えんぱいな日々(本編) 第五百八十ニ話 UNION 中編 その6

 
小梅:
今回はばっちり!

ニケ:
ララは私達の赤点回避の勝利の女神です!

ララ:
ニケから言われると物凄く微妙な気持ちなのですが

すみれ:
大丈夫?

真理愛:
大丈夫いないわよ。 さすがにここでは張ってないって。

すみれ:
良かった…

ララ:
それでご主人様はどうしてそんな怯えているんですか?

真理愛:
専属メイドにさせて下さい、お付き合いしたいです、プレゼントをどうぞ。 とか多くて。
今日だけで10人超えてるし。 プレゼントとかラブレターとか安全の為に禁止だから職員室もってかなくちゃいけないし。結構メンドクサイのよ

ララ:
メイドの卵ばかりの学園ですしね。

真理愛:
中には企業の子女から「是非結婚して下さいませ!」とかもあるからメイドだけじゃないんだけどね

ララ:
そういえばこのテスト期間中で下級生でも、すみれ様のファン、急に増えましたわよね。

すみれ:
ヤメテ…

ララ:
纏ってる雰囲気が明らか変わりましたからね

ニケ:
ジェネシックオーラが出てます! 我々が辿り着いた大いなる遺産!

小梅:
その名は、ジェネシックすみれ様!

すみれ:
GGG好きだけど今回は言われても嬉しくない‥‥

真理愛:
ニケも観たんだファン増えてくれるのは嬉しいけど。

ニケ:
お兄ちゃんにBOXかしてもらって全部観ました!

シンディー:
良く生還できたよね

フレデリカ:
うん、今回は絶対ダメだと思ってた。

綾子:
私ももうフレデリカの部屋の遺品の分別のリストを頭で考えてました

フロリー:
ちょっとアンタ達!フロリー達なんだと思ってるの!

シンデイー:
普段怒らないフロリーと優萌が呼び出すってことは最終決定? もう終わり? 色々な意味で。 蘭を伴ってったし隠ぺい処理まで準備完璧だったし。 

綾子:
もう人生的終了が決定事項みたいな?

優萌:
(苦笑)

祥子:
ご主人様、皆様、お帰りなさいませ。前期末テストお疲れさまでした♪

すみれ:
祥子メイド秘書、お迎え有難うございます!

真理愛:
ララ、みんなの引率はお願いね。

ララ:
了解いたしましたわ。 祥子さんクルマで後ろからついていきますので。

祥子:
はい、ララちゃんよろしくね。

真理愛:
すみれ、クルマ乗った瞬間に仕事始めるのて…

すみれ:
サイバースペースだけで仕事ができるわけじゃないし、リアルタイムで処理しないとならない案件も多いし。

真理愛:
すみれさフレデリカと夜伽する以外ずっと仕事してるでしょ。

すみれ:
夜伽はしてるし。その間は休んでるし。 癒してもらってるし。 大丈夫だよ。

真理愛:
すみれのことだからフレデリカが寝たあとはダイブしてるんでしょ? 長い付き合いだから解るのよ。
いくらすみれでもモタナイって! 今アンタが倒れたら全部オジャンだからね!

すみれ:
解ってるよ…とにかく瑠莉閣下に送る資料だけは送っとかないと閣下が困るし。あと花路製薬の総会のまとめも来てるし、これコメントしないといけないし。上原マテリアルの総会のコメントもすみれが書いてるし。同社の上半期の経営分析からの修正案もださないといけないし。 真理愛がやってくれるならいいけど。

真理愛:
経営分析は無理だけど、コメントとかはやるから! マリに回してよ!

すみれ:
もうやったし。それに真理愛の意見は聞くけどオーナーはすみれなんだし。 トップが働かないと…

真理愛:
それはそれで下を追い詰めるし! すみれは働きすぎだと意見してるの? わかる? トップはある程度たるんでないと部下に余裕が無くなりギスギスするの!

すみれ:
それはすみれでも調整してるつもりだし…。 あれ? この資料どこやったっけ…あっこれだ。

真理愛:
これだけ話してても仕事できるとは、このマルチタクスオバケ!

すみれ:
怪物とオバケってどっちの方が人外としては人の中心より距離が離れてる?

真理愛:
どっちもどっちよ! この場合のオバケは幽霊ではなくて 英語の monster(モンスター)の意味で使っているんだから! 

祥子:
(これは強制処置もいたしかないか)

ウリエル:
名代様、前ご主人様が急にお倒れになってから基本的には何も触っておりません。

瑠莉:
‥‥そうみたいだね…たしかにアイツの執務室だ…

ウリエル:
流石に飲みかけの紙コップとゴミ箱だけは片づけさせていただきましたが。
前ご主人様は、とにかく執務室内を触れるのがとてもお嫌いな方だったので…このような状態で申し訳ございません。

詩織:
ウリエルさん、辛かったでしょう。良く耐えていたね。詩織なら5日で確実に瑠莉さんを射殺しているわ。

ウリエル:
はい。前ご主人様は他はとても良い方だったのですが…この点だけは‥‥

詩織:
あのもし良かったら、代わりに詩織の銃貸すから瑠莉さん撃つ?

瑠莉:
なんで私が撃たれなくちゃいけないの! 悪いのはアイツでしょ!

ウリエル:
…いえ‥‥名代様を撃っても解決はしないので。名代様には掃除の許可をいただければ‥‥隅々までまずは掃除を。あと本を種類ごとに整理して…なんで本が種類ごと巻数ごとになっていないのか…

詩織:
とても解ります! フランソアさんが来るまでは図書室もその状態でしたので…
あの良かったら床のワックス掛けとかも詩織手伝うよ…いや手伝わせてください。このままだと瑠莉さんに銃弾を撃ちこみそうなので。

ウリエル:
詩織さん、是非一緒にやって下さい。色々やり方の違いとか拝見したいので。

詩織:
うん一緒にやろう!

瑠莉:
キミ達、とても仲が良いというか気が合うというのはわかるけど、元々は敵対組織のそれも中心なる処のメイド長同士だよね? まあ仲良くしてくれるのはいいんだけど遺恨とかないの? 何回か戦場で直接やりあってなかったっけ?

ウリエル:
なんか他人とは思えませんので。メイド長としても詩織さんは元メイド長ですし。

詩織:
わかります!容姿は当然だけど、それよりもトンデモナイご主人様に仕えていたメイド長同士、言葉で言い表せない苦労を共有しているていうのかな?

ウルエル:
そうです…

瑠莉:
まあ仲良くしてくれるのはとてもありがたいんだけどね…。

詩織:
とりあえずカーテンと窓を開けて空気入れ替えましょうか

ウリエル:
そうですね。

瑠莉:
‥‥ああ…お願い…

詩織:
瑠莉さん? どうしたんですか? !!!(息をのむ)


その7へつづく