えんぱいな日々(本編) 第五百八十一話 UNION 前編 その9

 
向日葵:
梨花がそんな事を…そんな約束を…

梨音:
梨花は向日葵と梨音二人の事を本当に大切に思っているから…

SE:
くちゅくちゅ♪

梨音:
あんっ! あんっ! はぁ…梨音の中には向日葵しかいなくて、向日葵しか絶対に愛せないのをすぐに理解した梨花は、梨花と向日葵にお仕えする条件に、梨音の全てを向日葵に梨音から明かして‥‥本当の梨音を向日葵に受け入れてもらうこと条件にした。 梨音が勇気がないなら…それを梨花は自分が勇気を与えますって…

SE:
くちゅくちゅ♪くちゅくちゅ♪

梨音:
あんっ! あんっ!
それが出来るまでは…一緒に暮らして…向日葵と梨音にカラダも全て捧げるからって…
梨花は梨音のメイド以上に、自分を拾ってくれた向日葵のメイドでもあるからって…

向日葵:
そんな…梨花…!

SE:
くちゅくちゅ♪

向日葵:
それを梨音様はお認めになったんですか? 愛せないメイドと夜伽を…全てを奪うような夜伽を…

梨音:
だって……梨花の事は好きだよ? でも向日葵みたいに愛すのは無理だよ…だけど…向日葵は梨花と夜伽しないと梨音のこと抱いてくれないし…

向日葵:
梨音様…貴女って…女性(ひと)は…梨花を何だと思ってるんですか! 向日葵と夜伽する為に梨花を利用してた? それも共謀して?

SE:
くちゅくちゅ♪

梨音:
ああぁああんん! ああぁ! 

向日葵:
貴女は自分が向日葵と夜伽する為に梨花に向日葵と一緒に夜伽するように強制ってしたってことですか?

梨音:
そうだよ! 梨花が向日葵と夜伽しないと梨音は向日葵と夜伽できないし! 一緒じゃないと出来ないし! 仕方ないじゃん! そう言ったのは向日葵じゃん!

向日葵:
子供ですか! わたしが言ったのは梨花にご主人様として…

梨音:
そんなの向日葵のことだから建前で! 本当は梨花が欲しかっただけだってわかってるし!

向日葵:
!!! だからって梨花に強制するなんてぇ この!

向日葵:
だったら梨音は、梨花の気持ちはどうとでも良いというんですか! お仕置きです!

梨音:
いやぁ!! クリトリスをつまんで捻らないで!!!!!! ゴメンなさい! 許して!
ぎゃああああああああ!!

梨音:
あうぅ…今のでイった…

向日葵:
私もイきました…はぁ…

梨音:
はぁ…じゃないよ…

梨音:
ねえ向日葵、昔から思うんだけど梨音に力ずくでなんでも強制するのどうかと思う

向日葵:
梨音に言われたくありません。

梨音:
ほら梨音は向日葵の影響をうけてこういう性格になったんだから向日葵の…

向日葵:
それは違うと思います。元の梨音がこういう性格だったんでそれが伸びただけです。

梨音:
えぇ‥違うと思うけど。 梨音ってもともとはお淑やかな…

向日葵:
最初お逢いしたときはすでにかなりのお転婆だったと記憶してますけど。

梨音:
いやあの時は身体が動けるようになってなんでももの珍しくてね…

向日葵:
手が届くのが私のメイド服の分しかなくて‥‥ご自分のメイド服どこまで飛ばしたんですか?

梨音:
ゴメン…

向日葵:
梨音、これで寒くなですか?

梨音:
うん大丈夫

向日葵:
しかしソファーは狭いですね落ちないで下さいね

梨音:
向日葵がしっかり抱いていてくれていれば落ちない。

向日葵:
私が寝たら知りませんよ

梨音:
だったらこうやって、向日葵に手を回して。こうしとけば、梨音が落ちるときは向日葵も一緒に落ちる。

向日葵:
梨音は本当にそういうところが‥‥梨音は私には何しても許されると思ってるでしょ?

梨音:
それはお互い様でしょ?

向日葵:
‥‥それで、梨音は勇気を出して梨花の力や他の方々の力お借りてこの向日葵に全てを打ち明け、素のままの困った梨音を受け入れさせる事に成功した暁には、ただのメイドとして梨花は自由にして良いという話だったわけですね。

梨音:
うん。そう。梨花が言うには梨音と向日葵の間には梨花は入れないからって。 でもまさかスーに告白するとは思わなかった。正直言うとね…梨音すごいショックを受けた。

向日葵:
‥‥梨音も梨花のこと愛してはなかったけど好きだったですからね。明らかに

梨音:
梨音も向日葵も二人とも…梨花にフラれちゃったね。

向日葵:
そうですね…人生最初の失恋です。

梨音:
うん…。梨音生涯初めてのハートブレイク…

向日葵:
梨音もう一つ、リナの家具が無くなっているですけど? リナもいないし

梨音:
それなんだけど、落ち着いて聞いてね? 梨音と向日葵から独立するから家出した。

向日葵:
家出? どうして?

梨音:
数日は梨花の新しい部屋に滞在するみたいけど、その間に先方さんと調整して、同棲するって。

向日葵:
同棲? リナが? 誰と? というか一応AIですよね? 

梨音:
そうなんだけど…最近、リナお付き合いしている人が…いやクマがいるの。

梨音:
すみれお姉ちゃんのメイドさんの優萌のクマ型のエージェントAIドローンのふわ。
リナに紹介されてさ…結婚を前提にお付き合いしてますって…挨拶されて。

向日葵:
梨音、あのAIですよね? 結婚?

梨音:
そうなんだけど…もうさ…こっちもショックでさ…それで一緒にすみれお姉ちゃんのクラブでお部屋もらって同棲するって…今、調整中なんだって。 すみれお姉ちゃんにはお話をしてるだけど、相手の優萌と一緒に暮らしてるフロリーにふわの方で話して無いらしくて、もし反対されたら駆け落ちするって…

向日葵:
梨音…リナもふわもAIですよね? 

梨音:
とりあえず明日学園でお昼休みにすみれお姉ちゃんと食堂でランチミーテング。 なんせ直接じゃないとSQUID掛けられないから。リナとふわに聞かれたくないし。 今後どうするかとか対策会議があるから向日葵も参加して。リナの保護者として。

向日葵:
はぁ…はい。 でもそれなら私より梨花の方が良く無いですか?

梨音:
梨花はリナの言う通りにしかしないもん。リナに激甘だし

向日葵:
そうですね‥。 でわ朝シャワー浴びることにして今日はこのまま寝ましょう。

梨音:
うん…おやすみ。

向日葵:
おやすみなさい梨音。


その10へつづく