えんぱいな日々(本編) 第五百八十一話 UNION 前編 その7

 
向日葵:
お嬢様、こんな所で止めて下さい…

梨音:
止める? 私を誰だと思ってるの?

SE:
くちゅぅ♪

向日葵:
部屋に入った同時に、ソファーに押し倒して、メイド服を剥ぎ取って…何で…ああぁああんっ! 奥までいきなり…ダメです…こんなところで…せめてベッドまで…あとカラダを洗わせて下さい…今までこんなことなさらかったのに…

梨音:
イヤダ。私は私の好きなようにする。そういう人間だし。

向日葵:
お嬢様?! …あぁあああん! いやぁああ!

梨音:
向日葵の奥が見たいから、開くね。 ほら

向日葵:
いやぁ! こんな明るい所で! 止めてください! いや! 力づくで足を開かないで…いやぁ! アソコをひらかないで!

梨音:
力づくでするよ? 私はずっとそうしてきた。 このチカラで沢山の人を殺して、アポリロイドやバイオメイドを強奪して、解放してきた。 その為には手段を択ばないゲリラ組織の戦闘隊長。 白き短刀のカルンウェナン。なんでも力で解決する。向日葵の知ってるか弱い、病弱で、向日葵の手を借りないと自分の力で歩くこともできない篠山家の令嬢のお嬢様ではない。 もう向日葵に知られてしまったよね。

向日葵:
!!

梨音:
くんくん…これが素の向日葵の匂いか。すごいすっぱい女の匂い。

向日葵:
イヤぁ! 止めてぇ! おねがい…嗅がないで‥‥

梨音:
味はどうかな?

向日葵:
ダメです! 洗ってないので! ダメ! 動けない!

梨音:
それは私のこのチカラで押さえつけているんだから動けないよ? さて一日お風呂には入ってない、おしっこもしている向日葵のおま〇この味を味わおうかな。

向日葵:
ヤメテぇ!

梨音:
じゅぅるるうううう! じゅるぅうう!

向日葵:
あぁぁああああああああああ! いやぁああああああああ!

梨音:
しょっぱいけど、すっぱいさもある、これが向日葵の本当の味か

向日葵:
イヤぁ!イヤァァ! いやぁああああ!

向日葵:
はぁ‥はぁ…はぁ…はぁ…

梨音:
ねえ向日葵、貴女の性器の向こう側に見えるこの私はどんな顔している? イヤそうな顔してる? 品性のカケラも無い恍惚な幸せなそうな表情を浮かべてないかな? それくらいに私は…この梨音は向日葵を愛していて…依存しているの。 それが本当の私。篠山梨音

向日葵:
‥‥

梨音:
梨音が沢山の…本当に沢山の人の命を奪い、アポリロイドやバイオメイドを解放する為に戦っている理由。それは単純なの。 別に全てのメイドが自由になることなんか、そんな事はついで。 本当の目的は、葛城向日葵、本名、橋本向日葵、橋本研究所製試作型ブレインダイブアドバンスドバイオメイド SN:8376。貴女と同性婚して貴女を篠山向日葵にして一生一緒に…マスターとメイドではなく対等な存在として生きること。 その為に私は今の世界全てを敵に回し、自分の手を血に染めて戦う事にして、今でも戦っている。

向日葵:
!! うそ…その為に…そんな事の為に…お嬢様は…

梨音:
そんな事の為?

向日葵:
お嬢様! そこは…そこはダメです! きょう…その…あぁあああっ!

梨音:
苦いね…そっかこれが…向日葵の……の味…

向日葵:
いやぁああああああああ! 

梨音:
梨音は…向日葵に依存している‥‥それは梨音が感情を回復するために、向日葵が努力して、レアスキルにより無意識で影響を与え…梨音の感情を作り直したから。 今の梨音は向日葵が造った梨音

向日葵:
そんな‥‥そんな事って…

梨音:
梨音は物心ついた時から身体はほとんど動かず、ほとんど誰とも話せず、本ばっかり読んでるしかない、感情の乏しい子だった。向日葵はその梨音に今の感情をくれた…。 だから感謝しているし、向日葵に依存している。梨音は向日葵なしじゃ生きていられない。向日葵が心の全て。 梨音の心の中はこの梨音の部屋と一緒。

梨音:
その向日葵の上にある、梨音が描いた、モネの「ひまわり」の模写画と…

梨音:
鉢植えのひまわり、そして梨音が造ったドライフラワーにしたひまわりしか調度品は置いてない。
二つの鉢植えは、どんな向日葵になっても梨音は大好きって意味。明るく咲いていても、たとえ萎れていても‥‥向日葵は向日葵。どんなになっても愛しているって意味。

向日葵:
!!

梨音:
梨音のココロの中には向日葵しか無いの‥‥向日葵が全てなの…

梨音:
そんなに向日葵しかない梨音なのに、向日葵は梨音のこと、梨音でなくて、ただのマスター、ただの篠山家のお嬢様としか今でも呼んでくれない…。思ってくれない…。 でもそれでも仕方が無いと思ってた。梨音だって向日葵に嫌われたくないから、色々隠してたし…本当の梨音を向日葵に見せてなかったし、悩んでた…そんな時に…梨花が現れて…梨音に力を貸してくれた……

向日葵:
梨花が‥?


その8へつづく