えんぱいな日々(本編) 第五百八十三話 UNION 後編 その9
小梅:
くかぁ~♪
綾子:
うぅ~ん‥‥
綾子:
お姉さま、涎でてますよ♪ えい♪
小梅:
うぅ~ん…くぅ~♪
綾子:
可愛い♪
綾子:
AURORAさんカーテンオープンなのです!
SE:
パチッ♪ と指を鳴らす
小梅:
うぅ~…
綾子:
良い天気なのです!
綾子:
うさ子さんおはようございます。
うさ子:
ぴょ…ぴょん!
綾子:
そんな慌てなくても。綾子に起こされるとは小梅のお目付け役してって♪
うさ子:
ぴょん…
綾子:
綾子が小梅と暮らしてからはオレが小梅を起こす事がなくなり、寂しい? いいじゃないですか~♪ うさ子さんには普段ずっと小梅お姉さまのお世話は負けているのでこれくらいは私が勝ちたいかなっと♪
それよりうさ子さんのマスターの水菜先輩が宿泊してるのにそちらへ行かなくてよろしかったのですか?
うさ子:
ぴょん。
綾子:
愛の新婚生活にこんな無粋な同居人が居て迷惑なのは解っているが任務なのでな。しかしどうしても勘弁ならんと言うならマスターである水菜に直談判してくるって?
いや!邪魔とか思ってませんから! あと愛の新婚生活って…ええ…
うさ子:
ぴょん!
綾子:
それは兎も角、うら若き女子(おなご)が小梅ではないのだから裸でほっつき歩くのはどうかと…。 わかってますが喉が渇いてまして…まず水分を…
うさ子:
ぴょん。
綾子:
昨晩あれだけ激しく喘げば、それは喉も乾くだろう? この部屋が防音で良かったな、迷惑はオレだけですむって?! ご迷惑をおかけしておりましてその申し訳ございません。
うさ子:
ぴょん。
綾子:
これも目付役の務めだと気にするなと…はい…。 喉を潤したらすぐに服をきて色々すまして、小梅お姉さまを起こしますので。
沙良:
小梅副メイド長、綾子、うさ子、おはようございます。
ご朝食の御用意が出来ております。 ご案内いたします。
小梅:
副メイド長…はうっ‥はいっ…おはようございます!
うさ子:
ぴょん
綾子:
おはようございます。 食堂のドア開けたらお出迎えとか初めてです! お嬢様になって気分です!
綾子:
うふっ♪ 今までは人数が少なかったからね今日からはちゃんとしたお屋敷として稼働する方向だそうです。
でわこちらへどうぞ。
瑠美奈:
あっ小梅、綾子、うさ子!ちゃろ~! 一緒に食べよう!
小梅:
ちゃろっす。
綾子:
おはようございます瑠美奈さん
瑠美奈:
水菜あとミルクと砂糖もね、それと小梅と綾子の分もコーヒー
美夏副料理長、お二人の朝食をお願いします
美夏:
うん…解った。
綾子:
美夏副料理長は解るのですが、なぜ水菜さんがお給仕を?
小梅:
ワカラン
水菜:
はっそうだ! 何で水菜が瑠美奈にお給仕してるんだろう? そしてさも当然のように瑠美奈がふるまっていた…
瑠美奈:
まあ毎日の習慣だしね。もしくは、目上の者にかしずくというメイドの本能!
水菜:
水菜がお仕えし補佐するのは里緒菜お姉さまです! なぜ瑠美奈にここまで…
沙良:
水菜、深く考えない方が良いこともある! とにかく私が給仕は代わるから。
水菜は座って。
水菜:
はい…
綾子:
それが日常の習慣にまでなっているって事ですね
小梅:
水菜が瑠美奈に給仕をする事はすでに無意識、これは…
うさ子:
ぴょん…
水菜:
ちょっと見ない間に、マスターは瑠美奈の完全な下僕に成り下がったなって……水菜は認めん、認めんぞ!
瑠美奈:
ふっ! 現実は受け入れるべきだよ、水菜くん。
その10 へつづく