えんぱいな日々(本編) 第五百七十九話 more 前編 その8

 
悠里:
どう責任を取るつもりなのですの?

優香:
これ全部国からの抗議?

悠美:
いや電子の分は別…総数はこの10倍くらい。

すみれ:
全ては隊長のすみれが悪いんです…部隊の隊員や共同作戦を取ったForest調査部、そしてオリュンポス大使館、ADPOLICEなどには責任は一切ありません…すみれが責任をとります…この身を罰することで…どうか…

フランソア:
すみれはすみれの立場で頑張ったと思うよ? 攻撃はほとんど敵が集結しているトンネル内だけで、あと部隊の移動も地下鉄車両に偽装した機動車で移動したし、目立たない工夫はしてたし

萌香:
調査部と共に、敷地の外からつねに監視をしてましたけど、事前に地元警察機構のADPOLICEが一般民間人が入らないように規制線をかけて細心の注意を払ってましたし。

悠里:
旧評議会派の緊急殲滅作戦なのでトンネル内での攻撃については問題はないのです。 問題になっているのはまるで火山噴火のように地下鉄工事現場が爆発したという件ですわ! 現在捏造情報により地下に溜まっていた自然ガスによる爆発事故と言う発表をかけておりますが、住民の多くが低空を飛ぶ戦闘機を目撃したという部分はどうにもなりません。

優香:
都市部へ航空機で爆撃とか…さすがに…誤魔化しきれないかな…ってね。戦略自衛軍からも抗議が入ってるし

悠美:
戦争をかってに始める気かと…

すみれ:
栗田元帥閣下のご命令を完遂しさらにこちらの戦力の損耗をさせないにはどうしたらいいかすみれだけでは難しかったので、フランソアお姉さんに相談したんです。

フランソア:
うんそれで、フランソアもさすがにこれは大変だなって…ちょうどご主人様が明日のレセプションで来てるしフランソアも、ご主人様に相談したんです。 あと萌香さんと。

萌香:
だから悠里にも相談したでしょ? 最低限の爆撃は有効だって…

悠里:
わたくしが認めたのは「最低限」の爆撃です! あんな火山噴火のような…

フランソア:
それは…ほらご主人様だし…「大は小を兼ねる」「最初から全力」なご主人様だし? あーなった?

すみれ:
‥‥でも! それによってこちらの突入時の犠牲はなかったわけだし、瑠莉閣下が悪いなんて…

萌香:
でも監視してた私達も危なく丸焼けになる寸前だったし? あれはちょっと想像できないかな? 

すみれ:
萌香さん達、丸焼けになりそうだったって言ってましたね

悠里:
なるほど、ようはあの爆発はこの元ご主人様の趣味嗜好による過剰火力での攻撃に原因があるということですわね!

瑠莉:
ちょとキミ達! 最初から私をスケープゴートにするつもりで! だいたいね! フランソアさんがすみれが栗田閣下の命令で困っているからって力になってあげて言ったじゃないの!

フランソア:
うん、そう伝えたし、できるだけ状況を伝えてすみれ達が安全にトンネルまでたどりつけるようにしてって言っただけだし

すみれ:
困ってたのは事実です。どうやったらこちらに被害がでずあれだけの部隊を突破できるか…

瑠莉:
だってね…萌香さんならわかってくれるよね?

萌香:
わたし今回は監視だけで軍事作戦自体には参加さえしてないので。

瑠莉:
…キミ達!

悠里:
これで決定ですわね。 瑠莉さん個人で日本国政府と戦略自衛軍に一命を賭しても「詫び」を入れてきてくださいませ。Forestもミリタリアも関係ありません!

瑠莉:
えぇ…私個人ですか? そんな無茶な…栗田閣下!

源三:
瑠莉、ガンバレ!

瑠莉:
そんな!

瑠莉:
ほら私、先ほど保護したバイオメイド達の処置が…

フランソア:
それご主人様の代わりにマモンがやるって!

瑠莉:
それはDrフィッツジェラルドの方が私より上だけど! すみれ!

すみれ:
すみれ…まだ最後のパーティーの警護の任務がありますし。

瑠莉:
萌香さん!

萌香:
コラレタルダメージです。

悠美:
閣下…でわこの書類と電子出来てる分、よろしくお願いしますね♪

優香:
がんばれ瑠莉ちゃん♪

源三:
瑠莉。今回は高飛びはさせんぞ! たっぷり土下座してこい!

瑠莉:
ひぃぃぃい!


その9へつづく