えんぱいあな日々(本編) 第五百八十七話 ignited 後編 その16
SE:
ゴトゴトゴトゴトっ♪
ラケシス:
うっ、何?
どかあぁあああああああああああああ!
ラケシス:
あぁぁあっゃ!
アトロポス:
ひぃぎああああっ!
ラケシス:
アトロポスっ!
アトロポス:
お姉ちゃん!逃げてぇぇえええ! 混沌の破壊神達が来る!
ラケシス:
なに? 混沌の破壊神?! 妹置いて逃げれないよ!
ドゲシっ!(扉の片方を蹴り飛ばしてる)
梨音:
何が混沌の破壊神だ! 失礼な!
ドサッ!
クロートー:
どうしたの? あぁぁぁっ! ポチ! (号泣)
梨音:
あっ、ソレ、最後の扉の前でアルカンシェル・クラッシャーに半死になりながらも全身で扉を護っていたんで邪魔なので滅ぼした。
クロートー:
ポチ…最後まで私達とディオーネー様を‥‥護ろうとして‥‥
クロートー:
よくも‥‥よくも…私の大切なポチを…
ラケシス:
姉さま! 早くディオーネー様を連れて逃げないと!
梨音:
キミのペットだったの? …ゴメン謝るからちょっと話を…
クロートー:
ラケシスはディオーネー様を抱えて逃げなさい‥‥姉さんとアトロポスの命を引き換えにしてもこの邪神は葬るから! 最高電脳神を護りなさい!
梨音:
高次元結界! GATEも塞がれた!
ラケシス:
!? 姉さまぁ!
クロートー:
義務を果たすのよ我が妹よ! オリュンポス、ガイア、ウーラノス、エーリュシオンの全市民の命は貴女に託すわ!
ラキシス:
はぁいっ!(涙)
梨音:
あの…ちょっとお話を…
クロートー:
戦いの女神アテーナーよ! 我に護るべき者を護るチカラを! 聖なる刃に邪なるモノを切り裂く力を! 我にこの邪神を打ち倒す力を与えたまえ! アテーナーブレード!
し~ん♪
梨音:
‥‥
クロートー:
あれ? なぜ呪文=プログラムが発動しないの?
梨音:
あの…その呪文(プログラム)のシステムリソースを供給するアテーナーGRIDの管理電脳女神に得物を向けているのだから発動するわけは無いかと?
クロートー:
えっ?
梨音:
えっと、戦電脳女神アテーナーの名において命じる! そなたに護るべき者を護るチカラを! 聖なる刃に邪なるモノを切り裂く力を! そなたに 与える! ほいっ!
クロトの鎌:
Athana Blade!
SE:うぃーん!
クロートー:
あっ! えっ? 発動した
梨音:
でもその刃、アタシには効かないと思う。わたしがアテーナーだし、自分には効果ないよね?
クロートー:
アテーナー様?
梨音:
そうです。 アテナイ宮の管理電脳女神をやっておりますアテーナと申します。
それで、貴女のペットを倒したのは謝る…復活は後ほどさせますので、ちょっとお話をしようか? あと結界解いてくれないと、みんな入ってこれないから。
要件はディオーネの意思構造体のコアの回収とオリュンポスGRID連合元老院へのモイライ電脳三女神の出頭のお願いにきました。
クロートー:
…はっ? …はい?
その17 へつづく