えんぱいな日々(本編) 第五百八十ニ話 UNION 中編 その10


3人:
本日はありがとうございました。

加奈:
またね♪

萌香:
私は送っていくから。

すみれ:
はぁ…緊張した。あと祥子メイド秘書ありがとうございます。

祥子:
いえいえ、ご主人様が提案を素直に受け入れていただけてほっとしてます。

真理愛:
あの…お二人さん、こんな時で悪いんだけどもう一つだけ、マリから重大な報告というかお願いが

すみれ:
報告? ここに来てクラブか部隊存亡の危機的な何か?

祥子:
非常呼集をかけた方が良いですか?

真理愛:
いや…クラブとか部隊の存亡というより、事と次第によってはマリの生命の存亡の危機的な…

すみれ:
えっ?

綾子:
逃亡を企てようとしていたので確保拘束連行してまいりました。

フレデリカ:
フレデリカ達が給仕してるのを見計らって逃げようとか良い度胸してるよね? シンディー

シンディー
ひぃ‥‥

SE:
ボフっ!(シンディーが優萌に無理やり座らせられる音)

真理愛:
何で逃げようなんてするのよ…優萌やましてやララや穏海お姉さまが居て逃亡なんかできるわけないでしょ

シンディー:
お姉さま、怖くなって無意識に身体が…

すみれ:
お姉さま…まさか…

フレデリカ:
そのまさかです。

祥子:
ほう‥‥ご主人様の夜伽はあんだけ止めておいてご自分は…ほう…

フレデリカ:
ちなみに、この二人も事実を知っていて隠ぺいに加担してたので同罪だと思います。

優萌:
ひぃ! あのですね…

綾子:
ララさんに言われて…フレデリカが告白するまでまってあげてと…

すみれ:
ほう…優萌も‥綾子も…ララに言われて…すみれもう何も信じれない。

優萌:
ひぃいぃ! 許してくださいませ!

祥子:
たしかここって満潮になるとけっこうな高さまで水が上がるんですよね。

すみれ:
去年夏お手伝いしたときに確認はしてる。 どこで首まで埋めれば海に浸かるとか

優萌:
ひぃいぃ

真理愛:
あの、マリの手打ちにすることで、他の者達の命は救っていただけないでしょうか?

すみれ:
真理愛一人の命で他の者達の罪は不問しろと?

真理愛:
はいそうでございます。

祥子:
専属メイドとしての認証は済ましてしまいましたの?

真理愛:
いえ、本日穏海お姉さまと澄お姉さまの許可を取った所ですのでまだで御座います。

すみれ:
穏海お姉さんの許可はとれたの?

真理愛:
はいとれました。

すみれ:
祥子メイド秘書、明日お兄ちゃんの執務室借りて認証式できるかな?

祥子:
はい畏まりました。

真理愛:
えっ?

すみれ:
だって真理愛はどうせすみれがこのクラブになってから専属メイドを取ってないからオーナーより先にクラブ最初の専属メイドにするわけにはいかないとかそういうので伸ばしてたんでしょ? 
専属メイドにするって決めてからしか相談できないし、だったらすみれと同じでしょ? 認証式をエンパイアクラブのメイドを管理している祥子メイド秘書に無断したわけじゃないし…ねえ。 

でもまあご主人様に今後は隠し事はなるべくしないでね。

すみれ:
忘れてるからもしれないから、確認で言うけど、すみれはこれでもダブルSランクプラスの電脳ウィーザードなんだけど? 

サイバースペースの魔法使い。 

通り名は「電子の魔皇」

自分のクラブの敷地内で色々「シテテ」、すみれが何も知ら無いわけ無いよね? 真理愛。 わかった?

真理愛:
‥‥はい…

フレデリカ:
シンディーおめでとう。

すみれ:
祥子メイド秘書お願いします!

祥子:
終わり!閉廷!以上!みんな解散!


その11へつづく