えんぱいな日々(本編) 第五百八十話 Singularity その8
フローラ:
皆様お待たせしました!
真理愛:
どうかしら?
すみれ:
ナニコレぇ無理ムリ!
しずる:
おっしゃ! 完璧!
めぐ:
おぉ~久々のお嬢様モードの真理愛だ! そして、えぇすみれ! か…可愛い!
しずる:
すみれには似合うと思ったんだよ! しかしここまで似合うとは!
真理愛は大体予想通り!
ニケ:
すみれ様も真理愛様も綺麗です!
小梅:
とりあえずみんなまってるんで速写! おし部隊の総合ライムルーム送信!
ララ:
はぁわぁぁ! マリアお姉さまお綺麗です! すみれ様も可憐でしゅ! じゅる!
小梅:
ララ、気持ちは解るけどぉ涎は拭こうね!
祥子:
はぁわぁっ! 二人ともか…可愛いィぃ! 食べたい…いや絶対食べる!
紅葉:
えっ? 食べる?
瑠奈:
祥子センパイ! 食べるのはマズイですよ、一応、祥子センパイは今ここのメイド秘書で、二人はご主人様とサブオーナーなので! わかってますか?
祥子:
はわぁ~♪
瑠奈:
聴こえてないよ…
紅葉:
祥子先輩、学園時代から御変わりになっておりませんのね…
フローラ:
ほらニケ!
真理愛:
カチューシャさんに許可貰えたんだ。
すみれ:
そのメイド服! それってカチューシャさんと美夏と同じ!
ニケ:
はいっ! お屋敷に居る間はカチューシャ料理長と美夏にお料理を教えてもらいながらお手伝いできる事になりました! シェフメイド見習いです。夢が一歩近づきました!
すみれ:
ニケの料理をすみれも食べられるんだ! 楽しみ!
真理愛:
ニケなら絶対に立派なシェフメイドになれるよがんばれ!
フローラ:
でわフローラとニケはキッチンにお手伝いに行ってきます! 行こうニケ!
ニケ:
はい、行ってまいります!
すみれ:
よろしくお願いします! 二人ともがんばってね!
瑠奈:
祥子センパーイそろそろ戻って来てください‥メイド秘書メイド秘書ですよ(小声)
紅葉:
戻って来ませんわね…(小声)
紅葉:
このお屋敷並びにこの新エンパイアクラブの財産管理を承っております栗田紅葉です。
花路すみれご当主、上原真理愛ご当主、御進級並びに新お屋敷入館おめでとうございますわ。 両家と新クラブの今後のご発展とご活躍をお祈り申し上げます。
すみれ:
えっと…紅葉さんが管理を…ありがとうございます!
真理愛:
紅葉様、ご丁寧な挨拶痛み入ります。
紅葉:
本日はご挨拶とエンパイアクラブオーナー連合より管理をお預かりしていたお屋敷と新クラブのご説明に参りました。
真理愛:
新当主であり至らぬ点も多数ありまのすのでご指導ご鞭撻の程、宜しくお願いいたします。
すみれ:
お願いします!
祥子:
あっ…わたし…
瑠奈:
おっセンパイが戻ってきた(小声)
小梅:
真理愛お姉さまが…紅葉お嬢様とそん色ない受け答えを…
ララ:
小梅、何言っておりますの? 上原家といえばスペインでは大戦勃発までは栗田家と同等の名家ですわよ? その子女なのですからあれくらいは出来て当然ですわ。 それよりもちゃんと撮影しておりますの? わたくしも頂きたいのですから撮影はちゃんとして下さいませ!
小梅:
解ってますよ!
紅葉:
このお屋敷とクラブ、というよりエンパイアクラブミリタリアの新駐屯地である白急下田泊地がすみれオーナーに託された経緯や目的などのご説明の前に、まずはオーナーとしてクラブオーナーチェアに一度、御座りなったらいかがですか?
すみれ:
クラブオーナーチェア…
真理愛:
ほらすみれ、座って。 それが最初のオーナーの仕事よ。
すみれ:
………
その9へつづく