えんぱいな日々(本編) 第五百八十四話 DreiKreuz 前編 その7
ドロシー:
ウリエルお姉ちゃんとのリンク完全に正常に安定しています
ルシフェル:
良かった!
アリエル:
これは…酷いですわね。
ウリエル:
これが、ご主人様がアノ膨大な事務処理をアノ短時間に行えた仕掛けですか…
すみれ:
あっ! すみれの防壁がみるみる突破されていく! 丸裸にされる!
ウリエル:
ほぉ~ほぉ~…これがLOG、勤務記録ですか…
リナ:
ピガ~ん!
アリエル:
リアルスペース時間で半年間、不眠不休で激務を行ってたと同じと…どれだけ脳に負担が蓄積しているのか考えるだけで怖いですわね。
ルシフェル:
店長、証拠は掴みましたな!
梨音:
うん♪ 肉まんが美味しい!
リナ、ふわちゃん、くま太さん、ぴよ吉さん良くやった! キミ達の下調べがなければこの任務は不可能であった! 約束通り二人の新居の家具は梨音が揃えるからね!
アリエル:
梨音さんがお造りになったログイン監視エージェントすべて設置完了いたしましたわ。
梨音:
ありがとうアリエルお姉ちゃん。
祥子:
ご主人様、否。 すみれちゃん。
これはどういう事ですか?
現実空間換算で半年間不眠不休で仕事をしたと?
由奈:
すみれ、脳過労死って知ってますよね? 脳血管が過労により委縮。それが原因で脳死にいたる。 そんなに死んで部隊やクラブはおろか、現在のエンパイアクラブの新体制を危機に陥れたいですか? これはあるいみ破壊活動に等しいテロ行為です。
真理愛:
まあすみれの脳だから辛うじて脳死には至って無いって感じ? あともう一歩遅ければ手遅れだった可能性もあると。
祥子:
さきほどエンパアクラブよりこのClub Caliburnusの管理を命じられているこの祥子にエステル評議会議長から正式にすみれオーナーの勤務状態を改善せよとの議長命令が下りました。 それを拒否する場合はメイド秘書権限ですみれオーナーのオーナー権限を即時に停止せよと言明されております。
すみれ:
具体的にはどれくらいは仕事してよろしいでしょうか?
ペニー:
ウリエルさん、どこまでゆるしますか?
ウリエル:
すみれちゃん、櫻糀のお屋敷で鈴音に課していたポイント制って覚えてます?
すみれ:
!! あの…一か月の執務して良い時間を22日間、一日7時間で154時間さらに60分をかけたポイントが持ち分、執務をした分そこから一分間あたり1ポイント引かれる。
減らされて‥なくなると執務が不可能になるやつですよね? それで加算日が28日ごとにあって執務ポイントが足される。
ウリエル:
そうです。 それをリアルスペース一分で1ポイント。サイバースペース内では2mmsで1ポイント消費で計算します。 現在すみれちゃんの執務に部分のみ監視エージェトをアリエルと梨音さんに設置してもらいました。
すみれ:
あっ! ポイントが表示されている!
ウリエル:
さらに一週間分は持ち分が半分になるのでここから…
すみれ:
減らされた!あぁ…ロールプレイングゲームの疲労度システムとかそういうやつ? 鈴音先輩が恐怖するわけだ!
梨音:
これキツイね~! すみれ先輩、大変だぁ~! 梨音はこうならない為に気を付けよう♪
ペニー:
すみれオーナー。わかりましたね。
すみれ:
はぁい…
すみれ:
すみれ…オワッタ…完全終了…(ずるずると椅子からズリ落ちてる)
由奈:
確かにこれくらいしないとすみれはダメですわね! しかしメイド長としてのウルエルお姉ちゃんはスゴイです来て下さって感謝しかありませんわ
ペニー:
事実上すみれちゃんは一週間は行動不能なのでオーナー代行を真理愛本部長お願いいたします。
真理愛:
はい! マリ任されました! 祥子お姉ちゃん、ペニーお姉さんお願いします!
祥子:
はぁい♪ がんばりましょう♪
梨音:
すみれ先輩、任務は終わったので梨音達は帰らせていただきます! あの時の借りは返しましたよ。ふっ!
すみれ:
梨音ちゃん、アリエルお姉ちゃん、るーお姉ちゃん、これで勝ったと思うなよ‥‥
アリエル:
何か負け犬が吠えておりますわね♪
ウリエル:
私達はエントランスまで見送りにいってまいります
すみれ:
お願いします…。
ウリエル:
くすすっ♪ 笑うって楽しいですね。 そうですねいつまでも落ち込んでなんていられません。前を向いて歩いて行かないと。
ドロシー:
はい、一緒にがんばりましょう。
すみれ:
寄ってたかって人のことを休めって…
しずる:
あのさちょっと二人いいかな?
真理愛:
お話?
ドロシー:
正確には私達じゃないんだけど…
SE:
コンコン♪
すみれ:
どうぞ!
フロリー:
し‥失礼いたします!
すみれ:
あっ…
真理愛:
えっ?フロリー?なの?
しずる:
これは落ちたね
ドロシー:
すみれ顔に出やすいから解りやすくて助かる。
その8 へつづく