えんぱいな日々(本編) 第五百七十八話 THE DAY TAKEOFF 後編 その20
真理愛:
全員傾注! 隊長お願いいたします!
すみれ:
我が隊のメイド諸君。ロンゴミリアドに栗田元帥閣下より出撃命令が下った。
命令は明日行われるEmpireClubEHDENオープンパーティーに参列するため為に集結した現暫定評議会派メンバーを殲滅する為の前評議会派が送り込んだ大規模攻撃軍を無力化せよとの事である。
ただし前評議会に強制使役されてるバイオメイド部隊ブラックハウンドのメイドは出来るだけ保護するようにとの事だ。
前評議会派攻撃軍は、この白山市湾岸新地下鉄工事現場を前哨基地化してそこに集結している。
すみれ:
敵前哨基地に先行したForest駐屯地調査部からの情報により、大型攻撃ヘリが5機、ガンナー型多脚戦車二機、小型汎用多脚戦車が多数、手前に地雷原、防御用トーチカが二つ。陣地は強固な前哨基地本体があると思われるトンネル内部へつづく壁面も鉄筋コンクリートにより保護されている事が判明している。
愛里栖:
前哨基地というより要塞だね。
美里:
この要塞をこの人数で攻略する? それも敵戦闘員の大部分であるバイオメイドはできるだけ非殺傷で保護回収? 不可能です…
さくら:
どんなに困難でも、このさくらの命に換えても今回の前線司令官の命だけは取る!
郁恵:
命に替えてって。前哨基地?この要塞を攻略できても、さくらが死んだらそれじゃゆうとさん攻略という本来のさくらの目的を達せないからね。
さくら:
ちょっと郁恵!何そのゆうとさん攻略って! べ…べつにさくらはゆうとさんのこと…好きじゃないしぃ!
郁恵:
解りやすいくらいに真っ赤になったね。さっきからゆうとさんゆうとさんってウルサイからさ。
美里:
わかります!一文字班のバトラーの方かっこいいですよね! ゆうとさんは優しいけど~今回さくら先輩のことを身を犠牲にしても御護りしたとか!惚れて当然だとおもいます!さくら先輩!美里も協力しますよ!
さくら:
ひぃぃい!そ…そんなんじゃ…ないから!
愛里栖
うちのメンバーだけじゃなくて、その一文字班長と一文字班のバトラーの皆様もいるのだから静かにする。 まだブリーフィング中よ。
ご迷惑おかけしました。 すみれ続けて!
すみれ:
さくら、ゆうとさんの事好きになったの? すみれも協力するよ!
真理愛:
すみれ、アンタ一応隊長なんだからね…。そういうのは作戦無事済ましてから!
すみれ:
そうだね終わったらゆっくり話し合おう…でもそっか…確かにカッコ良かったものね…
梨音:
先輩達余裕ありますね、緊張とか何もないというか‥‥普通状態聞いたら死を覚悟すると思うんですが‥‥美里も最初真っ青になってたし。
エリシア:
これくらいじゃあのメンバーは何でもない!
花恋:
どうにかなる。力こそパワー! というか素手で落とせとか言われてるわけじゃないし。
すみれ:
今回は場所が民間地域の為に現地警察機構であるA.D.POLICE、さらにバイオメイド大規模救出という任務の為に前回と引き続きオリュンポス大使館並びにメイド独立戦線ポムグラメイト戦闘旅団、すでに展開しているForest駐屯部隊との共同作戦となります。
野乃花:
現地の民間人立ち入り規制、ならびに容疑者逮捕、犯罪証拠確保の任に着きますA.D.POLICEを代表してよろしくお願いいたします!
梨音:
バイオメイド保護の協力をさせていただきます独立戦線連合を代表してよろしくお願いいたします!
SE:
ガタンゴトン! キュゥゥウウ!(列車が入って来る)
すみれ:
偽装列車が来たね、作戦開始は一時間後の02:00(れいふたまるまる)なので時間がありません。作戦の説明は列車での移動中に行います!
真理愛:
車両の積み込み並びに全員乗車!
えんぱいな日々(本編) 第五百七十八話 THE DAY TAKEOFF 後編 おわり
えんぱいな日々(本編) 第五百七十九話 more<STRONGLY> へ続く