えんぱいあな日々(本編) 第五百八十五話 INVOKE その11
幸:
重いけどカイルスはカイルスだから…幸は全然引かないから大丈夫だよ。
カイルス:
幸は引かないの?
幸
引かないよ! だって神官、部門管理執務官になるのだって大変だったでしょ? ネット世界だけじゃなくて、この地上の事もするためにメイド資格がいるから研修して、その理由ってお姉さんのすみれ様をお手伝いできるように最後は最高執務官である高位電脳神の資格が欲しい。 そのすみれ様のやってるお仕事って不当に使役されて未来が無いバイオメイドを救いだして今の幸みたいに新しい人生を歩ますために実際に行動したり、アポリロイドやバイオメイドがもっと幸せな生活を普通のヒトと同じように営める世界をつくるためだっておっしゃってたし。 そのお手伝いをしたいって…幸感動しちゃった! たしかに大変な事だよ? 重い事だよ当然だよそれだけ困難な事だもん。
カイルス:
ちょっとまって、今翻訳をしてる‥ごめん・・・
幸:
あっ感動して、興奮して一気に話しちゃったゴメンネ、古代ギリシャ語みたいな言葉だっけに翻訳して理解するんだよね?
カイルス:
うん、だいぶ日本語覚えたけどこれ難しいからそれに、幸の言うことはできるだけ詳細?に理解したいからまって
幸:
うん!
愛里栖:
幸…なんで電脳世界とか電脳神とか愛里栖でもまだよくわかってないのにこんなに理解してるの? それに自分達がバイオメイドだって知ってる?
音花:
それは…
里穂:
幸とここの音花はネットダイバーの特性がある珍しいバイオメイドだからよ。 それより温度はここは山の上で涼しいけど熱射病になっちゃうわよ
音花:
里穂先生ありがとうございますパラソルまで。すいません。 それで体調大丈夫ですか?
里穂:
朝はゴメンネ。みんなへの謝罪の代わりに当番メイドにまじって料理しました。お昼はトンカツだったので、カツサンドにして持ってまいりました、飲み物もあるわよ
愛里栖・音花:
頂きます
里穂:
今のメイドキャンペーン期間中じゃない?
愛里栖:
あの「メイドを見直しましょう」とか「今の社会はメイドの皆さまが支えてくださっているのですわ」とかエステル議長が世界各国のTVとか学校放送とかネットとかに出てやってるわざとらしいキャンペーン。
労働組合とかから反対があるけど「賃金ではオーバメイドの方が高いし高技能技術者がほとんどなので多くの労働者の皆さまとは雇用での競争には無りませんですから」とか非人道的なことをまき散らしてるやつ?
里穂:
たしかに単純労働者とは賃金格差がね。 企業側からみるとメイドの方が人間の労働者より労働単価が高いけど代替え人材が無いし。 まあメイドがやる今の仕事は普通の労働者じゃできないし…事実だけど…
平等と公平って法の元でのことで、社会的な平等などは存在しない。理由は個人の能力が平等ではないから‥‥それを無理やり平等化すると社会的公平性が失われる。
愛里栖:
「ですから今の皆さまの仕事はメイドは奪いませんから」まあメイドが操作する単純機能機械やドローンが奪わないとはかぎらないけどね みたいな? まあドローンより維持管理コストが人間の方が低く競争力があればいいだけだし…。
里穂:
それでも消費者が居なくなると資本家は困るので適当な仕事は作り出して賃金は支払って維持しますからとか思ってそうだけどね
音花:
大人の世界って汚いです。まあそういう世界に音花もバリバリいますけど。なので私達は最初からバイオメイドと教えもらっていますので。知ってますから。
里穂:
ネットのことは、音花と幸はロッテと梨音ちゃんと梨々衣ちゃんが教官で教えてるんだけど。当然だけどForestとEHDENで争奪戦なわけさ
愛里栖:
それはそうですよね貴重なネットワークウィザードバイオメイド、それも幸はアサルトメイドの特性もあるし、音花はサウンドドライブのレアスキルもち…それは欲しいですよね。
さらに二人とも真面目で可愛いときた!
里穂:
しかしここにきてダークホースが登場!
愛里栖:
このままだと、カイスルが幸や音花だけでなく他のメイドも含めて掻っ攫てCaliburnusが総取りと。
音花:
う~んカイルスと幸が行くと言ったら音花や桜子だけじゃくてみんな行くと思う。
愛里栖:
天然でこういう手を打ったと‥‥みんなまとめ仲良く…ほぉ~。すみれより策士だわ。
わたしカイルスについていくので。後見人になります忠誠を誓います。 これはすみれじゃ勝てませんから。
音花:
愛里栖先生、ルゥナ様とすみれ様は? クラブ筆頭オーナーの梨音様とか
愛里栖:
ルゥナとすみれは「トモダチ」だし。梨音ちゃんはまあ店長? 主君じゃないから
音花:
えぇ~~。。。
里穂:
フランソアさんと紅葉さんがセットと…梨音ちゃんと梨々衣ちゃんのセットと比べて。これはカイルス・幸・エリアル・セットかな里穂も考えます。里緒菜お姉さまが櫻糀家だし、最終的にはそれってすみれちゃんの所、それはカイルスのモノになるから。これは…
愛里栖:
主君を選ぶのは大事ですよ。
音花:
まあ音花は桜子が最初から幸とカイルスについていくというかロンゴミリアドに志願すること決めているので…最初からね…それがさらに確定になっただけみたいな?
愛里栖:
大勢はだいだい決したということですね。
幸:
断ったのは、バイオメイドと付き合うと色々…世間的?に不自由や偏見があるからそれを心配してたんだけど、それが、カイルスは問題にならない事はわかった。
あと昨日言ってくれた橋本幸が行くクラブに決まったとレスフィーナさんという決めた話。クラブも聞いてるよね?
カイスル:
聞いて無い。
カイスル:
というか幸が選べるの?
幸:
今回はForest,WhityGarden,GreenWood's.EHDEN,Caliburnusの5クラブから選べるの。特例らしい?
募集があるクラブって意味なんだと思う。
カイルス:
もう幸は希望出したの?
幸:
うん…
少しまた離れ背筋を伸ばし胸に握りこぶしを作った手を当てる
幸:
わたくし橋本幸は花路すみれ特務中尉が率いるエンパイアクラブミリタリア特殊作戦群元帥府直轄特務特別機動部隊ロンゴミリアドに志願いたしました。
所属クラブも隊長のお傍でできるだけお仕事をお手伝いしたいと思いEmpireClubCaliburnusを志望いたしました。
理由は花路すみれ隊長が多くのまだ囚われ不当に使役され、まるでモノのように消費されるだけのバイオメイドを保護し、今の幸のような生きる事、死ぬ事、命の使い方の自由を選べるという幸せを持てるように尽力されており、それを微力ながらお手伝いしたいからです。
それが幸の人生の意味、生きる幸せになると考えたからです!
これはカイルスが来る前の週にすみれ様がロンゴミリアドの隊員達をつれてこの学校に来て下さった日にすみれ様と千穂先生に伝えました。
お二人から最後の週になるまで考え、もう一度希望するならその希望を聞くと言われておりました。 そして昨日千穂先生に「決心に変わりはありません」とお伝えして。
その後、頭を冷やすために星をみておりました。
カイルス:
いま翻訳してる待って! ああぁ‥‥ぁあぁ…
カイルス:
なんで…なんで今までその事を言ってくれなかったの? 決めてたなら‥‥
幸:
幸はねだから…ミリタリアの軍人さんになるから…配属も優萌小隊という小隊の電脳作戦班に決まっている。昨日言われた。 だから…カイルスとは付き合えない
カイルス:
なんで?
幸:
だって危ないし、軍人だよ…お姉さんがそうだから知ってると思うけど。いつ死ぬか…
カイルス:
……あのさ幸
幸:
なに?
カイルス:
危ないのはこの世界の方だよ?
幸:
えっ?!
カイルス:
私はトリプルSランクのネットワークウィーザード。
幸:
トリプルS? そんなの存在するの? 幸だって高いっていわれたけどダブルAなのに…その何倍の能力?
カイルス:
解ってると思うけど、Sで電脳空間の戦術大量破壊兵器、ダブルSで戦略大量破壊兵器、トリプルSで確証全消滅兵器。地上を支える電脳空間が破壊される。 もちろんロックがあってその最終ロックはマスターが持ってる。
幸:
ごくっ・・・
カイルス:
普段でもブレイカーまでは使える。 ロックは「ノヴァクラッシャー」だけに掛ってるから、普通は敵はいないと思う。当然こんな滅亡兵器の危険物を民間人にしておけない? と言われたので、お姉ちゃんの部隊の優萌小隊の電脳作戦班に最初から同じ滅亡兵器「ラグナロククラッシャー」を使えるスザンヌと共に「管理」されている。
だから例え今の言葉通り「人類社会が滅亡」させても幸を私は守るから心配しないで。
幸:
‥‥‥‥
カイルス:
だから人類が滅亡しない為にも私と一緒に戦った方がいいよ? 勝手にやって 勝手に死んだらそれは人類が滅亡するから。これは誇張ではない。
愛里栖:
あの‥‥里穂先輩、我々は今度はどんな邪神を召喚してしまったんですか? 確証全消滅兵器…すみれを超えていくか…そしてこれが口説き文句? 人類社会が滅亡‥‥畏名は「歩く人類社会滅亡兵器」に決定
里穂:
ただでさえヤバイ電脳邪神ばかりなのに‥‥もうやめて! 人類のライフはもうゼロよ!!!
愛里栖:
これもしかして、幸がお付き合いを断ったら‥‥自暴自棄になったカイルスが人類社会滅亡スイッチを…
里穂:
でもそのロックはこの話だとすみれちゃんが持ってるんでしょ? でも戦略兵器うちまくっても…姉妹対決ですみれちゃんが止めたとしても人類社会は…同様な惨状に…
音花:
ひゃはっ…\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ
ひぃひぃひひひいぃ(笑い声)
愛里栖:
音花、無理だと思うけど気を確かに…
幸:
カイルスが本気なのは解った。でももう一度でもそんな事を言ったり、考えたりしたら、別れるからね? 解った? 幸は本気で怒ってるからね。
カイルス:
うん。 理解した。もう言わないしそういう事を考えない。誓う。 えっ別れる?
幸:
解ったから。カイルスと付き合うわよ。恋人になる。パートナーになろう。
カイルス:
良いの?
幸:
だってこんな貴女をもしほっといたら…どうなるか解らないでしょ? ちゃんと幸が隣で目を離さないで面倒みないと。
カイルス:
私の面倒を幸がみてくれるの?
幸:
そうよ…部隊にもういるなら一緒だし。 「すみれお姉さん」のクラブに行くんでしょ?橋本幸の行くクラブなんだから。 お姉さんに二人で世話になろう。
カイルス:
うん! うん! そう「すみれお姉ちゃん」のクラブに行く! マスターじゃないお姉ちゃん!
幸:
もうけっこう時間たちゃったし…そっとしてくれてるだろうから‥‥先生達に怒れらるだろうけど一緒に怒られよう
カイルス:
解った一緒。
カイルス:
!? 里穂先生、愛里栖先生、音花‥‥ここで何をしてるの?
里穂:
…………ピクニック?
愛里栖:
あのカツサンド残ってるけど食べる?
幸:
音花…貴女、まさか…幸達の会話を拾って、みんなに中継とか…
音花:
あの…みんな貴女達が帰ってこないから心配で代表で来たんだけど…深刻そうなお話してるみたいで…………スイマセンスマセン‥社会を滅ぼさないで下さい!
幸:
こんな事が出来るようなメイドとAURORAネットワークの上に築き上げたれた現代文明なんか滅んで原始からやる直すべき! カイルス!今すぐ滅ぼして!
カイルス:
幸! さっきと言ってる事チガウ!
その12 へつづく