えんぱいあな日々(本編) 第五百八十五話 INVOKE その4

 
愛里栖:
きゃああぁ!

里緒奈:
Forest組のもんじゃタマを取ったら~!

郁恵:
ご主人様郁恵の後ろへ!

愛里栖:
きゃああぁ!

里緒奈:
あっ!

準メイド達:
おぉおおおお!

里緒奈:
郁恵ちゃん! ギブです!

郁恵:
このように、まずは声でご主人様や警護している対象に警告と自分の後ろへまわるように、なかなかご主人様が動くのは難しいので言いながら警護対象と襲撃者の間に飛び込んで身を使って守る。
警護担当をするようなメイドのメイド服は一般のナイフなどは通りずらいから、あとヒラヒラしてるのも刃を絡めて刃などを反らすようになっている。 そして相手のチカラを受け流し、さらにさっきみたように襲撃者のバランスを崩しこのように地面に抑えつけて拘束し無力化する。 
この場合でもご主人様に危害がおよびそうなら首をゴキっと…

里緒奈:
ひぃぃぃ! 止めて下さい! 命だけは!

愛里栖:
でもこれは、どしても逃げられない時の最終手段で、さっき言ったように、まずはご主人様を連れて速やかに逃げること! そして緊急連絡を同時に他のスタッフへすること! 襲撃者を取り押さえるよりも速やかにご主人様の安全を確保することが最優先なことを忘れないでね。

準メイド達:
はい!

郁恵:
それに今のはチカラとか一切つかってない、あくまで技術だけだから、ここにいるみんなは練習すればこれくらいはできるようになるよ! 郁恵が保証します!

準メイド達:
はい!

里緒奈:
実際この二人がそうだけど、近接格闘戦闘は専門のメイドに任せるのが一番。よってまずはご主人さまを連れて逃げてその専門メイドに連絡をとる、その間、逃げ回ったり隠れたりするのが限界かな。 そういうのが得意なメイドはその訓練をするし、射撃武器の携帯が認められているメイドは里緒菜もそうだけど武器を使って守る方が現実的。

さて午前中の講義はここまで!

準メイド達:
ありがとうございました!

郁恵:
はい! 当番メイドはおいしいお昼ご飯よろしくね!

里緒奈:
朝食べてないからお腹空いてます。お願いします

愛里栖:
里緒奈先生、ペナルティーで朝ごはん無しでしたものね♪

里緒奈:
うぅ~千穂先生、酷い…

郁恵:
くすすっ♪

くいくいと背中をひっぱっている。

カイルス:
なに?

幸:
ちょっと話がある…こっち

カイルス:
うん。

愛里栖:
あれがカイルスが「愛といえるかわからないけど」のお相手か。よりによってすみれが狙っている幸とは。

郁恵:
どういうこと? 教えて。

愛里栖:
うん教えてあげるから校舎に入ってからね。 二人を邪魔して馬に蹴られたくないし♪


その5 へつづく