えんぱいな日々(本編) 第五百八十一話 UNION 前編 その3
エミリー:
店長と料理長が店外からの意見を聞きたいと
優萌:
レストランで試食ですか、お役に立てるかどうか
フロリー:
お姉ちゃんと食事
優萌:
梨花さん、蘭、お疲れ様です!
フロリー:
蘭がいる良かった
蘭子:
優萌、フロリ~おつつ~♪
梨花:
二人ともうちのクラブの仕事でゴメンね。 フロリー、お客様の安全確保は当然だから。
フロリー:
ありがとうございます。
エミリー:
ちょっと安全確保ってどういうことよ?
蘭子:
それはご自身の胸に手を当てて考えてみたらどうですか? お姉さま。
とりえず入ろう。
美紗季:
いらしゃいませ。 メイドレストランEHDENへようこそ。
優萌:
か…可憐です! 品があって! はうぅ♪ 憧れちゃいます!
フロリー:
優萌、鼻の下伸びてるよ
蘭子:
美紗季さんはまさにEHDENメイドの王道! どっかの執事モドキとは違いますから。
エミリー:
確かにアタシはこういうのは無理だけどさ…
梨花:
私はオフィスに戻るから、後はよろしく頼むね美紗季チーフ。 何かあったらすぐに連絡を。
美紗季:
はい畏まりました梨花営業本部長。
蘭子:
はい! あ~ん♪ お姉さまどうぞ♪
エミリー:
蘭‥ちょっと…
蘭子:
毎日してるんですから良いじゃないですか~♪ それとも蘭がお給仕するのがイヤだと?
エミリー:
そういう訳ではなくて…あのな…
蘭子:
ならお口を開けて下さい♪ あ~ん♪
優萌:
あれを…毎日してるの?
フロリー:
なんで試食に来てお姉ちゃんのアンナ姿を見せつけられるのか…
優萌:
ねえ、フロリーはエミリーさんと姉妹だしね? お姉ちゃんがやってるなら妹もしたいと言うなら優萌…がんばってフロリーにああいうお給仕するよ? 優萌もちょっと…興味あるし…
フロリー:
絶対にしないで…ヤメテ…
美紗季:
メインディッシュのマトンステーキはどうだったかな?
優萌:
とっても美味しかったです。 羊肉ですよね子羊がラムで、大人がマトン。 もっと臭みが強いかと思ってたんですがこのソースと合わせるととても美味しくて、でも牛肉よりとてもお肉を食べてるって満足感があります。ライスやパンが無いのが不思議だったですがこの湯煎したニンジンとインゲンもソースととてもあってて美味しくて野菜が穀物類の代わりになってるって新鮮でした。健康的?なイメージが。量もちょうどよかったです。
美紗季:
なるほど!シェフと店長に伝えておきます。優萌の舌でそういうならこの辺りの女性客は問題なさそうだね。希望するお客様には黒パンをお付けする予定なんだけどね。
優萌:
たしかに普通のパンだとお肉に負けそうだなので、黒パン! とても合いそうです。
フロリー:
お食事はとても美味しかったのですが…これ大丈夫なんですか? お姉ちゃん達の姿…他のお客様のご迷惑になってたりしてませんか?
美紗季:
大丈夫、ここは影になってるから、他のお客様からは見えない。 メイド宿舎の食堂で毎日散々見せつけられてるからね、だから想定づみ。
優萌:
さすがメイドレストランEHDEN。 しかし皆様の前でも…あのエミリーさんが…蘭に激甘…
フロリー:
我が姉ながら本当に申し訳ございません…
美紗季:
まあほら、まろんと蘭にはエミリーは騎士というよりただの下僕だから! 蘭の愛玩動物! 拒否権は無いし。まろんや蘭がしたい事は全て無条件に受け入れるしかないからね。 まあみんな「生暖かい目」で見てるから♪
優萌:
ただの下僕…愛玩動物…生暖かい目…まあ、エミリーさんも幸せそうですから…あはは…
優萌:
そうかやっとこれで全員処置が終わって送り出されるのか。
フロリー:
うん明日、フランスへ最後の便が出る。向こうで目覚める時にはもう準メイドとしてメイド学校へいくと思う保護施設の子だと認識している。
優萌:
良かった。フロリーもお疲れさま。
優萌:
こないだの作戦ではただ見てるだけだったけど、今度は優萌も参加してご主人様や先輩達のお力に…
フロリー:
あのさ、気持ちは解るけど、優萌一人が参加してもただの足手まといにしかならないし…。
優萌:
そんなのは、すみれ様と直接剣を交えた優萌が一番わかっている。だけど…
フロリー:
だけどもヘチマも無い。メイド学校時代から優萌を支えようとして付いてきている仲間を置いて、一人で突っ込むと? この「脳筋暴走メイド」は? すみれ様からも言われたじゃない? まずは優萌の小隊を編成してそれを指揮できるようになること。 そこが優萌の最初の一歩です。テストが終わったらテスト休みがあるんだしそこでみんなで話し合おうよ?
優萌:
優萌は…すみれ様みたいにみんなを指揮するとかできないよ…
フロリー:
出来る出来ないじゃない。やるの! やる前に諦めると?
優萌:
だって向いてないし…
フロリー:
これは今夜も泣かすしかないね。
優萌:
そうやってフロリーもご主人様もSEXで優萌の言うこときかせるのは卑怯だとおもう…
フロリー:
妄想が爆発しすぎてお屋敷につくまで事故らないでね。
優萌:
はい…。
その4へつづく