えんぱいあな日々(本編) 第五百八十七話 ignited 後編 その14
綾愛:
エステル議長さんのメイドさんじゃなくて妻、奥様?
マリアンヌ:
いやメイドで妻なんです。
リズ:
あっ説明して無かったんだ…
マリアンヌ:
まあ、洗濯お掃除お料理できないし、メイド学校とか行ってないし…だから名ばかりのメイドなんだけど‥一応はメイドです
綾愛:
他に議長のメイドさん、身の回りの世話をする方とかは? マリアンは家事とか出来ないならマリアンや議長さんのお世話は?
マリアンヌ:
私の他にはいない。ほらご主人様世界中飛び回ってたし単独で動く事が多くて、私はちょっと特殊な事情でメイドになったけど…ご主人様は今まで拠点を置かないてホテル住まいだったし個人的なメイドは取らなかったんだって。
綾愛:
クラブは欧州にあって責任者は別に置いてるって昨日言ってたもんね
マリアンヌ:
うんそう。
綾愛:
でも今はお屋敷とかいうか拠点? 居住する場所はあるんだよね? 小桃が所属するEHDENの隣のタワーの中に。 今は普段の生活はどんな感じなの? 誰もいないなら‥‥
マリアンヌ:
掃除洗濯とかは業者入ってるし‥‥食事はご主人様は仕事で外が多いし、私は飲物は自販機がフロアにあるし食事はデリバリ? 料理できないし。一人で食べに行くのは怖いし‥‥
綾愛:
…デリバリ…エステル議長が出かけてから帰るまでは本当に一人なんだね‥‥。
マリアンヌ:
そうだね。
綾愛:
寂しかったよね…心細かったよね‥知らない国にきて、普段一人で…。 外に一人で出られないなんてそんなの当たりまえだよ!
マリアンヌ:
えっ? いや…その…綾愛? 何泣いてるの?
綾愛:
マリアン、いえマリアン様、綾愛をマリアンヌ奥様のメイドにして! お世話させて下さい!
一緒に居させて! これでも炊事、洗濯、掃除、執務補佐、そして夜伽までできます! お話相手とか遊び相手とか、身の回りの世話をさせて下さい!
マリアンヌ:
それってご主人様のメイド? 今までと違って日本に拠点もったから…どうなのかな?
綾愛:
違います! マリアンヌ奥様のメイドです! マリアンヌ様の専属メイドです! マリアンはマスター認証できますよね?
がばっと抱き着く綾愛
ほうりだされた傘をキャッチするリズととんだ麦わら帽子をキャッチする小桃
マリアンヌ:
まあ私は「扱い」はアルティメイドだから認証はできるけど‥‥でも綾愛はエスコートメイドを希望して、とてもがんばってメイド学校卒業して昨日やっと正式な目標のエスコートメイドになれたんだよね?
綾愛:
そんなのはもう良いです! 誰かを癒したいからエスコを希望しただけなので!
こんなマリアンをほっとけません! それに‥‥えーい言っちゃいます! マリアンと会って運命みたいのを感じて、昨日一日一緒にいてそれが確信に変わっていって!
お慕いしてます! 好きです! だからトモダチになりたかったんです! だから! マリアンのメイドにして下さい!
マリアンの妾にして下さい!付き合ってください! もちろんトモダチとしてもつづけますし! 駄目ならただのお仕えするメイドでも良いです! 一緒に居させてください!
マリアンヌ:
えっ? 告白?! あのぉ…あぁ…あの‥‥
綾愛:
私がこれからは一緒にいますから! 私がマリアンを支えて、そして一緒に議長さんを支えさせて下さい!
マリアンヌ:
お…おう…それは嬉しいけど…えぇ…色々…初めての事でパニックになってるので…
マリアンヌ:
あの‥私も綾愛のこと好きだよ? ご主人様とは違う意味だけど‥‥だからトモダチになれて嬉しかったし‥‥今日もとても勇気をだして私的には清美の「部隊」から落下さん超低空空挺降下するするくらいの覚悟で昨日誘ってみたし…
小桃:
何その清美の「部隊」から超低空空挺降下って(笑) 告白くらい真面目に!マリアン根性!
マリアンヌ:
うん! あの…良かったら、ご主人さまは別枠なので…そのメイドとして恋人? 愛人? 妾として付き合って下さいあの良かったらメイドとして…
お願いします!
移籍交渉とかは…ちゃんとしますので…ちゃんとお給金ともだせるし…わたしからもチャンスがあれば頼もうと思ってて、事前に私のご主人さまにはそれとなく話はしてる感じで‥あの…お願いします…付き合って下さい!
綾愛:
あぁぁぁ! 嬉しい! マリアン! いやご主人様!
マリアン:
あのできればマリアンで…お願い。口調も今まで通りタメ口でお願いします。これでもメイドなので‥これからは綾愛の彼女…だし…でへっ♪
綾愛:
うん! うん! まずはすぐにすみれご主人さまに連絡します!
小桃:
あのさ、夏季休暇中で裏口とはいえ学園の入口だし部活動や補講の子もいるからさ♪
リズ:
ちょっとまって二人とも落ち着こう? ねっ? とりあえず入ろう? 色々な意味でお熱いし!
カイルス:
ソウルシューター!
優奈:
ザンバーシュート!
ドラゴン:
ぐぅをあぁああああああああああああ!
ど~ん♪(ドラゴンが倒れる音)
カイルス:
飛ぶうえに、大きい!カタイ! 目しかシューターが通らない!
優奈:
その上、数が尋常じゃない!
咆哮:
ぐをぉおお!
カイルス・優奈:
?!
優奈:
カイ逃げろ!
カイルス:
優奈っ!
咆哮:
ぐをぉおおおおおおおおおおおお!
その15 へつづく