子:
はっはい!(声が上ずってるいる) 深里蘭子です! よろしくお願いしたします! すいませんなんか忙しい中! あのっそのっ!
アリエル:
申し訳ありませんが次のお客様が待っております。 エミリーさん、スリエルと交代して綾子さんをマリエットメイド秘書の所へ。その後そのまま休憩に入って下さい。
エミリー:
畏まりましたメイド長。 スリエル頼むわ
スリエル:
後は任せて。
蘭子:
真っ白な髪に真っ赤な目…幻想的…綺麗…あっ! ひぃ声に出てたぁ~! スイマセン!
エミリー:
アルビノは珍しいからね。最初はみんな驚くからね気にしてないよ。
私はエミリー・バートン。衛生メイドなんだけど自己紹介は後にしよう。
関係者用の入口はこっちにあるんだ…ついてきて
蘭子:
はい!
蘭子:
こちらはレフトタワーの入口?
エミリー:
うん、5階まではレフト・ライト・サイド・白急ホテルは繋がっているの。あのエントランスのエレベータはサロンフロアへ直通なんだけど、こちらから行けばオフィスフロアとかメイド宿舎フロアとかにもつながっている。
蘭子:
そうなんですね。 あー高いビルで展望台とかあるところはそうなってますね。
エミリー:
そう、その展望台がうちのクラブだとメインサロンになるわけ。
蘭子:
ほぉ~80階からの眺めですものね、たしかに展望台だ…
蘭子:
本当に80階とその上の屋上…これ本当にライトタワーの方はクラブとご主人様のお屋敷なんですか?
エミリー:
そう。色々あるんだけど基本はクラブのお屋敷と一緒で色々な施設がある。メイド秘書課などがあるオフィスは70階だから覚えておいて。あとエレベーターが階層ごとに分けらているからそれも覚えて、すぐになれるよ
蘭子:
はい!
蘭子:
エレベーター降りたら自販機がある! それもアイスクリーム!
エミリー:
蘭…蘭子は、なんか言いずらいな、私はキミの事を蘭って呼んでいいかな?
蘭子:
はい! トモダチとか前のご主人様とかお客様から「蘭」とか「蘭ちゃん」とか言われてたので! エミリーさんも好きなように呼んでくれると嬉しいです!
エミリー:
解った。自販機は各エレベータの前に大抵はある。まあアイスの自販機はこのオフィス前にあるから、一階のコンビニ行くのがメンドクサイ時はここで買うと良い。蘭はアイス好きなの?
蘭子:
一階にコンビニありましたね! クラブの建物の中にコンビニがあるってすごい。 それでアイスは大好きですけど、実はお昼ご飯食べそこねててお腹空いてるので後でちょっとアイスでも食べたいなって♪
エミリー:
だったら私もお昼、お弁当食べるから余分もあると思うから一緒に食べよう!
蘭子:
いいんですか! 嬉しい! なんかでも皆様働いてるのにいきなり来てご飯ご馳走になるって…悪い気が‥
エミリー:
ご主人様達も今休憩入ってるから食べてると思うし。
蘭子:
だったらいいのかな? いただきま~す!
蘭子:
これがメイド秘書課室? 大きい!広いぃ! そして大企業のオフィスみたい!
エミリー:
うん。 なんかエンパイアクラブぽくないよね。 あとここには警備課のオフィスとオリュンポス大使館の分室のオフィスも入ってるから、メイド秘書課だけでつかってるわけじゃないんだ。 あとすぐ使う備品置き場にもなっているし。
蘭子:
警備課と大使館? えぇ…とりあえずおじゃましまーす!
その7へつづく