えんぱいな日々(本編) 第五百八十一話 UNION 前編 その10
フレデリカ:
すみれ様の専属メイドにして貰うとかでは無くて夜伽とか時々遊んでくれるだけで良いのに
緑梨:
その方が難しいと思う
シンディー:
こういうのは、そのすみれご主人様の専属メイドであるフロリーがどうやって夜伽に誘われているのかを聞いてヒントに!
フロリー:
えっ? フロリー? フロリーはすみれ様と夜伽とかしたことなんか無いよ?
フレデリカ:
えっ専属メイドなのにご主人様と夜伽したこと本当に無いの?
フロリー:
うん…無いけど‥
緑梨:
これは…緑梨でも想定してない事態だ。
シンディー:
……
緑梨:
……
フレデリカ:
ちょと何二人共無言で肩叩いてるの! 親友としてどうやったらフレデリカがすみれ様に夜伽をしていただけるかの相談に乗ってくれるって言ったじゃないの!
フロリー:
(苦笑)
美空:
そんなの、フレデリカもすみれ様のメイドなんだから、ストレートに言えば良いじゃない?
「すみれ様の事、好きになってしまったんです夜伽をして下さい!」って。ご主人様の事好きなんでしょ? だったらご主人様だってメイドと夜伽するのは義務だし。
緑梨:
なるほどストレートにか。
シンディー:
たしかに義務ではあるね。まあメイドかご主人様が求めるなら。メイドが拒否できないように。
フレデリカ:
あっ…はふんっ!…いや‥そんな…フレデリカから…夜伽に誘えと? そんな…そんな大それたこと…
美空:
だってご主人様の事好きなんでしょ? ご主人様ってクラブのメイドみんなの共有物。 うちの久美メイド長と麗奈本部長はそう言ってた。 それですみれ様が最初にいたクラブはうちのWhityGarden なんだから同じ事を新人の時に聞いてると思うよ?
フレデリカ:
ご主人様はクラブのメイドの共有物…ゴクっ…
美空:
時には勇気も必要だよ?
緑梨:
当たって砕けろと!
シンディー:
どちらにせよ「好き」って気持ちは伝えても良いと思うよ? メイドとして。 それをどうするかはご主人様しだいだし。
フレデリカ:
そうだね…好き…というのは伝えて良いよね…フレデリカもご主人様のメイドなんだし
綾子:
優萌はフレデリカにアドバイスしなくて良いの?
優萌:
まかさフレデリカに「すみれ様を裸で押し倒せ」とは言えないでしょ?
綾子:
そうだね…優萌は初日からご主人様を全裸で押し倒したんだもんね…
優萌:
それで気絶させた…。
蘭子:
隊長、只今支援任務より戻りました!
スザンヌ:
たいちょ~ただいま~♪
優萌:
先生の教材運びのお手伝い、日直ご苦労さまです。
でも隊長って何よ(笑)
綾子:
クラス委員長でも隊長でも同じじゃない?
優萌:
違うって♪
スザンヌ:
そうだ!忘れる所だった! スーみんなに質問があるんだけど、スーね昨晩から梨花と同棲始めたんだけど、同棲した恋人がベッドで寝る以外にすることってなに? 教えて!
蘭子:
えっ? 梨花先輩と?
綾子:
スーが?
優萌:
同棲?
スザンヌ:
そう! 始めたの! 昨日から一緒のお部屋に住んで! 一緒のベッドで寝てるの!
SE:
ザザザザっ!
フロリー:
あのスーは梨花先輩とお付き合いしてるの?
スザンヌ:
そうだよ!言ってなかったっけ? 梨花に告白されて!恋人になった! スーも梨花のこと大好きだったし! あれ? そういえばみんなに言ってなかった…ゴメン
フロリー:
それは良いんだけど…
フレデリカ:
同棲…フレデリカがスーに負けた…
緑梨:
梨花先輩ってこういうのが好きなんだ…
美空:
でも…なんか犯罪ぽい?
蘭子:
優萌隊長~これは火急的速やかに容疑者の尋問が必要な案件だと思いますが。
綾子:
先ほどの質問を考えるとスーは性的に完全に無知です。 意味わかりますよね? 合意形成が出来ません。
優萌:
蘭、美空、未来と穏空を伴ってお昼休みに梨花先輩の身柄を確保し中庭に連行して。抵抗した場合も…命を奪うような事はしないでね。あくまでフロリーの治療が効く範囲での行使で
美空:
了解しました。抵抗した場合は両手両足肋骨くらいを折るくらいで連行します。
蘭子:
弁護士兼終了処理執行係としてうちのお姉さまも同行させます。
優萌:
それでお願い…。
優萌
スーその質問はもう休み時間が終わるから、お昼休みにみんなで詳しく教えてあげるから
スザンヌ:
うんわかった!
優萌:
みんな! もう先生くるから席に帰って。 つづきはお昼休みにね!
フロリー:
ほらみんな席に着こう!
その11へつづく