えんぱいあな日々(本編) 第五百八十七話 ignited 後編 その19

 
ソフィー:
おう来たか

すみれ:
ソフィー保全機関極東本部長!

優萌:
知られるの時間の問題どころか極東のトップがすでにいる…組織改革された保全機関恐るべし…

澪:
優萌、はいアイスコーヒー

優萌:
ありがとうございます。 水着素敵です! でもなぜ水着?

澪:
ありがとう。ほらシーカフェ営業中だから。

優萌:
あーそうですね忙しいですよね‥

澪:
そうなの楽しみにしているお客様多いし、観光振興にもなるし♪
私は戻るから!

優萌:
お疲れ様です! 大変ですね…

ララ:
なのにあのお兄ちゃんは…

すみれ:
あのやはり、保全機関で保護しているメイドに手を出したらお兄ちゃんは終了処分、処刑ですか?

凛空:
処刑で良いと思う。

有虹子:
肉骨粉にして太平洋のお魚さんのエサが良いと思う。

真理愛:
有虹子お姉ちゃん…

澄:
うちのクラブで一番の繁盛期に、澄達に働かして、浮気? デート?
…ふっんっ!極刑で良いと思います

穏海:
命を持って償うが当然だと思いますわ。

雪音:
妻四人いて全会一致で極刑ですか? 弁護無し?

穏海:
妾の方で弁護すればよろしいじゃないですか。

雪音:
う~ん小梅、ニケ、そして桃子さんどう思います?

小梅:
お姉ちゃん達の事、この暑い中を浜辺で働かして、自分はこんな可愛い子と浮気?
弁解の余地なしです。

ニケ:
しかしお兄ちゃんの好みな子ですね、解ります。これは手出しますね。
今回はニケの時みたいに話せなかったわけじゃないので極刑に一票で。

桃子:
星美ちゃんには罪は無いので私が責任を取って保護責任者として引き取ります。
剛史に関しては当然極刑で。

ソフィー:
弁護が無いんだけど、これ大丈夫なのか? オレはすみれを信じてるって‥‥

優萌:
お兄ちゃん…サヨナラ…

星美:
ひぃぎぃ‥

すみれ:
あのソフィー保全機関極東本部長! そのご様子だと保全機関としてはお兄ちゃんと星美さんが親しい仲である事は事前に承知していて放置をされていたのですか?

真理愛:
剛史お兄ちゃんは橋本星美さんの保全機関の指名で保護責任者になっていたらしい。

有虹子:
有虹子達には何も言わずにね。

すみれ:
凛空様! 保全機関の保護責任者ということは仮マスター登録とはいえお兄ちゃんがマスターとなっておりこれは庇護メイドと同等の権限があります。 そのような大事な事をメイド長の凛空様に伝えて無い筈がないとすみれは思いますがどうですか? そうですよねお兄ちゃん凛空様には言ってますよね?

凛空:
えっ? 言われたっけかな? ここ三か月ずっとお兄ちゃん忙しくてお部屋に帰ってくるの夜中だし

すみれ:
それはお兄ちゃんが新しく開発していたドラックスタビライザーの事やすみれ達が保護した橋本シスターズの治療などをやっていたからでお仕事です! 

凛空:
そうだけど…

すみれ:
それに昨日の東京の出張の後は本日はお兄ちゃんの休日になってませんでしたか? すみれはそう記憶しているんですが。

凛空:
そうだね納品?が終わってそのままだから? 休み?

すみれ:
それも久々の休みですよね?

凛空:
そうだね…ずっと仕事だったものね。

すみれ:
凛空メイド長、一番大事なのはメイドの意思ですよね?

凛空:
もちろん。

すみれ:
星美さん、貴女はお兄ちゃんが好き? 本当のご主人様としてお仕えしたい? このGreenWood'sのメイドとして凛空様達と一緒にお兄ちゃんを支えていきたい?

星美:
はい! この橋本星美はお兄ちゃんをお慕い申しております! そしてこの研修が終わって正規メイドになれたらEmpirClub GreenWood'sへ希望しております!

ソフィー:
星美の言うとおり希望はもらっているぞ。

すみれ:
そうなのね。このところ、知ってるとおりお兄ちゃんはとても忙しくて、それに凛空様もお姉ちゃん達も忙しくて、なのにすみれも含めて自分のクラブや部隊のことでどうしてもお兄ちゃん事が支えられず困っていたの。
凛空様、星美さん…いや星美にお兄ちゃんの専属メイドとして、妾としてお兄ちゃんと凛空様の補佐メイドをしてもらったらどうでしょうか? すみれの方で星美の事はできるだけ業務が担えるようにサポートしますので

凛空:
うん…そうだね…星美ちゃん‥お願いできるかな?

星美:
もちろん! この私の命をかけてお仕え申し上げます!

ソフィー:
ちなみに研修は昨日で終わってな。 その祝もあって本日デートしたらしいぞ。

凛空:
えっ? だったらうちのクラブへ加入? えっ?だから何回も話そうとしても忙しいと言われて、メッセージでも送ってる? えっ? あっそうだね…あれ‥?

すみれ:
と言う感じで凛空様もとても忙しいからお兄ちゃんだけじゃなくて支えてあげて

星美:
はいわかりました!

すみれ:(小声で)
お兄ちゃん貸し一です。 代わりにすみれのお願いを聞いて下さい。
Κύριε Ἀπόλλων, παρακαλῶ σε να φροντίσεις την ευπρεπῆ λειτουργία τοῦ μαντείου ε νΔελφοῖς。Επίσης、ἐφίσταται καιρὸς να μιλήσεις πρὸς τὸν κύριον Μερκούριον κ αὶ το ὺς ἄλλους περὶ τῆς ταυτότητός σου。Διανοεῖσθαι δὲ ἤδη τὴν ἀληθινὴ ν φύσιν σου, 
(日本語訳:アポローン殿、デルポイの神託所の整備をお願いします。それとそろそろ自分が何者なのかメリクリウス達に話して下さい。薄々貴方の正体に気づいてますよ。)

ソフィー:
(古代ギリシャ語? アポローン? デルフォイ()の遺跡?アポロン神殿の事か? 正体に気づいている? どういう事だ?)



注:デルポイ(Δελφοι)
デルポイは、古代ギリシアのポーキス地方にあった聖域。パルナッソス山のふもとにあるこの地は、古代ギリシア世界においては世界のへそ(中心)と信じられており、ポイボス・アポローンを祀る神殿で下される「デルポイの神託」で知られていた。

日本語では「デルフォイ」「デルファイ」と表記されることも多い。英語表記(Delphi)、フランス語表記(Delphes)や現代ギリシア語発音に基づく「デルフィ」も用いられる。遺跡の西にはデルフィの名をもつ集落があり、また遺跡を含む自治体の名前にもなっている。

優萌:
(ご主人様もお兄ちゃんも…なんていう威圧感を出してるんですか? こんなの見た事ない…幸の何倍もの恐怖感…あなた方はどんな存在なんですか?)


その20 へつづく