えんぱいな日々(本編) 第五百七十九話 more 前編 その17
SE:
シュン♪
未来・穏空:
えっ!
美空:
そこまで!
未来と穏空のコンビと優萌では相手にはならないか。
フロリー:
怪我はなさそうだね。良かった。
小桃:
いつも思うけど、あのちょっとボケっとした優萌が警護訓練してる時だけは別人みたいだよね。
未来:
優萌、ごめん自主練なのに、これじゃ優萌の練習にはなってないよね…
穏空:
本当にごめん…こっちだけ練習になってて
優萌:
そんな事ないよ? ちゃんと練習になってるし!
美空:
優萌! 指摘するところはちゃんと指摘する。それで二人がうまく成れば二人同時なら優萌も練習になるかもしれない
未来:
二人同時なら…まあ一人じゃ無理だしね。
優萌:
あはは…指摘? アドバイスか…わたし感覚でいつもやってるから…ごめん…。
美空:
二人から見てどうかな? 未来達はタイミングを合わせて攻撃してるんだけどさ…気づいた所とか?
小桃:
まずね、未来も穏空も優萌の見える位置から攻撃をかけてる? それじゃ強い優萌には無理だと思うし、
どっちが引き役なの? 相手を引き付ける? ゲームであるじゃない? FPSでもさ!
優萌:
見えない位置から穏空の速さで攻撃したら…手強いかも! 役割分担!
美空:
なるほどその通りだね。
未来:
えっとどういうこと? 見える位置? 引き役? 役割?
フロリー:
小桃が言いたいのは相手の死角をつく。この場合は一人がわざと、相手の注意を引いて相手の視野を調整して死角を作り出す。 その死角から実際に仕留める側が攻撃をかけて…
穏空:
ちょっとフロリー! 大事な事を言ってるのはわかるんだけど…もうちょっとこう簡単にわかりやすく!
優萌:
あのさ! ミーティングするならさすがに寒いから中に入るとかしようよ! 手がかじかんじゃって!
美空:
ねえ温まるならみんなでお風呂入らない?
小桃:
賛成! フロリー解説は後で! 実際にfpsゲームの画面を見せながらでもいいし。なんせ休みだし! 時間はあるし!
フロリー:
わかった大浴場みんなで行こう!
優萌:
長野メイド学校名物、メイドの湯! 極楽極楽でしゅぅ!
未来:
なんせ天然温泉だもんね♪
穏空:
お肌すべすべになるものね!
小桃:
さすがエンパイアクラブのメイド学校って感じ?
ドロシー:
他国のメイド学校には温泉は無いと思いますよ!
美空:
日本メイド学校だけの特権だね♪
フロリー:
エンパイアクラブForestには天然温泉がありまして、入り放題です! どうですか? 志願しませんか? 弊クラブは優秀な志願兵を募集しております! 食事と寝る所は確保されるそうです! ドロシーお姉ちゃんにいえば面接は受けれると思います! まあ募集で入ると一般兵からだと思いますが!
小桃:
温泉で命かけるのは…ちょっと…一般兵‥メイドでさえないの・・?
美空:
どこにも行き場なければ兵隊さんか…
穏空:
Forest駐屯地の一般兵か。 良いかもな。
未来:
そうだね…食事と寝る所は確保されるし。
優萌:
えっ! 二人とも本気?
未来:
だって普通のメイドとかわたし出来ないと思う。
自分がサロンで接待とかエスコートサービスするとか絶対に向いてないし。
穏空:
まあ未来と私も同じ感じかな。あまり普通のメイドには向いてないと自分もおもう。
優萌:
そうなんだ…。
小桃:
そういう優萌はどんなメイドになりたいの?
優萌:
優萌はすみれご主人様のメイドに…
未来:
だから、メイドだって色々あるでしょう? さっきいったサロンでのウェートレスメイドだったり、食事をつくるシェフメイドだったり、事務などをこなす庶務メイドだったり。
小桃:
エッチなサービスを売りにするエスコートメイドだったり! 色々だよ?
優萌:
優萌はすみれご主人様を直接お手伝いする為にすみれ様の部隊で戦いたいです! そういうメイドになりたいです。それが何て言うメイドかはワカラナイけど…。
未来:
そうか、なら駐屯地の衛兵というわけには私もいかないな。ちゃんとがんばってすみれ様の部隊に参加できるような戦力になるメイドとして雇ってもらわないと!
穏空:
でないと優萌を手伝って戦えない。
小桃:
だったら小桃は、小桃ができる部分で三人の補佐をするメイドになりたいな。
美空:
私はみんなが戦えるように色々準備をする部分をするメイドかな、小桃と似ているが調整役ぽい方が向いてるかな? 情報をそろえたり偵察したり?
フロリー:
フロリーはまあみんなを治療したり普段の健康管理をするのがもともとの使命ですから!
優萌:
みんな…そんな私を中心に考えなくても
小桃:
あのね、優萌、優萌はみんなの「ユメ」なんだよ
未来:
だって優萌がいると具体的に未来が見えるみたいでね
穏空:
ユメは少し先の未来さ
美空:
うわぁ…穏空が言うと似合わない!
フロリー:
くすす♪
その18へつづく