えんぱいあな日々(本編) 第五百八十五話 INVOKE その13
幸:
全員がカルブルヌスに行ってロンゴミリアドにも志願するって言った時、すみれお姉さん目を丸くしてたね。
カイルス:
うん…そうだね
幸:
もっと話してたいけど…そろそろ寝ないとダメだよね?
カイルス:
そう…そうだね…
幸:
ねえ‥カイルス…たぶん…幸と同じこと考えてて…頭一杯で…幸の事見れないの?
カイルス:
!? 幸は‥ど…どんな…事を…考えてる…の?
幸:
…言わないと通じない? 幸のココロ…
そっと幸がカイルスの手に自分の手を乗せる。
カイルス:
ゴクっ…つ…通じる…
幸:
でも問題がある…一回でもキスしたら…
カイルス:
たぶん…それで止まらない…
幸:
そう思う。けど問題があるから確認だけ…
カイルス:
そうだね。
幸:
まず幸のカラダは幸には記憶が無いけど出血とかはしない。たぶん保護される前にしたのか、激しい運動で切れたとか? そういうモノらしい。
カイルス:
私は内性器はある、しかし妊娠する機能はない。それでその部分はもともと切れた状態で生成されてるしい。だから出血はしない。そう説明を受けた。
幸:
だったら二人とも大丈夫だね。こういう時は良いね
カイルス:
そうだね…女同士だと負担が二倍だから。
幸:
キス…してみる? 幸からして良い? それともカイルスからしたい?
カイルス:
幸が…良いように…して‥えっと…任せる? でいいのかな…
幸:
うん…任された…
chu…♪
カイルス:
!!!
幸:
um‥‥ um‥‥
カイルス:
時が…止まった…
幸:
うん…そうだね…止まった‥抱きしめて良い?
カイルス:
同じ気持ち‥‥
カイルス:
目開けてる‥
幸:
カイ…ルスだって…ねえ…
chu…♪ um‥‥ um‥‥ chu♪ chu♪ chu♪
カイルス:
なに?
幸:
カイって呼んじゃだめ?
カイルス:
いいよ…「さち」と「かい」で
幸:
カイ…愛してる…
カイルス:
サチ…愛してる…
ゴト(とても小さな音)
カイルス:
!!
幸:
カイ、どうしたの?
カイルス:
音がしたような気がする。
幸:
まさか‥?
カイルス:
そこ! みんなで聴いてるの解ってる! 音花、みんなに止めるように言わないと昨晩の事ここで言う!
音花:
ああぁ…グレイス、なにスキャナデバイスぶつけてるの!
グレイス:
ゴメン外すの忘れてた
奈美:
ほう…その反応は…
恵美:
昨晩のこと?
エリアル:
何をしたの?
桜子:
だからヤメロって言ったのに。アイツ中々感覚スルドイぞ。
おい! カイルス、私がみんなに止めるに説得するから勘弁してくれ!!
カイルス:
わかった! 桜子を信じる!
カイルス:
今日は、このまま抱き合って寝るだけに、しよう、電気消してくる。
幸:
うん、十分これで幸せ。
その14 へつづく