そのえんぱいな日々(本編) 第五百七十八話 The Day Takeoff 後編

 


第五百七十七話  The Day Takeoff 中編

シグリッド:
これは血の雨が降りそうだね

恵夢美:
何物騒な事いってるの

恵夢美:
週刊Forest緊急更新? これ今期新人の娘(こ)? たしかにニナが好きそう

シグリッド:
そうでしょ? でもさ、これはマズイでしょ。 イリーシャちゃんけっこう嫉妬深いよ?

恵夢美:
うん…血の雨が降るね…

恵夢美:
でももし嫉妬したら…イリーシャちゃんみたいな子に、お仕置きですとかいって…でへへっ~♪

シグリッド:
アンタそうういう意味では最強よね…折檻がただのご褒美にしかならないし

恵夢美:
うん!

シグリッド:
そろそろつくから妄想の世界から帰ってきて。

恵夢美:
はい。

恵夢美:
次は?

シグリッド:
改札を出て国立人工生命科学研究所/白急篠山ビル 出口 を出て…ってその出口へどうやったら行ったら…何この立体迷路みたいな駅は…恵夢美!

恵夢美:
私が見てわかるわけないでしょ。ナビの地図だって読めないのに。 迷う前にマリエットさんに電話したら?

シグリッド:
だっていまオープセレモニーに新人まできて‥テンヤワンヤだと‥

恵夢美:
仕方ないでしょ?

シグリッド:
あの、地下鉄の駅のホームに着いたんだけど…駅が…そうです。 えっ?改札でたらまっすぐ進むと同じ名前のエレベーターがあるからそれにのると。 それでビルの前につく!

恵夢美:
おおーーそれならわかるね!

シグリッド:
わかりましたありがとうございます! すぐに向かいます。

フランソア:
新人メイドの諸君! ショーの都合で待たせてゴメン!
それでお昼ご飯は食べた?

フロリー:
お弁当頂きましたご主人様

フランソア:
それは良かった!

すみれ:
みんなメイド学校卒業おめでとう! 優萌久しぶり!

優萌:
御無沙汰しております、すみれ様。

小桃:
これが小桃のご主人様…

梨音:
本当は色々話したい事あるだけどぉ! 説明受けたと思うけどオープンレセプション中で時間なくて、後でゆっくり話す時間とるから! 小桃、梨音のことはご主人様ではなくてサロンや仕事中では店長で、他は好きなようにお願い

小桃:
はい店長…

久美:
なので美奈さん、向日葵さん後はよろしくお願いします!

凛空:
凛空からは後から到着する予定のGreenWood'sからくる新人さんとも仲良くして!
研修一緒にするんで! あとよろしく!

美空:
オーナー様と特殊部隊の隊長様とメイド長が自らバニーガール姿でショー…想像していたエンパイアクラブと違う…

梨音:
つぎのショーの時間が迫ってるのででわ! いってきます!

美奈:
頑張ってください! 新人のみんなの宿舎に案内しちゃいますかね。向日葵

向日葵:
そうですね…(それはドンビキするよね…わかるわ)

マリエット:
移籍してその日からエスコに入ってとか本当にゴメン!

恵夢美:
別にかまいませんよ。

シグリッド:
ニナと優音とノエミから状況は聞いてるし入るつもりできたから。

ノエミ:
二人のプレイルームは本来は来週からって感じだったから、急いで備品など、今うちのメイドの子達が一所懸命準備してるから、一時間くらいで準備終わるから!

優音:
でもカードができてなくて、だからエーデンのロゴがはいったカードに自分で名前を書いてどうにかして!

シグリッド:
その辺は適当にやるからいいよ、素人じゃないし。でも条件がある

優音:
条件?

恵夢美:
私達さあの可愛いイリーシャちゃんの守護者だよね?イリーシャちゃんのお姉さん連合っていうの?

シグリッド:
ニナが面倒みるからって…信じて預けたけど…今回の事はね…ということでそこで隠れている浮気者を

マリエット:
はいわかりました。直ちに手錠をつけイリーシャちゃんに引き渡します。

SE:
ガチャ!

ニナ:
あれは別に優萌ちゃんが可愛いから声をかけたわけじゃなくてですね! えっと…その…マリエット! 優音! ノエミ!

優音:
はぁ…

ノエミ:
ふぅ…

恵夢美:
自分の命を犠牲にしてもイリーシャちゃんに詫びを入れて来い!

ニナ:
ひぎぃぃ!

めぐ:
悠里本部長から連絡のあった調査部が追ってる発信機の反応はこの階だけど

由奈:
その銃は特務隊の

ララ:
はい本来の所属は英国戦争省秘密情報部ですので。普段は弾丸はパラライザーを装填してありますわ。 ヤル時はわたくしは高速格闘戦なので

由奈:
得物はそのナイフが本体と

真奈:
反応わかりましたこの先です

真奈:
あっありました!

由奈:
トラック!

めぐ:
真奈近寄るな!

ララ:
Noooooooo!!

SE:
ピ・ピ・ピピピ!

真奈:
はっ!!!!!!

SE:
ズゥカーーーン!
 
真奈:
(えっ…これで私終わり? 日本のお姉さま達の所へ来て…ロンゴミリアドに正式にこの任務が終わったら入れる事が決まってて…全てこれからなのに…これで終わり?)

ララ:
クアドラプルアクセル!

由奈:
斬炎烈斧!

めぐ:
当たれぇ!

SE:
うぃ~ん! しゅわあああ!

SE:
シュワァアアアアアアアアアアアア!

真奈:
あぁ…‥‥!!

めぐ:
デコンポーザーエネルギー収束! 周囲に被害無し! 

由奈:
真奈、大丈夫ですか?

真奈:
生きてる‥‥私…

ララ:
大丈夫そうですわね。 良かったですわ…

めぐ:
あの…悠里本部長‥‥

悠里(AURORA):
はぁああ?! 何をやってるんですかぁ! 
 発信元の中継器を消滅させてどうするのですの!)

めぐ:
はいすいません…

由奈:
まあ真奈が無事でしたので…

悠里:
あったりまえですわぁあああああ!
先輩が二人ついていて怪我でもさせてたら極刑ですわよ! 
とりあえず念のため真奈はすぐに診察をお願いして下さいませ。ララは真奈についてあとからすみれさんへ報告を)

ララ:
はいわかりました!

真奈:
あの! 大変もうしわけございませんでした! 

悠里:
(あたりまえです。真奈は後からなぜこのような事になったか報告書をすみれ隊長に提出してください!)

真奈:
はい!

悠里:
(だいたい、すみれ隊長も真理愛副隊長もいないのになぜ貴女達が警護ではなく捜査を手伝っているのですか?)

めぐ:
あの…ソフィーさんと真理愛がご飯たべている間…

由奈:
現場を丁度わたくしたちが警備中でしたので

悠里:
(ほう……………………ソフィーと真理愛はご飯。 すみれさんは?)

由奈:
(バニーガール姿ででショーしてますわ。)

悠里:
(‥‥わたくし今からそちらへ参りますので、今の三人を警備課仮設司令部に雁首そろえておいて下さいませ)

由奈:
わかりましたわ。連行しときます。

ララ:
あの恰好まま…怒られるのか…
とりあえず真奈、ドロシーさんの所へ行こう

真奈:
…はい…。

雪音:
どう美味しい?

綾子:
はい美味しいです!

シンディー:
美味しい♪

フレデリカ:
ありがとう♪

穏海:
いやお兄様、このメイド達は変態ロリコン野郎がやる研修には戻さん? それはちょっと…

澄:
変態ロリコン度数ならなら絶対にお兄ちゃんの方がシェルムーンのオーナー様より上だと思います。まああそこのオーナー様もかなりのものですが。

穏海:
その勝負受けて立つと? なら綾子の良い所から上げてみろ? まずはあの清楚な黒髪ロングストレートの髪! スク水に映えることが保証されている点だ?必ず着させて撮影すると?

澄:
まさに変態ロリコン野郎の犯罪者ですね、お巡りさ~ん!

ヴェル:(AURORAは雪音と新人三人以外は見えているし聞こえている)
悠~里ぃ~まだぁ~? こっちは準備できてるよ

悠里:
今やってますでしょ、もうちょっとですわ!

すみれ:
お兄ちゃん、もうちょっとシェルムーンのオーナー様とのお話を引き延ばして!

永遠:
オーナー様の端末経由でハッキングすればたしかに早いけどいいのかな?

萌香:
永遠さん、こちらには時間がないのです!手段は選んでられません。

穏海:
たしかにシンディーは白スク水にはあの髪の色は合う。確かに魅力的だと…

澄:
何も無くても、GreenWood's(うち)でもシェルムーンでも新人研修は危険だと澄は思います! 梨音ちゃんの所でやってもらいましょう

穏海:
そうね、凛空頼んでくれる?

凛空:(AURORA)
梨音ちゃんに今聞く! 良いって!

悠里:
おまたせしました!準備できました!

ヴェル:
おし! 全体掌握! ロック解除! マッチング開始! 萌香お姉ちゃんどう?

萌香:
あった、マリアンヌ・ルエール。 例の連続オーナー拉致誘拐事件の容疑者の一人!

千穂:
予想通りね。 ここまで入り込まれていますか。

すみれ:
オーナーさん、お兄ちゃん、割り込みごめんなさい。 オーナーさんもお兄ちゃんも新人三人を大切に思ってるのはわかるんですけど、双方のクラブ、今大変忙しいじゃないですか? 
それで、今ちょうど新人研修について梨音ちゃんと美奈総務部長とお話しててすみれも教官として新人の指導にあたるんです。 それで今回のそちらの三人もこの新人研修に混ぜたらどうですか?

もちろん、お客様役でお兄ちゃんもオーナーさんも練習につきあってくれるとか‥‥どうですか? 可愛い子沢山ですし! 

穏海:
お兄様いいですわよね?(ネクタイをひっぱる)

すみれ:
お兄ちゃんはいいと、オーナーさんもすみれちゃんの提案ならと! ありがとうございます。明日のレセプションはすみれはお仕事で忙しいかな~。 はい、今度そちらにすみれも行きます! 一緒にお食事ですか? はいっ!楽しみにしときます♪

澄:
すみれなら大丈夫でしょう。

千穂:
はい、綾子たち三人はわたしと雪音が連れていきます。

綾子:
合同研修ですか? シェルムーンのオーナー様やメイドの皆様はとても良い方々なのですが小さいクラブなんで研修の為にさく人手が大変みたいで…

フレデリカ:
うん。恐縮してたところなんです、私達がお仕事を手伝うにもまだ戦力にならないし。

シンディー:
兎萌達と一緒ならメイド学校で先週まで一緒だったし!大丈夫だと思います。

雪音:
じゃあ三人は良いね?

他:
はい!

萌香:
その拉致された時に施術されるオーナー洗脳用のチップって本当なんですか?

永遠:
FBIとの共同調査で手に入れたチップの現物を解析したら情報提供を行うという条件で受け取って鹿苑寺卿に預けてあるわ。明日のレセプションの為に訪日するから直接萌香が受け取って国立人工生命科学研究所で解析してもらって。

萌香:
了解しました。

永遠:
瑠美とソフィー達が追ってる例のメイド盗撮の件は? あとオーナーやメイド達の安全確保は?

悠里:
つぎの発信機が白急篠山ビルの駐車場でして、現地で警備中のロンゴミリアドにも協力してもらって現場に行ってもらってますわ。

すみれ:
安全確保はサロンでつねに梨音ちゃんや凛空様、そしてフランソアさんにすみれが隣に張り付いてます。つねに一緒に行動してます!

ヴェル:
まあ今のすみれが離れないなら大丈夫かな?

SE:
ピーーーー!(地図が表示され、データが表示されたウィンドウがひらく)

悠里:
なんですの! 爆発!

永遠:
えっ?

ヴェル:
ヴェルすぐに!

萌香:
ヴェルちゃんはそこに待機で! 人的被害は?

すみれ:
爆発した現場にいる、めぐ・由奈・ララ・真奈の四人の生命反応はあります。怪我も無し!
めぐがMブラスターのデコンポレーザーで爆発した空間ごと原子分解させて被害を最小限に防いだもようです! ABC兵器()などの兆候もありません!

爆発を瞬時に消滅させたために現場ではこの四人以外は爆発などに気づいてないもよう。

萌香:
現地へ悠里と向かうわ!ヴェル途中で拾うから! 現場は部隊で保存して、あと現場にいた人員を一応診察

ヴェル:
了解!

注:ABC兵器
Atomic=核、Bio=生物、Chemical=化学 兵器 この核には熱核反応弾だけではなく放射性物質をつかった汚い爆弾も含まれます。

萌香:
三人とも待たせてごめんね。今からEHDENに連れていくから。ご主人様へ挨拶を

綾子:
これからよろしくお願いします!

三人:
お兄ちゃん!

雪音:
うふふ♪ じゃあ行こう!

三人:
はい!

悠里:
しかし現場のクラブに…まあ他の新人もいますから三人増えても護るのにはかわりませんか‥下手な場所より安全ですし

千穂:
そうおもうわよ
 
クレア:
二人共異常無し

すみれ:
良かった

真奈:
クレアさんありがとうございます。

真奈:
あの! すみれ隊長、私の軽率な行動で大変な事になってしまいすいませんでした。
あとララ命を救って頂いてありがとうございました

ララ:
いやわたくしももっと手前で注意を‥

すみれ:
はいはい、その辺の反省はレセプションがおわったからゆっくり報告書に書いて! まあ無事だったんだし。

クレア:
めぐ? そっちへ朋絵達ついた? そうだったらめぐと由奈も一応診察するから本部へ上がってきて。

すみれ:
瑠美奈、ララの方をそちらの手伝いに回すからよろしく

瑠美奈:
了解しました! ララ期待してるよ。

ララ:
はい。

すみれ:
水菜、そして小梅! 真奈をカフェにつけるから引き続きよろしくね。真奈がつらそうなら…

小梅:
接客ではなくて裏方ですね! 

水菜:
気をつけておきます。

真奈:
あの! 今回の調査部の捜査の支援任務から私外されるですか? ちょっとまって下さい!

真奈:
すみれ隊長! 私に挽回をチャンスを! ミスをした私達には捜査支援の任務は任せられないと?

すみれ:
いやそうじゃないんだけど…

小梅:
はぁ…

水菜:
やっぱり…

さくら:
おい真奈。 それが今さっき仲間三人をC4()で木っ端みじんにしそうになったヤツの言うことか? お前のミスでオマエが死ぬのは勝手だが、オマエがミスれば仲間も死ぬ。 営倉にぶち込まれないだけ感謝しろ。

真奈:
!!! はい…すいませんでした。

すみれ:
やっぱりC4なんだ。

さくら:
監視カメラ映像みたけど間違いない。


注:C4=Composition C-4
コンポジション C-4は、アメリカ軍をはじめ世界的に使用されている軍用プラスチック爆薬の一種。 TNT換算で約1.34倍の威力があり、3.5kgあれば幅200mmの鉄製H鋼を爆発の一撃で切断が可能。粘土状であるため、固形爆弾では難しい隙間にも詰め込められる

すみれ:
真奈の気持ちはわかるけどロンゴミリアドとしては、カフェのほうを手伝いながら警護するのが本来の重要な任務だからね。

真奈:
はい…

小梅:
さあ、行こう!

水菜:
うん!

すみれ:
そ・れ・で! 
なんで真理愛もバックスのレイラもいないで、前衛と新人だけで現場にいったの? 真理愛かレイラの元っていうすみれ、指示だしたよね?

真理愛:
すいません

ソフィー:
スマン、たぶんアタシが先に発信元の信号の場所を伝えてしまったから命令の齟齬(そご)が発生してしまったんだとおもう。我々がもどってから現場には行くつもりだったんだが…

ニナ:
萌香メイド秘書達が到着したら指揮系統を統合整理しましょう。

さくら:
すみれ隊長さ~ん。今爆発の規模からC4の量を計算したんだけど、小さい小包程度。だからあの程度の爆発ですんでいる。 といっても十分小さいビルなら倒壊する程度の品物だけどね。そしてあのトラックは宅急便のトラック。 今瑠奈さんがトラックを運転していた宅急便の運転手に事情聴いてるけど…たぶん荷物を運んでいただけ。 意味わかるね。

すみれ:
同様な荷物を積んだトラックがこの白山市に走っている可能性がある…

すみれ:
やったぁ! 一般市民が危険です!  ニナさん萌香さんに言って A.D.POLICE へ連絡を!

ニナ:
はい。

真理愛:
やったって…

彩香:
さくら、萌香基地副指令が此方に到着したら、私と A.D.POLICE()の本部へ説明と連携用の要員としてついてきて欲しい。資料を急ぎまとめてくれ

さくら:
了解しました彩香執務官補佐。あそこの兄ちゃん達、濃いんだよねぇ~…


解説:A.D.POLICE  以下はあくまで「えんぱいあな日々」での設定です
新首都圏構想に合わせて設立された、オーバーメイドを使った犯罪にも対応できる軍隊並の武装を持った内務省直轄の特殊警察機構。AdvanceD POLICE,(エーディーポリス)。
従来の一般警察や機動隊よりはるかに強力な特殊機動車や特殊外骨格装甲服などで武装している特殊警察機動部隊。

水菜:
それに捜査でミスの分を挽回するだけが方法じゃないよ。オープンカフェの手伝いやその警護だったら、真奈はそこの小梅の100倍くらいは役にたつんだし!

小梅:
ちょっと水菜! それは事実だけど! そういう言い方ないでしょ!

爆音の音楽と声
お帰りなさいませご主人様!

以下が爆音で流れる!
 
メイド大回転

真奈:
ナニコレ…なんでステージが‥‥

梨花:
うちのCafeも鞠弥お姉さんのクレープも全て売り切れになってしまって‥でもお客様がどんどん来るので…何もしないってわけにもいかないと梨々衣がエリシアさんよんでステージを…

水菜:
それでなんでイリーシャと向日葵が歌ってるの?というかこの曲何?

梨花:
ア〇バ冥途戦争というアニメの主題歌らしいんだけど、梨々衣以外だと知ってて歌えるのが向日葵とイリーシャだけで

真奈:
アキ〇…

水菜:
冥途戦争…何そのヤバイ名前…梨々衣とイリーシャは超オタクだから解るけど、向日葵もそうだったんだ…

梨花:
次は水菜と真奈と小梅の番だから準備して!三人が歌える曲は調査づみだから!

水菜・真奈:
えっ‥‥?


蘭子:
ここで出口は合ってるね。遠かったけどやっと着いた。出口を出たらクラブのエントランスは見えるって言われているんだけど。

蘭子:
黒塗りの高級車がお客様下ろすのに並んでる! まさか…

蘭子:
まあそうだよね。エンパイアクラブのロゴとEHDENのロゴ…間違いない、ここが蘭子が移籍するクラブだ・・。 運転手さんがどうぞといってる…はい、渡ります。 そうだよね横断歩道の前だものね。 

蘭子:
(うわ…銀色の長い髪に青い目‥純白のメイド服がとても似合ってる…綺麗なメイドさんだ‥)

アリエル:
EmpireClub EHDENへようこそですわ。佐藤様。 ありがとうございます。 夢結、佐藤様のご案内をお願いいたします。 

夢愛:
アリエルメイド長、畏まりました。

アリエル:
佐藤様楽しんで行って下さいませ。 はいありがとうございます

蘭子:
(あれがアリエルメイド長…)

アリエル:
はぁわぁあ~! 深里蘭子さんですね! EmpireClub EHDENへようこそ。待ってましたわ! 弊クラブは蘭子さんを歓迎いたしますわ!

スリエル:
姉さん‥嬉しいのは解るけど変な声でてるって…(苦笑)

蘭子:
はっはい!(声が上ずってるいる) 深里蘭子です! よろしくお願いしたします! すいませんなんか忙しい中! あのっそのっ!

アリエル:
申し訳ありませんが次のお客様が待っております。 エミリーさん、スリエルと交代して綾子さんをマリエットメイド秘書の所へ。その後そのまま休憩に入って下さい。

エミリー:
畏まりましたメイド長。 スリエル頼むわ

スリエル:
後は任せて。

蘭子:
真っ白な髪に真っ赤な目…幻想的…綺麗…あっ! ひぃ声に出てたぁ~! スイマセン!

エミリー:
アルビノは珍しいからね。最初はみんな驚くからね気にしてないよ。
私はエミリー・バートン。衛生メイドなんだけど自己紹介は後にしよう。
関係者用の入口はこっちにあるんだ…ついてきて

蘭子:
はい!

蘭子:
こちらはレフトタワーの入口?

エミリー:
うん、5階まではレフト・ライト・サイド・白急ホテルは繋がっているの。あのエントランスのエレベータはサロンフロアへ直通なんだけど、こちらから行けばオフィスフロアとかメイド宿舎フロアとかにもつながっている。

蘭子:
そうなんですね。 あー高いビルで展望台とかあるところはそうなってますね。

エミリー:
そう、その展望台がうちのクラブだとメインサロンになるわけ。

蘭子:
ほぉ~80階からの眺めですものね、たしかに展望台だ…

蘭子:
本当に80階とその上の屋上…これ本当にライトタワーの方はクラブとご主人様のお屋敷なんですか?

エミリー:
そう。色々あるんだけど基本はクラブのお屋敷と一緒で色々な施設がある。メイド秘書課などがあるオフィスは70階だから覚えておいて。あとエレベーターが階層ごとに分けらているからそれも覚えて、すぐになれるよ

蘭子:
はい!

蘭子:
エレベーター降りたら自販機がある! それもアイスクリーム!

エミリー:
蘭…蘭子は、なんか言いずらいな、私はキミの事を蘭って呼んでいいかな?

蘭子:
はい! トモダチとか前のご主人様とかお客様から「蘭」とか「蘭ちゃん」とか言われてたので! エミリーさんも好きなように呼んでくれると嬉しいです!

エミリー:
解った。飲み物の自販機は各エレベータの前に大抵はある。まあアイスの自販機はこのオフィス前にあるから、一階のコンビニ行くのがメンドクサイ時はここで買うと良い。蘭はアイス好きなの?

蘭子:
一階にコンビニありましたね! クラブの建物の中にコンビニがあるってすごい。 それでアイスは大好きですけど、実はお昼ご飯食べそこねててお腹空いてるので後でちょっとアイスでも食べたいなって♪

エミリー:
だったら私もお昼、お弁当食べるから余分もあると思うから一緒に食べよう!

蘭子:
いいんですか! 嬉しい! なんかでも皆様働いてるのにいきなり来てご飯ご馳走になるって…悪い気が‥

エミリー:
ご主人様達も今休憩入ってるから食べてると思うし。

蘭子:
だったらいいのかな? いただきま~す!

蘭子:
これがメイド秘書課室? 大きい!広いぃ! そして大企業のオフィスみたい!

エミリー:
うん。 なんかエンパイアクラブぽくないよね。 あとここには警備課のオフィスとオリュンポス大使館の分室のオフィスも入ってるから、メイド秘書課だけでつかってるわけじゃないんだ。 あとすぐ使う備品置き場にもなっているし。

蘭子:
警備課と大使館? えぇ…とりあえずおじゃましまーす!

蘭子:
エミリーさん! 喫煙室で蘭と同じくらいのメイドが煙草吸ってます!イケナイなんだ!注意しないと!

マリエット:
ひぃ!

マリエット:
私は背が低いけど大人だから! ほらミリタリアのIDカードみて!

蘭子:
本当ですか~? 偽造じゃないんですか? 蘭より明らかに萌え系の可愛い「ょぅι゛ょ」だしぃ。

エミリー:
すぐに出せるようにしてあるって、やっぱり外でも注意されるんですね…

マリエット:
煙草買うのにいるし! 最近ウルサイのよ!

エリミー:
マリエットメイド秘書必死ですね…

蘭子:
メイド秘書…蘭のことエミリーさん達からかってません?

マリエット:
メイドひしょのぉ~マリエットだよお姉ちゃん! えんぱいあくらぶぅ~えーでんへようこそ~! 仲良くしてねえ~♪

エミリー:
マリエットさん、これからもっとメンドクサイのを紹介するのでこれ以上の蘭を混乱させないで下さい。 蘭、この方ほっといて先に行こう。

蘭:
仲良くは当然します。 これからよろしくです。 蘭がお姉ちゃんならできるかぎり面倒みます!

マリエット:
マリエ嬉しい!

エミリー:
はぁ‥‥ご主人様は会議スペースですか?

マリエット:
うん! ご飯食べてるよぉ~!

花恋:
こんな格好なんて私に似合わないし、店の評判にも影響すると思うんだけど…みんなみたいに魅力ないし…

梨音:
そんな事ありませんよ! とっても似合ってます! 可愛いですし! お綺麗ですし! 魅力ありますって! それにWhityGardenの常連のお客様で花恋お姉ちゃん推しの方々が沢山来てものすごい声援受けていたじゃないですか! サロンで指名したい! 指名ボトル何本でもいれるって!

花恋:
あの方々は、前の店で花恋はForestからの派遣なのでサロンで接待とかは出来ないのにお姉さまについて回っているとなぜか…応援してくれて御ひねりまで…指名できないに…変わってんるんだよ…

ニケ:
店長、お茶です! それだけ人気があったんですね‥まさに花恋さん推し!

花恋:
ひぃぃいいい!

梨音:
ねえニケから見てどう? 花恋お姉ちゃん。

ニケ:
とっても魅力的です! エロ可愛いです!

花恋:
ニケ! どこでそんな言葉覚えたの!

ニケ:
小梅から教えてもらいました! まさに今の花恋さんがエロ可愛いというものです!

花恋:
ひぃぃい!

SE:
コンコン(エミリーがロッカーを叩いている)

蘭子:
(うわっ~バニーガールだぁ! メイドさんだよね? レセプションだからイベントの合間に休憩とお食事…可愛い…蘭と余り変わらない歳に見えるのに…色気がすごい…エロイ‥)
お…お疲れさまです!

エミリー:
ご主人様、店長、本日移籍したメイドの深里蘭子をお連れしました。 それで私のお弁当と蘭、この子も食事をとってないそうなので!

花恋:
到着したんだ! うわぁ~可愛いぃぃ!

梨音:
とても可愛いです! ニケ、お二人のお弁当とお茶お願い! 

蘭子:
ひぃぃぃい!(真っ赤)

ニケ:
はい!諒解しました! うなぎ丼弁当ですよ~♪ すぐ温めてもってきますね!

蘭子:
あの今、メイドとして絶対に聞き逃さない単語を聞いたんですが! エミリーさんのご主人様?

エミリー:
蘭、良く聞いてほしい。店長というのはこのEmpireClub EHDENの筆頭オーナーであられる篠山梨音お嬢様の仕事中の呼び方だ。 私がご主人様と呼んだのは当然、私のご主人様でキミがこれからお仕えする加倉家現当主であられる加倉花恋お嬢様の事だ。

蘭子:
‥‥‥‥‥‥本当(マジ)?

エミリー:
残念ながら、マジだ。

梨音:
はい! このクラブの店長やらしていただいてます篠山梨音です! これからよろしくね!

花恋:
はい! 加倉家当主でキミのご主人様になる加倉花恋です! よろしく!

蘭子:
これが…篠山梨音お嬢様と蘭のご主人様になる花恋お嬢様…ええぇええええ!

エミリー:(蘭子の肩を叩く)
EmpireClub EHDEN へようこそ、蘭。

蘭子:
ひぃぃぃ!

彩香:
失礼いたします!

さくら:
失礼いたし…ます…

ゆうと:
お帰りなさいませお嬢様。

はると・ラルフ
お帰りなさいませお嬢様。

みなと:
お帰りなさいませ、彩香お嬢様、さくらお嬢様。

うさ次郎:
ぴょん!

彩香:
野乃花センパイお世話になります。

さくら:
お…お世話になります。うさ次郎も元気そうね。

野乃花:
彩香、さくら待ってたよ~♪ 敬礼なんて方ぐるしいのは無し無し、ここでは貴女はお客様でしょ?
みなと、お客様達の茶の用意を、良い茶葉でね。

みなと:
畏まりましたお嬢様。

さくら:(小声)
前も思ったんですがここはホストクラブ?それとも高級バトラークラブ?これだけの美形がそろって‥‥彩香先輩のセンパイさんて何者なんですか? 

彩香:(小声)
野乃花先輩は色々あるんだ、まあ腕は確かだし、うちとは今後も協力が不可欠になるから…慣れて欲しい。

さくら:(小声)
正直、目の保養になって良いんですが…いつも接待する側で接待される側には馴れて無いので…エスコメイドの知り合いがバトラークラブにハマル気持ち、ちょっとはわかる。
彩香先輩は完全にヴェルさんオンリーですものね…

彩香:(小声)
わたしは男性がそもそも苦手だから。野乃花先輩の後輩をするのに正直助かっている。
さくらもくれぐれもバトラーやホストには気を付けてね。私の周りの多くのメイドがそれで身を滅ぼしてる。

さくら:
はい…さくらも破滅しか待っていないのメイドの知り合いで知ってますので…

野乃花:
さくらから提供のあったナンバーから特定された爆発された宅急便の荷物と同様の荷物を運んでるトラックは?

みなと
班長、この20台です

さくら:
さくら達がここにくるまでに特定したの?

野乃花:
宅急便のスタッフは機動二課の人員に交代するのね。例の発信機は?

みなと:
それについてはドローンにより距離をおいて並走、カメラにて確認しました。設置されています。運転を交代後、機動二課の爆発物処理係が解除を試みる手はずになってます。

野乃花:
すみれ隊長さんとヴェルちゃんが分析した起爆に使用された命令電波の対策は?

みなと:
いま五課により対応策を検討中です。二時間もあれば。さくらさんへこの情報は端末に共有しますので。

さくら:
はい受信しました。 このトラックがそうですか…

ラルフ:
小包を引き取りにいった宅急便のスタッフより相手の身元の割り出し三課が成功したとのことでそちらのAURORAへ表示します。

班長:
おねがい。彩香とさくらのこちらとの共有領域にも表示させて。

ラルフ:
了解しました~!

野乃花:
軍人くずれの傭兵部隊ね…まあC4の加工とかさすがに素人じゃむりか。じゃあ遠慮いらないわよね。潜伏場所の特定は?

ラルフ:
いまARENA(エレナ)で特定中です。でました。白急下田新港倉庫埠頭にある街頭スキャナに10分前にメンバーの一人がうつっています。はいって行った倉庫も特定できました。

みなと:
依頼主はともかく目的は直接コイツらに聞いた方が早いですね。

野乃花:
教えてくれるかわらないけど、放置しとくと次の悪さしかねないから。制圧するか。ねえ今から現場いくけど彩香達もいく? 命の保証はできないけど。

彩香:
そちらがよろしいならご一緒したいです。さくらもいい?

さくら:
はいっ。

野乃花:
みなさーんお仕事の時間ですよ~装備B4でお出かけしますので準備お願いしまーす。 ケーキ食べてから降りるからそれまでに用意お願いしまーす!

他班員:
畏まりましたお嬢様!

さくら:
相手軍人くずれの傭兵4人ですよね? そこに直接乗り込んで身柄を押さえる? なのにこのノリ? なに? ブティックにお買い物に行くような…まあこの捜査能力はさすがに専門の警察機構だと思うのですが…

彩香:
先輩にとってはまさにそれくらいの軽いノリだと思う。

SE:
ぶう~ん♪

愛理:
ここが白山市の中心街となります。
もう間もなく目的地に到着します。

スザンヌ:
綺麗なお店が一杯! アキバもキラキラ綺麗だったけどこの街(まち)も綺麗! 少し大人ぽい? ラーメン屋さんとかあるかな? パーコーラーメンとかあるといいな~!

まりあ:
たしかにエエまちやなぁ~嬢っちゃん。だがな万世の排骨拉麺あらへんだろ?

スザンヌ:
そうか…ザンネン…万世のぱーこーラーメン、スーの好物だから。

まりあ:
そうかぁ~、これはネオン煌めくワテら色にはよ染めて、万世さんにビル作ってもらって嬢っちゃんに食わせてやらんとならんな、なあ咲よ。


解説:えんぱいあな日々での聖道まりあの配役
初出は以下

咲:
へい店長承知しております。かならずこの街をワテラのシマにしてアキバの支配下にします! 他のメイドカフェは叩いて潰す! これがワテラのやり方です。 メイドとは冥途の渡し人。 この街のヤツラに思い知らせてやりますわ! この街を支配した暁には万世のビルを建て最上階のレストランでスザンヌのお嬢に排骨拉麺を召し上がっていただく事をこの咲の命を懸けて誓わせていただきます!

まりあ:
スザンヌ嬢っちゃんと組織の為にせいぜい励めよ咲。

スザンヌ:
咲お姉ちゃんがんばって!

咲:
感謝の極み!

澪:
愛理、EDHENやForestの迷惑になるから、スザンヌとまりあ下ろしてから咲は白急下田の沖合にドラム缶につめて捨ててきて

愛理:
了解しましたお姉さま。

咲:
いや澪の姐さん、冗談ですからね? お願いします沈めないで下さい。愛理ちゃんも許して!

愛理:
はいはーいもう着きますよー!
 
スリエル:
どうぞ

スザンヌ:
ありがとう

アリエル:
ふぅにゃぁあ!

向日葵・夢結:
え゛っ?

アリエル:
ひょうこしょ!いらしゅあぁいまひぃたぁ!ひゅぇいふぅらぁぶぅわぁ!しゅっしゃんなぁしゃんおっきゃんげぇいいしゃしぃましゅぅ!

向日葵:
通訳します。ようこそいらしゃいました。弊クラブはスザンヌちゃんを歓迎たします。だそうです

スリエル:
おいアネキ、取り乱しすぎてコトバになってないぞ。情けない。

夢結:
えぇ…

まりあ:
アリエルちゃん、研修を覗きに来たときもそうだけど、本当にスザンヌの事が好きなのね‥というか目がイッてて怖い…まさに食いそうな目…

スザンヌ:
ひぃぃ!怖い…スー食べられちゃうの?

梨々衣:
大丈夫よ、スー(スザンヌの愛称)。皆さまようこそEHDENへ! ルゥナさんが執務室でお待ちですわ。ご案内いたします。

スザンヌ:
梨々衣お姉ちゃん!

みるく:
まりあ姐さん、うちのお姉さまが研修を覗きに行ってた件というやつ詳しく聞かせていただきましょうか?

アリエル:
次のお客様がぁ…

向日葵:
アリエルメイド長、向日葵が替わりますのでどうぞ皆様を執務室へご案内を!

アリエル:
ひぃぎ!

まりあ:
向日葵ちゃん、副メイド長らしく、頼もしくなったね。


愛里栖:
久々のプレイでこの衣装でコレしてほしいとか本当に人としてどうなの?
あ~人じゃなくて愛里栖の前じゃ豚さんだったね♪

愛里栖:
まあぁそういうお客様が愛里栖には多いから足でお〇んちんを踏みつけらるように専用の足台用意したんだけどね! ほら豚ならブヒって鳴け! こうやって愛里栖に玉たまを踏みつけられながら先をしごかれるの好きなんでしょ? ほら!ほら! そう鳴け! ブヒって鳴け!

愛里栖:
そんなに血走った目で愛里栖のスカートの中を見つめて! ビフブヒ息を荒立てて! こんなにおちん〇んをビクビクさせてえ! 射精(出)したい? 射精(出)したいの?

だったら、お願いは? そう! 「愛里栖様、どうか射精させて下さい! お願いします!」うんっ♪

愛里栖:
はい! 良く言えました! ほらほら! イケッ! いっちゃえ! ほら絞ってしごいて! おおおおおおお! 出てる! でてるよぉ!

愛里栖:
はぁいぃお掃除してあげるねぇ~♪ 暴れちゃダメだよ♪ ぺろぺろ♪ だからダメだってぇ♪ 小さくなんてさせないよ~?

愛里栖:
ちゅぅふぅ♪ こう玉も…こう…イッたあとこれされるの好きだよねぇ~してあげるよぉ~‥指で…竿もこう…もんで…そう…力いれて…みて? そう…お尻の穴に力をいれて…気持ちい? あむあむ♪ じゃれ噛み♪ 愛里栖のお口の中、天国? 嬉しい♪ れろれろ♪

愛里栖:
元気取り戻したね♪ 次は…愛里栖の事を感じさせてぇ…

愛里栖:
えぇ…追加料金払うからゴム無しで? おしりにかけたいと…絶対に外に出してよ? 追加サービスで…あとパンティー…糸轢いてるからこれを…うぅ…わかったからあげるから! おねがい早くシて! ガマンできないから…

SE:
ギシギシ♪(椅子の立てる音)

愛里栖:
あぁん!あんっ! そこ! もっと強くついてぇ! あんあんん! いいよ好きな時にイって! かけて! いいよ!

SE:
どぴゅっ♪どぴゅっ♪どぴゅっ♪

愛里栖:
あぁぁんっ! っぁ!…あぁxx! あぁ…‥‥熱い…のが‥‥かかってる…

ずるるる…と崩れ落ちている。

愛里栖:
はい…大丈夫です…それよりお客様も大丈夫ですか? 満足だと…はい…ちょっと動くのは危険ですね…。 背中までかけてゴメンって‥いえいえどうせシャワー浴びるので同じなので気にしないで下さい‥はい。 少したったらシャワーあびましょう…ふぅ…

えっ? 久々に愛里栖を抱けて嬉しくて興奮しすぎた? ありがとうございます。 

愛里栖:
はい…これ。 えっとさっきのパンティーとソックスとブラは愛里栖のサービスで、あと手書きのカードも入れたので読んでね。 えっ豪華すぎって…だって追加サービス料金だけじゃなくて、チップと次のお泊りサービスの予約までして下さったので…これくらいしか愛里栖できないし。どうぞ…
嬉しい?…どういたしまして…。

愛里栖:
ここでいいの? うん! 来週はゆっくり色々できるし…うん。 行ってらっしゃいませ!      お帰りおまちしております! なんてぇ♪

梨音:
ご利用ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております! はい! 今後とも当クラブをご贔屓に!

野乃花:
ゆうと、お二人を必ず御守りして。

ゆうと:
畏まりました班長。お嬢様達をお守りいたします。

さくら:
自分の身くらいは守れます。

野乃花:
ダメダメ、本当に自分の身が危なくなった時しかそちらは発砲しちゃダメなんだからね?

彩香:
賊の対処は先輩達にお任せして、私達は証拠の品の確保を優先しよう。
ゆうとさん援護よろしくお願いします。

ゆうと:
お任せ下さい!

うさ次郎:
ぴょん!

野乃花:
うさ次郎わかった、中に四人ね。逃げられてない。
B班準備OKね? 二分後に突入。いつも通り私が最初に突っ込むから後はよろしくね。

さくら:
隊長が先に突っ込むの?

彩香:
センパイ変わって無いんだ。

傭兵B:
おい時間的にそろそろマズいぞ、まだクライアントと連絡つかないのか?

傭兵A:
くそっでやしねえ!

傭兵C:
見捨てられたんじゃないのか?

傭兵D:
後金まだもらってねえのに…どうする?

野乃花:
お願い!

みなと:
了解!

SE:
ガン!

ひょい!

野乃花:
ADPOLICEよ! 無駄な抵抗はやめて…って聞くわけないよね!

SE:
タタッタン タタン!

傭兵B:
うわ!

傭兵C:
うわ! なめやがって!

傭兵A:
無駄な戦闘はさけろ! 撤退しろ! 

傭兵D:
ぐわぁっ!

野乃花:
悪いねオジサン!

野乃花:
はると、ラルフ! 悪い、一人取り逃がしてそっちへ行った押さえて!

さくら:
非殺傷なのは良いんですが、あの蹴り痛そう…生きてますかね? まあ二人は銃叩き落とすだけしてるから証言は得られるだろうけど‥‥

彩香:
微妙に蹴る場所急所外してるし大丈夫だと思うよ。意識は無いだろうけど…
 
野乃花:
目的と依頼主を言え!刑が軽くなるわよ。

傭兵A:
お前バカか?そんな事を言う傭兵がいるかよ。

傭兵A:
あの動き、オマエそこの破廉恥な服きたヤツラと同じで人間じゃねえな。

野乃花:
そんなに死にたいわけ? メイドだって人間よ。 さっさと質問に答えて!

傭兵A:
人形がナニ警察ゴッコしてやがる、オマエラはクラブとかいう監獄か戦場でしか居てはイケナイじゃねえのか? ナニ人間様の場所に居やがる。 

まあそういうオレ達も同じなんだが、今じゃオマエラのせいでオレラ人間の傭兵はその戦場で食いっぱぐれているがな。

少女Aがサムズアップする。

少女Bが右手にもっている起爆装置を無造作に握る

SE:
ぼがぁぁあん! がしゃんん!(轟音)
ポス!ポス!ポス!ポス!(サイレンサーつきのアサルトライフルの銃声)

みなと:
班長!

野乃花:
ラルフ!装甲機動車を中へ突っ込ませて!

ガシャン!バン!!
さくらの持っていたノートパソコンと彩香の持っていたスマホが弾丸で破壊される。
同時に傭兵四人に銃弾が浴びせられ一瞬で絶命する

さくら:
ひぎゃ!

ゆうと:
さくらさん!(ぐいっとさくらをひっぱる)

彩香:
!!

野乃花:
全員戦闘を避け散開! 装甲機動車が突っ込んできたらそれで撤退! それまでなんとしても生き延びろ!

パパン! ッダダダっ!

ゆうと:
さくらさん頭を下げて下さい! すぐ機動車からきますから!

さくら:
ゆうとさん、助けてもらってありがとうございます…

ゆうと:
それは本当に助かったときに言って下さい! 出来る限り御護(おまも)りしますが、アレは結構マズイかもしれないです!
(銃口だけをカバーの上に出して牽制で撃っている)

みなと:
班長!彩香さん!こちらへ!

野乃花:
彩香ライフリングアシストリンク! これ! パラライザー!任した!

彩香:
センパイ了解です!

Mブラスター:
執行モード、ノンリーサル・パラライザー

SE:
シュバーーーン!

SE:
シュゥウウウン!

SE:
ポスポスポスポス!

さくら:
彩香さんのMブラスターのパラライザーが効かない!

ゆうと:
戦闘薬物で神経強化されていますね。
さくらさん、後ろのあの装置なにか解りますか? 援護しますので少し覗いて確認お願いします! ヤバイ感じがピリピリするので!

さくら:
はい!

SE:
ポスポスポスポス!

さくら:
CL-20気化延焼爆弾!! 周囲に可燃性のガスをバラまいたあと、 ヘキサニトロヘキサアザイソウルチタン、TNT火薬の二倍の爆発力で発火し吹き飛ばす! あの大きさなら! この倉庫と周囲一区画まるごと!吹き飛びます! まずいです!

ゆうと:
自分達ごとボク達を吹き飛ばすつもりか! 班長!

野乃花:(無線)
ゆうと、さくら! 了解した! ラルフ作戦変更!
 
SE:
ドガンっ!
ボスボスボスボス!
ガンガンガンガン!

少女C:
あっ…あぁ‥‥(悲しそうな、でも救われたような笑顔)

SE:
ガツン!
ドガンっ!
ボスボスボスボス!

さくら:
なんであの子…避けなかったの! なんでぇ!

ゆうと:
さくらさん伏せて!

ぶわぁああああああああああああん!

SE:
ガラガガラ!

さくら:
!!!

ゆうと:
さくらさん!

SE:
ザクッ!(落ちてきた鉄パイプが刺さる)

さくら:
うそ…ゆうとさん! 
ゆうとさん!

SE:
カラン…

さくら:
!! ねえ…もう…もうやめよう? 

貴女だって作戦で殺されかけたんだよ? 

貴女だって傷ついているじゃん? 

ねえ…お願い…止めようよ…こんなのオカシイよ…(涙)

さくら:
ゆうとさんはまだ息がある。貴女には悪いけど引き金を引いて、ゆうとさんをヴェルさんの所にさくらは連れて行かなくちゃならないの…ゴメン…

SE:
シゥウィーーーーン!(ローラーダッシュの音)
ガッシャン(崩れた外壁板が叩きられる音)

すみれ:
さくら待って! 電脳障壁展開完了! 萌香さん!

萌香:
執行します!

SE:
シュウィーン! シュン!

SE:
ガンっ!

少女:
かっ!!

さくら:
!!

ずるずる‥その場でくずれ落ちる。

SE:
カランっ…(ナイフが落ちる音)

さくら:
パラライザー?

すみれ:
ヘーラーへのダミーデータ送信完了です!

萌香:
ヴェル! この座標へ! 負傷3 一人重症で救急救命処置の必要あり!
急いで! 一名はブラックハウンドなのでクレアへ指示を。

さくら:
ブラックハウンド…この子達が…ヴィクトリア女史の暗殺部隊…アサシンメイド…

すみれ:
さくら‥‥無事? 

さくら:
…ゆうとさん! しっかりしてください! ゆうとさんがさくらをかばって…
爆風で飛んで来た鉄パイプが背中に…

すみれ:
今ヴェルさんが来るから! さくらは怪我は?

さくら:
打撲と擦り傷だけ…ゆうとさんが護ってくれたから…彩香さんや野乃花班長や他の班員さんたちは?

すみれ:
彩香さん、野乃花班長他、班員は全員無事。軽傷のみ。こちらの回収車で国際人工生命科学研究所のメディカルセンターへ輸送中。 襲撃してきたブラックハウンドも一名以外は新型のMライフルの強化パラライザーで全員無力化。よって死亡は傭兵4人とブラックハウンドの1名で5、こちらは軽傷2と重症1だね。

さくら:
そう…

さくら:
ヴェルさん! 

ヴェル:
うん、人工胸骨下のカーボンファイバーネットで殆ど止まってる。これなら助かるよ!

さくら:
人工胸骨…

ヴェル:
うん。 ゆうとお兄ちゃん達バトラーは戦闘強化サイボーグなの…まあ今は救命処置が先、VTOLが来たら研究所のメディカルセンターに運ぶから

さくら:
はい…
 
梨音:
オープンレセプション最終日の中止? それは出来ない。検討の余地無し

梨花:
無いですね

レスフィーナ:
ありませんね

優香:
いや…調査部を壊滅させるために送り込まれたブラックハウンドの特攻隊はあくまで先遣隊で、本隊は明日の夜のオープンパーティーの時間に合わせて大規模攻撃をするという情報で…これでもお姉さん命懸けで情報を仕入れてきたんだよ

梨音:
あのですね! クラブを何があっても敵対勢力から守り通しクラブ運営に支障をあたえない。 その為のエンパイアクラブミリタリアではないでしょうか?

悠美:
ブラックハウンドも非合法組織とはいえエンパイアクラブの部隊なんだよね…現在は敵同士だけど。

悠里:
たしかにその先遣隊というのは攻めてきましたわね。警戒と情報の目であるForestの調査部をおびき出し撃破殲滅。本隊はロンゴミリアドと特殊作戦軍極東本部駐屯部隊を相手にすると。そしてパーティーに集まったメイド権利擁立派を一気に殲滅するという事ですわね。

マリエット:
ここを軍事的に正面から攻撃するって‥熱核反応兵器でも撃ち込む気?

優樹子:
都市防護用の偏向電離リフレクターシールドがあるのに?

ルシフェル:
これでどうかな?

梨花:
白山市、白森市、白富町、白急下田のΑιγίς(アイギス)()システムならびに要撃システム、梨花の制御下に入りました。 さらに白山市の各防御システム並びに敵基地攻撃用の弾道ミサイルなども制御下に入りました。

梨音:
梨花にこんな事させたくないんだけど…

梨花:
気にしないで下さい。 お嬢様‥いやEHDENのメイドの仲間達やお客様の皆様。そしてこの街に住む皆様を梨花のこのチカラで御護りするお手伝いができるなら逆に感謝しかないです。

ルシフェル:
梨花はまっすぐだからね。そういう所、お姉さん好きだよ!

解説:Αιγίς=アイギス
アイギス(古代ギリシャ語: Αιγίς、ラテン文字転写: Aigis)とは、ギリシア神話に登場する防具。女神θηνᾶ(アテーナー)に与えたものともされる。
ありとあらゆる邪悪・災厄を払う魔除けの能力を持つとされている。
鍛冶神ΗΦΑΙΣΤΟΣ(ヘーパイストス)によって作られたとされ、形状は楯であるとも、肩当てまたは胸当てのようなものであるとも言われている

ちなみに、英語ではイージスと読み、これが対ミサイル防空システム「イージスシステム」の語源です。 えんぱいな日々の世界ではこれとは違って、人工衛星アーテナ―(梨音の衛星であり副脳)を中心構成された強固な防空システムの名称になってます。

レスフィーナ:
先ほどForest調査部とロンゴミリアドの混成部隊で確保したブラックハウンドの5名ですが、デーメテールバイオメイド管理システムによりIDを正式に発効。スプロール監視機構への報告を済ませました。 違法製造されたバイオメイドの回収と正規化の活動実績に追加されます。これをつづけていけば、オリュンポスと当陣営ならバイオメイドを地上で管理する能力がこちらにはあるという証明になりえると思います。

梨音:
ありがとうレスフィーナ。

悠里:
明日は昼間の営業は無いのですわよね?

梨音:
はい。明日は20:00の貸し切りパーティーのみの営業となっております。

優香:
まあ先遣隊が全滅したとアチラには伝わっているわけだからそれで攻撃が中止になる可能性もあるし

悠美:
だから、どうやってこの要塞なみの都市を正面から攻撃するのよ? 核がダメなんだからアーマーメイドとか?

梨花:
その場合でも接近する前に発見できるので対応は可能だと思いますが。

悠里:
さすがに都市規模への攻撃ですから戦略自衛軍も動くと思いますし。

優樹子:
そこまで来たら立派な戦争ね。

梨音:
明日の朝エステルのお姉ちゃんとジャンヌお姉ちゃんも来るのでグリーンサーヴァントも入れてここでもう一回会議でどうでしょうか?

マリエット:
すいません店長もかなり疲れておりますし、それでお願いできませんか?

悠美:
それまでは極東司令部の部隊で警護を引きつぎます。

悠里:
お願いしますわ。

優樹子:
AM10:00にここでいいかしら?

梨音:
うん…。スイマセン、はい。 それでお願いします。 でわ悠美お姉さんお願いします。
今夜はこれで解散で。

ルシフェル:
解散!

遠:
久遠はちょっと前に出かけてくる。悠美お姉さん、お姉さまのことよろしく。

悠美:
うんわかった。あの…明日の10:00に野乃花も来るように伝えて。

久遠:
了解した。 お姉さまは美亜にちょっかいださないようにね。疲れているだろうから

優香:
わかってるわよ。さっさと行ってきなさい。

SE:
ガチャ♪

優萌:
(あっドックタグ付けてるからミリタリアのメイドさんだよね)
あの! 失礼します

久遠:
うっ? お疲れさま

優萌:
お疲れさまです!

久遠:
久遠に用事?

優萌:
すいません。 敬礼しなくちゃ!

久遠:
敬礼はなし!

優萌:
失礼しました。エンパイアクラブミリタリア極東支部所属、EmpireClubGreenWood'sメイド秘書課花路家付補佐メイドの橋本優萌兵曹であります。

久遠:
久遠はエンパイアクラブミリタリア特殊作戦群第一特務隊所属、階級は特殊なんで無し。フィッツジェラルド家次頭メイドの黒木久遠だよ。

優萌:
フィッツジェルド家…Forestのオーナー様の家のメイド?

久遠:
うん、筆頭は理沙だから。 それで用事は?

萌:
あの…まだロンゴミリアド隊長のすみれ様はここでお仕事中でありましょうか?‥実は本日赴任しましてその時、すみれ様とても忙しくて…仕事終わったらちゃんと挨拶させていただけると言われてまして…

久遠:
すみれは、まだ仕事中だけどここにはいない。

優萌:
そうですか…どこにいるかは軍機ですよね‥

久遠:
軍機ではないし、これから久遠はそこにいくから、優萌も一緒に行こうか

優萌:
はっ? はい。ごっしょいたします。

久遠:
敬語なし! 久遠は階級ないし!

優萌:
いや…優萌は新人メイドでして…その久遠先輩はメイドの大先輩じゃないですか!

久遠:
メイドは役職や役割はあっても平等だから! 優萌だってメイド、久遠だってメイド。

優萌:
じゃあ…よろしくお願いします。久遠さん。

久遠:
おーけー! 行こう! その前に一個寄り道するけどね

優萌:
寄り道ですか?
 
優萌:
コンビニですか?

久遠:
うんそう。

久遠:
ちゃろ~碧さん。

碧:
久遠ちゃん!

優萌:
あのコンビニの店員さんとお知り合いですか?

久遠:
このお姉さんには久遠は大変お世話になってたんだよ

碧:
もう!突然いなくなって! 美亜ちゃんに聞いてもどこ行ったかは内緒だって!
すっごい心配してたんだからね! わたし一緒に引っ越しできると思ってよろこでたのに!

久遠:
優香お姉さまが急な仕事で海外にちょっと行ってた。今さっき帰ってきた。

碧:
優香さんのお仕事の付き添いってことなら仕方ないけど。それだけは美亜ちゃんと悠美さんから教えてもらったし。

久遠:
当分は日本いるから美亜と悠美お姉さんの家に住むから。ご近所というか同じビルの中。

碧:
私のここの部屋にも遊びにきて!約束まもってね

久遠:
はい覚えてる…今度の休みに美亜と遊びにいきます

碧:
絶対だからね!

碧:
それでその可愛い子はまさか…久遠ちゃんと優香さんが結婚して養子をとって義娘?

久遠:
恥ずかしい…

優萌:
違います! 碧お姉さん! 昼間ご挨拶にみんなときた新人メイドの優萌ですよ!

碧:
冗談だって! 小梅ちゃんの後輩ですみれちゃん付きの補佐メイドの優萌ちゃんだよね♪
今度白森女学園に入学してアタシの後輩になるんだよね♪

優萌:
!! からかわれた…

久遠:
碧お姉さんは一度みたお客様の顔は忘れないから覚えておいて。記憶力すごいよ
Forestの調査部では歩く顔認証装置という畏名がある。捜査協力でとてもお世話になった!

碧:
だから何よそれ…

久遠:
碧お姉さん、お弁当のデリバリをお願いしたいけど、お弁当とおにぎり、食事になるパン類、サンドイッチ、生スウィーツ類あるったけ全部! 向かえの国立人工生命科学研究所第一会議室へ。 準備できたら、うちのメイドを運ぶ手伝いにこさせる。 代金伝票はEmpireClubForest 総務部へ回して、どれくらい時間かかる?

碧:
40分で朝のお弁当発注分がとどくから、一時間したらメイドを二名運ぶ手伝いに寄越して。キャリア用意しとく。 だいたい40食分は確保できると思う。量は足りるかしら?

久遠:
うん足りる。 お願い。 何かあったら久遠のスマホ番号へ変えてないから

碧:
わかったわ! まいどあり!

優萌:
えっ深夜回って、いまから40人分の食事?

久遠:
追加で、この蒸し器にある中華まんと、そこの揚げ物、おでん類、そしてここのホットドリングのお茶など全部お願い! あと裏にある特製肉まん40個を予備の蒸し器にいれてそれも追加で!

碧:
了解したけど、だったら運ぶメイドさんも一名追加でお願いします!

久遠:
わかった!

優萌:
裏にある特製肉まん?
 
さくら:
機動車が突っ込んで来た時に逃げなかった子がいたじゃないですか?

野乃花:
うん私の完全に判断ミス。全員避けると想定してた。

さくら:
いえ、野乃花班長の判断は論理的で的確だったと思います。爆弾は稼働はしていたのであとは現地の私達を戦闘で釘付けにしてその場全員を殺害することが正しい。あそこで機動車に押しつぶさる事は戦力の低下につながるので普通は回避するはずです。

でもあの子は逃げなかった。 それだけじゃなくて笑ってたんです。悲しそうだけど安堵したような…

ルゥナ:
笑ってた?

さくら:
これはさくらの想像だけど彼女は自分の手で仲間を殺したくなかったじゃないかなって…でも命令は絶対で、その命令は自分ごと仲間と敵を爆弾で殺戮すること。 彼女の想いなんて関係ない。 だけど…そこに機動車が…そして彼女は起爆スイッチをいれないで…そのまま轢かれた。 すると予備の非常回路がつながるまではいくらかの時間がある。するとどうにか敵が仲間を爆発から救ってくれるかもしれない…

ルゥナ:
わざと轢かれてたっていうの? その為に?

野乃花:
それは考えすぎじゃないのかな? ブラックハウンドのアサシンメイドの任務中って大量の戦闘覚せい剤で戦闘以外の感情が抑制されるんでしょ?
ブラックハウンド時代の記憶や情報をもっている、こちらでは唯一の小梅から情報提供受けたけどそう言ってたし。 
それに今日の襲撃の時だってまるで感情が無い人形のように攻撃している時もみえたし…だからさくらの気のせいじゃない?

さくら:
そうでしょうか…

野乃花:
もし感情が残っていたとしても。私達がやることは変わらない。戦って相手を一回戦闘不能の無力化して処置と治療をして…

カチカチ(ライターで火をつけている)

野乃花:
ふぅ~~

野乃花:
彼女達に新しいメイドとしての人生を歩ませる!

さくら:
そうですね。その通りです!

SE:
シュン!(ロックドアが開いて閉る)

里緒奈:
お姉様、美鈴、足速すぎです‥

詩織:
さくらさん、ルゥナご当主、カチコミの時間には間に合いましたでしょうか?

さくら:
カチコミ…えっ? 今だけこう呼びます、ご主人様ってやっぱり「ヤラレタからヤリ返す」系?

ルゥナ:
まさか…アリエルさんとすみれ達が準備してるのって…
そうだよね命が助かったとはいえ、さくらがヤラれてそのまま済ますわけないよね…。あのメンバーが…特に花恋とアリエルさん…

野乃花:
詩織サンっ! その節は大変ご迷惑をおかけしましたっ! 謹んでお詫び申し上げます!

詩織:
おぉ~一文字のぉ~。 まだ生きとったんかぁ?

野乃花:
はい、生き恥を晒させていただいております。

詩織:
オンドレが部下たちの責任をぜ~んぶ引き取ってエンパイアクラブから警察に身を移ったと聞いとる。よって禊(みそぎ)はすんどるだろ? ワテに謝罪する必要はあらへん。

野乃花:
しかし上司の命令とはいえ…あのようなことを…

里緒奈:
えっとあの方とお姉さまは何があったんですか?

美鈴:
あの方は一文字野乃花さんといって彩香さんの極東捜査七課時代の先輩さんで‥

里緒奈:
ああ~例のお姉さまに冤罪着せて処刑しようとした一派の方なんですね~!

さくら:
極東捜査七課…昔あったと言われている脱走オーバーメイドの処刑部隊…

ルゥナ:
そんなのあったんだ…


解説:極東捜査七課や詩織と彩香との関係は

詩織:
それでカチコミの集合場所ってどこ行けばいいの?

野乃花:
只今ご案内いたします! さくら、ルゥナ様、ゆうとのことはよろしくお願いします。

さくら:
わかりました。

ルゥナ:
カチコミって遠足の事? じゃないよね…

さくら:
893さんのカチコミとは規模が違うから…893さんは戦車や戦闘ヘリとか戦闘機で襲撃しないから‥‥

優萌:
何ですかココ…

久遠:
第一会議室!

優萌:
コレが…会議室?

梨々衣:
死亡したシリアルナンバー12130の転送経験記憶からわたくしがサルベージできた場所はここですわ。 今回襲撃した先遣隊の他に多数のブラックハウンドと思しきバイオメイドと、引率というか指揮を行うスーツ姿の男とその護衛の傭兵と思える男たちが20名ほど見えました。

すみれ:
多数ってどれくらいですか?

梨々衣:
そこまではちょっと…神経覚醒薬の影響が強くて…すいません。

すみれ:
ごめんそうだよね。 ここは地下鉄の工事現場? 

エステル:
ダミーではありませんの?

小梅:
梨々衣へ橋本シスターズが死亡すると生前の記憶や経験が送られることは先方には知られてないと思います。それにブラックハウンド自体、橋本研究所製のバイオメイドだけで構成されているわけではありませんでしたから。

花恋:
どうエリシア見える?

エリシア:
今、アルテミスの格子にリンクした! 工事の重機に偽装された多脚戦車、たぶん戦闘ヘリが入りそうなコンテナが5つ。 これ以上は軌道が…

花恋:
十分だよリンク切って休んで!

アリエル:
この工区を受注した土方重工のこの部分の工事現場は、土方重工が受けたあとダミー会社を二つ経由してヴィクトリア女史の息のかかった会社が丸受けてしていますわね。

すみれ:
ロンゴミリアド分遣隊と調査部の混成部隊を現地に先行させて萌香さんと鈴奈隊長に実際に現場を見てもらって意見をもらいたいんですが、フランソアオーナーよろしいですかね?

フランソア:
Forestで管理している部隊の指揮はフランソア自身も含めてすみれに全て任せる。

すみれ:
ありがとうございます。 アリエルお姉ちゃん、鈴奈先輩と萌香さんに

アリエル:
わかりましたわ。

スリエル:
水菜だけでも、リニアアクチュレーターの反応速度の値は+5でも行けると思う。
私が一緒に乗れればリアルタイムで調整できるだけど…

レイラ:
複座タイプのコックピットへの換装も想定されているそうだから。それでローラーダッシュの出力の調整は?

水菜:
いま+5に合わせてシリンダー周りとローラーダッシュ用のモーターの制御を調整中です。

すみれ:
ゆ…優萌ぇ! なんでここへ!

優萌:
すみれ様…お疲れさま‥です…お取込み中スイマセン…

エステル:
あら~いらっしゃいませ。 橋本優萌さん♪ おひさしぶりですわ!

優萌:
おひさしぶりです。その節はありがとうございました。

久遠:
フランソア、久遠の装備は?

フランソア:
うんもってきてあるよ!

久遠:
優萌はブラックハウンドの時の記憶があるんだよね?

優萌:
!!! なんでそれを‥

久遠:
処置をしたDrフィッツジェラルドから説明をうけた。 だから今回の作戦と優萌のご主人様であるすみれ達が何をやってるのか見せてあげたいから。

エステル:
是非見て行ってください。

久遠:
小梅!小梅がわかるレベルで優萌に説明してあげて。 あとちょっとでご飯もくるし、先遣隊へも持って行ってあげたいし。それくらいの時間はあるでしょ?

小梅:
すみれ様いいですかね?

すみれ:
うん、小梅おねがい。

ソフィー:
萌香大佐殿、アタシ的には白旗あげたいんだがどうするんよだコレ?

萌香:
……うぅ…

ソフィー:
手前に地雷原。それを突破してもトーチカが二つ。クレーンに偽装した監視塔が二つ、MTBに多脚戦車多数、戦闘ヘリが少なくても7機。監視塔には見張りの兵士も見える。兵舎や基地の機能の大部分は強固な鉄筋コンクリートで補強された地下。 戦闘機での爆撃や巡行ミサイルで攻撃してもトンネルの中は効果が低い。さらに既存の地下鉄網と繋がっていると
考えると他の地上部分への出口から出これるから生き埋めにもできん。それ以前に…

ソフィー:
ここは中央アジアの最前線か? なんで要塞攻略戦をしなくちゃならねえんだよ。

鈴奈:
たしかに…攻め落とすなら一個大隊は欲しいですね…

萌香:
いったん指揮車にもどって作戦を本部と検討します。

ソフィー:
了解。 

SE:
しゅん♪

さくら:
フランソアさんのお母様!

Drフィツジェラルド(以後Dr):
さくらさん、ルゥナお待たせしました。心臓動脈付近に壊れた内部回路の破片があってそれを取り出すのに時間がかかってしまいましたが無事に施術はおわりましたわ。もう大丈夫ですわよ。 

さくら:
よかった…ありがとうございます…

Dr:
もうクランケは意識を取り戻しておりますが、回復を施す為に一度眠っていただくので、その前にさくらさんお逢いなってあげてください。

さくら:
はぁい…(涙)

Dr:
ルゥナ、こちらの陣営に攻撃準備をしているあの女狐の部隊。フランソアが無力化すると言うのでわたくしは手をだしませんが、フランソア達が無力化ができなかった場合。ルゥナが衛星砲を使って殲滅することを検討なさい。 でなければわたくしが直接手を出しますわよ。その場合、この都市が地図から消滅することになると思いなさい。

わたくしはとっても怒っております。 

時間の猶予は今夜のパーティーまでとしますわ。

ルゥナ:
はぁいぃ…わかりました。 どうにかします。

Dr:
疲れました。少し寝ますわ。

ルゥナ:
ありがとうございました。
(敵のヴィクトリア女史より味方であるはずのこの人の方がマズイんだけど…最悪はルゥナの手で多くのブラックハウンドのバイオメイドごと消滅させないと白山市が一般住民ごと消滅…たぶん核攻撃なみのもので地域ごと蒸発させるってことでしょ? 
この人なら本当にやる…。 リミットは20:00まで…とにかくみんなに相談しないと…)

ヴェル:
ほらさくらは無事でしょ?

ゆうと:
さくらさん…無事でよかったです…

さくら:
ゆうとさん、ゆうとさんが庇ってくれたからさくらは無事です、いまは回復を優先してください。

ゆうと:
うん一つ質問が、あそこにいたブラックハウンドの子達も…助かった?

さくら:
はい、あの轢かれた一人以外は全員こちらの部隊で回収と処置をおこなってます。 彼女達はメイドとして新しい人生を歩めます。

ゆうと:
良かった。 他の子も…できるだけ助けて…うっ!

さくら:
ゆうとさん!

ヴェル:
ゆうとさん、今の自分の状態わかってます? 他の人の心配してられる状態じゃないだけど?

さくら:
ゆうとさんの分までさくらが助けてきますので! 任して下さいゆうとさんは今は回復を

ゆうと:
さくらさんは強いからね‥うん任せる。

ヴェル:
いいね? 今からポッドで回復させるから大人しくして

ゆうと:
はいヴェルさん。

さくら:
ヴェルさんゆうとさんと、回収したブラックハウンドの子たちをお願いします。
さくらみんなの所にいってきます

ヴェル:
うん、任して。さくら…気を付けて。

さくら:
はい!

ニケ:
ロンゴミリアドは4クラブとオリュポス大使館から出向したメイドで構成されているレギオン

小梅:
軍団デス!

ニケ:
部隊は大きく分けて、すみれ様が直接率いる本隊、鈴奈先輩が率いる分遣隊、そして寮やみんなの食事や補給や総務などを担当する瑠奈お姉さんが率いる主計小隊があります。

小梅:
デス!

小梅:
あれ? カチューシャさんの本名ってエカテリーナって言うの? 小梅初めて知った!

ニケ:
小梅、それはカチューシャさんに大変失礼だと思うよ? カチューシャというのはエカテリーナ、もしくは発音的にはエカチュリーナの愛称です。 レスフィーナをテミスはフィーナと呼ぶよね? それと一緒。

小梅:
おおおお!

優萌:
くすす♪

真理愛:
あのさ小梅、解説をぜーんぶニケに任せきりにして、しずるじゃないだから。

めぐ:
いくらしずるの弟子だからってそんな所まで似なくていいんだよ、小梅の頭までこの頭の中みたいにカラッポになったら困るぞ

しずる:
超振動ナックルでつつかないで!怖いから!

真理愛:
まあということで、優萌をブラックハウンドから回収したときの部隊、まあすみれの周りにいたメイドってのはマリ達に、フランソアオーナーやエステル総裁をいれた部隊だったわけ。 ちょうど今ここいいるメンツね。 このほかに今現場に先行している鈴奈隊長率いる分遣隊、そしてForestの調査部というか萌香メイド秘書が今回は直接率いている部隊が今回の作戦に参加する。

優萌:
4つのクラブに大使館? もクラブのようなモノとして考えるとみんな所属はバラバラなのにとても仲が良いですね…

ドロシー:
それはすみれがいるからよ。 もともとこのメンバーはすみれを中心にあつまった親友同士の集まりに近い。 わたしもすみれが初めての親友だから。

優萌:
部隊の前にすみれ様を中心とした友人の組織…

真理愛:
今回はマリがしずる小隊に同行します。 しずる小隊はニケとドロシーを絶対に前線で護り無力化したブラックハウンドの応急処置を行い、分遣隊率いる回収部隊に処置したブラックハウンドを引き渡すことが任務です! 特に小梅とララは絶対にドロシーとニケから離れないこと! 

小梅・ララ:
はい!

真理愛:
あとー真奈、アンタは無力化担当だけど由奈から離れないように!

真奈:
わかりました。

めぐ:
しずるはめぐと切り崩し担当だから足ひっぱらないでいでよ

しずる:
わかってます。

真理愛:
そして、我らが隊長のすみれと、参謀のエリシアとレイラは作戦を立てるのが仕事なので、調査部と鈴奈隊長の分遣隊からもらった情報をもとに今がんばって作戦をつくってます。

しずる:
だからしずる達はまってるわけ!

エミリー:
やっと素のお姿を拝見できましたね!
やはりドレスやメイド服よりその方がお似合いです。
白き短刀のカルンウェナン。

梨音:
おい、指をそれ以上近づけてみろ、その頭が地面に転がるわよ
この白髪の死神!

エミリー:
ふっアタシの指がアンタの脳を破壊するのが先か、アンタがアタシの首を掻っ切るのが先か試してみる?

梨花:
あの二人とも、向日葵がドンビキしてるので…

向日葵:
これが…お嬢様の素の姿…素の性格…飾ってないのは解るのですが…これ大丈夫なんですか?

瑠美奈:
まあ~ほら、野良猫の挨拶みたいなモノだから大丈夫!(どっちかというとサーベルタイガー同士の挨拶かもしれないけど)

まろん:
エミリー!梨音! 喧嘩しちゃだめ!

エミリー:
姫さま! これは喧嘩じゃなくてですね! ねえ梨音!

梨音:
恰好ほらいつもとちがうから、ゴッコ遊び?みたいな?仲良しだよね?

エミリー:
仲良し!

夢結:
はーいみなさん!もうつきますよ! 夜食の給仕がんばりましょう!

梨花:
皆さんメイドの本領のお給仕の時間ですよ

瑠美奈:
(この中じゃまろんが最強かも)
 
真理愛:
全員傾注! 隊長お願いいたします!

すみれ:
我が隊のメイド諸君。ロンゴミリアドに栗田元帥閣下より出撃命令が下った。
命令は明日行われるEmpireClubEHDENオープンパーティーに参列するため為に集結した現暫定評議会派メンバーを殲滅する為の前評議会派が送り込んだ大規模攻撃軍を無力化せよとの事である。

ただし前評議会に強制使役されてるバイオメイド部隊ブラックハウンドのメイドは出来るだけ保護するようにとの事だ。

前評議会派攻撃軍は、この白山市湾岸新地下鉄工事現場を前哨基地化してそこに集結している。

すみれ:
敵前哨基地に先行したForest駐屯地調査部からの情報により、大型攻撃ヘリが5機、ガンナー型多脚戦車二機、小型汎用多脚戦車が多数、手前に地雷原、防御用トーチカが二つ。陣地は強固な前哨基地本体があると思われるトンネル内部へつづく壁面も鉄筋コンクリートにより保護されている事が判明している。

愛里栖:
前哨基地というより要塞だね。

美里:
この要塞をこの人数で攻略する? それも敵戦闘員の大部分であるバイオメイドはできるだけ非殺傷で保護回収? 不可能です…

さくら:
どんなに困難でも、このさくらの命に換えても今回の前線司令官の命だけは取る!

郁恵:
命に替えてって。前哨基地?この要塞を攻略できても、さくらが死んだらそれじゃゆうとさん攻略という本来のさくらの目的を達せないからね。

さくら:
ちょっと郁恵!何そのゆうとさん攻略って! べ…べつにさくらはゆうとさんのこと…好きじゃないしぃ!

郁恵:
解りやすいくらいに真っ赤になったね。さっきからゆうとさんゆうとさんってウルサイからさ。

美里:
わかります!一文字班のバトラーの方かっこいいですよね! ゆうとさんは優しいけど~今回さくら先輩のことを身を犠牲にしても御護りしたとか!惚れて当然だとおもいます!さくら先輩!美里も協力しますよ!

さくら:
ひぃぃい!そ…そんなんじゃ…ないから!

愛里栖
うちのメンバーだけじゃなくて、その一文字班長と一文字班のバトラーの皆様もいるのだから静かにする。 まだブリーフィング中よ。

ご迷惑おかけしました。 すみれ続けて!

すみれ:
さくら、ゆうとさんの事好きになったの? すみれも協力するよ!

真理愛:
すみれ、アンタ一応隊長なんだからね…。そういうのは作戦無事済ましてから!

すみれ:
そうだね終わったらゆっくり話し合おう…でもそっか…確かにカッコ良かったものね…

梨音:
先輩達余裕ありますね、緊張とか何もないというか‥‥普通状態聞いたら死を覚悟すると思うんですが‥‥美里も最初真っ青になってたし。

エリシア:
これくらいじゃあのメンバーは何でもない!

花恋:
どうにかなる。力こそパワー! というか素手で落とせとか言われてるわけじゃないし。

すみれ:
今回は場所が民間地域の為に現地警察機構であるA.D.POLICE、さらにバイオメイド大規模救出という任務の為に前回と引き続きオリュンポス大使館並びにメイド独立戦線ポムグラメイト戦闘旅団、すでに展開しているForest駐屯部隊との共同作戦となります。

野乃花:
現地の民間人立ち入り規制、ならびに容疑者逮捕、犯罪証拠確保の任に着きますA.D.POLICEを代表してよろしくお願いいたします!

梨音:
バイオメイド保護の協力をさせていただきます独立戦線連合を代表してよろしくお願いいたします!

SE:
ガタンゴトン! キュゥゥウウ!(列車が入って来る)

すみれ:
偽装列車が来たね、作戦開始は一時間後の02:00(れいふたまるまる)なので時間がありません。作戦の説明は列車での移動中に行います!

真理愛:
車両の積み込み並びに全員乗車!


えんぱいな日々(本編) 第五百七十八話 THE DAY TAKEOFF 後編 おわり