えんぱいな日々(本編) 第五百八十話 Singularity その4

 
イリーシャ:
やっと日本にお戻りなれたのに最初のコーヒーが私のコーヒーなんてスイマセン

永遠:
何言ってるのとても嬉しいわよ♪

フランソア:
どうかな?

永遠:
はぁ~美味しいわよ。 イリーシャちゃん腕上げたわね!

イリーシャ:
里緒奈メイド長の豆があってこその味なので! 

イリーシャ:
理沙について修行してるの、マモンが味見役! だから厳しいの! 里緒菜の豆は難しいらしいから淹れるの

永遠:
なるほどDrフィッツジェラルドの舌ならそれは厳しいわね(笑) しかしForestに戻って来るとほっとするわ♪

フランソア:
本当に無理難題な任務とても申し訳ない。 心より謝罪と感謝いたします。

永遠:
本当にそうよね(笑)、まあご主人様が悪いわけじゃないけどぉ♪

フランソア:
うっ…

永遠:
あの瑠莉閣下と今回は紅葉さんまで! 人を何だと思ってるのか♪

フランソア:
うっ…スイマセン。

永遠:
まあルフィナの部隊やそこの可愛いイリーシャちゃんの為、そしてすみれオーナー様の為じゃなければ途中で投げ出して逃げてたけどね♪ くすす♪(笑)

フランソア:
あの‥永遠さん。 日本に帰ってきてすぐで悪いだけど‥お願いが…

永遠:
あっ…聞きたくない。

フランソア:
えっ! 永遠さんフランソアがオーナーになってから厳しくない? 

永遠:
だってご主人様だし。

フランソア:
えぇ…お願いの内容くらい聞いてくれたって…

永遠:
だって Τάρταρος(タルタロス)本格攻略の為に下層部の構造を建築時の資料から集めろとか無理でしょ?
あのるーちゃん(注:ルシフェルの愛称)や梨々衣ちゃんだって知らないのよ? それを外部の私がどうやって探すのさ。

フランソア:
!! なんで何も言う前に…

永遠:
フランソアちゃんとイリーシャちゃん達が考えてる事くらい予想できてないと特別情報分析官なんてやってられないからね。 あっフランソアご主人様だった。

フランソア:
流石です。

永遠:
まあロンゴミリアドが攻略作戦を実施するしかなだろうから、それは無理だろうがなんだろうが、お姉さんはやるしかないだろうね。 でも保障はできないわよご主人様?

フランソア:
はい、調査で電脳関係が必要な場合はヴェルやすみれ達だけじゃなく民間協力で凛空さんにも頼んでいただいてかまいませんのでどうかお願いします。

永遠:
解ったできるだけはやってみるわ。でも一つ聞いておきたいことがあるわ。

永遠:
Μειλινοη(メリノエ)とCaliburnus(カリブルヌス)を接収するということは、そこにウーラノスとセレーネだけでなくイーリスも投入することが必要になるだろうけど、それはテミスとイリーシャも最前線に立つことになるんだけど? いいの?

イリーシャ:
はい。 テミスに全部を話して協力してもらえることを確約させました。 わたしも覚悟を決めています。

永遠:
わかったわ。

永遠:
しかしクルマも運転できない、このご主人様があのイーリスを操縦するってのが今だに信じられないのよね。

フランソア:
フランソアでも自転車は乗れますし!

イリーシャ:
たしかに感覚は自転車に近いのかもしれません。

永遠:
えっ! エミリーちゃんに潜入がバレた? このままだと終了処分される? 今すぐ来てくれ?

フランソア:
永遠さ~ん、今回はどんな悪い事をしたの?

イリーシャ:
悪いことは前提なんですね。 とりあえず水菜と真奈に言って永遠さんをお送りするVTOLを準備させてよろしいですかご主人様

フランソア:
お願い。


その5へつづく