えんぱいな日々(本編) 第五百八十ニ話 UNION 中編


すみれ:
ご主人様、それですみれを呼びよせた要件は?

哲也:
そうだな。オレもう死ぬんだ。

すみれ:
えっ?

哲也:
いや正確にはもうほどんと死んでいると言っていいな。あとは小脳の機能が止まり、多臓器不全になり心臓が止まるまであとリアルスペース時間で数分という所だ。

すみれ:
ご主人様‥何を言ってるんですか。

哲也:
言ったままだが? 花路博士ご夫婦が造ったの活性化因子を含んだZX14再生薬を使っても普通の生身の身体で寿命を延ばすにも限界はあるのはわかるだろう? 今その薬を製造販売している花路製薬CEOの花路すみれなら。 しかし運命と言う物もあるんだな。まさかすみれが今はその花路製薬のCEOとは。

すみれ:
‥‥どうにかなら無いんですか?

哲也:
オレは優樹子やフランソアみたいにヒトをヤメテまで世界に尽くすなどまっぴらゴメンだしな。花路製薬のCEOになったすみれは全ての研究にアクセスできる権限があるし、すみれは調べられるものは全て調べているはずだ。 なら知ってるはずだオレはすみれ達や、もともと全ての根源になった特異生命体である瑠莉とは違う。

すみれ:
‥‥‥‥

哲也:
お前と約束した機動母艦カリブルヌスのメイン制御GRID「カイルス」のデータスフィアだ。その中核ユニットである命令信号送信ユニットをうちで使っていた研究所から奪取されてしまって、回収に手間取ったんだが、すみれ達が制圧してくれたので鈴音達が回収できてようやく完成できた。
 
そしてこれはオレの副脳である同名の人工衛星カイルスの最終設定キーでもある。 もうオレが危篤状態に入った同時にグランドマスターをすみれに切り替えるシステムの転送を始めている。 

すみれ:
‥‥だから、すみれに仕える意思をフレデリカは示しただけでマスター権限が更新された…

哲也:
オレが設計したチップをフレデリカちゃんは積んでいるから、そのグランドマスターはもうオマエだからな。

ということで受け取れ。

すみれ:
ということってなんですか! これを受けとったらもう‥ご主人様は…イヤです受け取りません!

哲也:
最後のグランドマスター命令だ。受け取れすみれ!

すみれ:
イヤァ! やめて! 手が…なんで…こんな命令! 従いたく無いです!

哲也:
これを受け取るまではオマエはまだオレのメイドってことだ。 すみれ、オレのメイドのお前にお願いがある。 お前の管理下にアヴァロンはなるが、瑠莉にどうにかしてもらえアイツには「これが俺の最後の宿題だ」と言ってくれ。 

あと‥優樹子とフランソア一世の二人に哲也がありがとうと…幸せな人生だったと…伝えてくれ。 頼んだぞ。

すみれ:
ご自分で…伝えてください! 今度は本当に! すみれを置いて行くおつもりですか!

哲也:
すまんな…オレの最後のメイド。 すみれ…愛しているよ。幸せにな。

すみれ:
ご主人様ぁ!

SE:
しゅぅううううううう!

凛空:
すみれ…お帰り…

すみれ:
最初に目に入ったのが、凛空様と真理愛とフレデリカで良かったです。 

お兄ちゃんだったならその場で飛び起きてぶん殴ってました。

オトコって生き物は勝手すぎます。

すみれ:
Drフィッツジェラルド、優樹子博士…ご迷惑をおかけしてすいませんでした。

Dr:
すみれさんにご迷惑をおかけしたのはわたくし達の方ですから。

優樹子:
すみれちゃん。本当にゴメンね…

すみれ:
いえ…お二人の事を思うと…いや多くの人達の事を思うと最後がすみれって…

Dr:
とにかく3分くらいそのままで身体起こさないで下さいませ。

すみれ:
はい…

すみれ:
それでご主人様よりお二人に伝言が…ありがとうと…幸せな人生だったと。

優樹子:
あれだけ好き勝手に生きて幸せで無い方がオカシイ。

Dr:
後処理も全部ご自分のオンナ達に丸投げでございますし。

優樹子:
そして、妻も愛人も結局、愛するメイドには勝てなかったと。

Dr:
不条理ですわ。

優樹子:
煙草でも吸わないとやってられないわ。

すみれ:
本当に申し訳ないご主人様でスイマセン。

優樹子:
すみれちゃんのせいじゃないから。 ゼンブあのオトコが悪い。

すみれ:
そうですねご主人様が全て悪いです…。

すみれ:
フレデリカごめんね。またご主人様として恰好が悪い所見せちゃったね。 それに…あんな事に付き合わせてしまって。

フレデリカ:
いえ…メイドとして光栄です。

すみれ:
泣かないで…とはちょっと言えないかな…ショックだよね。ゴメンね。

フレデリカ:
大丈夫ですご主人様…。フレデリカはご主人様のメイドですから。

すみれ:
そうか。ありがとうフレデリカ。

フレデリカ:
ご主人様の瞳が…満天の星空みたいです

すみれ:
カイルスとのリンクが完全に回復したから瞳も子供の頃に戻ったのか

優樹子:
ご自分の事はもう把握されているでしょうから。 フレデリアちゃんの事を伝えるわ。フレデリカちゃんの脳処置は完了してすみれちゃんとダイレクトリンクしたときの後遺症なども残らないわ。脳リミッター制御システムが有効に機能していたので影響は最小限ですんだのが幸運だったわ。

すみれ:
ありがとうございます。安心しました。

優樹子:
ふぅ~…本当は聞きたくない質問なんだけど、ゲームキーパー()を花路総帥の前総帥の櫻糀総帥とこのDrフランソア・フィッツジェラルドから任命されているので、イヤだけど質問するわね。

フレデリカ:
(花路総帥?)

優樹子:
このゲームをプレイヤーとして引き継いだ花路総帥は続けるの気なの? まあもうプレイヤーが無断に増えるわ、それでもゲームを維持する為にGK(ゲームキーパーの略)みずからが収拾のためにプレイヤーとして参加させらているわ、ひちゃかめちゃかだけど。
まあ勝利者に与えらるAVALONの管理権限はまだ私にあるから聞かないといけない。

フレデリカ:
(ゲーム? AVARON? AVALON? ご主人様のご主人様の櫻糀様が言ってた?)

すみれ:
どうしますかね?

注:ゲームキーパー
狩の規則を知っていて、違反を咎める審判の役割をする。

真理愛:
すみれ! 優樹子博士とドクターから話を聞いたわ! もしすみれが続けるなら、マリがすみれをこの手でコロス!

すみれ:
真理愛、面白いこと言うわね。 真理愛がこのすみれを殺せるの? そんな力あるの? たかが人間の分際で。

フレデリカ:
真理愛メイド長…ご主人様?

真理愛:
誰がマリ一人でアンタを殺すと言った! アンタとマリの仲間! トモダチ! 戦友を舐めてるじゃないわよ! その人間風情のチカラで木っ端みじんに薙ぎ倒して踏みつぶしてあげる! 

すみれ:
束になればすみれに勝てると? 嬲り殺しになるだけ。

真理愛:
そんなのヤッテみないとわからないでしょ! アンタとマリの薙ぎ倒す槍! ロンゴミリアドの力をその身に思い知らせてやるわ!

フレデリカ:
ご主人様! 真理愛メイド長! 止め下さい!

SE:
パシンっ!

凛空:
ご主人様とメイド長が喧嘩して自分達のメイドを泣かしてどうするの! 凛空だって本気で怒るよ!

真理愛:
凛空お姉さんがすみれをひっぱたいた?

凛空:
全人類の強制進化? 全メイドの解放? 人類の未来? そんなクダラナイの事はどうでも良いけど。すみれと真理愛に託したメイドのフレデリカちゃんを泣かすのは凛空は許せない!

真理愛:
えっクダラナイこと?

凛空:
取るに足らない事でも良いけど? 真理愛は凛空に意見があるの? 引っぱたくよ?

真理愛:
凛空お姉さんの言うとおりです。全面的にマリとすみれが悪いです。

すみれ:
…凛空様…スイマセン…

凛空:
そうだね。 でもすみれが最初に謝るのは違うよね?

すみれ:
フレデリカ、ご主人様として悪かった。申し訳ない。

フレデリカ:
はい。

凛空:
櫻糀製のアポリロイドチップとアルティメイドチップを積んだ全メイドのグランドマスターだか、超進化人類だかになったくらいで。すみれは調子乗ってるんじゃないの? すみれはすみれでしかないからね? 所詮、凛空とお兄ちゃんのすみれで、真理愛のパートナーで家の子でしかないからね。 調子乗ってるじゃないよ。

すみれ:
はい。そうですね。スイマセンスイマセンスイマセン、すみれ調子乗ってました。

凛空:
そうだよ。真理愛の助言を聞くようにって何度も凛空注意してるよね? 反省しないとまたひっぱたくよ? 

すみれ:
凛空様、ごめんなさい。すみれ反省します、真理愛の助言を聞きます。真理愛に助けていただきます。

凛空:
すみれと真理愛合わせても一人前未満なのに、二人に別れたら、半人前にもならないって凛空いつも言ってるよね?

すみれ:
はい凛空様その通りです。 すみれ一人だと半人前未満の雑魚で無価値です。真理愛やみんなの力があってはじめて、どうにかなるすみれです。

凛空:
そうだよね?すみれの命は、みんなの命ですみれの価値もすべてみんなの為に存在している。すみれのモノじゃないの。自由にしようとするとかおこがましいから。 何自分勝手にしようとしてるの?

すみれ:
はい凛空様その通りです。すみれ反省してます。

凛空:
もう凛空の手腫れちゃったし。すみれの頬を冷やさないといけないし。フレデリアちゃんのすみれと真理愛が泣かした瞼も冷やさないとダメだし。
フレデリカちゃんタオル濡らすから手伝って。すみれのメイドだからね。

フレデリカ:
はい。ちょっと凛空様とタオル冷やしてきますので

すみれ:
うん…お願い…。

凛空:
真理愛、悪いけどすみれの事よろしく。

真理愛:
はいすみれは任されました。 凛空お姉さん、フレデリカ、行ってらしゃいませ。

Dr:
まあ娘は当然、凛空さんを尊敬し目標にしておりますので。頭が上がるとかそういう存在ではないですし。わたくしもエステルも凛空さんには弱いので…

優樹子:
剛史も凛空さんには勝てないし。 梨音ちゃんはそもそもがフランソアちゃんが目標だしね。やはり凛空さんが最強。桃子可哀そう。

Dr:
ですわね。さすがMercurius(メルクリウス)です。北欧とドイツでは大神オーディーンですもの。

すみれ:
この放送は総帥専用指揮衛星カイスルよりAVARONの全メイドに向けて発信しています。
前櫻糀哲也総帥より総帥を託された花路すみれです。

すみれ:
AVARON総帥であった櫻糀哲也博士は先程亡くなりました。
櫻糀前総帥は亡くなる直前にこの花路すみれに衛星カイスルとAVARONの全ての権限の委譲をすませ息を引き取りました。

すみれ:
我々AVARONの設立目的である、「全てのアポリロイドの圧制からの解放」の鍵となるアポリロイド相互間意思情報交換電脳空間、Advanced-Virtual-Aporepressor-Local-Organization-Network = AVALON = アヴァロン は、御覧の通りドクターフランソア・フィッツジェラルドとの会談により、新総帥であるこの花路すみれにゲームキーパーである櫻糀優樹子博士より引き渡されました。しかしこれは通過点でしかありません。

すみれ:
今後は「AVARON」ではなく組織名も「AVALON」として前総帥の櫻糀哲也博士が目指した全アポリロイド解放のみならず、バイオメイド、アルティメイドも含めた全メイドの圧制からの解放を目指す組織として新総裁であるこの花路すみれの元、活動をしてもらいたいと思います。

すみれ:
私はAVALONが国際アポリロイド機関(IARA:International Apri-Roid Agency)を通し世界を動かしていく為には、同じ目的もち行動する指針を表明している現エンパイアクラブ評議会やバイオメイド解放組織などと同盟を締結し行動を共にする必要があると考えます。

すみれ:
当面、現在総帥の私の名代として執務と指揮を行う為に前総帥の櫻糀哲也博士の実子である櫻糀瑠莉様とお付のメイド達が向かっております。 ウリエルメイド長のもとその指揮に従うことをAVALONのご主人様として命じます。

すみれ:
櫻糀哲也博士の死を悼みたい気持ちは私も同じですが、しかし「全てのメイドが幸せな日々を送れる世界を作る」という我らが櫻糀哲也博士が灯した篝火に向け我々はこの悲しみ乗り越え実現する為に歩を止めてはならないと思います。 どうか皆様協力して下さい。 このお願いを新総帥就任の挨拶とします。

AVALON新総帥 花路すみれ

鈴音:
あははっ、こりゃまた! 我々は櫻糀前総帥に見事出し抜かれたというわけだな! さらに新総帥に死亡を全軍に暴露さたばかりか、AVALON-GRIDの接収という戦略目標の達成の報告と新行動指針の明示、そしてこちらへ喝まで入れて来たか! 我が弟子ながら、またとんでもないヤツに育ったもんだ。

ウリエル:
新しいご主人様は、前ご主人様の死を悼む時間さえいただけないような方なんですね…

桃子:
あの可愛かったすみれさんが、あの女…凛空さんのせいで‥‥やはり剛史もすみれさんもあの女の所に置いとくわけにはいかないわ

鈴音:
桃子、現実逃避でそんな事を言っている場合ではないぞ。 私達には…

SE:
バンッ! バタバタバタ!

ラファエラ:
ねえ! ご主人様が…亡くなった…って…嘘だよね?

フランソワーズ:
ウリエルメイド長、桃子先生、鈴音隊長…みんな動揺している。

桃子:
ラファエラ本当よ。

鈴音:
いま新総帥が言ったとおりだ、執行部で対応を決めていた所だ。すぐ行く。みんなを集めてくれ。

フランソワーズ:
もうホールに集まってる!

ウリエル:
ご主人様が言う通り今は死を悼んでいる時間はありませんね。 皆様行きましょう。

フレデリカ:
真理愛様と凛空様にご主人様を慰めてって言われたけどまさか夜伽する気分では無いだろうしフレデリカでは普通にお世話するしか…

SE:
シャーーー(シャワーの音)

コンコン!(ノック)

フレデリカ:
あのぉ~! ご主人様、バスタオルとバスローブをお持ちしましたので、置いときますので…
ご主人様ぁ~?

SE:
シャーーー(シャワーの音)

フレデリカ:
ご主人様ぁ~?

コンコン!(ノック)

‥‥‥‥

フレデリカ:
あれ返答がない…やっぱりご主人様だってあれだけの大変な事があったあと、あれだけ気をはって…無理して‥まさか…ご主人様が極端な選択を?

ご主人様スイマセン、失礼します! フレデリカ入ります!

SE:
ガシャン!

シャーーー(シャワーの音)

フレデリカ:
ご主人様? 

すみれ:
‥‥‥‥

フレデリカ:
どうされたんですか…ではないですよね…でも…

すみれ:
フレデリカ…あのね…すみれ…涙が出ないの‥ご主人様が死んだのに…サイバースペースでは泣けたのに…リアルスペースに戻って…アヴァロンがすみれの支配下になって…すみれ達と戦わないですむようになって…ほっとしてるの…

フレデリカ:
………

すみれ:
ご主人様が死んでくれた御かげで、鈴音センパイと戦わなくて良いって…ほっとしている‥‥いや喜んでいるすみれがいるの…

フレデリカ:
もしかして、フレデリカにビーチでしてくれたお話の中で言っていた大切な先輩って…

すみれ:
そうアヴァロン機動部隊の隊長ですみれの師匠の鈴音センパイのこと。

フレデリカ:
アヴァロンの機動部隊。 アチラ側のロンゴミリアドみたいなものですか?

すみれ:
まさにそう。その隊長がすみれの大切な先輩。 すみれが小さい時から一緒に育ったの。血は繋がって無いけど大好きなお姉ちゃんで、小さい時から何時もついて回って遊んでもらって、いつもすみれが真似して…なんでも教えてくれて…でもセンパイからはお姉ちゃんじゃなくて「センパイ」と呼べって言われて…すみれは鈴音センパイの後の隊長になるんだから、私は先輩ですみれは後輩だと…すみれもそう思ってて頑張って‥修行してた。 

すみれ:
でも本当に色々な事があって今じゃ敵の同じような部隊の隊長同士。 まさに宿敵になってた。

フレデリカ:
……そんなことって‥‥

すみれ:
すみれは…大好きな鈴音センパイと戦いたくなかった。 でも…お互いの失いたくない日々があるから…センパイと命を懸けて戦う決心をしていた。 覚悟していた。 そしてその鈴音センパイと戦う為に、このすみれのクラブと部隊はAVARONと決戦する為に用意したもの。この三か月カルブルヌスをロンゴリアドを全力で整備して準備していた。後もうちょっとで準備が終わる予定だった。 そうしたら後は戦うだけになる。

フレデリカ:
……

すみれ:
そしたら土壇場でご主人様が…すみれと鈴音センパイが戦わなくて済むようにしてくれた。 自分の命で。 たぶんご主人様は何でも知ってる頭が良い人だから。すみれが出会った中で一番頭が良くて何でも知ってて何でも解る人。 だから全部わかってたんだと思う。 全部わかってて…すみれとセンパイが戦わなくすむように…

正直ほっとして…喜んでいる。 ご主人様のメイドなのに…そのご主人様が死んで喜ぶなんて…酷いメイドだよね‥‥最低だよね…

フレデリカ:
そうでしょうか…?

すみれ:
えっ? フレデリカ…?

フレデリカ:
そこまでご主人様がご自分のメイドであるすみれ様とその鈴音センパイの為にして下さったなら悲しいわけないじゃないですか? それは感謝して当然です。 喜ばしいことです。 ご自分のご主人様がご自分の命まで使ってご自分のメイド達の為にしたんですよ? そのメイドにとっては本望ではないでしょうか?

すみれ:
あっ……………

すみれ:
うわぁああああんん! ご主人様ぁぁあああ!

フレデリカ:
それは泣いて良い涙です。ご主人様への嬉しい、感謝の涙ですから。

すみれ:
うわぁああああんん! ああああんん!!

フレデリカ:
存分に泣いてて良いですけど、カラダがこんなに冷えてしまって…う~んフレデリカも服脱いで裸で抱きついて人肌で温めながら、シャワーも使って温めますね。

フレデリカ:
やっとテスト終わった

美空:
お互い乙カレ!

シンディー:
ヒィッ!

ぽん♪(フレデリカの肩に手が置かれる)

フレデリカ:
えっ?

シンディー・緑梨・美空:
ひぃいぃぃぃい!

萌:
フレデリカ~ちょっと顔を貸してくれるかなぁ♪

フロリー:
屋上でお話しよう♪

フレデリカ:
ひぃ…屋上鍵ないしね?

蘭子:
蘭が開けられるから。二人に頼まれてさ。 蘭もこの二人には逆らえないっていうの? 

フレデリカ:
この特殊工作員め! 

蘭子:
だってさ終了処分されるにしてもこの二人だと死に方がね…最悪っていうの? 苦しみ抜いた上で殺された上に死体もグチャグチャになるし…。人目がある所でヤラせるだわけにもいかないし…

フレデリカ:
ひぃぃ!

優萌:
さあ行こうか♪

フレデリカ:
はぁいっ!

スザンヌ:
これが漫画で読んだ不良さんの屋上への呼び出し! 蹴られた上に、やきそばパン買ってこい、お金はいつか払う‥いつかは解らないけどな! みたいなやつ? 優萌とフロリーって不良さんだったんだ!

綾子:
いやそんな可愛いものじゃないと思いますけど…。 優萌が蹴ったらその場で内臓全部無事じゃないし。 不良って‥成績は今回もたぶん学年一位と二位だと思いますけど。 

スザンヌ:
二人とも学科も実技も出来るものね。 スーは体育と家庭科の実技は全滅だし! 絵も下手だし! 音楽だけはできる!

綾子:
スーは他は成績は良いんだけどね…実技は…。 でも料理は勉強しないと梨花先輩が…

スザンヌ:
料理は出来なくてもしないですむ環境を選べば良いんだってクレア先生が言ってたよ。

綾子:
クレア先生…スーもメイドさんだけど一応‥クレア先生と同じで特殊枠のメイドさんだしね。

スザンヌ:
梨花もお料理出来ないからスーにヤレとは言わないし。 美亜お姉ちゃん達の料理美味しいし!

綾子:
メイド宿舎に住む分には賄い付きですものね。

SE:
ガコン! ガチャン♪

蘭子:
鍵は閉めたから。蘭は扉の前で誰か来ないか見張るから。
後は処分するなりお話するなり好きにして。

優萌:
蘭…

フロリー:
ありがとう…

フレデリカ:
ひぃぃいぃ!

フロリー:
フ・レ・デ・リ・カぁ~! アンタがご主人様と夜伽するのは良いんだけど! 毎晩真理愛メイド長がフロリー達の部屋に避難してくるのよ! 優萌とのプライベートがまったく無いのよ! わかる?

フレデリカ:
スイマセンスイマセンスイマセン! ララさんやニケさんはテスト期間中はForestへ行ってたし…小梅さんもそうだから、綾子達もForestのロンゴミリアドの分遣隊の宿舎の小桃たちの部屋に行ってたし。

フロリー:
ちょっとはご主人様の夜伽断りなさないよ!

フレデリカ:
断りづらくて…なんかフレデリカに甘えるのが好きみたいで…今ご主人様とても心が疲れているみたいで大変な時期だし

優萌:
わかるけど、調整しよう? 優萌はまあいいけど、さすがにフロリーが可哀そうかなって…

フレデリカ:
今日でテスト終わりだし。 今日は実家、GreenWoodsにみんなで行くから優萌やフレデリカじゃ言いづらいからここは凛空様やお兄ちゃんも入れて相談で。

優萌:
お兄ちゃんは入れるとご主人様と小梅さんとニケさんから、できるだけ夜伽を逃げようとするから。入れないで決めたほうが‥

フレデリカ:
そうだね…

フロリー:
二人とも絶対にどうにかしなさないよね!

蘭子:
ご主人様と夜伽出来たら出来たらで大変だよね~。 その点、蘭はお姉さまを食べるだけだから気が楽だわ。
 
小梅:
今回はばっちり!

ニケ:
ララは私達の赤点回避の勝利の女神です!

ララ:
ニケから言われると物凄く微妙な気持ちなのですが

すみれ:
大丈夫?

真理愛:
大丈夫いないわよ。 さすがにここまでは張っていないって。

すみれ:
良かった…

ララ:
それでご主人様はどうしてそんなに怯えているのです?

真理愛:
専属メイドにさせて下さい、お付き合いしたいです、プレゼントをどうぞ。 とか多くて。
今日だけで10人超えてるし。 プレゼントとかラブレターとか安全の為に禁止だから職員室もってかなくちゃいけないし。結構メンドクサイのよ

ララ:
メイドの卵ばかりの学園ですしね。

真理愛:
中には企業の子女から「是非結婚して下さいませ!」とかもあるからメイドだけじゃないんだけどね

ララ:
そういえばこのテスト期間中で下級生でも、すみれ様のファン、急に増えましたわよね。

すみれ:
ヤメテ…

ララ:
纏ってる雰囲気が明らか変わりましたからね

ニケ:
ジェネシックオーラが出てます! 我々が辿り着いた大いなる遺産!

小梅:
その名は、ジェネシックすみれ様!

すみれ:
GGG好きだけど今回は言われても嬉しくない‥‥

真理愛:
ニケも観たんだファン増えてくれるのは嬉しいけど。

ニケ:
お兄ちゃんにBOXかしてもらって全部観ました!

シンディー:
良く生還できたよね

フレデリカ:
うん、今回は絶対ダメだと思ってた。

綾子:
私ももうフレデリカの部屋の遺品の分別のリストを頭で考えてました

フロリー:
ちょっとアンタ達!フロリー達をなんだと思ってるの!

シンデイー:
普段怒らないフロリーと優萌が呼び出すってことは最終決定? もう終わり? 色々な意味で。 蘭を伴ってったし隠ぺい処理まで準備完璧だったし。 

綾子:
もう人生的終了が決定事項みたいな?

優萌:
(苦笑)

祥子:
ご主人様、皆様、お帰りなさいませ。前期末テストお疲れさまでした♪

すみれ:
祥子メイド秘書、お迎え有難うございます!

真理愛:
ララ、みんなの引率はお願いね。

ララ:
了解いたしましたわ。 祥子さんクルマで後ろからついていきますので。

祥子:
はい、ララちゃんよろしくね。

真理愛:
すみれ、クルマ乗った瞬間に仕事始めるのて…

すみれ:
サイバースペースだけで仕事ができるわけじゃないし、リアルタイムで処理しないとならない案件も多いし。

真理愛:
すみれさフレデリカと夜伽する以外ずっと仕事してるでしょ。

すみれ:
夜伽はしてるし。その間は休んでるし。 癒してもらってるし。 大丈夫だよ。

真理愛:
すみれのことだからフレデリカが寝たあとはダイブしてるんでしょ? 長い付き合いだから解るのよ。
いくらすみれでもモタナイって! 今アンタが倒れたら全部オジャンだからね!

すみれ:
解ってるよ…とにかく瑠莉閣下に送る資料だけは送っとかないと閣下が困るし。あと花路製薬の総会のまとめも来てるし、これコメントしないといけないし。上原マテリアルの総会のコメントもすみれが書いてるし。同社の上半期の経営分析からの修正案もださないといけないし。 真理愛がやってくれるならいいけど。

真理愛:
経営分析は無理だけど、コメントとかはやるから! マリに回してよ!

すみれ:
もうやったし。それに真理愛の意見は聞くけどオーナーはすみれなんだし。 トップが働かないと…

真理愛:
それはそれで下を追い詰めるし! すみれは働きすぎだと意見してるの? わかる? トップはある程度たるんでないと部下に余裕が無くなりギスギスするの!

すみれ:
それはすみれでも調整してるつもりだし…。 あれ? この資料どこやったっけ…あっこれだ。

真理愛:
これだけ話してても仕事できるとは、このマルチタクスオバケ!

すみれ:
怪物とオバケってどっちの方が人外としては人の中心より距離が離れてる?

真理愛:
どっちもどっちよ! この場合のオバケは幽霊ではなくて 英語の monster(モンスター)の意味で使っているんだから! 

祥子:
(これは強制処置もいたしかないか)

ウリエル:
名代様、前ご主人様が急にお倒れになってから基本的には何も触っておりません。

瑠莉:
‥‥そうみたいだね…たしかにアイツの執務室だ…

ウリエル:
流石に飲みかけの紙コップとゴミ箱だけは片づけさせていただきましたが。
前ご主人様は、とにかく執務室内を触れられるのがとてもお嫌いな方だったので…このような状態で申し訳ございません。

詩織:
ウリエルさん、辛かったでしょう。良く耐えていたね。詩織なら5日で確実に瑠莉さんを射殺しているわ。

ウリエル:
はい。前ご主人様は他はとても良い方だったのですが…この点だけは‥‥

詩織:
あのもし良かったら、代わりに詩織の銃貸すから瑠莉さん撃つ?

瑠莉:
なんで私が撃たれなくちゃいけないの! 悪いのはアイツでしょ!

ウリエル:
…いえ‥‥名代様を撃っても解決はしないので。名代様には掃除の許可をいただければ‥‥隅々までまずは掃除を。あと本を種類ごとに整理して…なんで本が種類ごと巻数ごとになっていないのか…

詩織:
とても解ります! フランソアさんが来るまでは図書室もその状態でしたので…
あの良かったら床のワックス掛けとかも詩織手伝うよ…いや手伝わせてください。このままだと瑠莉さんに銃弾を撃ちこみそうなので。

ウリエル:
詩織さん、是非一緒にやって下さい。色々やり方の違いとか拝見したいので。

詩織:
うん一緒にやろう!

瑠莉:
キミ達、とても仲が良いというか気が合うというのはわかるけど、元々は敵対組織のそれも中心なる処のメイド長同士だよね? 遺恨とかないの? 何回か戦場で直接やりあってなかったっけ?

ウリエル:
なんか他人とは思えませんので。メイド長としても詩織さんは元メイド長ですし。

詩織:
わかります!容姿は当然だけど、それよりもトンデモナイご主人様に仕えていたメイド長同士、言葉で言い表せない苦労を共有しているていうのかな?

ウルエル:
そうです…

瑠莉:
まあ仲良くしてくれるのはとてもありがたいんだけどね…。

詩織:
とりあえずカーテンと窓を開けて空気入れ替えましょうか

ウリエル:
そうですね。

瑠莉:
‥‥ああ…お願い…

詩織:
瑠莉さん? どうしたんですか? !!!(息をのむ)
 
小梅:
来月に迫った学園のプール開に向けて泳げない諸君の為にご主人様が直々に教えて下さいます!

他:
お願いします

すみれ:
はい…

小梅:
コーチ補助はこの小梅!

フロリー:
保健担当のフロリー

すみれ:
レスキューの優萌です

ニケ:
学園の体育のプールもそうですけど

綾子:
せっかくお屋敷にビーチがあるので泳ぎたかったので助かります!

ニケ:
ですよね!

フレデリカ:
ご主人様自ら教えて下さるとか感激です! 絶対泳げるようになります!

すみれ:
みんながんばろう…(本当は仕事したいんだけど…あの笑顔に弱い)

小梅:
最初は水に馴れる所からですかね?

フロリー:
その前に準備運動を

小梅:
そうだね! でわ準備運動から始めようか!

SE:
ガチャ!

綾子:
ひゃっ! びっくりした! お兄ちゃん?

フレデリカ:
えっ? 撮影担当?

ニケ:
(あぁ~それわ来ますよね、こんなシュチュエーション逃すわけないですよね。…問題はまだ時間が…)

SE:
ガチャ!

凛空:
お兄ちゃん何仕事抜け出してるのかな?

ぶら~ん♪

ニケ:
デスヨネー…

綾子・フレデリカ・フロリー:
ひぃぃい!

凛空:
これは折檻が必要かな? ナニまだオレには仕事がある? だったらココで何シテルの? さあ行こうか。 みんながんばってね

他:
はぁいぃっ! 凛空お姉さん!

小梅:
アレはヤラれますね‥‥

すみれ:
ダネ…地下室行きだね

優萌:
(あれくらい優萌も積極的に主張した方がいいのかな‥‥)
 
穏海:
ほう…マリはシンディーを上原家二人目の専属メイド、シスター、ようは自分の妾にしたいと

真理愛:
はい。お姉さま。シンディーを是非マリの二人目のシスターとしたいと思っております。
実家からお預かりした大事なメイドのうちフレデリカはすみれが手をつけた報告をしたばかりで大変申し訳ないのですが…マリは…もう二カ月も前からシンディーとはそういう関係でありまして‥‥。

ララ:
良くすみれ様に今までバレなかったですわよね。まあこのわたくしが隠ぺい工作に奔走した努力の成果ですが

シンディー:
本当にララお姉ちゃんには申し訳ないと思ってます。あとフレデリカを除く優萌達と

ララ:
まあフレデリカがグタグタずっとやってるからイケナかっただけですが。

穏海:
まさか、クラブオーナーであるすみれを先置いてマリが先に専属メイドを指名するわけにもいかずお願いが遅れしてまい申し訳ございませんでした。

穏海:
わたくしがすみれさんのクラブ・カリブルヌスにシンディーとフレデリカを預けたいとお願いしたときに、すみれさんが手をつけるから「マリとしては…すみれもかなり心配ですよ?」と言っておりました本人が…ほう

澄:
そんなこと真理愛言ったの?

真理愛:
ぐぎぃ! いや…あの…お姉さま…実際にすみれだってフレデリカに手を出しましたよね?

ララ:
このお姉さまは二カ月前と言ってますが、これは月、それも切り捨てで言ってるだけでマリアお姉さまは一週間でシンディーには手を出してました

真理愛:
ララ、10日はあったから!

ララ:
一週間も10日も変わりませんわよ!

穏海:
まあマリにも言った通りお兄様に妾が増えるわけではございませんのでわたくしは反対はいたしませんわよ。それにシンディーはもうマリとお付き合いをしてるのですから、今さらご意思をご確認する必要は無いのですが、一応筋を通させていただきます。 シンディーこんな妹を主として良いのですか?

シンディー:
是非! シンディーとしては真理愛お姉さまの専属メイドとしてお仕えしたいです。

穏海:
そうなら、もうわたくし達は姉妹ですわね。 シンディーよろしくお願いしたしますわ。

シネディー:
はいよろしくお願いたします穏海お姉さま!

ララ:
それですみれ様には、どの面下げてご報告するおつもりですか? マリアお姉さま。

シンディー:
フレデリカの義姉妹と専属メイドの指名を死装束で切腹覚悟の陳情をしに来たすみれ様に「切腹が許されずはずないでしょ、今すぐ手打ちよ!」と言い放ったと聞きました!

真理愛:
ぐぎぃ‥‥

澄:
まず死装束は澄が用意しますね。

ララ:
お姉さま、切腹用の短刀はわたくしのを使って下さいませ。形見にさせていただきますので。

穏海:
わたくしが直々に介錯いたしますわ。 マリには堂々たる腹十文字切りの完遂を期待いたします。完遂後、息絶えてから首は落とす事としますわ。 

真理愛:
いや~すでに切腹する前提で話しないで? マリお腹痛いはちょっと…

Dr:
なかなか良いティールームですわね。

桃子:
お褒めに預かり光栄ですドクター。

Dr:
しかしまさか、わたくしの破壊されたフランスのレンヌの研究所の地下をこのように改造して使っていましたとは。それも無断使用で…

桃子:
ぐぬぅ…いやその…なんていうんですか…リサイクルというんですかね…

Dr:
借地料はどうなっておりますの?

桃子:
ちゃんと上の土地の方の使用料はお支払いしているはずですが、まあダミー会社経由ですが

Dr:
ちゃんとお支払いはしていただてますのね。 でもまかさ自分が貸してる土地の住人から命を狙われていたとは…ねえ? それも教え子、弟子。

桃子:
うぐ…いや‥申し訳御座いません。 万死に値する行為であると自覚はしております。

Dr:
ただ死ねるとか考えておりせんわよね? 意識を電子に移動した上に永劫の苦役を…

桃子:
ひいぃ…勘弁して下さい。 苦しんで死ぬ事は覚悟しておりますが永劫はちょっと…

優樹子:
くすすっ♪

Dr:
まあ苦役にはなるかもしれませんが、ちゃんと相当の賃金はお支払いいたしますし身分もお与えしますので。
それをこなしていただければ、今までの不義は不問にいたしますわ。

優樹子:
桃子に救ってもらたい人がいるの。二人。

桃子:
私が救う?

優樹子:
ヴェロニカ・ヴェルコヴァちゃんと、うちの律子よ。 

桃子:
!!

優樹子:
最後まで哲也をZX再生薬で延命しようと研究していた貴女なら、普通の身体の哲也は救えなかったけど、ヴェルちゃんと律子なら…救えるはず。 どうか二人を救ってくれないかしら?

桃子:
はい! 是非! 必ず全力を尽くします! やらしてください! 治療施設は?

優樹子:
バイオメイドを処理をする為に建てたけど、日本の白山市にある国立人工生命科学研究所という場所を用意してあるわ。足りない必要な機材や薬品などはすべて急ぎあらゆるルートを尽くして手に入れるから。 やってくれる?

桃子:
はい。 日本。 わかりました!

Dr:
桃子さん、お二人に未来をあげてくださいませ。 この通りです。お願いいたしますわ。

優樹子:
桃子、わたしからもお願いします。

桃子:
!!! Drフィッツジェラルド、優樹子先生。 わかりました! この加倉桃子、命を懸けて全力で当たらしていただきます!
 
優萌:
食後のお飲み物になります。

加奈:
二人はすみれちゃんの専属メイドさん? うわ~めっちゃ可愛い! アニキは見なくていいから。

優萌:
ご…ごゆっくりおくつろぎ下さいませ。

フレデリカ:
し…しつれい…いたします。

加奈:
はぁいっ! ヤバイ可愛すぎて、過呼吸になってきたぁ!

優萌・フレデリカ:
ひぃ!

萌香:
アンタさ…グループ総裁の奥方になったんだから、もうちょっと、こうお淑やかに…

加奈:
無理無理ぃ! 出来ないものは出来ない!

優萌:
あの控えにおりますので、何かありましたらお呼び下さい。

祥子:
うん。

真理愛:
二人ともご苦労さま♪

すみれ:
ご苦労様…

萌香:
さすがに直接一回はフランスに行ってこないとならないと思うのよ。
最低限の人員で、かつ短期間でなら問題ないでしょ?

加奈:
あと、企業の経営についてはこのアニキが面倒みます。すみれちゃんにこれだけ大きくなった同盟軍とビジネス両方というのは厳しいと思うんだ。 あくまで今回の同盟と旧評議会側とのゴダゴダがすむまでという制限でね。あくまですみれちゃんと真理愛ちゃんの会社だからね!

あと人材としては他の事はともかく経営についてだけは、鹿苑寺信久お兄ちゃん、西園寺剛史お兄ちゃんよりうちのアイキが上だよ。 それに同じWoodsグループ内だから乗っ取りなどの心配もないし。

すみれ:
それはとてもありがたいお話なんですが…良いんですか?

真理愛:
Wood'sグループの中でも最大の山科グループの総裁自ら。

祥子:
加奈が言ってるんだから、誠二アニキさんには拒否権ないし。

真理愛:
前にも思ったんですが、とても気になっているですのこの際お聞きしますが。お二人はご夫婦ですよね? でもなんで旦那様のことを「アニキ」ってお呼びになるのか? 子供のころからご一緒に暮らしてたとか? マリと剛史お兄ちゃんみたいな?

加奈:
真理愛ちゃん、すみれちゃん、聞いて驚くが良い! 加奈とこのアニキは実の兄妹なのだ! しかし! 国籍は超特殊な手段が効く場所に移し! ちゃんとした結婚をした夫婦です

すみれ:
実の?

真理愛:
兄妹?で結婚ですか!

萌香:
本当に滅茶苦茶大変だったのよ。 

祥子:
もううちの関係者全部巻き込んで山科グループの経営権までかけての大騒動。 だけど結局誠二アニキさんにかわる経営人材などいないし。最終的には認めざる得ない状態にまで追い込んだ! この案を最初に立案したのは鈴佳よ。

すみれ:
すごい…まさに愛と友情の力ですね

真理愛:
あと権力…脅迫…だけど家族内だから…でも法律そのものを曲げてるいるような気が…でも国を変えてるから合法だし…えぇえぇ…

加奈:
よって、加奈たちは、協力してくれた同じクラスの親友の萌香や鈴佳やトリカブトや祥子や悠里や…数々の人たちからの頼みは断れないのです!

萌香:
まあよって信用と信頼はしてもらって構わない相手ってこと。

注:加奈達のエピソードは

すみれ:
正直に言います‥‥すみれ限界でした。 でもどうして良いか解らなくて…すみれも何も言わないのに…全部考えてくれて…

祥子:
クラブをどんな事があっても護るのがメイド秘書の役目。 うちのクラブはすみれご主人様に倒れられると全部終わりだから。 

真理愛:
すみれ、ここは甘えるべき所だよ?

すみれ・真理愛:
よろしくお願いします。

すみれ:
あのこういうのは報酬はどうしたら?

加奈:
こんな可愛い子達から頭下げられるだけって、そうするとすみれちゃん達が絶対に後ろめたくなるから。 そうだ! 株式発行をして増資分としてそれをうちが買い取って。 花路製薬と上原マテリアルの収益があがったら配当で儲けがでるわけで、今回の整備投資で資金もいるし。 ちょうどよくない? 企業出世払い? あくまでビジネス!

祥子:
増資で市場に出さないならインサイダーにはならないか、グループ内の企業への投資だし。加奈そういう所はさすがよね。

加奈:
伊達に名家山科家の令嬢として育ってませんから! ドヤ!

祥子:
あっお嬢さまだったわね完全に忘れてたわ

加奈:
失礼な!

すみれ:
それでお願いします! 株式増資の幅はお任せします。 必ずこの世界のゴタゴタを終わらせこの混乱した社会が復興と高度な発展ができるような時勢になれば、花路製薬や上原マテリアルが企業としてより必要とされ価値も上がります。

真理愛:
それが当面のマリとすみれの経営者としての仕事になるということですね。

祥子:
すみれ様、真理愛様、がんばってね!

すみれ・真理愛:
はい!

3人:
本日はありがとうございました。

加奈:
またね♪

萌香:
私は送っていくから。

すみれ:
はぁ…緊張した。あと祥子メイド秘書ありがとうございます。

祥子:
いえいえ、ご主人様に提案を素直に受け入れていただけたので、ほっとしてます。

真理愛:
あの…お二人さん、こんな時で悪いんだけどもう一つだけ、マリから重大な報告というかお願いが

すみれ:
報告? ここに来てクラブか部隊存亡の危機的な何か?

祥子:
非常呼集をかけた方が良いですか?

真理愛:
いや…クラブとか部隊の存亡というより、事と次第によってはマリの生命の存亡の危機的な…

すみれ:
えっ?

綾子:
逃亡を企てようとしていたので確保拘束連行してまいりました。

フレデリカ:
フレデリカ達が給仕してるのを見計らって逃げようとか良い度胸してるよね? シンディー

シンディー
ひぃ‥‥

SE:
ボフっ!(シンディーが優萌に無理やり座らせられる音)

真理愛:
何で逃げようなんてするのよ…優萌やましてやララや穏海お姉さまが居て逃亡なんかできるわけないでしょ

シンディー:
お姉さま、怖くなって無意識に身体が…

すみれ:
お姉さま…まさか…

フレデリカ:
そのまさかです。

祥子:
ほう‥‥ご主人様の夜伽はあんだけ止めておいてご自分は…ほう…

フレデリカ:
ちなみに、この二人も事実を知っていて隠ぺいに加担してたので同罪だと思います。

優萌:
ひぃ! あのですね…

綾子:
ララさんに言われて…フレデリカが告白するまでまってあげてと…

すみれ:
ほう…優萌も‥綾子も…ララに言われて…すみれもう何も信じられない。

優萌:
ひぃいぃ! 許してくださいませ!

祥子:
たしかここって満潮になるとけっこうな高さまで水が上がるんですよね。

すみれ:
去年夏お手伝いしたときに確認はしてる。 どこで首まで埋めれば海に浸かるとか

優萌:
ひぃいぃ

真理愛:
あの、マリを手打ちにすることで、他の者達の命は救っていただけないでしょうか?

すみれ:
真理愛一人の命で他の者達の罪は不問しろと?

真理愛:
はいそうでございます。

祥子:
専属メイドとしての認証は済ましてしまいましたの?

真理愛:
いえ、本日穏海お姉さまと澄お姉さまに報告と許可を取りに行った所ですのでまだで御座います。

すみれ:
穏海お姉さんの許可はとれたの?

真理愛:
はいとれました。

すみれ:
祥子メイド秘書、明日お兄ちゃんの執務室借りて認証式できるかな?

祥子:
はい畏まりました。

真理愛:
えっ?

すみれ:
だって真理愛はどうせすみれがこのクラブになってから専属メイドを取ってないからオーナーより先にクラブ最初の専属メイドにするわけにはいかないとかそういうので伸ばしてたんでしょ? 
専属メイドにするって決めてからしか相談できないし、だったらすみれと同じでしょ? 認証式をエンパイアクラブのメイドを管理している祥子メイド秘書に無断したわけじゃないし…ねえ。 

でもまあご主人様に今後は隠し事はなるべくしないでね。

すみれ:
忘れてるからもしれないから、確認で言うけど、すみれはこれでもダブルSランクプラスの電脳ウィーザードなんだけど? 

サイバースペースの魔法使い。 

通り名は「電子の魔皇」

自分のクラブの敷地内で色々「シテテ」、すみれが何も知ら無いわけ無いよね? 真理愛。 わかった?

真理愛:
‥‥はい…

フレデリカ:
シンディーおめでとう。

すみれ:
祥子メイド秘書お願いします!

祥子:
終わり!閉廷!以上!みんな解散!
 
凛空:
気持ち良かった、次は祥子ちゃんをしてあげて

すみれ:
はい畏まりました

祥子:
えっご主人様?

すみれ:
でわご奉仕しますね♪ ちょっと邪魔なのでタオルはお取りしますね~♪

祥子:
えっご奉仕って…あの、タオル! ご主人様待って下さい!

凛空:
ほぉ~メイド秘書がご主人様に逆らうのか~ずいぶんと祥子ちゃん偉くなったね~♪
すみれぇ、今回一生懸命色々してくれた祥子ちゃんにご奉仕してあげてね♪

すみれ:
そうですね! 凛空様、すみれ一生懸命、祥子お姉さんにご奉仕させていただきます!

祥子:
ちょっと! ちょっと凛空先輩! 何て事を? ご主人様! 胸! 胸が!

ニケ:
くすす♪

すみれ:
こう…よいしょっと指で…こう…ふくらはぎから太ももにかけても揉み解しながら、こちら引き寄せて、胸でも包み込んで全体をします…

祥子:
あんっ♪ うぅ…ダメですご主人様そのようなことを…あんっ♪

凛空:
ほう~ほう~なかなか祥子ちゃん、良い反応するね~

すみれ:
どうですかぁ~? 気持ちいですかぁ~?

祥子:
あん…ご主人様ぁ~そんな顔で上目遣いで‥見たら…皆様が居る前で…

凛空:
なるほど、みんながいない所でして欲しいんだ? メイド秘書なのに‥

祥子:
いや凛空先輩! ですから…祥子は…メイド秘書で…ご主人様と真理愛様とそのメイドの皆様を…あんっ…支えるのが…

すみれ:
いつも…すみれや真理愛や、すみれのクラブのメイド達の為に…ありがとうございます…祥子お姉さん‥‥すみれ~お礼に‥‥いっぱいぃ…ご奉仕したいなぁ‥‥乳首でグリグリってふくらはぎを…こう…あと胸で挟んで…右手は太ももを…こう…

小梅:
あ~すみれ様、完全にご奉仕モードのスイッチ入ったちゃましたね

ニケ:
あの指に耐えるのは不可能だと思います♪

祥子:
そんな…メイド秘書は…できるだけ中立に…ご主人様とメイド長に…意見を言う立場で‥‥分をわきまえないと…

凛空:
メイド秘書だって、ご主人様のメイドだよね‥?

優萌:
ご主人様のあの指で、ああされたら無理…何でも言う事聞く。経験者は語る。

綾子:
これが夜伽による性的な洗脳…

フロリー:
なんか明らかに祥子メイド秘書イキかかってるんですけど? まさか…こんな人前で‥それもふとももだけで?

フレデリカ:
ご主人様なら、ふとももだけで十分イかすのは可能だと思う。それくらいにあの指はヤバイ

シンディー:
でもみんなの前だよ?

優萌:
たぶん、もうご主人様の声と凛空様の声しか聞こえてないし、頭の中は快感だけになってると優萌は思う。

綾子:
まさに女の性(サガ)ってやつですね…祥子メイド秘書が完全に雌の顔になってます

凛空:
祥子ちゃんはすみれの事好きなんだよね? 女として‥

祥子:
!!

凛空:
真理愛は可愛い大切な妹みたいな感じで好きで、すみれは女としてご主人様として好きなんだよね? だから献身的にメイド秘書として可愛いすみれや真理愛やそのメイド達に尽くしてるんだよね?

祥子:
そうです凛空先輩、みんなとても可愛い…大切な子たちで…それにお仕えできるのが…祥子はとても幸せなんです

小梅:
(祥子メイド秘書の地の時の一人称は祥子と名前で自分を呼ぶんだ、可愛いぃ。すみれ様や凛空様が好きになるの解る)

すみれ:
ありがとうございます…祥子お姉さん、

凛空:
でもすみれは特別だよね? ご主人様で…それ以上に女の子として‥大好きだよね?

祥子:
はぁい‥‥でも…祥子はすみれちゃんの…メイド秘書で

すみれ:
祥子お姉ちゃん…

祥子:
はぁうぅぅ!

真理愛:
まあすみれが祥子お姉さんを食べるのは問題無いと思うのですが、このままだと凛空お姉さんが祥子さんをすみれと一緒に食べそうなんですけど。

穏海:
今回、すみれさんの為にものすごく献身的に祥子さんが動き回ってて方々に頭下げてそれをみた凛空は感動してすみれさんをそこまで慕う祥子さんを後輩として好きになってしまったみたいで。それで祥子さんって最初からすみれちゃんの事大好きだったでございましょう? それが日に日に強くなってるの凛空も感じてたみたいで。でもメイド秘書だからって諦めてて…凛空の方が同情から好きに変化?シスター的な意味で。

ララ:
ようは最初からすみれ様に便乗してシスター同士で祥子さんを食べる気満々だと‥あの様子だとすみれさんとは打ち合わせづみ。シンディーの事をマリアお姉様が言ったらすぐスル気だったわけですね

穏海:
あのようになった凛空は止められないので、お兄ちゃんも今回の事は諦めて認めてますし。 しかしまさか皆様の前で祥子さんが引き返せないように言質取る為にここまでするとは…わたくしでもドンビキですわ。

凛空:
ほらすみれちゃんの事が大好きです、お仕えしますので、祥子と夜伽してくださいと言っていいのよ? そしたらなんでもすみれちゃんにメイドとして全てを捧げ尽くしますって。 すみれと夜伽するのが罪悪感が最初あるなら最初はすみれのメイドとしてのご主人様の凛空もしてあげるから‥後輩と先輩だったらシスターと一緒だし

祥子:
すみれちゃんのメイドとしてのご主人さまの凛空先輩が…最初は一緒に…先輩と後輩はシスターと一緒‥そうですね…

ララ:
(ええぇ‥全然違いますでしょ…もう脳が性的快感で正常に働ていないってことですの? あの祥子メイド秘書が)

凛空:
ほら祥子ちゃん

祥子:
すみれちゃんの事が大好きです…すみれちゃんにお仕えします…祥子はメイドとしてすみれご主人様に忠誠を誓います…だから祥子と夜伽してください…そしたらなんでもご主人様
にメイドとして全てを捧げ尽くします。 
夜伽の時は祥子はご主人様の只の一メイドとして抱いて下さい…。
祥子はすみれご主人様に一生、メイドとして仕えることをメイドの名誉に懸けて誓います。 
だから祥子の事をメイドとして愛してください…
凛空先輩、凛空先輩もご主人様と一緒に祥子の事抱いて下さい…祥子のシスターになって下さい、祥子は欲張りなんで……

替わりに祥子は凛空先輩のシスターのすみれちゃんに祥子の命を懸けて一生尽くします…

すみれ:
うんありがとう祥子お姉ちゃん。 すみれも祥子お姉ちゃんの事、メイドとして大好きだよ…幸せだよ。

祥子:
祥子~幸せです…

凛空:
うん凛空のシスターのすみれのことにメイドとして忠誠を誓ってくれてありがとう。 いっぱいすみれと気持ち良くしてあげるね。

祥子:
凛空先輩お願いしましゅ…

すみれ:
祥子お姉ちゃん! イっていいよ! つつつっ♪

祥子:
イヤイヤイヤぁぁあああ! イクっああああんんっ! xxxxxxxxxxx!

祥子:
xxx…あんっ! (ガクっ‥‥)

凛空:
みんな聴いたね? これだけ証人がいればOKだよね?

すみれ:
はぁ…はぁ…祥子お姉ちゃんはみんなのメイド秘書だけど、すみれと二人の時、および凛空様と一緒のときはただのすみれの専属メイドとなります。 凛空様はすみれのお姉さまでもあるし祥子お姉ちゃんのお姉さまにもなります。皆様良いですね? 

凛空:
メイド秘書だってご主人様を好きになる場合もあるから、祥子ちゃんの事を許してあげて。

雪音:
あの凛空さん? 今のって…

澄:
完全にメイドの誓いじゃなかったですか? メイド秘書がして良いのですか?
まあ権利はあるのだろうけど…まあ今の議長はエステル総裁だからすみれから頼めばどうにかなるのかな?

すみれ:
それはエステル議長に連絡して相談してみます。たぶんメイドの意思が一番と考える方だからどうにかしてくれると思う。すみれの事を戦友と言ってくれた人だし。

凛空:
それで本日は凛空と祥子ちゃんがすみれを引き取るから。 明日はすみれをフレデリカちゃんと優萌に返すから。 今晩のお兄ちゃんのお相手はニケに頼む。

ニケ:
はい…いただきます?

すみれ:
優萌、フレデリカ、よろしくね。フロリー明日はごめんね今晩は優萌とごゆっくり。

優萌:
やはり三人でどうしてもしたいんですね…

フレデリカ:
優萌と三人で…両方と…はうぅっ!

穏海:
皆様、色々な意味で上せると危険なので出ましょうか?

フレデリカ:
はぁい…

シンディー:
そうですね…(今日ってたしか穏海お姉さま部屋で真理愛お姉さまとララさんと寝る予定じゃ…もしかして…澄お姉ちゃんも? それって…百合5P?)

綾子:
なんか…カラダがうずいて…

優萌:
今日みんな激しくなるよね…

フロリー:
いやその優しくしてね?

フレデリカ:
フロリー、それド淫乱でド変態の優萌には不可能だから。 フレデリカは(自分でチャッチャとして…)早く寝るからがんばって
 
有虹子:
ニケ、良かったらでいいんだけど有虹子頼みがあるの…

ニケ:
なんですか有虹子お姉ちゃん?

SE:
ガチャ♪

お兄ちゃん:
……………………

ニケ・有虹子:
お帰りなさい、お兄ちゃん♪

有虹子:
何が行ってきますなの! 

ニケ:
(苦笑)

有虹子:
ニケだけなら妥協しようと思ったが何故有虹子までいると? ほらコユニ繋がりで、有虹子もみたいな?
それにわざわざ制服を着たんだよ? 今学年で有虹子卒業しちゃうし。 制服プレイってやつだよ?
別の日にしてやるって! 違うの! 一緒に今晩したいの! だってみんな一緒にしてくれてるのに有虹子だけしてくれないし。 たしかに雪音姐さん複数は嫌いだからしないっていってるけど。 有虹子だってしてみたいの!

SE:
ガチャ!ガチャ!

ニケ:
オレはオーナーなのに? 何で開かないんだと? ここ電子ロックですよね。
何かお兄ちゃん忘れてませんか? ニケはこれでも電脳世界の女神なんですよ?
すみれ様ほどじゃないですけどこれくらいならお兄ちゃんの権限より上でロックできます。

有虹子:
どうしたら出られるんだと? それは決まってるよね?

「有虹子とニケと夜伽しないと出られない部屋」

どこの薄い本だと? ロッテから貸してもらって読んだ♪

ニケ:
水分補給くらいさせてくれと? いつも缶コーヒーでいいですね。

有虹子:
有虹子なんかジュース!

ニケ:
はい畏まりました! お姉ちゃんはお兄ちゃんをソファーへご案内お願いします。

有虹子:
うん、お兄ちゃん行こう♪

祥子:
凛空しぇんぱい、すみれちゃん…お二人ぃにぃ、お仕えしたいです…お二人の専属メイドに、祥子わぁなりたいでしゅ…これぇ…しあわせぇすぎるぅ~♪ 命差し上げても…ぜんぜんかまいませんぃ~♪ メイドに生まれてぇこんなにぃ幸せになったことないですぅ~祥子ぉお幸せですぅ~♪

凛空:
ちゅぅ~ちゅ~♪ 祥子ちゃん、さすがに二人同時のマスター認証は無理かな~。気持ちは理解できるけど。

すみれ:
そうですね~、気持ち良いですかぁ? 祥子お姉ちゃん♪

祥子:
はぁい♪ ご主人様ぁ~気持ちいです。 天国ですぅ…♪

凛空:
さあご主人様に「ココ」を捧げようね? ここわかる?

祥子:
まさか子宮口にいれる?! だめ! とどかないですよ! 入らないです!

凛空:
男性器じゃないし、これロングディルトだから。
さあすみれ、挿入してあげて。

すみれ:
はい凛空さま。 祥子お姉ちゃん。 すみれが貰いますね…ほら

SE:
ぐちゅ♪ぐちゅ♪ぐちゅ♪ぐちゅ♪

祥子:
xxxxxxxxxxxx!

凛空:
すみれが、中まで入ってる動いてるの凛空の手を通してわかるよ! ほらほら!

すみれ:
クリトリスもイジってほら! 祥子お姉ちゃん! 全てをすみれに下さい! イっていいですよ!

祥子:
xxxxxxxxxxxx!あっ!

祥子:
xxxxxxxxx・・・・・・・あぁ…あう・・

すみれ:
xxxx!xxxxxxxxx! あんっ! あうぅ…

凛空:
二人ともイッたね…良かった。

凛空:
祥子ちゃん可愛い♪ 愛しい♪

すみれ:
いくら凛空さまでも…祥子お姉ちゃんは…メイドとしては…あげませんよ…すみれのメイドです…あと…みんなにとって…大事なメイド秘書ですから…

凛空:
わかってるって…そっか凛空にもくれないものがすみれに出来たか♪

すみれ:
これでもご主人様に…なったので…うぅ…疲れた…

凛空:
これで祥子ちゃんは、すみれ無しでは生きられないメイドさんになったね。そして仕える事が喜びだけではなく。高い幸福感と強い快楽を感じれるメイドになったね‥‥これ以上ない多幸感を感じれる本当のメイドさん。 

すみれ、おつかさま♪

有虹子:
言葉通り女の尻にそれも二人に敷かれて、喜ぶんだお兄ちゃん。ヘ・ん・た・い・さんだぁ♪

有虹子:
次はご奉仕しているニケのおしりというかおま〇こに顔をこう押し付けて、お兄ちゃんもしてあげて。

ニケ:
あんっ♪ あんっ♪ くちゅ♪ あんっ・・

有虹子:
いっぱいニケも濡れてるね~。

ニケ:
あの…有虹子おねえちゃん…ニケ…ガマンできないかも…お兄ちゃんのコレほしい…
さきに貰っていいですかぁ?

有虹子:
うんいいよ。 そのままズレて。 有虹子はお兄ちゃんのお口でやってもらうから♪

ニケ:
これで、挿入(いれ)ますね!

有虹子:
おお、挿入するために手を添えているのが見える! とてもエッチ!

ニケ:
あぁぁあんん!

ニケ:
あぁうん! あんっ! あぁうん! お兄ちゃん、愛してます!

有虹子:
ニケってそういう声だすんだ、可愛いぃ、そして、気持ちよさそう! お兄ちゃん…
有虹子にもして‥‥ああぁん! そうペロペロして!

有虹子:
あんっ! そこダメ! イっちゃうから! あんっ!

ニケ:
そんな先ばっかりでするなって…無理でしゅ! 体勢が・・もうこれでイかす!
イキます! 有虹子お姉ちゃん、ニケでイカしちゃっていいですか?

有虹子:
いいよ! お兄ちゃん、ニケにだしてあげて! 有虹子、これでイケるぅ!

ニケ:
はぁい! お兄ちゃん! お兄ちゃん! 射精(だ)してぇぇ
あぁっああ!

どぴゅぅん♪

ニケ:
xxxxxxxxxxxあんっ!

有虹子:
お兄ちゃん! イくぅううう! イク! あぁ! xxxxxxxxxx!
あんっ!

ニケ:
どうだ満足か?と…はい…あうっ~…

有虹子:
うん…満足。 お前らは明日はテスト休みだけどオレは普通に仕事だと、これ以上すると仕事に差し障りがあるから、動けるようになったらシャワー浴びて寝るぞと。 わかった。 あうぅ‥‥ 

そのまま寝ると風邪をひくから寝るなと。 うんわかった…わかったけどぉ…あうぅ…

ニケ:
わかりました……あうっ…

祥子:
う~ん…なんか…暖かくて…重い…うぅ…

くま太:
ピガっ。

祥子:
くま太さん…? おはようございます。 あれ祥子の部屋に珍しいですね。なんか朝から打ち合わせありましたっけ?

くま太:
ピガっ~。

祥子:
調子ですか? 大丈夫です…なんか怠いというか重いというか…えっマスターダイレクトコネクトは切れているな? えっ? マスター認証はどうなってると? 祥子のですか? 確認してくれ? はい…

祥子:
マスター名:Caelus Violette 花路すみれ
マスター権限:7=4 位階 Praemonstrator(プレモンストレーター)  Grand Master 
認証番号:v66666

ナニコレ?

くま太:
ピガ。

祥子:
正常だな? 全然正常じゃないでしょ! まずなんでマスターがこれすみれちゃん? ご主人様? それで この権限と認証番号と真名(まな)って…グランドマスター権限…? 

くま太:
ピガっ!

ぐわしぃ! くま太の耳をつかむ祥子

祥子:
すみれと幸せにな、じゃあなじゃないでしょ! 逃げないで! 時々祥子の胸に甘えに来てるでしょ! もう抱っこしないわよ!

くま太:
ピガ…

祥子:
サワグナ、すみれと凛空殿が起きるだろと? まずは腕の中ものを見ろ?

祥子:
!! あっ‥‥

すみれ:
すぅ~♪

凛空:
うひぃ~♪

祥子:
しゅみれちゃん…りくぅしぇんぱいぃ…

くま太:
ピガ

祥子:
次にみんなで露天温泉に行ってからを思い出せ。寝るまで? それを思い出したあとにこのファイルを読めと…はい…

くま太:
ピガ

祥子:
読み終わって質問があるならオレのIDに連絡をくれ? あとこんな安らかななすみれの寝顔をこの半年間見たことはない。 感謝する。 なにかあったらオレがお前の力になってやる。 頼ってくれと…わかりましたありがとうございます。

くま太:
ピガガ

祥子:
お礼は祥子に胸でぎゅっとして「いいこいいこ」にしといてやると! はいわかりました♪

祥子:
(たしか、みんなで温泉に入ろうとクラブ内の露天温泉にみんなで行って…そこですみれちゃんと小梅ちゃんがお姉さん達にマッサージをして…凛空先輩が祥子にもマッサージをしてあげてと‥‥そのあと…)

祥子:
ひぎぃぐぅ!
(みんなの前で‥‥それで‥‥あぁぁあ‥‥‥‥あぁあああああ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥)

祥子:
(メッセージ着信…? フローラちゃん? えっとクラブカリブルヌス報道担当並びにメイドの為のメイド情報誌週刊Forest記者 フローラより 取材の申し込みのお願い。 シンディーの真理愛副隊長の専属メイド認証式の取材‥‥並びに祥子メイド秘書の本部隊隊長の専属メイドとGreenWoods凛空メイド長のシスターの件についての取材を…)

凛空:
すぴ~♪

すみれ:
祥子おねえちゃん♪…ふへ…すぅ~♪

祥子:
(余りにも事に…思考が…追いつかない‥‥祥子どうしたら良いの?)

ドロシー:
認証式の後だし体調の急変が有るかもだし夜まで着いてるから

すみれ・シンディー:
お願い(します)

真理愛:
祥子さん大丈夫ですか?

祥子:
私の真面目で硬派なメイド秘書のイメージが完全に崩壊。
もうメイド秘書としてやっていけない…

ドロシー:
最初から、仕事は出来るけど少女趣味で百合ロ〇コンのみんなに激甘の、ちょろいお姉さんメイド秘書のイメージなので今までと全然変わってないので! そんな祥子お姉さんがみんな大好きなので! クラブ運営にはまったく支障がありませんから! 安心して下さい! 元気出して下さい!

すみれ:
それフォローなの?

シンディー:
まあ事実だけど…えぇ…

祥子:
少女趣味の百合ロリ〇ン激甘ちょろいお姉さんメイド秘書…祥子もう生きてイケナイ…

フロリー:
お姉ちゃん、トドメ刺してどうするの…

みんな:
お帰りなさいませご主人様!

すみれ:
ひぃぎゃああああああああ!

すみれ:
なんで聖理愛達がいるの! それもそのメイド服…まさか…

聖理愛:
本日からEmpireClub Caliburnus に WhityGardenより移籍になりました! 

まみ:
よろしくね、すみれご主人様! 聞いてないの?

すみれ:
聞いて無いよ…というか昨日学園でも何も言って無かったよね?

聖理愛:
そうだっけ?(笑)

まみ:
すみれ隊長、腰抜かしてる場合じゃないぞ、シッカリしろほら!

すみれ:
うわぁ! みんな事前訓練終わったんだ!

未来:
はい!

美空:
後で正式に執務室へ着任のご挨拶をしに参りますのでよろしくお願いします。

すみれ:
はい! よろしく。

すみれ:
栞奈お姉ちゃん、昨日クラブにいなかったのって。

栞奈:
すみれちゃん…いやご主人様と入れ替わりでこっちのクラブにもう来てた

すみれ:
そうんなんだ、知佳さんと千夏さん、ベテランエスコートメイドが三人も…

知佳:
お久しぶりご主人様♪

千夏:
よろしくね、ご・しゅ・じん・さま♪ 沙良と一緒に世話になるよ

すみれ:
はい! それで…

ペニー:
お初にお目にかかります。エンパイアクラブ本部より御Club Caliburnusの新人指導とクラブ全体の補佐の為に派遣されましたペニーグリーンと申します。よろしく願いしますご主人様。 今回のクラブ拡張についての趣旨など説明をいたしますので。

すみれ:
ペニーさん、お願いたします。 わかりました。 まず執務室へお茶出しますので! 先輩方も一緒にお願いします!

栞奈:
先輩方ってすみれちゃんがご主人様だからね♪

知佳:
あははっ♪

瑠美奈(無線)
Forestアイより、みたらし団子 結構近く、かなりヤバイかも!

水菜:
もっと具体的に! 方向は? 距離は? 

スリエル:
水菜、落ち着け。 焦れば焦るほど絵里奈さんの思うつぼだぞ!

真奈:
レーダー反応は?

イリーシャ:
パッシブ・アクティブともに反応なし。

ひな子:(無線)
でも重なるくらいに近いはずだよ! 見えないの?

イリーシャ:
機影確認できず! どこにもいないよ!

真奈:
雲の中か! 水菜! 緊急回避!

ゴン!(機体をむりやり引き起こし速度を殺しながらペダルを蹴ってロールダイブに移っている)

イリーシャ:
機体は兎も角! 私がGでバラバラになるぅからぁぁあ!

SE:
ぴーーーーーーーーーーーーー!

絵里奈:(無線)
はい、みたらし団子ワン。撃墜♪ 焼き団子一丁上がり!

水菜:
えぇ‥‥

スリエル:
さすがミリタリアの無双の撃墜王…マニューバ(機動)がエグすぎ‥‥
 
ひな子:
完膚無きまでに負けたわね。

スリエル:
ああそうだな。

ひな子:
まあ真奈はちゃんと回避運動はできたよね

真奈:
編隊長機が墜とされたあと、すぐに落とされたけどね

水菜:
どうせこちらは回避行動もとれずに堕とされたよ

瑠美奈:
すねないの

水菜:
瑠美奈がもっと具体的に絵里奈さんの情報くれたら…

瑠美奈:
人のせいにしない。

絵里奈:
しかし、ひな子と瑠美奈がAWACSの戦闘機管制員に志願するとは思ってなかった

瑠美奈:
飛行機乗れるし!

ひな子:
実はひなも少し前までは思ってませんでした。

スリエル:
私はいくつ心臓があっても足りない‥‥AWACSとはいえ攻撃される恐れもあるんだぞ

ひな子:
わかってるよ! ね~瑠美奈

瑠美奈:
ね~♪

絵里奈:
愛だね~♪

絵里奈:
でわみたらし団子編隊の諸君、クルマだすわよ!

真奈:
は~い。お願いします!

水菜:
だいたい、水菜が隊長機の時の編隊名がみたらし団子って何よ

真奈:
Forestでは食べ物の名前でTACネームを付ける習わしがあるから。瑠莉閣下がマーマイト。絵里奈さんがホットドック。愛花さんがチョコドーナッツ。あかりさんがバターナッツ。アシュリーさんがチーズケーキ。里緒菜さんと愛理さんのチームのネームはいちごショート。 そして里穂お姉さまとロッテお姉さまのチームがラズベリーパイ。

イリーシャ:
水菜が好きなお菓子は何? 言ったらがみたらし団子って答えたからそうなったんでしょうが。水菜みたらし団子編隊長。

水菜:
解せぬ。

ペニー:
という感じでして。

すみれ:
たしかに今回保護したあの人数だとメイド学校だけでは教えきれませんね。最低限の生活だけ教えたら後は各クラブで指導しそのまま配属という流れ。うちであれば、施設はそろっているしそれを稼働させて職場を提供すると。まあ実際にクラブの人員として今回移籍してもらった人材はまさに第一線で仕事をしていたメンバーだし、すみれ達とは面識というかメイド学校時代からの親友やすみれが在籍していたクラブの先輩メイドが選ばれて移籍になっているので可能だと思います。

ペニー:
一か月くらいしか準備に時間がありませんが私もできるだけがんばってみますのでお願いします。

すみれ:
わかりました。 それで…

すみれ:
なんでこれだけ大事な事がオーナーのすみれに説明が本日までなかったんですか?

祥子:
あのですね、まず前提条件として企業経営の方の負担を減せたらという条件でこの案件が可能になるので…

すみれ:
それでも山科総裁への依頼が完了した時点で説明があるべきですよね

祥子:
そうなんですが‥‥その直後に真理愛メイド長から…

真理愛:
マリのせいですか? その後だってあったじゃないですか…まあその後は祥子さんはどっかの誰かにそれどこじゃない状態にされてましたが?

すみれ:
えっ? すみれと凛空様のせい?

祥子:
そうです! それで祥子は余裕がなくて!

真理愛:
そうですよね~!

すみれ:
えぇ‥それで…あのさ…まあともかく体制とかは瑠奈総務部長やカチューシャ料理長も入れて明日にでも相談で…それよりもさ…

すみれ:
おい‥そこのエロくま! なんでそんなに偉そうなの?

知佳:
くま太さん可愛い♪

千夏:
やっぱり知佳さんに取られるのか…まあ当然か。

栞奈:
まさに巨乳ハンター!

ペニー:
この方ががForest並びにGreenWood'sの敏腕エスコート部マネージャーのくま太さん! 本当に今回、カルブルヌスのエスコート部とサロンのマネージャーもやって下さるんですか?

くま太:
ビガぁ~♪

ペニー:
全部任せろと、ありがとうございます!

栞奈:
くま太さんがやってくれるなら全て心配なしですよペニーさん!

千夏:
ダネ!

ペニー:
はい!

すみれ:
なんであんなに信頼が厚いの?

祥子:
くま太さんはエスコートならびにサロンでの評判はメイドのみならずお客様にも信頼が厚く
まさに敏腕マネージャーと評判ですから

真理愛:
えぇ‥あのエロクマが…

すみれ:
解せぬ!
 
小桃:
これが

美空:
我が優萌小隊の

優萌:
えっ

未来:
隊長執務室

穏空:
すごい

優萌:
いや…これは…ご主人様のロンゴミリアドの総隊長室だよね? 絶対

美空:
いや総隊長室はあのすみれ様の執務室だと言ってた。

優萌:
だったらロンゴミリアド艦隊の優香閣下の…

小桃:
艦隊指令室は特殊空母EHDENの中にあるから小桃も見せてもらったよ船の中だから小さいけど豪華だった!

未来:
しかし風景がいいね!

穏空:
広いね~、ここだけですみれ様の執務室の2.5倍くらいはあるね。

優萌:
…………

瑠奈:
はいここが、みんなの机があるお部屋になります。総務部とメイド秘書課と優萌小隊の兼用なんだけど。
なんせメイド長の真理愛ちゃんもメイド秘書の祥子さんもすみれご主人様の執務室を自分のオフィスにしちゃってるし。だったら一緒にしちゃって一つのお部屋でってことで

フローラ:
EHDENと行き来きするスーや蘭の机もあるわよ

蘭子:
ありがとうございます!

スザンヌ:
ありがとう!

みわ:
すみれがご主人様やるお屋敷だから、コンクリート打ちっぱなしに飾りっけの無い机とかの事務所を想像してたけど♪  倉庫とかガレージみたいな?

恵:
すみれちゃんの趣味だとそうなるよね♪ おっとご主人様だ♪

ララ:
家具や装飾品についてはすみれ様には一切口出しをさせないようにしておりますので

小梅:
でないと大変な事になりますから

綾子:
ご主人様の私室でさえ祥子メイド秘書が全ての家具をそろえてますし♪

みわ:
それが正解♪

フロリー:
メディカルセンターにフロリーの机あるんだけど…ここにも貰っていいのかな?

フレデリカ:
あそこAURORA使えないしこっちで仕事した方が楽だって

フロリー:
まあそうだね。お姉ちゃんから呼ばれたら下にいけばいいのかな…

緑梨:
備品倉庫、観に行きたい!

シンディー:
それは案内するけど。

兎萌:
だったら用具関係の置き場所とかも教えて

藍愛:
そうだねついでに案内してほしい。

シンディー:
明日から掃除も手伝ってもらうしね…

兎萌:
手伝うじゃなくてそれ私達の仕事だし! 教えて貰わないと仕事できない♪

スザンヌ:
みんなと同じオフィスで仕事できるの嬉しい! でも蘭に車に乗せて来てもらうのは悪いな…スーも運転できたらいいのに。

蘭子:
蘭だって優萌小隊の一員なんだし近いし。スーも運転か…特殊免許って取れるのかな?

スザンヌ:
取りたい! 蘭聞いてみて!

蘭子:
すいません蘭は小隊長の所に行ってきます。

瑠奈:
お願い、たぶん目回してるだろうから

蘭子:
だと思うので

フローラ:
ハッパかけてきて

蘭子:
はい了解しました!

ひな子:
BBQに宿泊まで付き! 行く!

真奈:
あのさ、BBQに泊りがけで行くのではなくて、ロンゴミリアドの新人がそろった挨拶にすみれ隊長の所に行くわけで…

ひな子:
でもすみれ先輩が泊っていけ、部屋は用意するっていってるんでしょ?

真奈:
そうだけど…

スリエル:
はぁ~~(溜息)

イリーシャ:
BBQ行く!

ひな子:
瑠美奈も水菜も行くよね? 今里緒菜メイド長、里穂さんと一緒に長野メイド学校だし。

瑠美奈:
BBQ行く!

水菜:
BBQはともかく、せっかくすみれ隊長が言って下さってるならお断りする方が失礼だと思う。

ひな子:
だよね~すみれ先輩のお誘いだもんね!

スリエル:
あんまり大人数で行って迷惑にならないか? まあいいか。真奈、ワゴン萌香メイド秘書に借りようか

真奈:
わかったみんなで行こう。

穏空:
あの先輩、お手伝いを…

まみ:
素人は黙っとれ――

穏空:
ハイっ!

優萌:
宿舎の時は妥協しましたがさすがに今回はご主人様にすぐに言って変えてもらいます。ご主人様に直訴します! 御自分のメイドを優遇するにもここまでくるとオカシすぎます! 私室も執務室もご自分のメイドの方を広くするとかクラブと部隊のメイドに示しがつきません! それにしずる小隊にも花恋小隊にも隊長執務室は無いのに‥‥

聖理愛:
優萌、すみれや真理愛が寵愛だけでここまでの事はしないと思うけどな。 まずはご自分の部下と話し合ってみたら優萌小隊長。今フロリーも来るし。

蘭子:
そうだよ聖理愛さんの言うとおり、まずは話し合ってみよう? 優萌隊長。

聖理愛:
それにその理屈だと、優萌よりも優遇されて大きなメイド宿舎部屋と専用の執務室を持ってるべきは小梅じゃない? すみれの花路家の筆頭メイドですみれと真理愛のシスター。剛史お兄ちゃんの妾でもある。そしてしずるとドロシーの愛弟子で、そして私とまみの弟子でもある。 まあ最近は綾子に独占されているけど(笑)

優萌:
そうですね…宿舎、綾子と一緒に住んでますけどなんか狭いけど新婚のマンションの部屋みたいな感じで、あれはあれで落ち着くんですけど。可愛いですし。 たしかに理屈通りませんね。

聖理愛:
まあ私とまりがきたからには、これからは副メイド長としてビシバシフルボッコにシゴクけどね♪ 

優萌:
ビシバシ、フルボッコ…

聖理愛:
すみれと真理愛は放任主義だし、しずるとドロシーだと甘やすだけ甘やかし放題だし。

蘭子:
もしかして、その為に移籍されてきたんですか…うわ…小梅さん可哀そう。

まみ:
聖理愛とまみの愛の鞭は痛いよ~トゲついたバラ鞭だし♪ それでさ、ここ会議室にもなるんだからソファー増やしたら?

聖理愛:
瑠奈総務部長曰く最低限ものしか入れてないから必要なものはすぐに言ったら用意するって言ってるから。

美空:
解りました。緑梨にリストを纏めさせて提出させます。

SE:
ガチャ(横のドアが開く)

フロリー:
みんなお待たせしました! 聖理愛さん、まみさんお疲れ様です!

聖理愛:
フロリー優萌小隊副長、後は任したわよ。

フロリー:
はい!フロリー任されました!

まみ:
じゃあ第一回優萌小隊会議がんばって!

フロリー:
ごめん、バタついてて綾子とシンディーとフレデリカに丸投げするにも色々あって。蘭が作ってくれてたタスクリストが無ければ無理だった。 本当は昨日四人では打ち合わせする予定だったんだけど…ちょっと色々あってできなくて…

蘭子:
詳しくは聞いてないけど大変だったみたいね…

フロリー:
うん大変だった…色々‥

優萌:
うっ…

フロリー:
でわ第一回、エンパイアクラブミリタリア元帥府直轄特務特別機動部隊ロンゴミリアド優萌小隊・小隊会議を始めます!

優萌:
ねえ納得はしてないけど一応は優萌の小隊なんだよね? なのになんでフロリーが仕切ってるの?

蘭子:
クラス委員会だっていつも副委員長のフロリーか書記の綾子に司会は任せてるじゃない、優萌1-A組クラス委員長。

小桃:
くすっ♪

未来:
小隊会議がクラス委員会レベルということですね…まあこのメンバーならそうか。

フロリー:
皆様はご存じの通り、この優萌小隊は優萌個人を中心とした部隊であり、現在その構成員は全てがアポリロイドランクがSランク以上の特殊なバイオメイドと特殊なハイパーメイドで構成される後々にはロンゴミリアド最大の陸上兵力になると想定される部隊です。

優萌:
何それ? 優萌聞いてないよ?

蘭子:
聞いてないの? まあいいけど。

優萌:
良くないでしょ! 最大の陸上兵力になる事が想定?

美空:
優萌が調査部とともに参加した、白山市の旧議会派攻撃軍の先制殲滅作戦で大量に保護されたバイオメイドの中でミリアタリアでメイド保護の為に自分も戦いたいと思い志願するメイドが必ず出て来る。

未来:
私や穏空と同じで戦うことは得意だけど普通のメイドには向かないと思ってる子が必ずいるのさ。

穏空:
それは戦う為に造り出されたハイパーアサルトバイオメイドだし、得意不得意はあるし。自分の特技を生かして他のメイド達を助けたいと思っても当然だと思う。
そんな子達が戦う場所として、居場所として職場としてこのロンゴミリアド優萌小隊は用意されたのさ。

優萌:
でも優萌がその…小隊長をする必要は無いと思う。もっと指揮官に向いているメイドも…

蘭子:
学園でも習ったと思うけどメイドは同じメイドなら自然に自分より高いランクのメイドに従うようにチップの影響を受ける。

小桃:
しかしあのバイオメイド達は、みんな最低でもBランク以上。それ以上の指揮官が率いないと精神に悪影響が出る。 戦闘では特にね、これは高いランクの指揮に従った方が生き残りやすいからという部分も関係している。

優萌:
まさか…あのメイド学校でみんなが優萌を中心に考えてたのって

フロリー:
優萌、貴女が一番強いから。 バイオメイド最強で現在唯一のトリプルSプラスランクのアドバンスドアーマードバイオメイドの橋本優萌。

優萌:
そんな…

フロリー:
何驚いてるの? いつもフロリーに「すみれ様と剣を交えた」と自慢してるよね? あのすみれ様のブラスターモード3は近接戦闘トリプルS+ランクを身体に負荷を限界までかけて短時間実現するモード。あのモードのすみれ様と剣を同等に交える事ができるのは、この地上ではフランソアオーナー、エステル議長、梨音オーナーしかいない。他は一瞬で無力化される。
しかし優萌はそれと剣を交えて、優萌は無力化され無かった。 いや互角だった…わかる?

優萌:
‥‥いや…あれは…

フロリー:
優萌も知ってるの通りあまりにランクが離れるとメイドは恐怖か崇拝しか感じなくなる。
具体的には優萌を許容し同等の「トモダチ」と認識するのはAランク以上が必要でそれ未満だったら崇拝するか恐怖で近寄ってこない。 優萌は学園で経験づみじゃない?

優萌:
あぁ…疎外…いや…嫌煙…畏怖…近寄ってこない…あぁ…
でもメイド学校では…そんな事なかったし! ここのトモダチは!

フロリー:
あの日本長野メイド学校21期に集められたメンバーがすべてSランク以上のバイオメイドだけで構成されていたとしたら? 他にも沢山ロンゴミリアドはバイオメイドを保護してたんだけど? その子達は普通に現評議会に協力的な安全なクラブに派遣されて今はメイドとして幸せに暮らしている。 メイド学校に行かなくてもエンパイアクラブのメイドにはなれる。 各国のエンパイアクラブメイド学校自体がエンパイアクラブメイドの士官学校みたいなものだしねそうでしょ?

優萌:
……………

フロリー:
あの21期は優萌がすみれ様に保護されすみれ様の専属メイドとなり隷下のメイドになっために、優萌の仲間になる「供達(ともだち)」を作る為にすみれ様達によって集められて作られた。特別期。

優萌:
21期は…優萌の為に…そんな事って…なんのために…?

蘭子:
アンタはすみれ隊長に保護される前の記憶があるんだよね? 

優萌:
うっ…

蘭子:
蘭はアンタが保護された時の作戦報告書を読んだし、ブラックハウンドの初期からの膨大な調査記録の閲覧も許されたんで全部読んだ。 

アンタはブラックハウンドのあるいみ切り札だった。 アンタが戦闘に投入される為に、捨て駒として事前に仲間のアサシンメイドの何人が死んでるのか知らないわけないよね?
アンタにつかわれたチップは改良型で他の子たちように劣化コピー品ではない。 そんだけアチラ側にとって貴重な存在だった。 捨て駒される仲間とは違った。 アチラさんでも優萌はあるいみ独りだった。

優萌:
うっ…うぅ…(嗚咽) イヤだった…あんなの…でも…

蘭子:
泣いても何も解決しないし、別に蘭は優萌を攻めているわけじゃない。 それに優萌の改良型のチップはその後解析することで、他のブラックハウンドに施術した新型チップが完成したのだからその意味ではもう沢山のメイドを救ったことになる。

しかしアンタはまだ一緒に戦うとすみれ隊長に言った。 しかしアンタは独りでしか戦った事はなく、独りでしか居た事はない。 アンタには共に生きる、アンタを支える配下のお供達(おともだち)が必要だとすみれ隊長は考えたのさ。 まあもちろん、アンタとトモダチになろう、力を貸そうと思うかはメイドの意思であり、優萌しだいだけどね。 しかし優萌はみんなが支えよう、仲間として共に生きようというメイドで沢山の友達(トモダチ)を得た。 そしてその友人達は今度は戦友として今ここに集っている。

もう孤独な戦士の優萌でない。 戦友みんなが優萌のチカラなのさ。 それは優萌一人のチカラより何百倍、何万倍も強いチカラ。

ロンゴミリアド最強の切り札になりえるほどのチカラ。

優萌:
すみれ様が言っていた「お互い支えあって。それがいつかきっと優萌のチカラになるから。」の言葉のそのチカラ‥‥

小桃:
ねえ蘭…何、優萌を泣かしてるの? エリシア副メイド秘書に言うよ? 小桃はアンタと同じEDHEN所属なんだけど?

蘭子:
エリシアお姉ちゃんに言うのはヤメテ下さい! お願いします!

小桃:
二人とも深刻な話なのはわかるけど、暖かいうちにお茶飲まないとせっかく淹れてくれたセンパイ達に失礼だよ。

優萌:
…はい…

空:
これが小梅さんがやはり自分は戦うメイドだと決心させたまみ先輩の紅茶

未来:
これが本当のメイドが淹れる紅茶だと…これを淹れるのは戦うメイドである小梅には無理だとまで言わしめた…わかるわ~…

美空:
この苺ムースケーキも絶品だ。甘すぎずそして酸味もちょうどよくて…これ中に入ってるのチーズかな…これ聖理愛さんが造ったんでしょ。 これに到達するまでシバカレル小梅さん…まあメイド長目指すにはなんでもできないといけないしね…ご愁傷様です。

優萌:
あの…優萌の過去とかドンビキしないの? 怖いな~とか? 同情してくれとかは思って無いけど、優萌の為に集められたとか優萌やご主人様が攻めれてもしかたない? みたいな?

美空:
過去については説明を受けたというか、大変だったんだなと言う事と、でもそこまで辛い思いをしているのに、優萌がまだすみれ様の一番近くで戦いたいと。

穏空:
そうそう、こっちは優萌の為に命を懸けて戦うとすでに決めてるしね。

未来:
まあ優萌の戦闘能力と私らの違いはわかったけど、でも連携攻撃すればそこそこ戦えるように鈴奈先輩に鍛えてもらったし。どうにか力には今はなれると思うよ?

穏空:
二人でなおかつ小桃と美空の補助があればだけどねぇ!

小桃:
そこまで辛い経験をしてすみれ様に救われて…でもまだ優萌がすみれ様の横で戦う理由は?

蘭子:
蘭は優萌が戦う目的と蘭が戦う目的が多分一緒だから優萌の下で戦いたいけど。 でも一回
ちゃんと優萌の口から聞きたい。 優萌は何の為に戦うの?

優萌:
優萌が戦う理由…

優萌:
優萌は、メイドが使い捨ての只の道具ような圧制が認められてる場所から、全てのメイドを解放する為にすみれ様の一番近くで戦う!

それは優萌の夢である「全てのメイドが幸せな日々を送れる世界」を実現する為の戦いです。

お願いです優萌と一緒に戦って下さい!

フロリー:
その優萌の夢を実現する為の優萌のレギオン(軍団)が、この優萌小隊だよ。 それを実現するための布石がエンパイアクラブ長野メイド学校21期だった。わかった?

改めて、優萌小隊副隊長並びに衛生メイドのフロリーですよろしく優萌隊長

穏空:
フロントアタッカーの穏空です

未来:
同じくフロントアタッカーの未来です

美空:
バックス指揮担当並びに作戦立案担当の美空です

小桃:
同じくバックス指揮担当並びに戦闘分析担当の小桃です

蘭子:
諜報活動並びに戦略情報分析担当の蘭子執行官補です

SE:
バンっ! ドアが開きワラワラと入ってくる

スザンヌ:
スー達の入隊手続きが終わるまで待つって言ったのに! みんなの嘘つき!

綾子:
あらあら~もう小隊内の裏切りですか友情とは何なんでしょうか?

シンディー:
はぁ~…

フレデリカ:
裏切りものたちに…

兎萌:
鉄槌を!

緑梨:
それは後! 並ぶ!

スザンヌ:
電脳戦闘担当並びにバイオメイド保護回収担当のスザンズです!

綾子
通信管制担当並びに隊長補佐担当の綾子です

緑梨:
主計班長の緑梨です

シンディー:
主計担当のシンディ

藍愛:
同じく主計担当の藍愛

兎萌:
同じく主計担当の兎萌

フレデリカ:
同じく主計担当のフレデリカです! 優萌隊長よろしくお願いいたします!

優萌:
なんで、綾子やシンディーやフレデリカ、それにスーまで? ロンゴミリアドに志願したの?

フロリー:
そんなことより! 優萌隊長!

優萌:
全てのメイドが幸せな日々を送れる世界という夢を実現する為に
優萌と一緒に戦って下さい! 

みんなの命はこの橋本優萌が預かります!

よろしくお願いします!
 
フランソア:
今だ今しか無い!

ちゅんぴ弐号:
ちゅん!

ロッテ:
はぁ~(溜息)

ロッテ:
絶対に後で悠里本部長と萌香メイド秘書に怒られますよ? 

フランソア:
だってすみれの所であの優萌の新小隊結成記念のBBQパーティーだよ? 行きたいでしょ!

ロッテ:
ご主人様の代わりに真奈や水菜達が行ってますので。

フランソア:
やっぱりここは同盟の絆の為にForestグループ総裁自ら出向く必要がある!

ロッテ:
ただBBQ行きたいだけですよね? あとすみれと優萌達に会いたいとか

フランソア:
お目付け役の理沙はマモンとフランスだし、都は今日は紅葉について東京に行ってるし、萌香さんと悠里は里緒菜の代わりに両方午後のメイド長会議。この時間なら。

ロッテ:
ロッテはご主人様の命令で「仕方なく」一緒に行くんですからね。反対もしましたから。人に責任を負わせないで下さいね。 証言して下さいね

フランソア:
だから、大丈夫だって仕事はロッテが運転してくれている間にAURORAでするし

ロッテ:
メイド長と副メイド長がそろって長野メイド学校行ってる時に何かあったらどうするんですか?

フランソア:
それはそれ!

萌香:
ほう…コレはコレですよね?

SE:
ガチャガチャ♪

Mブラスター:
ご主人様の無許可での業務放棄を確認しました。任意執行対象です
執行モード、デストロイ・デコンポーザー
対象を完全排除します

フランソア:
あの萌香さん構えたまま待ってるのはさすがにフランソアでも…萌香さん気配ないし。
メイド長会議は?

萌香:
優秀な部下がおりますので。瑠美に出てもらっています。

フランソア:
そう…

ロッテ:
萌香さん相手に逃げるのは難しいと思いますよ?

萌香:
この距離ならいくらフランソアさんでもレゾナンスフィールドの範囲外に逃れるのは…

フランソア:
うっ…

萌香:
護衛も付けずに無許可で何処に行くつもりですか? ご・主・人・様。 言わなければ、別の意味で「逝ってらっしゃいませご主人様」と言う事になりますが

フランソア:
あのですね‥‥クラブカリブルヌスに。 ほらやっとフランソアも保護に立ちあった優萌がロンゴミリアドの小隊の隊長になるから激励に行きたいなって‥ダメだよね?

SE:
ガチャガチャ♪

萌香:
なんで最初から許可を取らないのですか? 

フランソア:
だってダメだと思って…

萌香:
あのですね。優萌の保護の現場にフランソアさんが立ちあったのは私も現場で指揮をとっていたので知っております。 当時フランソアさんと同じく現場での保護に立ちあった郁恵ちゃんや愛里栖ちゃんも今回は行ってます。 ご主人様は私がリムジンで連れて行きますよ。
これからの予定は瑠美で行えますし。 ロッテもお付のメイドでついてきてね

フランソア:
本当? 行っていいの?

ロッテ:
はいお供します

萌香:
二人共、私を何だと思ってるのですか?

フランソア:
北欧戦線の敵軍の将兵達を恐怖のどん底に追い込み戦線を崩壊させた
「デビルズイヤー」「白氷の悪魔」

ロッテ:
数々のエンパイアクラブを壊滅に追い込んだ犯罪者には容赦が無い
「深森(ふかもり)の魔女」

萌香:
二人共デコンポーザーで原子分解されたいんですか? 

フランソア・ロッテ
いえ申し訳ございません

萌香:
大体、深森の魔女って何よ新しい異名つけないでよね。

ロッテ:
だってあれだけの数のクラブをお潰しになって大物オーナーを財産没収の上に収容所送りにしたら‥それも古参の大きなクラブが多かったし。

萌香:
それだけ腐ってただけでしょ? とにかく行きますよ。

フランソア:
はぁい。

ちゅんぴ弐号:
ちゅん…