えんぱいな日々(本編) 第五百八十四話 DreiKreuz 前編 その6

 

フロリー:
話があるなら起こせば良かったのに

優萌:
いえヴェルさんと律子さんの件で大変だったと聞きましたので

フロリー:
なるほど、ご主人様に強引に本音を引き出されて優萌の事を好きと、愛しているとばらされたと。優萌の前で

フレデリカ:
はい…申し訳ございません! フレデリカとしてはお二人を邪魔するつもりはなく…

フロリー:
それはわかるけど…優萌はどう返事したの?

優萌:
優萌の方は…どうしていいかわからず、今、フロリーに相談してるわけでして…

フロリー:
はあぁ…フレデリカ、アンタのほうが先に優萌の事を好きになったのに、綾子やフロリーや小桃や未来の面倒ばかりみて…自分は最後は「フロリーしか優萌を支えられないのだから」とかいってシンディーにかけあって…それがこの事態を引き起こしてるんだからね。。

優萌:
どういうこと?

フレデリカ:
あぁ…

フロリー:
優萌はこういう女なの。なーんも気付いてなわけ。こんな女をフロリーが一人で面倒みろとか無理だって。

優萌:
えっとどういうことですか? お二人さん優萌全然わからない。

フロリー:
優萌は黙ってて!

優萌:
はい…

フロリー:
ねえ? 誰にでも優しいってのはあるいみ静かな拒絶と同じなの。 壁をつくってこういうしとけばいいやってなって、それ以上考えないから優しくできるわけ優萌は。 こんなの一人に押し付けるって無理でしょ? ということでフレデリカ、ヒトにけしかけた責任をとって

フレデリカ:
フロリー全部知ってて…

フロリー:
ちなみに、今回の件、ご主人様に頼んだのはフロリーです。 OK? フレデリカ、アンタもさ何よ? 優萌と離れたくないからご主人様の専属メイドになりたい? ご主人様の気持ち考えたことあるの? まあご主人様も優萌と似てるから、好きではあるからいいんだろうけど。 まあ夜伽したり相手したりするのはご主人様の義務だし? まあご主人様も優萌と同じで「とっても優しい」からね。

フレデリカ:
………ご主人様に頼んだ…?

フロリー:
ご主人様の大変さってのを理解できただけ良いと思え。 

フレデリカ:
ご主人様ゴメンなさい‥ゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさい

優萌:
えっ?どういうこと?

フロリー:
優萌、今日からここは三人のお部屋で優萌はフロリーとフレデリカの共有物だから

優萌:
えっ? 共有物?

フロリー:
だから、ここで三人で暮らす。エッチも三人でする。 二人しかいないときは二人でもいいけど。 
あと優萌がフレデリカとも付き合うし、いまでもご主人様とエッチしているんだから、フロリーだってご主人様とエッチしても良いよね?

優萌:
は…はい‥それは…もちろん。

フロリー:
解ってると思うけど、フレデリカが優萌の事を好きなタイプなように、フロリーだってご主人様はタイプだし、ご主人様として好きだし、今回のようなメイドの滅茶苦茶迷惑なお願いだって叶えてくれるような…ご主人様だよ? メイドとして好きにならない分けが無いじゃない?

フレデリカ:
そ…そうですね…あとヴェルさんの事とか律子さんことか心配なのに、あとアヴァロンの事とかミリタリアのことか大変なのに…フレデリカ達に心配かけないように‥すごいですよね…

フロリー:
フロリーは今回の件、最初から全部知ってるから。 カッコよすぎてもう‥なんていうの?ご主人様のメイドになれて幸せだなって‥思っちゃって…優萌とは違う意味でめちゃくちゃ好きになちゃって…

フレデリカ:
はい! すごいわかります!

フロリー:
ということで、今からメイド服きてご主人様に告白してくるから。
フロリーが居ない間にキスなりなんなりしていいから。

フレデリカ:
はい…行動速いですね

フロリー:
だって…こういうのって勢いが大事じゃない? あと今夜からご主人さまが夜伽してくれるなら、夜は二人で今夜からしていいから。 

フレデリカ:
えっいきなり夜伽頼むんですか?

フロリー:
一応頼んでみようかなって‥だめなら今度でも…

優萌:
えっどういうこと? 優萌ぜんぜんわからない…

フレデリカ・フロリー:
優萌はワカラナイなら黙ってて

優萌:
はい…

フロリー:
でわちょっと行ってくるから。 帰れない時は…連絡するから

優萌:
あぁ‥‥はい‥‥

フレデリカ:
い…いってしゃいませ。

フロリー:
うん…行って来る。

優萌:
ナニアレ? 優萌の知らない美少女が居た…

フレデリカ:
でもなんかアレの方が自然? 普段が擬態ってこと? アレが自然のフロリー? たしかにドロシーお姉さんとか、エミリー先輩とかああいう系統だよね? それを美少女化したみたいな? メイド服もわざとだよね? メイドとご主人様っていう…

優萌:
うん優萌に告白したときもメイド服だった。メイド服がフロリーの勝負服。
普段わざと周りを引き立てるために髪を結わってた? 髪落ろした後も普段は櫛とかわざといれてなかったし…

フレデリカ:
もしかしてこういう時の為に全て? あれいきなりきたら…ご主人様…凛空様とかああいう系統だよね・・・それに儚さと幼さが足されて‥

優萌:
今、優萌、保護欲で暴走しそうになったんだけど…ご主人様も保護欲の塊じゃない?

フレデリカ:
全て計算づくってこと…アレが女が本気で喰いに行く時の姿ってこと?

優萌:
一番フロリーが怖いのかも…うちの代で…



その7 へつづく