えんぱいな日々(本編) 第五百八十一話 UNION 前編

 


 
フレデリカ:
ご主人様コーヒーですどうぞ。

すみれ:
ふむ…ありがとう。

すみれ:
フレデリカ。 今夜…時間取れるかな?

フレデリカ:
はっ! 夜伽のお相手ですか…ついに…

すみれ:
…予定はどうかな?

フレデリカ:
あの…その‥は…い…どこでお待ちすれば?

真理愛:
由奈、今からマリが夜間海上砲撃訓練をするから、標的用ダイハツ(上陸用舟艇)と実弾を用意して。

由奈:
メイド長、訓練はイージス艦Forestで行う事で良ろしいですわね。

すみれ:
ちょっと真理愛さんと由奈さん! その標的艇にすみれを乗せる気ですよね! 5インチ単装速射砲とかダイハツじゃすみれでも避けれないから!

それに誤解だから! 

フレデリカさん、あのね小梅が買った新しいボードゲームが届いてるから、仕事終わったら一緒にやらないかな?って、シンディーとかくるし! すみれの部屋でみんなでするんだけど!

フレデリカ:
はぁい! わかりました仕事終わったらご主人様の部屋に集合ですね!

すみれ:
よろしく!

祥子:
別にご主人様が夜伽をメイドとするのは良いではないですか? フレデリカちゃんってあきらかにご主人様の事好きですよね?

由奈:
好意を寄せてくるメイドに全て手をだしていたらクラブの収拾がつかなくなります。 そういうので混乱しない為にすみれ…ご主人様のメイドは特別に分けているのですから。

祥子:
うちは普通のクラブの営業を行ってないのでエスコートメイドとかいませし…なんか可哀そうかなって

由奈:
Forestのフランソアオーナーはパートナーの紅葉様と瑠莉閣下かしかお相手しないはずですが。それにくらべばすみれは、休日にはGreenWoodsにお兄ちゃんさんと凛空様に甘えに行っておりますし。 ここでは真理愛、小梅、ニケ、優萌といます。今だって十分ですわ。

祥子:
そうだけど…

すみれ:
祥子メイド秘書、今渡した資料と電子契約書で登校期間中は問題は無いとは思いますが、不明な点があったら、くま太とふわちゃんに相談して対応を、どうしてもというものは、休み時間には対応できますので。まあテスト期間前なのですみれは暇なので。

祥子:
はい。確認しました。大丈夫だと思います。

真理愛:
本当スイマセン、オーナーとメイド長やクラブのメインメイドが全て学生なので…テスト期間中は負担がかかると思います。 由奈としずるは特に今回のテストの成績がヤバイと終わりだからね。テストが終わるまではクラブの仕事も訓練も絶対禁止。テスト勉強!

由奈:
はぁい…

祥子:
たぶん一般業務も、ご主人様が企業との商談などがございませんので資料作成など私もございません、よって夜は私も時間は取れると思います。 なので私がテスト勉強をみましょうか?

由奈:
祥子お姉さん助かります! お願いいたしますわ!

祥子:
はいお姉さんが面倒みちゃいます♪ 祥子お姉さんの勉強会開催しますね♪

すみれ:
祥子お姉さん、とても助かりますお願いします。すみれや真理愛やめぐやドロシーって勉強教えるの苦手なんで…。

でわ本日はお疲れ様でした!

祥子:
はい、ご主人様、メイド長、由奈警備部長、お疲れ様でした、学園とテスト頑張ってください。

他:
はい! お疲れ様でした!

SE:
ぶろぉ~ん♪

ニケ:
ララ、いつも送迎ありがとうございます。

ララ:
いえいえこれも仕事と言いたい所ですが、クルマの運転が好きなのでこの時間はとても楽しみしておりますので♪ お礼を言いたいのはわたくしの方ですわ。

ニケ:
このクルマ風が気持ち良いので大好きです。とくに海風が感じられるので。

ララ:
さすがに夏はフードいれてクーラー入れますけどね♪

ニケ:
こうやって毎日見てても町の明かりがあきらかに増えてますよね…

ララ:
特殊コンテナふ頭の整備が終わってから希少鉱物関係の企業が越してきているみたいですわ。あとフランソアオーナーやエステル議長が造った会社の従業員の方々も家族ごと越してきてるみたいで。もともと用意してあった住宅では賄いきれず新規で建物を建てているみたいですし

ニケ:
だから工事が多いんですね

ララ:
はい到着いたしましたわよ。足元にお気を付け下さいませ。

ニケ:
はい、ありがとうございました。ララ副メイド秘書。

ララ:
クルマを入れてまいります。

SE:
ぶろぉ~ん♪

ニケ:
すみれ様の宮(きゅう)。 すみれ様の戦士が集う城。

ニケ:
Empire Club Caliburnus
ただいまです。

すみれ:
どこをどう見ても羊じゃない!

真理愛:
どこがよ?

くま太:
トカゲだな

シンディー:
これは…さすがに…えぇ…

フレデリカ:
ご主人様でも不得意なものがあるんですね…

小梅:
予想通り! これならすみれ様と真理愛お姉さまペアには勝てる!

綾子:
お姉さま、ご主人様達が絵心が壊滅的なのを知っていて…わざわざこのゲームを購入したんですか?

小梅:
勝つ為にはまず自軍に有利な条件を揃える!

うさ子:
戦闘より戦術。戦術より戦略。小梅成長したな!


注:
すみれ達がやっているピクショナリーは絵をかいてペアの相手に見せてお題を当てさせて進むすごろくみたいなボードゲームです。紙の代わりにスマホタブレットのメモPADとしてつかってる感じです、答えがでるとみんなの端末には全チームに絵が表示される感じ。すごろく自体より描かれた絵を観て「おーー」と愉しむのがメインのゲーム。絵が上手ければ良いわけでもなく、アイデアも大事で早くかくので。だからこそ絵が上手くても下手でも楽しめる、みんなでワイワイの楽しめるゲーム。作者が好きなゲームでもあります。

真理愛:
どこをどうみても哺乳類でさえないでしょ! 大体この先からでているモノはなによ!

すみれ:
口よ口!

くま太:
これで捕食物をとらえるのか。トカゲ系でもカメレオンなどだな。

ララ:
ええぇ‥‥お姉さまも絵心はないけど…それ以上に無い方に会えるとは…世界は広いです。

ニケ:
それで小梅・綾子ペアがゴールしましたので、すみれ様・真理愛様チームがドベ決定です。それもダントツで(苦笑)

すみれ:
もう一度よ! ご主人様命令!

真理愛:
メイド長命令も足すわよ! もう一度よみんな良いわね?!

ララ:
はぁ~それは職権乱用だと…まあ良いですけど…

優萌:
これはたしか…こうだから…こうして…うん‥

SE:
しゅぅ♪(ドアが開く)

ヴェル:
お迎えお疲れ

優萌:
!!!!!! ヴェルさん! すいません集中してて気づきませんで! お疲れさまです。

ヴェル:
うん、もうそろそろでフロリーも出て来るから。

優萌:
はい解りました。

ヴェル:
それでね…

ヴェル:
まさかと思うけど、優萌が今さらテスト勉強? たしかにテスト期間前だよね? でも優萌はこないだすみれちゃんの今年の教科書借りて勉強してたよね? ここで…。

優萌:
あっ…テスト勉強ではないです。それにこないだやってた主人様の教科のは全部もう終わりました。

ヴェル:
だったら今やっているのは?

優萌:
前の休日にご主人様とGreenWood'sに戻ったときに千穂さんがフランソア様をお屋敷の図書室で教えてた時に使っていた教科書と問題集を貸してくれまして。それを今やってます!

模範解答や解き方の説明などの記入もあるし自習でできるようにしてもらってあるで助かってます。 ちょっと難しいですけど。

ヴェル:
フランソアがお屋敷の時に習ってた(千穂お姉ちゃんの授業って白森女学園の大学講義レベル。もうそこまで到達したか)

ヴェル:
あのさ、優萌…学園行ったからって無理に勉強する必要は無いんだよ? 学園は勉強するだけの所じゃないしね? それにフロリーの迎えに来てる時、ずっとここで自習してるじゃない? ここはAURORAとか通信機器が使えないけど、漫画とか雑誌とかなら読めるし、オフラインのゲーム機とかなら使えるし。

優萌:
えっとですね…優萌の周り、みんな勉強してるじゃないですか‥だから優萌も一緒にしたいなって思って。だけど…みんなと一緒にやると取り残されるというか、これは教室でも思うですけど…

ヴェル:
取り残されるというか抜きに出てしまうのはわかるけど…孤立っていうの? 

優萌:
本当は勉強とかトモダチに教えてあげれたら良いんですが全然うまくいかなくて…

ヴェル:
それは無理。ヴェルが保証する。

優萌:
だから恰好だけでも学園生として…勉強はしたいなって。ここなら自分のペースでできるし、自習ですし。

ヴェル:
ほら、みんな遊んでるじゃない? 勉強とか仕事だけがじゃなくて…

優萌:
優萌、不器用なんで…ご主人様とフロリー以外なにもありませんし。

ヴェル:
えぇ…

ヴェル:
(これはすみれちゃんより重度だフロリーも生真面目だから…早急に手を打たないと大変な事になる。)

エミリー:
店長と料理長が店外からの意見を聞きたいと

優萌:
レストランで試食ですか、お役に立てるかどうか

フロリー:
お姉ちゃんと食事

優萌:
梨花さん、蘭、お疲れ様です!

フロリー:
蘭がいる良かった

蘭子:
優萌、フロリ~おつつ~♪

梨花:
二人ともうちのクラブの仕事でゴメンね。 フロリー、お客様の安全確保は当然だから。

フロリー:
ありがとうございます。

エミリー:
ちょっと安全確保ってどういうことよ?

蘭子:
それはご自身の胸に手を当てて考えてみたらどうですか? お姉さま。
とりえず入ろう。

美紗季:
いらしゃいませ。 メイドレストランEHDENへようこそ。

優萌:
か…可憐です! 品があって! はうぅ♪ 憧れちゃいます!

フロリー:
優萌、鼻の下伸びてるよ

蘭子:
美紗季さんはまさにEHDENメイドの王道! どっかの執事モドキとは違いますから。

エミリー:
確かにアタシはこういうのは無理だけどさ…

梨花:
私はオフィスに戻るから、後はよろしく頼むね美紗季チーフ。 何かあったらすぐに連絡を。

美紗季:
はい畏まりました梨花営業本部長。

蘭子:
はい! あ~ん♪ お姉さまどうぞ♪

エミリー:
蘭‥ちょっと…

蘭子:
毎日してるんですから良いじゃないですか~♪ それとも蘭がお給仕するのがイヤだと?

エミリー:
そういう訳ではなくて…あのな…

蘭子:
ならお口を開けて下さい♪ あ~ん♪

優萌:
あれを…毎日してるの?

フロリー:
なんで試食に来てお姉ちゃんのアンナ姿を見せつけられるのか…

優萌:
ねえ、フロリーはエミリーさんと姉妹だしね? お姉ちゃんがやってるなら妹もしたいと言うなら優萌…がんばってフロリーにああいうお給仕するよ? 優萌もちょっと…興味あるし…

フロリー:
絶対にしないで…ヤメテ…

美紗季:
メインディッシュのマトンステーキはどうだったかな?

優萌:
とっても美味しかったです。 羊肉ですよね子羊がラムで、大人がマトン。 もっと臭みが強いかと思ってたんですがこのソースと合わせるととても美味しくて、でも牛肉よりとてもお肉を食べてるって満足感があります。ライスやパンが無いのが不思議だったですがこの湯煎したニンジンとインゲンもソースととてもあってて美味しくて野菜が穀物類の代わりになってるって新鮮でした。健康的?なイメージが。量もちょうどよかったです。

美紗季:
なるほど!シェフと店長に伝えておきます。優萌の舌でそういうならこの辺りの女性客は問題なさそうだね。希望するお客様には黒パンをお付けする予定なんだけどね。

優萌:
たしかに普通のパンだとお肉に負けそうなので、黒パン! とても合いそうです。

フロリー:
お食事はとても美味しかったのですが…これ大丈夫なんですか? お姉ちゃん達の姿…他のお客様のご迷惑になってたりしてませんか?

美紗季:
大丈夫、ここは影になってるから、他のお客様からは見えない。 メイド宿舎の食堂で毎日散々見せつけられてるからね、だから想定づみ。

優萌:
さすがメイドレストランEHDEN。 しかし皆様の前でも…あのエミリーさんが…蘭に激甘…

フロリー:
我が姉ながら本当に申し訳ございません…

美紗季:
まあほら、まろんと蘭にはエミリーは騎士というよりただの下僕だから! 蘭の愛玩動物! 拒否権は無いし。まろんや蘭がしたい事は全て無条件に受け入れるしかないからね。 まあみんな「生暖かい目」で見てるから♪

優萌:
ただの下僕…愛玩動物…生暖かい目…まあ、エミリーさんも幸せそうですから…あはは…

優萌:
そうかやっとこれで全員処置が終わって送り出されるのか。

フロリー:
うん明日、フランスへ最後の便が出る。向こうで目覚める時にはもう準メイドとしてメイド学校へいくと思う保護施設の子だと認識している。

優萌:
良かった。フロリーもお疲れさま。

優萌:
こないだの作戦ではただ見てるだけだったけど、今度は優萌も参加してご主人様や先輩達のお力に…

フロリー:
あのさ、気持ちは解るけど、優萌一人が参加してもただの足手まといにしかならないし…。

優萌:
そんなのは、すみれ様と直接剣を交えた優萌が一番わかっている。だけど…

フロリー:
だけどもヘチマも無い。メイド学校時代から優萌を支えようとして付いてきている仲間を置いて、一人で突っ込むと? この「脳筋暴走メイド」は? すみれ様からも言われたじゃない? まずは優萌の小隊を編成してそれを指揮できるようになること。 そこが優萌の最初の一歩です。テストが終わったらテスト休みがあるんだしそこでみんなで話し合おうよ?

優萌:
優萌は…すみれ様みたいにみんなを指揮するとかできないよ…

フロリー:
出来る出来ないじゃない。やるの! やる前に諦めると?

優萌:
だって向いてないし…

フロリー:
これは今夜も泣かすしかないね。

優萌:
そうやってフロリーもご主人様もSEXで優萌の言うこときかせるのは卑怯だとおもう…

フロリー:
妄想が爆発しすぎてお屋敷につくまで事故らないでね。

優萌:
はい…。
 
未来:
穏空!

穏空:
ソニックシュー 剣の気流で姿勢が

鈴奈:
おっとアブナイ♪

小桃:
穏空! もっと鈴奈センパイの頭上から! そこならセンパイは剣のソニックの影響を作りづらい!

美空:
未来! 飛びのくときにもっと低く! 速く! そしてすぐに切り返し! 

クレア:
もうちょっとだよ! 二人とも! 鈴奈に一発入れてやれぇ! 死んでなければクレアが治療する! ぞんぶんにぶちこめ!

鈴奈:
速やぁ! ヤバっ!

未来:
取ったぁっ!

SE:
カシン!

穏空:
貰ったぁ! ソニックシュートォおおおおおおっ!

鈴奈:
真上! ひぃっ!

ゴガンっ!

穏空:
うっそっ!

未来:
避けたっ!!! センパイ強すぎ…

鈴奈:
ひぃぃいぃ!

鈴奈:
お二人とも! 降参します! あの自販機のアイスを皆様におごりますので! それでどうか命だけは助けて下さい!

未来:
えっ?…降参?

穏空:
えっ…命だけは?

クレア:
あははっ! 今夜の自主練模擬戦は未来穏空コンビの勝利! もうちょっとで鈴奈の頭がスイカ割りになるところだったね! 惜しかった! 命があってよかったね鈴奈♪

小桃:
鈴奈センパイの頭でスイカ割り…スイカ割りのようにグシャっと…ひぃ…

美空:
ナニ言ってる、その穏空を真上から攻撃させる指示を出したのは小桃でしょ。

小桃:
そうでした…

美空:
クレア先生、ハンガーの床を破損してしまったので緑梨に修復の手配をしてもらっていいですか?

クレア:
うんお願い任せる♪ さあみんな明日は登校日だから、鈴奈のおごりのアイス食べてから、明日の準備と寝る準備しよう!

アリエル:
このままではこのクラブが崩壊いたしますわよ

梨音:
この度の不祥事は、全てこの梨音の不徳の致すところです。

向日葵:
えぐっ…ひくっ…ううっ…(涙)

アリエル:
店長は大体このような事をメイド長のわたくしと副メイド長の向日葵さんに認めろというのですか?

アリエル:
‥‥ご主人様はどう思うのですの?

ルゥナ:
ルゥナはもともと大賛成です。

レスフィーナ:
まあルゥナ様はそう言いますでしょうね。

アリエル:
ぐぅぬぅっ…

梨音:
ご無理を申しているのは重々承知しております。アリエルメイド長、向日葵副メイド長。 そこをどうか認めていただけないでしょうか。 

アリエル:
ぐぬぅ……ですわぁ…

向日葵:
えぐっ…ひくっ…ううっ…

梨音:
向日葵、向日葵が辛いのは梨音は解ってる。だけど…梨音としてはもう止めれないの…不甲斐ないご主人様で…ごめん。

向日葵:
お嬢様…

スザンヌ:
テミスやフィーナやニケみたいに、スーも恋人と同棲したいの! 梨花と一緒に住みたい♪

梨花:
私としても手をつけてしまった責任があります…アリエルメイド長、向日葵、認めていただけませんか…。

アリエル:
スーはわたくしがゆっくり時間をかけて調教をいたそうと準備しておりましたのに…

みるく:
おい、そこの堕天使姉さま、今何て言った? ちょっと後で話があります。

梨音:
マリエットメイド秘書、カップル用の宿舎のお部屋の用意は?

マリエット:
もう準備してあります、基本的な家具は入ってます。 今夜から使えますよ。

梨音:
なら二人を案内してあげて。今日は寝間着と明日の用意だけで、引っ越しは明日からでもいいし。

マリエット:
畏まりました店長。

向日葵:
うぅ~スーに梨花をNTRされた。

レスフィーナ:
向日葵、それは違います。梨花がスーに手を出しました。

向日葵:
うわぁん(号泣)

ルゥナ:
二人とも恋愛にかまけすぎて仕事と学園はサボらないようにね♪ そのぶん夜は一緒にいられるんだから。 明日も学園だし! 寝坊しないように。 それと~お幸せに♪

梨花:
皆様ありがとうございます。 今後はより一層、仕事に学業に励ましていただく事をお約束いたします。

スザンヌ:
みんなありがとう! スーも梨花と一緒にがんばります!
 
フロリー:
ただいま。

優萌:
ふわちゃんただいまぁ~♪

ふわ(ふわちゃん):
ぴがぁ~…

優萌:
ふあちゃん、優萌にお帰りを言うのになんで一瞥さえもしてくれないの?

ふわ:
ピガ。

優萌:
リナさん(梨音のサポートエージェントAIドローン)とコユニさん(ニケのサポートエージェントAIドローン=守護獣)とモン狩りを一緒にやってるから忙しい? なんで…ふわちゃんがこんな子に…

フロリー:
それは優萌があんだけ甘やかして育てたら…こうなって当然だと思うよ。

ふわ:
ぴががぁ

フロリー:
明日からはくま太さんがつねに祥子メイド秘書について業務サポートをするのね、ふわは瑠奈総務部長についてサポートすると。テスト期間がおわって休みが終わるまでは新人のサポートもしないで良いし…そうか。

ふわ:
ピガガぁ

フロリー:
明後日のEHDENの美奈総務部長と幸喜総裁との打ち合わせにも参加する予定と

ふわちゃん:
ピガァ!

優萌:
はいわかりました、優萌は明日の用意する前にさっさとお着換えとお風呂の準備をしに行ってきます…。

コトっ(髪飾り状のスキャナデバイスを外してベットサイドテーブルのハンカチの上に置く)

フロリー:
ふわさぁ、もうちょと優萌に優しくしてあげてもいいと思うよ?

ふわ:
ピガガ。

フロリー:
うっ…フロリー達みんなが優萌に優しすぎで周りに誰もこういうヤツがいないからオレがやってるんだって…わかるけど‥もうちょっとだけでも…

フロリー:
うっ…それは優萌に抱っこされて可愛がられているだけのぬいぐるみをしている方がオレも楽だがそうは行かないだろって…う~ん。

フロリー:
たしかにこのフロリーというより優萌の宿舎ってご主人様であるすみれ様のお部屋より広いし家具も洗練されてて豪華だし。これが本来の隊長宿舎だよね。 小さいけど専用のプールがあって、スイミングプラットフォームから目の前は敷地内の遊泳区画でそのまま泳げるし。マリンレジャーもできるし。

ようはこの宿舎は優萌がこのクラブカリブルヌスと部隊ロンゴミリアドを率いる前提で最初から当てが割れている。

フロリー:
小梅さんはすみれ様の養子になっているからこれは、花路家の次期当主。補佐としては綾子が経営とか得意だからたぶんそのままそういう方向へ。クラブと部隊は優萌にということでしょ…

ふわ:
ピガっ

フロリー:
だから早急に優萌をちゃんとさせないとイケナイってわかる…わかるけど…その優萌が…ね…

SE:
ぱたぱたぱた♪(スリッパの音)

優萌:
お風呂入れてきたよ、ついでにお洗濯もしちゃいましたぁ!

フロリー:
うん、それは良いんだけど銃はガンロッカーに仕舞った方が良いよ? 明日は持っていけないんだし。

優萌:
あっ! そうだね。忘れてた!

ふわ:
ピガ…

フロリー:
そうだね…とりえずお風呂入ろうか…

向日葵:
お嬢様、こんな所で止めて下さい…

梨音:
止める? 私を誰だと思ってるの?

SE:
くちゅぅ♪

向日葵:
部屋に入った同時に、ソファーに押し倒して、メイド服を剥ぎ取って…何で…ああぁああんっ! 奥までいきなり…ダメです…こんなところで…せめてベッドまで…あとカラダを洗わせて下さい…今までこんなことなさらかったのに…

梨音:
イヤダ。私は私の好きなようにする。そういう人間だし。

向日葵:
お嬢様?! …あぁあああん! いやぁああ!

梨音:
向日葵の奥が見たいから、開くね。 ほら

向日葵:
いやぁ! こんな明るい所で! 止めてください! いや! 力づくで足を開かないで…いやぁ! アソコをひらかないで!

梨音:
力づくでするよ? 私はずっとそうしてきた。 このチカラで沢山の人を殺して、アポリロイドやバイオメイドを強奪して、解放してきた。 その為には手段を択ばないゲリラ組織の戦闘隊長。 白き短刀のカルンウェナン。なんでも力で解決する。向日葵の知ってるか弱い、病弱で、向日葵の手を借りないと自分の力で歩くこともできない篠山家の令嬢のお嬢様ではない。 もう向日葵に知られてしまったよね。

向日葵:
!!

梨音:
くんくん…これが素の向日葵の匂いか。すごいすっぱい女の匂い。

向日葵:
イヤぁ! 止めてぇ! おねがい…嗅がないで‥‥

梨音:
味はどうかな?

向日葵:
ダメです! 洗ってないので! ダメ! 動けない!

梨音:
それは私のこのチカラで押さえつけているんだから動けないよ? さて一日お風呂には入ってない、おしっこもしている向日葵のおま〇この味を味わおうかな。

向日葵:
ヤメテぇ!

梨音:
じゅぅるるうううう! じゅるぅうう!

向日葵:
あぁぁああああああああああ! いやぁああああああああ!

梨音:
しょっぱいけど、すっぱいさもある、これが向日葵の本当の味か

向日葵:
イヤぁ!イヤァァ! いやぁああああ!

向日葵:
はぁ‥はぁ…はぁ…はぁ…

梨音:
ねえ向日葵、貴女の性器の向こう側に見えるこの私はどんな顔している? イヤそうな顔してる? 品性のカケラも無い恍惚な幸せなそうな表情を浮かべてないかな? それくらいに私は…この梨音は向日葵を愛していて…依存しているの。 それが本当の私。篠山梨音

向日葵:
‥‥

梨音:
梨音が沢山の…本当に沢山の人の命を奪い、アポリロイドやバイオメイドを解放する為に戦っている理由。それは単純なの。 別に全てのメイドが自由になることなんか、そんな事はついで。 本当の目的は、葛城向日葵、本名、橋本向日葵、橋本研究所製試作型ブレインダイブアドバンスドバイオメイド SN:8376。貴女と同性婚して貴女を篠山向日葵にして一生一緒に…マスターとメイドではなく対等な存在として生きること。 その為に私は今の世界全てを敵に回し、自分の手を血に染めて戦う事にして、今でも戦っている。

向日葵:
!! うそ…その為に…そんな事の為に…お嬢様は…

梨音:
そんな事の為?

向日葵:
お嬢様! そこは…そこはダメです! きょう…その…あぁあああっ!

梨音:
苦いね…そっかこれが…向日葵の……の味…

向日葵:
いやぁああああああああ! 

梨音:
梨音は…向日葵に依存している‥‥それは梨音が感情を回復するために、向日葵が努力して、レアスキルにより無意識で影響を与え…梨音の感情を作り直したから。 今の梨音は向日葵が造った梨音

向日葵:
そんな‥‥そんな事って…

梨音:
梨音は物心ついた時から身体はほとんど動かず、ほとんど誰とも話せず、本ばっかり読んでるしかない、感情の乏しい子だった。向日葵はその梨音に今の感情をくれた…。 だから感謝しているし、向日葵に依存している。梨音は向日葵なしじゃ生きていられない。向日葵が心の全て。 梨音の心の中はこの梨音の部屋と一緒。

梨音:
その向日葵の上にある、梨音が描いた、モネの「ひまわり」の模写画と…

梨音:
鉢植えのひまわり、そして梨音が造ったドライフラワーにしたひまわりしか調度品は置いてない。
二つの鉢植えは、どんな向日葵になっても梨音は大好きって意味。明るく咲いていても、たとえ萎れていても‥‥向日葵は向日葵。どんなになっても愛しているって意味。

向日葵:
!!

梨音:
梨音のココロの中には向日葵しか無いの‥‥向日葵が全てなの…

梨音:
そんなに向日葵しかない梨音なのに、向日葵は梨音のこと、梨音でなくて、ただのマスター、ただの篠山家のお嬢様としか今でも呼んでくれない…。思ってくれない…。 でもそれでも仕方が無いと思ってた。梨音だって向日葵に嫌われたくないから、色々隠してたし…本当の梨音を向日葵に見せてなかったし、悩んでた…そんな時に…梨花が現れて…梨音に力を貸してくれた……

向日葵:
梨花が‥?

ふわ:
ぴがぁ~♪

優萌:
ふわちゃん言う通り、お風呂はイノチの洗濯だね♪

フロリー:
イノチの洗濯…ふわはAIだよね?

ふわ:
ピガっ!

優萌:
ふわちゃんの言う通り! そうです! 人間だって バイオメイドだって AIだって~♪
みんなみんな生きているんだ トモダチなんだ!

ふわ:
ピガァ~♪

フロリー:
う~ん生きるってその歌詞だと

「ぼくらはみんな 生きている 生きているから おどるんだ
ぼくらはみんな 生きている 生きているから 愛するんだ
手のひらを太陽に すかしてみれば まっかに流れる ぼくの血潮」

とあるから、まあ、「踊る」、ここはうさ子さんとかくま太さんと一緒に時々曲に合わせてふわも踊ってるし、「愛する」は、くま太さんは正妻から始まって多数の妾がいるし、ぴよ吉さんは正妻が二人いるし…これも解る。
でも真っ赤に燃えるぼくの血潮は無いよね?

ふわ:
ピガぁ!

フロリー:
えっ! 内部フレーム内の駆動系のリニアマッスルシリンダーのリキッド液? それを動かす電流? いやぁ~それは…

優萌:
確かに血潮だ!

フロリー:
いや! それは赤くないでしょ? 手をかざしても、透かして見えないでしょ? 保護フレーム内だし

ふわ:
ピガぁ~!

優萌:
たしかにオケラやトンボなどは昆虫だから、血液にヘモグロビンはほとんど含まれていないので血は赤くない。 たしかにふわちゃんの言う通りだ!

フロリー:
!! そうくる? 昆虫の血はたしかに…歌に出てるしね昆虫も、ミミズだってオケラだってアメンボだって…

ふわ:
ピガぁ!

優萌:
うん! ふわちゃんの指摘通り、ミミズは昆虫ではない環形動物であってる! ちなみに環形動物とは環形動物門に属する無脊椎動物の総称です!

フロリー:
えっそこに指摘が入るんですか? 二人ともなにドヤ顔してフロリーに勝ち誇ってるの? 生きてるって、イノチって何か? という哲学的な話題じゃなかったの? えぇ‥‥。 とりあえずお風呂出て何か飲もう。

優萌:
そうだね!

ふわ:
ピガぁ!

フロリー:
なんか猛烈に敗北感を感じる…。

スザンヌ:
ねぇ~リナまで引っ越して来て良いの? スーとしては嬉しいんだけど、梨花もリナもだとお姉ちゃん達が寂しいんじゃないかな?

梨花:
リナとしては少しの間、お嬢様と向日葵を夜は二人にしてあげたいんだって。 あくまで少し間だけ、この部屋に住まわしてくれってみたい。

スザンヌ:
そうなんだ。

スザンヌ:
だったら少しの間、一緒に暮らそうねリナ♪ 抱っこ抱っこ♪ よしよし♪

リナ:
ぴがぁ~♪

梨花:
リナが一緒に寝るとは思わなかったな…まあいいけど。

リナ:
ピガ~

梨花:
いやスル時は事前に言えばベッドから移動するからって…いや…その

スザンヌ:
えっ? ベットで寝る以外に?何をするの?

梨花:
あぁ~もうこんな時間じゃないか、同棲初日から登校日を寝坊するワケにもいかないので寝よう。

スザンヌ:
そうだね、ルゥナお姉ちゃん達に怒られちゃうね。 ねえ、おやすみのチューだけして♪

梨花:
うんわかった。

Chu♪(スザンヌのおでこにキスしてます)

スザンヌ:
えへへっ♪ 梨花~大好き♪

梨花:
梨花もだよ…さあおやすみ。

スザンヌ:
おやすみ~♪

リナ:
ピガ~

梨花・スザンヌ:
リナもおやすみ。

スザンヌ:
(気になるけど、明日学園だし。 学園に行ったら、恋人と同棲を始めたらベッドで何をするのかみんなに聞いてみよう。 はぁうぅ~♪ とりあえず幸せ♪)
 
向日葵:
梨花がそんな事を…そんな約束を…

梨音:
梨花は向日葵と梨音二人の事を本当に大切に思っているから…

SE:
くちゅくちゅ♪

梨音:
あんっ! あんっ! はぁ…梨音の中には向日葵しかいなくて、向日葵しか絶対に愛せないのをすぐに理解した梨花は、梨花と向日葵にお仕えする条件に、梨音の全てを向日葵に梨音から明かして‥‥本当の梨音を向日葵に受け入れてもらうこと条件にした。 梨音が勇気がないなら…それを梨花は自分が勇気を与えますって…

SE:
くちゅくちゅ♪くちゅくちゅ♪

梨音:
あんっ! あんっ!
それが出来るまでは…一緒に暮らして…向日葵と梨音にカラダも全て捧げるからって…
梨花は梨音のメイド以上に、自分を拾ってくれた向日葵のメイドでもあるからって…

向日葵:
そんな…梨花…!

SE:
くちゅくちゅ♪

向日葵:
それを梨音様はお認めになったんですか? 愛せないメイドと夜伽を…全てを奪うような夜伽を…

梨音:
だって……梨花の事は好きだよ? でも向日葵みたいに愛すのは無理だよ…だけど…向日葵は梨花と夜伽しないと梨音のこと抱いてくれないし…

向日葵:
梨音様…貴女って…女性(ひと)は…梨花を何だと思ってるんですか! 向日葵と夜伽する為に梨花を利用してた? それも共謀して?

SE:
くちゅくちゅ♪

梨音:
ああぁああんん! ああぁ! 

向日葵:
貴女は自分が向日葵と夜伽する為に梨花に向日葵と一緒に夜伽するように強制してたってことですか?

梨音:
そうだよ! 梨花が向日葵と夜伽しないと梨音は向日葵と夜伽できないし! 一緒じゃないと出来ないし! 仕方ないじゃん! そう言ったのは向日葵じゃん!

向日葵:
子供ですか! わたしが言ったのは梨花にご主人様として…

梨音:
そんなの向日葵のことだから建前で! 本当は梨花が欲しかっただけだってわかってるし!

向日葵:
!!! だからって梨花に強制するなんてぇ この!

向日葵:
だったら梨音は、梨花の気持ちはどうとでも良いというんですか! お仕置きです!

梨音:
いやぁ!! クリトリスをつまんで捻らないで!!!!!! ゴメンなさい! 許して!
ぎゃああああああああ!!

梨音:
あうぅ…今のでイった…

向日葵:
私もイきました…はぁ…

梨音:
はぁ…じゃないよ…

梨音:
ねえ向日葵、昔から思うんだけど梨音に力ずくでなんでも強制するのどうかと思う

向日葵:
梨音に言われたくありません。

梨音:
ほら梨音は向日葵の影響をうけてこういう性格になったんだから向日葵の…

向日葵:
それは違うと思います。元の梨音がこういう性格だったんでそれが伸びただけです。

梨音:
えぇ‥違うと思うけど。 梨音ってもともとはお淑やかな…

向日葵:
最初お逢いしたときはすでにかなりのお転婆だったと記憶してますけど。

梨音:
いやあの時は身体が動けるようになってなんでももの珍しくてね…

向日葵:
手が届くのが私のメイド服の分しかなくて‥‥ご自分のメイド服どこまで飛ばしたんですか?

梨音:
ゴメン…

向日葵:
梨音、これで寒くないですか?

梨音:
うん大丈夫

向日葵:
しかしソファーは狭いですね落ちないで下さいね

梨音:
向日葵がしっかり抱いていてくれていれば落ちない。

向日葵:
私が寝たら知りませんよ

梨音:
だったらこうやって、向日葵に手を回して。こうしとけば、梨音が落ちるときは向日葵も一緒に落ちる。

向日葵:
梨音は本当にそういうところが‥‥梨音は私には何しても許されると思ってるでしょ?

梨音:
それはお互い様でしょ?

向日葵:
‥‥それで、梨音は勇気を出して梨花の力や他の方々の力お借りてこの向日葵に全てを打ち明け、素のままの困った梨音を受け入れさせる事に成功した暁には、ただのメイドとして梨花は自由にして良いという話だったわけですね。

梨音:
うん。そう。梨花が言うには梨音と向日葵の間には梨花は入れないからって。 でもまさかスーに告白するとは思わなかった。正直言うとね…梨音すごいショックを受けた。

向日葵:
‥‥梨音も梨花のこと愛してはなかったけど好きでしたからね。明らかに

梨音:
梨音も向日葵も二人とも…梨花にフラれちゃったね。

向日葵:
そうですね…人生最初の失恋です。

梨音:
うん…。梨音生涯初めてのハートブレイク…

向日葵:
梨音もう一つ、リナの家具が無くなっているですけど? リナもいないし

梨音:
それなんだけど、落ち着いて聞いてね? 梨音と向日葵から独立するから家出した。

向日葵:
家出? どうして?

梨音:
数日は梨花の新しい部屋に滞在するみたいけど、その間に先方さんと調整して、同棲するって。

向日葵:
同棲? リナが? 誰と? というか一応AIですよね? 

梨音:
そうなんだけど…最近、リナお付き合いしている人が…いやクマがいるの。

梨音:
すみれお姉ちゃんのメイドさんの優萌のクマ型のエージェントAIドローンのふわ。
リナに紹介されて…結婚を前提にお付き合いしてますって…挨拶された。

向日葵:
梨音、あのAIですよね? 結婚?

梨音:
そうなんだけど…もうさ…こっちもショックでさ…それで一緒にすみれお姉ちゃんのクラブでお部屋もらって同棲するって…今、調整中なんだって。 すみれお姉ちゃんにはお話をしてるだけど、相手の優萌と一緒に暮らしてるフロリーにふわの方で話して無いらしくて、もし反対されたら駆け落ちするって…

向日葵:
梨音…リナもふわもAIですよね? 

梨音:
とりあえず明日学園でお昼休みにすみれお姉ちゃんと食堂でランチミーテング。 なんせ直接じゃないとSQUID掛けられないから。リナとふわに聴かれたくないし。 今後どうするかとか対策会議があるから向日葵も参加して。リナの保護者として。

向日葵:
はぁ…はい。 でもそれなら私より梨花の方が良く無いですか?

梨音:
梨花はリナの言う通りにしかしないもん。リナに激甘だし

向日葵:
そうですね‥。 でわ朝シャワー浴びることにして今日はこのまま寝ましょう。

梨音:
うん…おやすみ。

向日葵:
おやすみなさい梨音。
 
フレデリカ:
すみれ様の専属メイドにして貰うとかでは無くて夜伽とか時々遊んでくれるだけで良いのに

緑梨:
その方が難しいと思う

シンディー:
こういうのは、そのすみれご主人様の専属メイドであるフロリーがどうやって夜伽に誘われているのかを聞いてヒントに!

フロリー:
えっ? フロリー? フロリーはすみれ様と夜伽とかしたことなんか無いよ?

フレデリカ:
えっ専属メイドなのにご主人様と夜伽したこと本当に無いの?

フロリー:
うん…無いけど‥

緑梨:
これは…緑梨でも想定してない事態だ。

シンディー:
……

緑梨:
……

フレデリカ:
ちょと何二人共無言で肩叩いてるの! 親友としてどうやったらフレデリカがすみれ様に夜伽をしていただけるかの相談に乗ってくれるって言ったじゃないの!

フロリー:
(苦笑)

美空:
そんなの、フレデリカもすみれ様のメイドなんだから、ストレートに言えば良いじゃない?
「すみれ様の事、好きになってしまったんです夜伽をして下さい!」って。ご主人様の事好きなんでしょ? だったらご主人様だってメイドと夜伽するのは義務だし。

緑梨:
なるほどストレートにか。

シンディー:
たしかに義務ではあるね。まあメイドかご主人様が求めるなら。メイドが拒否できないように。

フレデリカ:
あっ…はふんっ!…いや‥そんな…フレデリカから…夜伽に誘えと? そんな…そんな大それたこと…

美空:
だってご主人様の事好きなんでしょ? ご主人様ってクラブのメイドみんなの共有物。 うちの久美メイド長と麗奈本部長はそう言ってた。 それですみれ様が最初にいたクラブはうちのWhityGarden なんだから同じ事を新人の時に聞いてると思うよ?

フレデリカ:
ご主人様はクラブのメイドの共有物…ゴクっ…

美空:
時には勇気も必要だよ?

緑梨:
当たって砕けろと!

シンディー:
どちらにせよ「好き」って気持ちは伝えても良いと思うよ? メイドとして。 それをどうするかはご主人様しだいだし。

フレデリカ:
そうだね…好き…というのは伝えて良いよね…フレデリカもご主人様のメイドなんだし

綾子:
優萌はフレデリカにアドバイスしなくて良いの?

優萌:
まかさフレデリカに「すみれ様を裸で押し倒せ」とは言えないでしょ?

綾子:
そうだね…優萌は初日からご主人様を全裸で押し倒したんだもんね…

優萌:
それで気絶させた…。

蘭子:
隊長、只今支援任務より戻りました!

スザンヌ:
たいちょ~ただいま~♪

優萌:
先生の教材運びのお手伝い、日直ご苦労さまです。
でも隊長って何よ(笑)

綾子:
クラス委員長でも隊長でも同じじゃない?

優萌:
違うって♪

スザンヌ:
そうだ!忘れる所だった! スーみんなに質問があるんだけど、スーね昨晩から梨花と同棲始めたんだけど、同棲した恋人がベッドで寝る以外にすることってなに? 教えて! 

蘭子:
えっ? 梨花先輩と?

綾子:
スーが?

優萌:
同棲?

スザンヌ:
そう! 始めたの! 昨日から一緒のお部屋に住んで! 一緒のベッドで寝てるの!

SE:
ザザザザっ!

フロリー:
あのスーは梨花先輩とお付き合いしてるの?

スザンヌ:
そうだよ!言ってなかったっけ? 梨花に告白されて!恋人になった! スーも梨花のこと大好きだったし! あれ? そういえばみんなに言ってなかった…ゴメン

フロリー:
それは良いんだけど…

フレデリカ:
同棲…フレデリカがスーに負けた…

緑梨:
梨花先輩ってこういうのが好きなんだ…

美空:
でも…なんか犯罪ぽい?

蘭子:
優萌隊長~これは火急的速やかに容疑者の尋問が必要な案件だと思いますが。

綾子:
先ほどの質問を考えるとスーは性的に完全に無知です。 意味わかりますよね? 合意形成が出来ません。

優萌:
蘭、美空、未来と穏空を伴ってお昼休みに梨花先輩の身柄を確保し中庭に連行して。抵抗した場合も…命を奪うような事はしないでね。あくまでフロリーの治療が効く範囲での行使で

美空:
了解しました。抵抗した場合は両手両足肋骨くらいを折るくらいで連行します。

蘭子:
弁護士兼終了処理執行係としてうちのお姉さまも同行させます。

優萌:
それでお願い…。 

優萌
スーその質問はもう休み時間が終わるから、お昼休みにみんなで詳しく教えてあげるから

スザンヌ:
うんわかった!

優萌:
みんな! もう先生くるから席に帰って。 つづきはお昼休みにね!

フロリー:
ほらみんな席に着こう!
 
梨花:
食事が終わったらいきなり拘束されてこんな所に連行して梨花が何をしたの! 先輩にこんな事をして許されると思ってるわけ?

優萌:
梨花先輩、御足労頂き有難うございます。梨花先輩には不同意性交罪の嫌疑がかかっております。先度、私達の親友であるスーことスザンヌと梨花先輩が正式にお付き合いしていること。同棲を昨日より始めたという報告を受けました。 私達エンパイクラブメイドはマスターであるご主人さまから許可が出ている場合はメイドとして恋愛と性行為を行う自由が保全機関より認められておりますが、これは当然所属し在留する国家法令に準ずるという基準があります。
この国では同意が無い性行為は犯罪です。 梨花先輩とスーとの登録年齢は同世代であり年齢差も5歳未満です。よって性交同意年齢での処罰対象にはなっておりませんので問題が無いのですが…

綾子:
スーは私達に「同棲した恋人がベッドで寝る以外にすることって何?」と聞いてきまして…
スーは一般的な性的知識が今だ足りてないことが判明しております。

梨花:
!? スーがそんな事をトモダチに…あのですね…あぁ…

綾子:
たった今取り急ぎ私達の保健担当であるフロリーを中心に親友達が別所にてスーに「性的交渉を伴うお付き合いとはどういうものか?」の知識をエンパイアクラブのメイドが学ぶ時に使う教材や教科書などを使って教えております。

しかし今までは双方の同意を形成する性知識がスー側に無かったわけです。それなのに梨花先輩はスーとお付き合いをしたばかりか同棲まで始めたと。 これは明確な犯罪行為でありメイドを保護する保全機関としても見過ごせない案件です。よって発見次第、そのようなメイドの意思を蔑ろにした存在を速やかに「処分」し管理しているクラブの摘発を行う義務が保全機関にはあります。

梨花:
!! ちょっと…

フローラ:
これからの梨花の発言は証拠として保全機関へ提出させていただきますので録画と録音を行わせていただきます。偽証などをした場合は所属クラブの不利になりますよ。

梨花:
べ…弁護士を呼んで下さい! 後こういう場合はたしか執務官以上か監察官以上の同席が必要なはずです!

エミリー:
こないだ、アタシは昇任して監察官補から正式な観察官に夢結は執行官に昇任したんだ。監察官は執務官とは異なり現場での容疑者がメイドの場合の弁護役にもなる。

梨花:
!! だったら弁護をお願いします!

エミリー:
弁護の余地があるのか? アタシの正式な観察官としての最初の仕事が親友の終了処分と夢結執務官への梨音オーナーの拘束指示になるとは…悲しいよ。

梨花:
えぇえ! 弁護の余地なし?! それで即処刑処分?! お嬢様の拘束?! それってクラブの解体の危機?

梨花:
みんなちょっと待って! 梨花とスーはみんなが考えてるような不純な行為はしていないから! スーに聞いてみて! あくまで今までは非センシィブの範疇での健全なお付き合いしかしてないから!

エミリー:
おい、見苦しいぞ、同棲を始めたヤツが健全なお付き合いなわけないだろう? 散り際くらいは潔くしろ。親友の情けだ。 なるべく苦しまずに殺してやる。

梨花:
おいエミリー! アンタどっちの味方なの!

エミリー:
アタシはまろんと蘭の害にならない限り、アタシのご主人様と社会機構、法の味方だ。

梨花:
そうだと思ったよ!

綾子:
優萌、お昼休みとはいえ後処理を考えると余り時間がないわよ。

優萌:
少しだけ待って。

SE:
パタパタパタっ!

フロリー:
みんな! 待ってぇ!

スザンヌ:
はうぅ~…(真っ赤)

蘭子:
フロリー?

小桃:
スー?

梨花:
スー!

フロリー:
ほらスー!

スザンヌ:
みんなぁ! あのね! 梨花とはチューはしたけど、チューはほっぺと、おでこにしかして貰ったこと無いの。それで、フロリーやフレデリカ達から今教えてもらった…唇を合わせてするキスとか、舌いれる‥はうぅ‥‥すっごいキスとか、さらにそれ以上の…はうぅ‥な事はやってない。 みんなすごい事してるんだね…でもすっごい興味あるから…これからは…梨花としてみたい…恥ずかしいけど…すっごい興味ある。考えるだけでカラダが熱くなって…ほへ~って頭の中が…

エリミー:
マジ(本当)?

フロリー:
はい! 本当です。スーの証言についてはスキャナデバイスを使ってモニタニング、虚実でないことを確認しています。よって現在のところ「事案」には至ってないと証言を得ました。

優萌:
フローラ先輩、録画録音できましたね。

フローラ:
はい! 悠里本部長と永遠室長にすぐに送信します。

優萌:
お願いします。

優萌:
これで問題無いね。

綾子:
優萌わざと大事に…

優萌:
だってスーのことだから同棲したって言いまくってるだろうし、学園内に広まるでしょ?そうなったら他のクラブから指摘される可能性もあるし。ちゃんと保全機関で双方の合意のもとという確認をとっているとしとかないとね。

梨花:
おいスー、言いふらしてるのか?

スー:
言いふらしてるというか‥嬉しくて‥つい…えへっ♪

エミリー:
さすがすみれ隊長のお弟子さんだな

蘭子:
さすが我らが隊長。

小桃:
まあ、エミリー先輩やフローラ先輩、夢結先輩まで動員できたし、関係クラブ内への公知もこれって…

フローラ:
当然! 週刊Forestで午後中には必ず緊急更新で公知せていただきます!

「氷雪の無垢なる花スザンヌ、ついに白き魔獣の手により無惨に汚される!」

とかですかね♪

梨花:
ヤメテクダサイ…オネガイシマス…

小桃:
梨花先輩の梨音店長を補佐しクラブを取りまとめる頼れる真面目なメイドのイメージが完全終了処分?

蘭子:
だね。

梨花:
エミリー…私をすぐに楽にしてくれ…親友として白髪の死神に頼む。

エミリー:
最近アタシ死神業務は休業中なんだ…スマンナ…
 
向日葵:
かつ丼でも食べて刑事さんと話し合って

梨音:
それがやりたいが為に梨音にかつ丼を頼ませたの?

夢結:
いつも思うけど向日葵、学園の昼食の時は本当に楽しそうだよね。

向日葵:
そうですね、お店だと梨音とお昼は一緒に食べられないので。あと単純に学園で梨音が見れるのが嬉しいので、向日葵はクラス違うし

梨音:
お店だとお互い空いてる時間で食べるからどうしてもズレちゃうもんね。 

夢結:
なるほど、それでいつも学園でのお昼は浮かれているんだ。 それともう一つお二人に質問があるんだけど…

梨音・向日葵:
なに?(なんですか?)

夢結:
向日葵が梨音の事をお嬢様ではなく突然、梨音って名前呼びになったのと、その左薬指にしている指輪について弊クラブの摘発事案よりも重要なのですぐに詳しく教えてくれないかな?

向日葵:
ひぃぐぃいぃいいい!

梨音:
なんで向日葵、婚約指輪つけて来てるの!

向日葵:
だって梨音が朝くれたのであまりに嬉しくて外せなくて…

梨音:
外しなさいよ!

夢結:
やっぱり梨音との婚約指輪! 昨日までお嬢様って呼んでたから、婚約したの昨晩?今朝?

向日葵:
いやぁあああ!

梨音:
あっ! 先輩方! 
こちらで勝手に盛り上がってしまい、ランチミーティングの方お待たせして大変申し訳ございませんでした! 今回の懸案についてですが‥

すみれ:
うん、まずリナさんと、うちのふわの件についてはくま太と祥子メイド秘書に基本は丸投げで。 駆け落ちはしないですむようにくま太以下ロンゴミリアドドローン小隊が総力をもって対処するそうなので心配しないで、部屋の手配は祥子メイド秘書がうちのお屋敷に用意しますので任せておけば大丈夫。遠隔での梨音ちゃんのサポート用の機器はすみれが設置するし。あと優萌については最悪わたしが説得するから心配しないで。 

まあバイオニューロチップを使ったエージェントAIだからいつかはこういう事態になる事を予見はしてたけど…今後は対応や法整備なども考えていかないといけない。Drフィッツジェラルドやヴェルさんと相談した上でスプロール総会にも議題でださないといけないね。

梨音:
はい。そうですね。こちらでも優樹子ママ、デメテル様やレスフィーナとも相談してみます。 法整備についてはテミスに意見をまとめてもらいますね。

すみれ:
それでお願いします。

真理愛:
次に優萌と夢結から報告のあった御クラブの梨花・スザンヌ案件については梨音ちゃんの説明の裏どりは取れているので保全機関としては、証言を今とってますので報告は午後には永遠室長と悠里本部長に上がる予定。 これで他のクラブからイヤガラセや心配での通報なども懸念を払しょくできる体制を取れるので心配しないで

すみれ:
これでどうかな?

梨音:
問題ありません。 はい…すごい。完璧です。

夢結:
まあうちの隊長達だし♪

すみれ:
よしぃっ! それで、梨音ちゃんと向日葵ちゃんの婚約についてだけど~♪
今の休み時間はフローラがあっちの取材をしてるので、つぎの休み時間は梨音ちゃんと向日葵ちゃんの取材の枠を確保で。すみれ達もインタビュー観にいこう。

真理愛:
了解しました。当然です観にいきます!

梨音:
それってやっぱり…

向日葵:
週刊Forest ですよね…

梨音:
こうなったら、速やかに学園から脱出……

真理愛:
夢結、ララと協力し花恋小隊・しずる小隊の二年で対象の物理的な学園からの逃亡を阻止!一年の訓練生に協力を要請しても良いわ。

夢結:
了解しました。二年・一年の隊員の総力を挙げて逃亡を阻止します!

向日葵:
梨音どうしましょう…まだ幸喜お兄様にも話してないのに。 それ以前に梨音とそういう関係ってお兄様知りませんよね? やっぱり

梨音:
言われたことは無いけど…薄々は知ってるんじゃないかな…でもどうかな…
とにかく週刊Forestで知らせるわけには…向日葵、梨音に任して物理的には無理だけど電子的に週刊Forestのサーバーを破壊してしまえば

向日葵:
それって…電脳戦っていうやつですか? でも学園ではAURORAやネットダイブはできないじゃ

梨音:
この梨音。ネットライナーホワイトノイズを舐めてはいけない…

すみれ:
ねえ梨音ちゃんだけが、学園で授業中にAURORAが使える抜け道を持ってるわけじゃないんだよ? すみれだって持ってるし。 梨音ちゃんと電脳砲撃戦かぁ~♪ いくつの白山市のクラスターが吹き飛ぶかな? くくくぅっ♪ 派手な花火になりそうだよねぇ~♪

梨音:
すみれ先輩と電脳砲撃戦…広域集束演算砲…ブレイカーの撃ちあい…どんな最終戦争…被害が…白山市がブラックアウトする‥‥電子的壊滅…都市機能崩壊…

それ以前にになんで梨音が抜け道を持ってることをすみれ先輩が知っているんですか…?

夢結:
それはわたしが隊長に報告したから。機器の種類や場所なども全部ね。

梨音:
それでなんで夢結が…梨音の学園でのAURORA中継器の存在を知ってるわけ?

夢結:
アンタ夜中に学園に忍び込むとか、アタシとエミリーの監視の目を逃れて出来るとでも思ってたわけ?

向日葵:
夜中に学園に忍びこむ? 梨音何をやってるんですか!

梨音:
あの時に尾行されて‥というより泳がされてた? ずっと夢結やすみれ先輩達に知られてた?

夢結:
梨音を監視(マーク)しているという警告はちゃんとエミリーがしたはずだけど?

梨音:
!! あのしずる先輩とドロシー先輩の婚約祝&新人歓迎先輩達のライブの時か!

以下のお話を参照


ゴンっ!そのまま突っ伏す

梨音:
うわぁあ‥‥負けた…梨音が…完全に…負けた…こんなの勝てない…勝てないよ…

向日葵:
梨音!! どうしたんですか? かつ丼に顔が埋まってますよ!

夢結:
向日葵このお嬢様は、どんな人達を敵に回そうとしていたのかやっと理解したのさ。自分のチカラの圧倒的無さを初めて自覚した。 これからは身の程をわきまえるはず。

梨音:
うぅ…うぅ‥‥ぐぅ‥‥これが‥手も足も出ないというものか、周りが全部…包み込まれている…これがエンパイアクラブの世界…これがロンゴミリアド…これが…花路すみれ…先輩…隊長…オーナー…うぅ…恐ろしい…怖いよ…初めて…恐怖というものを…感じた…圧倒的恐怖…

すみれ:
ほら時間も残り少ないし、ご飯食べちゃおうよ~♪

食べ終わったらルゥナに立ち合ってもらって幸喜お兄ちゃんに二人から連絡して全部話した方がいいよ。 幸喜お兄ちゃんならちゃんと理解してくれて祝福してくれるとすみれは思うよ。

梨音:
…はい…先輩…そうします…

真理愛:
(すみれ…マリでもアンタが心底恐ろしく感じる時があるわ)
 
瑠美奈:
うん準備万端だから!

あやめ:
お着換え忘れないでね

水菜:
キミ達何もしてないよね?

みるく:
いつものように!

美見:
全滅なんで…

小梅:
よろしくお願いします!

テミス:
スマン…英語と現代社会、歴史以外は…全部だ‥

ニケ:
数学と科学と古文どうかお願いします…

水菜:
だから日々の勉強が大事だとあんだけ言ってたのに!

ララ:
それより担当分けをわたしは模擬試験作成担当ですか?

イリーシャ:
たぶんララが一番むいてる。私が社会系と英語・フランス語・現代国語・古文・美術学科・音楽学科かな? BC組はフランス語は無かったか?

スリエル:
理科数学系は私かな? B組でも基礎はあったはずだ。

水菜:
家庭科学科と保健体育学科と、あと全科目の個人解説指導担当が水菜と真奈?

ひな子:
だから! なんでひなとスリエルの部屋で勉強会なのよ! それもテスト期間中泊まり込みって! それにいつものメンバーにテミスとニケまで!何やってるの!

琴音:
今回おもったより範囲が広いし泊まり込みじゃないと無理だし

スリエル:
まさかお屋敷の図書室で雑魚寝というわけには‥萌香さんはともかく悠里さんに…

レスフィーナ:
すいません、わたくしが普段は見てるのですが、今回大使館の仕事立て込んでて全部わたくしがするしか…

ひな子:
ということはテミスとニケも今までレスフィーナ頼りだったわけ? 何やってるの!

スリエル:
おい、ひな、お前も私頼りだろ?

ひな子:
ひながスリエル頼るのは当然の権利でしょ!

水菜:
特に小梅!美見!みるく!の三バカトリオ!反省の色が無い!全科目って何!

イリーシャ:
ララ、悪いけど‥‥

ララ:
はいお屋敷からワゴン貸してもらって、途中EHDENによって拾ってからForest行きますので

瑠美奈:
C組のノートはあるから! まあ中は覚えてないけど

あやめ:
B組のノートはわたしが担当してますので。わたしも中は

水菜:
ノートというは取るだけじゃダメなの覚えないと…復習の為にあるの!

瑠美奈:
わかってるんだけど~。

あやめ:
中々難しいですよね。

スリエル:
時間もったいないから!いったん解散で!ララが乗せてくれるから後で私の部屋で集合で!

ひな子:
ちょっとアンタももっと抵抗しなさいよこのままじゃ、学園時代ずっとテスト期間中部屋占領されるわよ!

イリーシャ:
それは確定事項だから

ララ:
ですわね。ひな達の部屋の居心地の良さは異常ですし。

フロリー:
ひぃ…何これ…どういう事?

優萌:
とりあえず、ふわちゃん落ち着こう! ねっ?

フロリー:
まず、その白い服は?

くま太:
ピガっ!

優萌:
クマ用の死装束…ですか‥わざわざ用意なさったんですか。それで何を…

ぴよ吉:
ピヨっ!

フロリー:
死を賭してふわが訴えたい事があると…受け入れ無い場合は…

くま太:
ピガぁっ!

優萌:
ふわちゃんが腹を切ってくま太さんが介錯で首を落とすと…なぜそんな事を?

ぴよ吉:
ピヨオオオオ!

フロリー:
漢(オトコ)としては当然の事だと。 はぁ…クマだろうが、トリだろうが、AIだろうが、性別が男性だろうが女性だろうが「漢(オトコ)」なら命を懸けて主(あるじ)たるものに直談判することは当然のことだと。 はぁ…戦国時代の武士の考え方ですね…

優萌:
主として覚悟のほどは理解いたしました。 

フロリー:
ふわの保護者として覚悟のほど痛みいります。

優萌:
それでふわちゃんが命を懸けても訴えたい事というのは、何事でしょうか?

ふわ:
ピガ…ピガガ…。

萌:
えっ? 好きな女子(おなご)が出来てお付き合いをしていて…

フロリー:
ここから独立して所帯を持ちたい? えっ?

優萌:
女子…おなご…女の子…メイド? だれ?

ふわ:
ピガァアアアア!

フロリー:
そこのエロクマやエロトリとは違って、オレはメイドには興味はない?

ぴよ吉:
ピヨッ!

くま太:
ピガァ!

優萌:
くま太さん! ぴよ吉さん、手打ちにしてくれるって! お怒りはごもっとですが、処刑は待ってください!

あのふわちゃん、だったらどこの誰?優萌が知ってる子?

ふわ:
ピガ…

優萌:
はぁう~梨音先輩のクマ型エージェントAIドローンのリナちゃん? あのピンク色のクマの! すごいぃぃぃ! 

フロリー:
たしかに良く通信でお話してたり、通信ゲームで一緒に遊んでいたり、EHDENに行った時には一緒にいるもんね!

優萌:
そうかぁ~付き合ってたんだ! それで所帯って結婚…?

フロリー:
えっ…結婚‥‥結婚ってできるの?

優萌:
…どうだろう? ふわちゃんとリナちゃんは具体的にはどうするつもりなの?

ふわ:
ピガガ‥ピガ‥ピガガ。

フロリー:
この部屋から独立して、すみれ様にお屋敷にドローン用の小さい部屋を用意してもらってそこにリナちゃんが越して来て一緒に暮らす?

優萌:
ふわはお屋敷の中なら優萌のサポートというかクラブのメイド達のサポートが仕事だからいいけど、リナちゃんのお仕事はどうするの? 梨音先輩のサポート業務だよね?

ふわ:
ピガ。

優萌:
すみれ様が遠隔でお仕事をサポートできるように装備を設置する事で対応する。 戸籍とかは…ないよね‥

ふわ:
ピガっ!

フロリー:
いつになるかわからないけど子供が欲しい…子供? えっ?生めるものなの?

ふわ:
ピガっ

優萌:
あぁ‥まあドローンだしね‥体をつくってもらって、AI自体はバイオコンピュータチップだから、ただまだスプロールなどの法律や制度が整ってないから先にはなるけど…可能ではある…はぁ…。 先方の梨音先輩や、優萌のご主人様でありこのクラブのオーナーであるすみれ様にはすでにお話とご挨拶は済んでいて許可も頂いている。後はふわのマスターと保護者である優萌とフロリーの意思しだいだと‥‥。 ちゃんと考えてるんだね。

優萌:
ふわちゃんおめでとう! すごいすごいよ! ふわちゃんにお嫁さんが来るんだよ! それも一緒のお屋敷に住めるってすごい!

フロリー:
ふわおめでとう! 挨拶どうしようか? こっちから行っていいのかな? いいなら明日にでも! でもテスト期間だし悪いかな? あと結婚式とかぁ…考えただけで!

優萌:
でもたしかクラブとしてはテスト期間中はお休みみたいよ。だから少しの時間なら迷惑にならないくらいなら良いじゃないかな? さっと挨拶を、まさかリナさんを学園ってわけにもね。

フロリー:
だよね。 まずは連絡してご挨拶を!

ふわ:
ぴ…ピガぁ…

優萌・フロリー:
ふわ(ちゃん)!

くま太:
ピガぁ

ぴよ吉:
ぴよ~

優萌:
緊張がとけて倒れただけ…大丈夫だと

フロリー:
よかった‥

すみれ:
う~んこれは、凛空様の電脳ラボを借りた方が…でも今あっちはアレの解析に使ってるし

SE:
コンコン♪

すみれ:
どうぞ…

フレデリカ:
ご主人様のお部屋の方へ行ったんですが、此方の方にいらっしゃるとのことで…

フレデリカ:
お仕事中ですか?

すみれ:
うん…ごめん、すぐどうにか‥したい‥いやするので! そこにでも座ってて!

フレデリカ:
(お隣の椅子!)
…はい‥失礼します…

すみれ:
…たぶんこれが…えっと…

すみれ:
はぁ~あぁ? ナニコレ! これじゃ例外発生が重なると動くわけ無いじゃん! お兄ちゃん何やってるの!
こんな初心者みたいなミス! 原因わかったけど…頭来たぁ! 腹たつぅ~!!

フレデリカ:
(くすす♪ ご主人さまってAURORA端末でお仕事してるときは本当い独り言が多くて失礼だけど可愛いよね)

すみれ:
お兄ちゃん! すみれ! ナニが原因か解ったのか? じゃないよ! スタビライザーの制御構造体の例外処置の部分に下層セクターへ行けなくなっている箇所がある! ほらこれ! 

あっ? じゃないよ! すみれに原因が解らないからどうにかしてくれて頼む前に自分でチェックしてから送ってよ! すみれだって忙しいんだからね! えっ? すみれのことだからテスト勉強なんかいらないだろうから暇だろって? それが仮にも先生という敬称付けで呼ばれる人の言うこと?

フレデリカ:
(くすすっ♪)

すみれ:
とにかく! この周囲の制御構造体の例外処置を含めてオールチェックしないといけないから…はっ! そこだけ修正するだけで良いわけ無いでしょ! 全部! 仮にも試作品とはいえ人体に入れるモノだよ! そう、だから流石にこの規模の構造体だと凛空様の電脳空間内のラボを使わせてもらわないと、すみれでも無理。 でも今、例のアレの解析で使っているから…そう、アレの解析にはリアルスペース時間でまだ一週間くらいかかると思うよ。

すみれ:
はっ? すみれから凛空様に頼んで少し解析を止めてもらって? すみれはイヤです! 西園寺メディカルの社運が? だったらお兄ちゃんが凛空様に死に装束で切腹覚悟で直訴すれば良いんじゃないですかぁ? 穏海お姉さんが介錯役くらいはしてくれるよ。 すみれはもう花路家なので知りませんよ~だ! 冷たいなって?…すみれはイイカゲンなシステムを見ると気分が悪くなるんです! そうです! 不機嫌です!

フレデリカ:
(あはははっ可愛い♪)

すみれ:
そう。がんばって。でも解析止めるのは難しいとすみれは思うよ? だからお役人を説得して10日くらいは伸ばして貰った方が良いって。 なんせ人のカラダに入る物を造ってるんだし。 そっちのほうが現実的。 お役人の方が凛空様や穏海お姉さんよりは交渉しやすいとすみれは思うよ。 お役人への陳情で死装束で土下座しに行ったらアッチはドンビキだけど家なら普通だし。 これが陳情の難易度の差だよ。 はいはい。 うん、テスト休みには一回みんなで実家にもどる。うん。

はいはーい。

すみれ:
ふぅ~ぅ…あっ…空だ…

フレデリカ:
あのご主人様、コーヒーお淹れしましょうか?

すみれ:
!!!

すみれ:
フレデリカさん…そういえば…あっ…

フレデリカ:
やっぱりお仕事に集中されていて無意識で反応されていたんですね♪

すみれ:
……………………

すみれ:
スイマセンスイマセンスイマセン! お待たせしていまい、申し訳ございません!
さらにご主人様として、たぶんお見苦しい仕事姿を…

フレデリカ:
ご主人様! 頭を上げてください! あのですね。 お仕事姿、とてもカッコ良かったし…失礼ですがとても可愛かったいうか…愛らしかったというか、お仕事一生懸命になされてるんだなと、あと剛史オーナーとのやりとりもとても素敵でした。

すみれ:
ひぃぃ…許して下さい…

すみれ:
それで、フレデリカさん、すみれにご用件は? あとテスト勉強大丈夫なの? まあフレデリカは成績良いから、大丈夫だろうけどテスト前日だし一応ね、あとトモダチの勉強を手伝ってあげるとかもあるし。

フレデリカ:
はい、テストの予習はおわってますので。あと同期のB組C組の子達にはシンディーと綾子が教えるそうなのでフレデリカは問題ないです。 それで‥あのお仕事がひと段落しているなら…二人で少しお話するお時間を頂けますか?

すみれ:
お話ですか? はい、仕事は今ので本日は終わりましたので、時間は取れます大丈夫です。

すみれ:
今夜は少し風が強いかな?

フレデリカ:
でも気持ちが良いです♪

すみれ:
お嬢さん、すみれが奢る、何でもいいよ。自販機だけどな! ドヤ!

フレデリカ:
あははっ♪ ならレモンアイスを♪

すみれ:
解った!

フレデリカ:
ご主人さま、頂きます♪

すみれ:
うん♪

フレデリカ:
しかし最初お屋敷に来たときはただの小さいビーチだったのに。
ベンチが出来て自販機、更衣室にシャワーまで。

すみれ:
まあみんなこの場所好きだし設備あった方が。それに夏になれば海開き!
泳げるし! 混雑知らず! そして夜はカチューシャ料理長にいってBBQ! 
ニケのBBQソースが逸品らしいよ

フレデリカ:
楽しみです! お屋敷にいながら旅行気分!

すみれ:
でしょ? ご主人様のすみれがんばりました! と言いたいけど殆ど瑠奈総務部長が手配をやってくれました!

フレデリカ:
あははっ! でも予算はご主人様から出たんでしょ?

すみれ:
うん、花路製薬の報酬とエンパイアクラブミリタリアのすみれの報酬からでております! 
従業員の皆様、軍を維持をするエンパイアクラブオーナーの皆様ありがとうございます♪

フレデリカ:
感謝しないといけないですね♪

すみれ:
今日一日、お疲れ様でした、それと明日からのテストがんばりましょう! 乾杯!

フレデリカ:
はい乾杯です♪

すみれ:
まあ、缶コーヒーとアイスだけどな♪

フレデリカ:
あははっ♪

すみれ:
はぁ~♪ なんかさ、仕事が終わったあとにここで飲んでるとめっちゃ贅沢な気分で幸せって♪ まあ缶コーヒーだけど♪

フレデリカ:
わたしも時々ここに来て夜の海みながらこのアイス食べるんです。やっぱり贅沢だなって、自販機のアイスですが♪

すみれ:
ねえ、フレデリカは…うちのクラブに来て、今幸せ?

フレデリカ:
当然です! だって毎日楽しいし幸せです。トモダチもクラブに多いし、学園でも会えるし、先輩達みんな優しいし楽しいし、こんなに幸せでいいのかなって…不安になるくらいで‥‥。
本当にこの日々が無くなったら…どうなっちゃうだろうって…時々不安になっちゃいます。 

すみれ:
そうか…まあその日々を守る為に、このすみれ達のお仕事があったりするんだけどね。

フレデリカ:
そうですよね! あっ…ありがとうございます。

すみれ:
いや、すみれもその日々の中にいて…それを守りたいからしてるだけだから。

フレデリカ:
………………すみれ様って優萌みたいな事言いますね…あっ!

フレデリカ:
ご主人様すいません、失礼でした…トモダチと一緒にしちゃって

すみれ:
構わない、逆に光栄だよ。 そっか…優萌も同じようなこと言ったのか…

フレデリカ:
はい、みんなの何気ない日々を守る為に優萌はすみれ様の一番近くで戦いたいって‥メイド学校の時に言ってて

すみれ:
実はさっきすみれが言った言葉は、すみれの大切な先輩がすみれに言った言葉なの。
そうか優萌も…

フレデリカ:
ご主人様の大切な先輩。

すみれ:
問題はそれぞれに、それぞれの日々があってみんな自分達の日々を守りたい。
しかし自分達の日々を守るには相手の日々を壊すしかない時もある…たとえどんなに壊したくなくても…そんな世界にみんな生きてるってことだね。 

フレデリカ:
………………ご主人様………

すみれ:
あっ! ごめん今の忘れて! 何すみれ言ってるんだろう…

フレデリカ:
忘れません。 ご主人様は本当に優しいのですね。 でもフレデリカ達の幸せを守る為に戦って下さっている。 本当にありがとうございます。

フレデリカも優萌の気持ちわかりました。 フレデリカもお手伝いではなくて、すみれ様の直接的なチカラになりたいです。

フレデリカなんかが何ができるかわからないけど‥‥でも一緒にどんな形でも良いです一緒に戦わして下さい。

すみれ:
いやそうじゃなくて…すみれはいつ…どうなるかわからないじゃない? 戦うってことは…だから…そのいついなくなるか‥だからこそすみれがいなくなってもクラブが存続できるように何重にも…

フレデリカ:
フレデリカのご主人様はすみれ様だけです。
ここにメイドの名誉にかけて今誓います!

すみれ:
えっ…メイドの誓い?! ちょっとフレデリカ?

フレデリカ:
すみれご主人様。 フレデリカはメイドとして女として。 すみれ様が好きです。 メイドとしてご主人様とお付き合いしたいです。

すみれ:
やっぱり…今日はそういう話だと思ったから…今の話を前半のはしたのに後半は愚痴になちゃったけど…なぜ逆効果に…

フレデリカ:
先ほどの話でより決心が固まりました! 
このフレデリカ、すみれ様と生まれた日は違えども 死す時は同じ日同じ時を願わん! 
フレデリカと付き合って下さい! お姉さま! 妹にして下さい! 義姉妹の契りをお願いします!

すみれ:
あぁ…すみれにそれを言う…義姉妹の契り…桃園の誓いはクリティカルヒットですみれには効く…

真理愛:
無断にメイドの誓いを受けた上に義姉妹の契りの申し入れを受け入れた? 切腹が許されるわけ無いでしょ!今すぐ手打ちよ!

すみれ:
某の命など取るに足らず。 だがフレデリカの人徳と志し比類なき者であり当クラブと当家に貴重なると判断しました。 某亡き後、姉の地位を小梅、優萌に譲り渡し、その妹とすることが某の考える事でありまする。

フレデリカ:
ご…ご主人様…フレデリカを小梅さんと優萌の妹として仕えさせる為に自分を犠牲に! なんという人! なんていうご主人様! こ…これがエンパイアクラブのオーナー…いや軍団を率いる団長…ご当主の器…。

フレデリカ、ご当主の死に様をきっちり目に刻み込み、本日命を絶ちまする!

すみれ:
某のメイド、妹としてのフレデリカは本日、我と共に死す事となるが、小梅、優萌の妹としてのフレデリカは生きてくれ。それが某の遺志(いし)とする

フレデリカ:
ご当主…お姉さま…ご主人様‥‥

真理愛:
えっ? どういう事? マリ…ドンビキなんだけど…

くま太:
ピがぁ‥‥

真理愛:
何、くま太感動してるの? すみれの当主としての志を無駄にするな、さっさと首を落としてやれって…いや‥えっ~…

優萌:
どういう事なの?

フロリー:
だからメイドを家臣とすると、すみれ様は花路家の当主だから、その当主が家臣をとって、真理愛様にわざと自死切腹か手打ちになることで、すみれ様をつぐのは小梅さんと優萌だから、その家臣にフレデリカがなる。 自分の命を懸けてもフレデリカは家臣して貴重だからそうするのが一番だと‥‥? まあすみれさんもフレデリカも三国志みたいな歴史小説とか戦国時代劇とか好きだからね

真理愛:
フロリーわかった。 すみれ達がアッチの世界に行ちゃってるのね…あの桃園の誓いとか草鞋を懐で温めますとか、そういう世界ね。思春期特有の例の病気か…一部ずっとの人も世の中にはいるけど

優萌:
優萌達まさにその多感な時期の真っただ中ですからね。

祥子:
真理愛メイド長、その桃園の誓いうんぬんは解りませんが、メイドの誓いはメイドにとっては神聖でかつ取返しがつかないものなので…すみれご主人様がそれを受けたわけですから。フレデリカちゃんはもう専属メイドと同義であると思います。 双方中途半端な気持ちではないので…今回はこの私の顔を立てて許していただけませんか?

真理愛:
はい‥わかりました。祥子メイド秘書のご判断に従います。

祥子:
ご主人様、そうなりましたので、フレデリカちゃんはご主人様の専属メイドということで。
今後は彼女をご自由になさってくれてかまいません。 認証式とかはどうされますか? テスト開けですかね?

すみれ:
それがですね…困ったことになっておりまして…

真理愛:
困ったこと?

すみれ:
それがですね…認証式もしてないのに…

フレデリカ:
なぜか仮マスター登録だったのがすみれ様の本マスター登録になっているんです。
たぶんフレデリカがメイドの誓いをした直後からだと思うのですが…

すみれ:
すみれも「あれ?」と何か感じて‥チップの契約情報を確認してみたら、すみれの方もそうなっておりました。 すぐにヴェルさんに連絡しまして、そしたら白山市の人工生命科学研究所ですぐに診察するからと、ヴェルさんもそっちへ向かってるので、すみれとフレデリカも行かないと…

真理愛:
なんでそれを先に言わないの! 

すみれ・フレデリカ:
申し訳ございません!

真理愛:
祥子メイド秘書クルマをエントランスに! フロリーは衛生バックだけ取りに行ってエントランスへ、ヴェルさんの助手が必要になるかもしれないし、移動中二人の体調に急変があるかもしれない。 優萌はさすがにすみれの服がこれじゃマズイから何でも良いから着替えさせるから手伝って。 その後4人の制服と明日の学園の用意をして後から研究所へ車で追ってきて。

祥子:
畏まりました。

フロリー・優萌:
了解しました!

スザンヌ:
はぁはぁ~♪

梨花:
スーちょっと落ち着こう? 今日は大人キスまでで
(無垢なる花の顔がたった一日で雌猛獣の顔に…喰われる)

梨花:
あの…けっこう…近くで見ると‥スーって胸大きいね…

スザンヌ:
小さい方が好きぃ?

梨花:
いえ大きいのもステキだと…って! なに私のブラ脱がしてるの!

スザンヌ:
はうぅっ♪ 梨花の胸…可愛い♪ 

梨花:
すいません貧相な胸で…

スザンヌ:
スーこの胸好きだよ♪

梨花:
それは良かったです…じゃなくてですね! 段階を入れましょうよ? さっきちゃんとしたキスしたばかりでしょ? 段階には、1.キス 2.軽いペッティング 3.普通のペッティング 4.セックス と…

梨花:
あんっ!

スザンヌ:
スー知ってるよ~、ペッティングというのはこうやって胸とか‥‥こう…

SE:
くちゅ♪

梨花:
あああんっ! だめっ! 何してるの! 膝? 膝で梨花の…

スザンヌ:
そう、初めてだから上手くできてるかわからないけど、こうやって膝で…

梨花:
どこでそんなの…覚えたの‥? あんっ!

スザンヌ:
トモダチが貸してくれたエンパイアクラブメイド学校の教科書に載ってた! ほかも色々沢山!

梨花:
あんっ! あぁあんっ! だってまだ半日しか‥

スザンヌ:
スーは勉強は得意だし、教科書も補助教材も読み終わったよ。覚えたからあとは実際にやってみて復習するの♪

SE:
くちゅ♪くちゅ♪

梨花:
ダメ…ダメになっちゃう…

スザンヌ:
梨花、気持ちいかな? スーの気持ちい? でも湿ってきてて音もしてるから…


梨花:
いやぁ…そ…それは…

スザンヌ:
気持ちいんだね良かったぁ…次は…

スザンヌ:
乳首を…胸をこう‥しながら…あん♪ チュっちゅするから~梨花ぁ~ベロだしてぇ~♪

梨花:
はぁ…はぁ…はい‥

スザンヌ:
チュちゅ~ちゅ~♪ 

スザンヌ:
濡れてるから、これをすくって‥‥ここかな…ここをこう

梨花:
あぁああぁんっ! スー!

スザンヌ:
あってるね! スーもなんか湿って来てて気持ち悪いから…パンツ脱ぐ…

梨花:
あんっ!あんっ!あんっ!ああぁ!

スザンヌ:
すごいぃ! 梨花が暴れてくれてる! しっかりほらスーが押さえてるからね♪ 愛しい、愛しいよ! もっともっと~♪ 

梨花:
あんっ!あんっ!あんっ!ああぁ!

スザンヌ:
たしか…こう!

梨花:
ああああああ!だめぇ!あんっ!ああぁ!

スザンヌ:
梨花の中暖かい♪ なんか不思議♪ ちゃんと外の気持ちい所、クリトリスもこう擦ってあげる!

梨花:
スー!だめぇ!だめぇ!ああぁ! これ以上はイっちゃうから!

スザンヌ:
イクってオーガズムの事だよね? イっちゃえイっちゃえ! 

梨花:
ああああああxxxxxxxxx!

梨花:
xxxxxxxxxxxxx! あんっ! あぁxxxxxxx!

スザンヌ:
おぉぉ! すごいよぉ~! 痙攣してる! 本の通りだ! おぉ~!

梨花:
xxxxあんっ…

スザンヌ:
くんくん♪ これが梨花の女の子の匂い♪ 嗅いでると頭がぽわ~♪となる匂いだ。

梨花:
あの…今日は…このへんで寝さして…疲れてるんだ…明日テストだしね‥

スザンヌ:
そうだね梨花、今日お屋敷に帰ってからも大変だったものね続きは明日の夜!

梨花:
美亜料理長がエントランス開けたらマグロ包丁もって出迎えてた時には死を覚悟した‥その後、上にあがったらマリエットメイド秘書たちに銃で…

スザンヌ:
大変だったね…。 それでぇ~梨花、スー、今日の「軽い」ペッティングは、ちゃんとできたかな? 

梨花:
…これが軽い‥?

スザンヌ:
明日にはもうちょっと「普通」のペッティングに進めるかな? 試験の結果どうかな?

梨花:
あのね…明日は梨花がスーの事をしたい…

スザンヌ:
イヤダ。だってスーは初心者だから恋人の練習いっぱいしたいもん♪ 勉強大事!

梨花:
…そうですか‥‥勉強熱心なんだね…(絶対に…これ…梨花…壊される…)

鈴音:
どうした直接部屋に来てノックで呼び出すなんて。

桃子:
AURORAを使うとあの子達に聴かれる可能性があるから。

鈴音:
何かあったのか?

桃子:
櫻糀総帥が今しがた亡くなったわ

鈴音:
!!!

桃子:
取り急ぎ今後の対応を話し合う必要があるから

鈴音:
解ったすぐに支度するここで待っててくれ。 ウリエル…辛いだろうけど気を確かにな。

ウリエル:
…はい。

優萌:
やはり移動中のクルマの中で二人とも意識不明になったって‥大丈夫でしょうか?

真理愛:
優萌もすみれの部隊に志願したんだからこういうの慣れとかないとダメだよ。
なんせ部隊結成初日に隊長が病院送りなって入院して結成記念式典がオジャンなったような部隊なんだから。

優萌:
部隊結成初日にすみれ様が…病院送り。大丈夫だったんですか‥大丈夫だから今まで‥

真理愛:
まあ二日入院して出てきて、その日に入れ替わりで分遣隊隊長の鈴奈隊長と朋絵先輩が訓練で郁恵達にボコられて入院!

優萌:
えぇえ…それって大丈夫だったんですかって…大丈夫ですよね、学園で今日お二人ともお逢いしましたし。

真理愛:
だから優萌も慣れろ♪ それでもマリがめぐを病院で心配させた数くらべたら足元にも及ばないけどね!

優萌:
めぐ先輩いってましたね…メイド学校の体育訓練場を破壊したのが真理愛様だと聞いた時は衝撃を受けました。下敷きになって病院送り…

凛空:
それにお兄ちゃん他、ヴェルちゃん、そしてこれだけの世界の頭脳が集まってくれているんだからどんな状態でも大丈夫だよ優萌♪

優萌:
はい…。

理沙:
どうやら処置は終わったみたいですね。マダムの顔からして大丈夫そうです。手を振っているのでコチラへたぶん説明にくるかと

祥子:
大したことなければよろしいのですが。

凛空:
大変な時はもっとパタパタ動き回ってるからたぶん大丈夫

真理愛:
大丈夫。

優萌:
パタパタするんですね…はい…

真理愛:
ドクター、すみれとフレデリカの容態はどうですか?

Drフィッツジェラルド(以後Dr):
結論からお話します。お二人とも大丈夫ですわよ。そうですわね、後20分もすれば目覚めると思いますわ。

お二人とも明日は学園にも行ってもらって問題はありません。 まあいくつかすみれさんには注意してもらう点がございますが‥‥。 それ以外は全て今まで通りですわ。

優萌:
とりあえず良かった…

真理愛:
やはりすみれ側に今回の原因があるんですね。 それで何が原因でマスターリンクが勝手に結ばれるような到底考えられないような異常事態が発生したんですか?

優萌:
(マスターリンク‥‥メイドとマスター、ご主人様とを常に結んでいる絆、契約、絶対命令伝達相互データリンク)

優樹子:
フランソア、それについては私が説明するわ。その前に煙草を…

Dr:
理沙。

理沙:
はいマダム、廊下の吸い殻入れをすぐにここにお持ちします。

優萌:
(そうかフランソアという名前はフランソアさんは二世だから同じ名前なんだよね)

優萌:
(マダム? madam はフランス語で「奥様」だよね。 でもフランソアさんにもいつも「奥様」って理沙さんは呼ぶよね…フランス語と日本語が違うだけで同じ呼び方? なんで? 他の方々はDrとかフランソアさんのお母さんとか呼ぶのに…

いや久遠さんはMon Seigneurって呼んでた、フランス語でたしか我が主…マイマスター?

でも理沙さんはフランソアさんのメイドで今のフィッツジェラルド家の筆頭メイドだと久遠さんが言ってた。 久遠さんは次頭メイド。そしてヴェルさんも。クレア先生も。夏帆先生も、ドロシーお姉さんも。 フランソアさんの専属メイドだよね、ほかのForestのメイドはエンパイアクラブに仮マスターがある全部フリーメイドなのに

そしてフロリーはすみれ様のメイドの前はフランソアさんのメイドだったんだけど、すみれ様は今まで一度も認証式をしていないけどフロリーは専属メイド…まあ優萌のは特例だとしても…あれ? マスターリンクってどうなってるの? )
 
すみれ:
ここは…

フレデリカ:
眩しいですご主人さま…

フレデリカ:
なんですこれ? さっきまでクルマの中いたのに!

すみれ:
たぶん電脳空間。サイバースペース。感覚そうだし。

フレデリカ:
学園で習った電脳空間、コンピュータネットワークの中ってやつでつですか?

すみれ:
そうだけど‥‥ここはアヴァロンの本拠地の櫻糀家のお屋敷

フレデリカ:
AVARONってたしか今のエンパイアクラブ評議会と対立している組織ですよね? でも櫻糀家ってEmpireClubForestの前オーナーの瑠莉閣下の家ですよね? 今のForestがその櫻糀家のお屋敷じゃないんですか?

すみれ:
すみれが今言ったのはその瑠莉閣下のお父様の櫻糀哲也ご主人様のお屋敷のこと。

哲也:
おいすみれ、いくらなんでも気づいてもくれないというのは…酷くないか?

すみれ:
ご…ご主人様…

フレデリア:
ご主人様? えっ?

哲也:
すみれはまだ、オレの事をご主人様と呼んでくれるのか。 またずいぶんと綺麗になったもんだ。 そしてお初にお目にかかる、ミス・フレデリカ。 合わないな、呼び方フレデリカちゃんで良いかな?

フレデリカ:
はぁいっ! その呼び方でかまいません。

哲也:
そこのすみれの元元ご主人さまをやっていた櫻糀哲也だ。少しの間だがお付き合い願うぞ。

フレデリカ:
ご主人様の元元ご主人様の櫻糀様ですね。よろしくお願いします! すみれ様の専属メイドになりましたフレデリカ・マロールと申しますって‥でも名前お知りになってましたね。 

哲也:
まあな、すみれの一応元元ご主人様だしな。 おいすみれ、悪いが話ずらいのでこっちへきて座れ。

すみれ:
なんですみれを強制的に呼びだしたんですか?それ以前にご主人様にはネットダイブ能力は無いはず。 それにフレデリカまで。

哲也:
再会した同時に質問3つ同時の質問攻めか。すみれは変わってないな。 

1つ目の質問の回答は後でする。 

2つ目は一時的に優樹子のIDを使わせもらってプロジェクト・フォルトゥーナのメインプラットフォームであるAdvanced-Virtual-Aporepressor-Local-Organization-Network = AVALON = アヴァロン をつかわせてもらって、私の意識が霧散する前に、強引にネットダイブ機能を再現して、そのアヴァロン内の電脳ロビーに強制的にすみれ達をアクセスさせている。

3つ目は、すみれだけを呼びつけるつもりが、お前マスターリンクのリアルタイム同調接続が接続しっぱなしになっていた。 よって接続されているすみれのメイドのフレデリカちゃんも付随して召喚されてしまった。

これでいいか?

すみれ:
すみれとリアルタイムシーケンスコネクトしっぱなし?

哲也:
すみれの脳の情報処理を同期してるんだからフレデリカちゃんはもって二時間で情報処理が脳の負荷の限界を突破して脳死だな

フレデリカ:
ご主人様! フレデリカ死ぬんですか?

哲也:
すみれの代わりにオレが答えよう。 フレデリカちゃん心配するな。 この会談が終わりしだい、そのリンクはオレの方で切断するし、あと現在リアルスペース。物理世界でフレデリカちゃんが向かっているクルマの行先の人工生命科学研究所にはヴェルや優樹子、フランソア、ああ、この場合は一世の方なや剛史くんと律子くん、紅葉くんまで待機してるみたいだから処置を受ければ後遺症なども残らないだろう。 

フレデリカ:
はい…大丈夫なんですね…

哲也:
それで、すみれ、フレデリカちゃん、まあ横に座れ

すみれ:
はい。

フレデリカ:
わたしはメイドなんで、ここで立ってたいです!

哲也:
そうだな。すみれの専属メイドだもんな。良いメイドをもったなすみれオーナー。

すみれ:
なんで無理してまで電脳空間にアクセスして強引に「今更」すみれを呼びだしたんですか?
すみれはご主人様にとってイラナイ子なんでしょ? だから置いていった、捨てたんでしょ?「必要になったから、呼んだまでだ」とか某アニメにみたいに言うつもりですか?

哲也:
必要になったから、呼んだまでだ。 乗るなら早くしろ、でなければ帰れ!
こんな感じでいいか?

すみれ:
今すぐ実家に帰らせていただきます!

哲也:
スマン待ってくれ! お前容赦ないな。

フレデリカ:
あははっ♪ スイマセン!(笑)くすすっ♪(笑)

哲也:
ちゃんと説明するから。 まず、すみれはオレに捨てられた、置いてかれたとそう考えてるのか? それは誤解だ。 
桃子も鈴音もVIORETもウーラノスも酷いな全部オレのせいしやがって。

すみれ:
誤解だというなら弁明をお願いします。 ご主人様。

哲也:
当時を振り返ってみよう。 花恋くんとエリシアが乗るセレーネの試作バスターランチャーだけを破壊する簡単な任務のはずが、なぜかバスターランチャーのみを回収破壊すればよいだけなのにすみれはいつものように、戦ってみたいとかいう理由だけで花恋くんとエリシアと何故か接近戦をしてしまう。オレは頭を抱えてしまった。

すみれ:
あっ…


注:以下の話を参照

哲也:
だいたいあそこへ行ったのは、花恋達がクロトの子が製作している広域命令装置に融合されそうだから花恋達を脱出させる為だと散々説明したよな? その花恋君達の脱出を邪魔してどうする? ただバスターランチャーをあの時のフランソア君に渡して暴走したら周囲巻き込んで大爆発させる危険性が高いから、そんなことされたらオレたちも無事じゃないし花恋君達も無事ですまない。 だからそれだけを破壊しろとオレは命令したよな? それも三度念を押したよな? 

すみれ:
はいそうですねご主人様の言う通りです!

哲也:
そういう時の為にVIORETやウーラノス、今は通名はくま太というのか? がすみれが暴走しないように意見をする、その意見を聞けと言い聞かせていた。

すみれ:
はいそうですねご主人様の言う通りでございます‥はい‥

哲也:
フレデリカちゃん、覚えておけ、すみれはこういうヤツだからな。苦労するぞ

フレデリカ:
はい、覚えておきます♪ くすすっ♪

哲也:
普通は止めるはずの、ウーラノスは止めず。VIORETは沈黙。 そしてルゥナくんのXシステムを近くで浴びるにことになる。 まあウーラノスだと全身がリフレクターシールドで常に覆われているし、ダメージを受ける時も回避をかけ、ジョイント部に当てたとことで本体はまったくの無傷であったんだが。 これはセレーネも同じなんだがな。損傷はない。

すみれ:
無傷? リアクターの暴走は?

哲也:
あれか? ウーラノスがそういっただけだ。 大体偏向電離リフレクターリクアターが暴走するか? 今のお前ならわかるだろう?

それと脱出装置が働かないって戦闘機みたいに銃撃受けて機械的に故障? もしくは整備不良? オレが整備したのに? そもそも壊れる構造してるか? 違うか? そもそもウーラノス本体は無傷だ。
よって脱出不能なのは「ウーラノスが脱出させるのを拒絶してる以外は無い」こうなると、VTOLで移動中のオレにはどうにもならない。パイロットであるすみれを人質に取られてるわけだからな。

すみれ:
えっ…

哲也:
あとウーラノスは格闘も可能な機体で、セレーネは格闘武器さえ搭載してない。 なぜ互角になる? ブレードに展開するリフレクターブレードがあれば遠距離支援戦闘に特化したセレーネのリフレクトアーマーなど紙のように切り裂けるはずだぞ?

すみれ:
あっ…そうですね…なぜウーラノスもVIORETも‥それ以前にパワーが全然出なくて…

哲也:
そういうことだ。 すみれは沈黙したVIORETと共謀したウーラノスによって互角に調整されたんだ。引き分けになるようにな。 

すみれ:
‥‥‥‥

哲也:
あの花恋君とルゥナ君を脱出させる作戦、立案したのは桃子と鈴音だ。ようは花恋くんやルゥナ君、アリエルやエリシア、ルゥナのお付のメイドの郁恵や愛里栖。 それと一緒にすみれも瑠莉達の所へ行かせる為にオレは一杯食わされてお前を強制的に手放させられたのさ。 

でも結果的にそれは正しいとオレも判断したから手放しただけだ。それでもそれを捨てたというなら‥仕方が無いけどな。 

しかしそれは桃子や鈴音、VIORET、そしてウーラノスが造ったすみれの未来で、アヴァロンにいたままでは得られてない日々。 

それは、それらの人達から与えてもらったすみれの宝物だとオレは思うぞ。 大事にしろよ。

〇次話