えんぱいな日々(本編) 第五百八十ニ話 UNION 中編 その8

 
穏海:
ほう…マリはシンディーを上原家二人目の専属メイド、シスター、ようは自分の妾にしたいと

真理愛:
はい。お姉さま。シンディーを是非マリの二人目のシスターとしたいと思っております。
実家からお預かりした大事なメイドのうちフレデリカはすみれが手をつけた報告をしたばかりで大変申し訳ないのですが…マリは…もう二カ月も前からシンディーとはそういう関係でありまして‥‥。

ララ:
良くすみれ様に今までバレなかったですわよね。まあこのわたくしが隠ぺい工作に奔走しった努力の成果ですが

シンディー:
本当にララお姉ちゃんには申し訳ないと思ってます。あとフレデリカを除く優萌達と

ララ:
まあフレデリカがグタグタずっとやってるからイケナかっただけですが。

穏海:
まさか、クラブオーナーであるすみれを先置いてマリが先に専属メイドを指名するわけにもいかずお願いが遅れしてまい申し訳ございませんでした。

穏海:
わたくしがすみれさんのクラブ・カリブルヌスにシンディーとフレデリカを預けたいとお願いしたときに、すみれさんが手をつけるから「マリとしては…すみれもかなり心配ですよ?」と言っておりました本人が…ほう

澄:
そんなこと真理愛言ったの?

真理愛:
ぐぎぃ! いや…あの…お姉さま…実際にすみれだってフレデリカに手を出しましたよね?

ララ:
このお姉さまは二カ月前と言ってますが、これは月、それも切り捨てで言ってるだけでマリアお姉さまは一週間でシンディーには手を出してました

真理愛:
ララ、10日はあったから!

ララ:
一週間も10日も変わりませんわよ!

穏海:
まあマリにも言った通りお兄様に妾が増えるわけではございませんのでわたくしは反対はいたしませんわよ。それにシンディーはもうマリとお付き合いをしてるのですから、今さらご意思をご確認する必要は無いのですが、一応筋を通させていただきます。 シンディーこんな妹を主として良いのですか?

シンディー:
是非! シンディーとしては真理愛お姉さまの専属メイドとしてお仕えしたいです。

穏海:
そうなら、もうわたくし達は姉妹ですわね。 シンディーよろしくお願いしたしますわ。

シネディー:
はいよろしくお願いたします穏海お姉さま!

ララ:
それですみれ様には、どの面下げてご報告するおつもりですか? マリアお姉さま。

シンディー:
フレデリカの義姉妹と専属メイドの指名を死装束で切腹覚悟の陳情をしに来たすみれ様に「切腹が許されずはずないでしょ、今すぐ手打ちよ!」と言い放ったと聞きました!

真理愛:
ぐぎぃ‥‥

澄:
まず死装束は澄が用意しますね。

ララ:
お姉さま、切腹用の短刀はわたくしのを使って下さいませ。形見にさせていただきますので。

穏海:
わたくしが直々に介錯いたしますわ。 マリには堂々たる腹十文字切りの完遂を期待いたします。完遂後、息絶えてから首は落とす事としますわ。 

真理愛:
いや~すでに切腹する前提で話しないで? マリお腹痛いはちょっと…

Dr:
なかなか良いティールームですわね。

桃子:
お褒めに預かり光栄ですドクター。

Dr:
しかしまさか、わたくしの破壊されたフランスのレンヌの研究所の地下をこのように改造して使っていましたとは。それも無断使用で…

桃子:
ぐぬぅ…いやその…なんていうんですか…リサイクルというんですかね…

Dr:
借地料はどうなっておりますの?

桃子:
ちゃんと上の土地の方の使用料はお支払いしているはずですが、まあダミー会社経由ですが

Dr:
ちゃんとお支払いはしていただてますのね。 でもまかさ自分が貸してる土地の住人から命を狙われていたとは…ねえ? それも教え子、弟子。

桃子:
うぐ…いや‥申し訳御座いません。 万死に値する行為であると自覚はしております。

Dr:
ただ死ねるとか考えておりせんわよね? 意識を電子に移動した上に永劫の苦役を…

桃子:
ひいぃ…勘弁して下さい。 苦しんで死ぬ事は覚悟しておりますが永劫はちょっと…

優樹子:
くすすっ♪

Dr:
まあ苦役にはなるかもしれませんが、ちゃんと相当の賃金はお支払いいたしますし身分もお与えしますので。
それをこなしていただければ、今までの不義は不問にいたしますわ。

優樹子:
桃子に救ってもらたい人がいるの。二人。

桃子:
私が救う?

優樹子:
ヴェロニカ・ヴェルコヴァちゃんと、うちの律子よ。 

桃子:
!!

優樹子:
最後まで哲也をZX再生薬で延命しようと研究していた貴女なら、普通の身体の哲也は救えなかったけど、ヴェルちゃんと律子なら…救えるはず。 どうか二人を救ってくれないかしら?

桃子:
はい! 是非! 必ず全力を尽くします! やらしてください! 治療施設は?

優樹子:
バイオメイドを処理をする為に立てたけど、日本の白山市にある国立人工生命科学研究所という場所を用意してあるわ。足りない必要な機材や薬品などはすべて急ぎあらゆるルートを尽くして手に入れるから。 やってくれる?

桃子:
はい。 日本。 わかりました!

Dr:
桃子さん、お二人に未来をあげてくださいませ。 この通りです。お願いいたしますわ。

優樹子:
桃子、わたしからもお願いします。

桃子:
!!! Drフィッツジェラルド、優樹子先生。 わかりました! この加倉桃子、命を懸けて全力で当たらしていただきます!


その9へつづく