そのえんぱいな日々(本編) 第五百七十八話 THE DAY TAKEOFF 後編 その7
蘭子:
エミリーさん! 喫煙室で蘭と同じくらいのメイドが煙草吸ってます!イケナイなんだ!注意しないと!
マリエット:
ひぃ!
マリエット:
私は背が低いけど大人だから! ほらミリタリアのIDカードみて!
蘭子:
本当ですか~? 偽造じゃないんですか? 蘭より明らかに萌え系の可愛い「ょぅι゛ょ」だしぃ。
エミリー:
すぐに出せるようにしてあるって、やっぱり外でも注意されるんですね…
マリエット:
煙草買うのにいるし! 最近ウルサイのよ!
エリミー:
マリエットメイド秘書必死ですね…
蘭子:
メイド秘書…蘭のことエミリーさん達からかってません?
マリエット:
メイドひしょのぉ~マリエットだよお姉ちゃん! えんぱいあくらぶぅ~えーでんへようこそ~! 仲良くしてねえ~♪
エミリー:
マリエットさん、これからもっとメンドクサイのを紹介するのでこれ以上の蘭を混乱させないで下さい。 蘭、この方ほっといて先に行こう。
蘭:
仲良くは当然します。 これからよろしくです。 蘭がお姉ちゃんならできるかぎり面倒みます!
マリエット:
マリエ嬉しい!
エミリー:
はぁ‥‥ご主人様は会議スペースですか?
マリエット:
うん! ご飯食べてるよぉ~!
花恋:
こんな格好なんて私に似合わないし、店の評判にも影響すると思うんだけど…みんなみたいに魅力ないし…
梨音:
そんな事ありませんよ! とっても似合ってます! 可愛いですし! お綺麗ですし! 魅力ありますって! それにWhityGardenの常連のお客様で花恋お姉ちゃん推しの方々が沢山来てものすごい声援受けていたじゃないですか! サロンで指名したい! 指名ボトル何本でもいれるって!
花恋:
あの方々は、前の店で花恋はForestからの派遣なのでサロンで接待とかは出来ないのにお姉さまについて回っているとなぜか…応援してくれて御ひねりまで…指名できないに…変わってんるんだよ…
ニケ:
店長、お茶です! それだけ人気があったんですね‥まさに花恋さん推し!
花恋:
ひぃぃいいい!
梨音:
ねえニケから見てどう? 花恋お姉ちゃん。
ニケ:
とっても魅力的です! エロ可愛いです!
花恋:
ニケ! どこでそんな言葉覚えたの!
ニケ:
小梅から教えてもらいました! まさに今の花恋様がエロ可愛いというものです!
花恋:
ひぃぃい!
SE:
コンコン(エミリーがロッカーを叩いている)
蘭子:
(うわっ~バニーガールだぁ! メイドさんだよね? レセプションだからイベントの合間に休憩とお食事…可愛い…蘭と余り変わらない歳に見えるのに…色気がすごい…エロイ‥)
お…お疲れさまです!
エミリー:
ご主人様、店長、本日移籍したメイドの深里蘭子をお連れしました。 それで私のお弁当と蘭、この子も食事をとってないそうなので!
花恋:
到着したんだ! うわぁ~可愛いぃぃ!
梨音:
とても可愛いです! ニケ、お二人のお弁当とお茶お願い!
蘭子:
ひぃぃぃい!(真っ赤)
ニケ:
はい!諒解しました! うなぎ丼弁当ですよ~♪ すぐ温めてもってきますね!
蘭子:
あの今、メイドとして絶対に聞き逃さない単語を聞いたんですが! エミリーさんのご主人様?
エミリー:
蘭、良く聞いてほしい。店長というのはこのEmpireClub EHDENの筆頭オーナーであられる篠山梨音お嬢様の仕事中の呼び方だ。 私がご主人様と呼んだのは当然、私のご主人様でキミがこれからお仕えする加倉家現当主であられる加倉花恋お嬢様の事だ。
蘭子:
‥‥‥‥‥‥本当(マジ)?
エミリー:
残念ながら、マジだ。
梨音:
はい! このクラブの店長やらしていただいてます篠山梨音です! これからよろしくね!
花恋:
はい! 加倉家当主でキミのご主人様になる加倉花恋です! よろしく!
蘭子:
これが…篠山梨音お嬢様と蘭のご主人様になる花恋お嬢様…ええぇええええ!
エミリー:(蘭子の肩を叩く)
EmpireClub EHDEN へようこそ、蘭。
蘭子:
ひぃぃぃ!
彩香:
失礼いたします!
さくら:
失礼いたし…ます…
ゆうと:
お帰りなさいませお嬢様。
はると・ラルフ
お帰りなさいませお嬢様。
みなと:
お帰りなさいませ、彩香お嬢様、さくらお嬢様。
うさ次郎:
ぴょん!
彩香:
野乃花センパイお世話になります。
さくら:
お…お世話になります。うさ次郎も元気そうね。
野乃花:
彩香、さくら待ってたよ~♪ 敬礼なんて方ぐるしいのは無し無し、ここでは貴女はお客様でしょ?
みなと、お客様達の茶の用意を、良い茶葉でね。
みなと:
畏まりましたお嬢様。
さくら:(小声)
前も思ったんですがここはホストクラブ?それとも高級バトラークラブ?こんだけの美形がそろって‥‥彩香先輩のセンパイさんて何者なんですか?
彩香:(小声)
野乃花先輩は色々あるんだ、まあ腕は確かだし、うちとは今後も協力が不可欠になるから…慣れて欲しい。
さくら:(小声)
正直、目の保養になって良いんですが…いつも接待する側で接待される側に馴れて無いので…エスコメイドの知り合いがバトラークラブにハマル気持ち、ちょっとはわかる。
彩香先輩は完全にヴェルさんオンリーですものね…
彩香:(小声)
わたしは男性がそもそも苦手だから。野乃花先輩の後輩をするのに正直助かっている。
さくらもくれぐれもバトラーやホストには気を付けてね。私の周りの多くのメイドがそれで身を滅ぼしてる。
さくら:
はい…さくらも破滅しか待っていないのメイドの知り合いで知ってますので…
その8へつづく