えんぱいな日々(本編) 第五百八十四話 DreiKreuz 前編 その13

 
フロリー:
博士の話の通りならご主人様に全部バレている上でフロリーとマスター契約したって事?

SE:
シュ♪(壁がしまる)

フロリー:
全て理解した上で無条件にご自分のメイドになったフロリーを信じるってこと?
とんでもない勇者かただの馬鹿か…こんな事されたら最後まで命を捧げてお仕えするしかないじゃない…まあ…そのつもりだけどさ‥こうなちゃったら‥

小桃:
あっフロリーいた!

フロリー:
小桃、おはよう。もしかしてフロリー探してた? 急患?

小桃:
急患じゃないちょっと手伝って欲しい事があったんだけど、電脳通信もつながらないし、優萌に聞いてもはぐらかされちゃうし…

小桃:
ほう髪型変えたんだ。下ろした上に左右にリボン~可愛いじゃない♪

フロリー:
うん…ありがとう。気分転換っていうのかな? 心境の変化というかこれからこれで行こうかと思ってます。

小桃:
ドックタグは? そのペンダント…高そうだね豪華だけど品が良いね、誰かのプレゼント?

フロリー:
あの…これは…ご主人様から貰ったの。 これにドックタグの機能もあるの。

小桃:
フロリー専用のアイテムってことだね。ほう~♪

フロリー:
あの、フロリーに手伝って欲しいことって何かな?

小桃:
何誤魔化そうとしてるの? ねえアンタ専属メイドだけどそれは、衛生メイドで本来はフランソアオーナーのメイドだけど、ご主人様のメイドなるので専属メイドとしての立場ということで、優萌がパートナーで恋人だからご主人様とは夜伽しないじゃなかったの? 美空から聞いてるけど。

フロリー:
………

小桃:
アンタ、ご主人様に抱かれましたね? それも初めて。

フロリー:
!? …いやその…

小桃:
ほぉ~電脳通信が繋がらなかった理由わかった。 ご主人様はもうお仕事に朝早くから行ってるのに、メイドの方は夜伽の疲れでベッドで寝てた? ダウンしてた…ほう~。 ご主人様の事だから夜伽の強制とかしないよね?

フロリー:
それはそうですね。

小桃:
フロリー、優萌しか好きじゃなかったの?

フロリー:
はい…認めます認めますよ…。 あのですね優萌はパートナーとして好きなのは変わらないですけど。
ご主人様はご主人様として…惚れてしまったんです。 それで悩んだあげく、ちゃんと告白してフロリーからせがんで…夜伽してももらえるようになりました。 それでしてもらった。

小桃:
首から下げてるネックレスは契約の首輪。 いつでもご主人様と一緒にいられるように…指輪だと優萌に悪いからペンダントならと…さすがご主人様だよね。優萌のこともフロリーのことも考えて

フロリー:
うっ…そう言われれば‥そうですね…そういう意味もあったからキスしながらかけてくれたんだ‥フロリーまったく気付かなかった…本当にそういうところフロリーだけじゃなくて優萌のことまで‥あぁぁ…

小桃:
ほう~、キスをしながら…なのに…フロリーはご主人様の気遣いにさえ気づいてなかったと…これは…

フロリー:
それだけじゃないの…小桃聞いて…初めての夜伽なのに、フロリーはまったくご奉仕できなかったの…。
ただひたすら、ご主人様に優しくされるだけで…フロリーだけが蕩けて、ひたすらご主人様を求めてイカしてもらうだけでご主人様が全部フロリーにご奉仕してフロリーだけ満足してそのまま寝ちゃったの。 メイドがご主人様に夜伽をするのではなくて、ご主人様がメイドに夜伽した感じで…。起きたらご主人様がいなくて、フロリーが寝てるからってそのままそっと仕事に…

フロリー:
…フロリーが無理いって告白して夜伽までしてもらったのに…情けないやら申し訳ないやらで

小桃:
ああ~それはやらかしちゃったね。 でもあのご主人様ならなんとも思って無いとおもうよ? 優しいし。

フロリー:
それが解ってるから情けなくて申し訳ないんだよ…

小桃:
よしよし…今度がんばれいいよ、リカバリーというの? それくらい許してくれるよ。

フロリー:
うぅ~うぅ~(涙)

小桃:
気分転換になるかもだから、お客様のお部屋の掃除をね手伝ってほしいの。
そのご主人様がお連れするお客様のお部屋なんだけど

フロリー:
はい、やります! この使い魔フロリー、少しでもご主人様の役にたつならなんでも…やらして下さい!

小桃:
使い魔ってナニ? まあ立って行こう(たしかにご主人様は大変だね…)



その14 へつづく