えんぱいあな日々(本編) 第五百八十六話 ignited 前編 その20
エステル:
オレンジジュースで良かったのですわよね?
マリアンヌ:
はい、ありがとうございますご主人様
リズ:
ミックスグリルセット、ライスで、それとチキンドリアです。ご注文はお揃いですか?
エステル:
揃っておりますわ
マリアンヌ:
はぁいっ
リズ:
しかしさ、このエステルちゃんにドリンクバーで飲み物取って来させるとか、マリアンヌちゃんってある意味最強メイドだよね。それ以前にファミレスのドリングバーに並ぶ評議会議長とか普通は想像もできないよね♪ ココなら普通だけどぉ♪
マリアンヌ:
ひぃぎぃ。 でも他の人と並ぶドリンクバーはまだ難易度が高すぎです‥‥
エステル:
くすすっ♪
マリアンは今日はここまで歩いてこれたんだし♪ いいのですわよ。
リズ:
まあご主人様のエステルちゃんはともかく、マリアンヌちゃんは私とか澪とか碧とかには普通に話せるよね?怖がらないよね? でも人と会うのが怖いの? なんで?
マリアンヌ:
えっと澪お姉ちゃんは脳適性値85のアポリロイドのメイドさんで、リズお姉ちゃんも碧お姉ちゃんはオーダーメイドでメイドさんじゃないですか?
リズ:
あっそうだけどなんで知ってるの?
エステル:
わたくしもそうなんですがマリアンは周りにいる者がニューロチップを積んでいたら瞬時にその種類、製造者、脳融合レベルを認知できるんです。
リズ:
あっヴェルちゃんと同じってことね。
エステル:
そうですわ。
リズ:
メイド以外の普通の人が怖い。白森女学園時代の私のメイドの友達にもいた。そっか…辛い経験したとか?
マリアンヌ:
そんな事は無いんですが、ほらメイドだったらご主人様の命令でなければ悪い事は出来ないし、オーダーメイドやご主人様のようなアルティメイドはもっとですが悪い事をしたら保全機関とか国際機関がすぐに捕まえたり処分したりするけど。 一般の普通の人はそうじゃなくて、自分で悪い事もできるし一般の警察が捕まえて裁判うけないかぎりは保証があるし…だから怖いというか‥
リズ:
うぐっ、それ考えるとやってられないけど、一般の普通のその辺の人は悪いことはしないし、法律を守るし…スピード違反や駐車禁止違反は少しあるけどそれ以外の交通ルールは守るし、治安はこの白山市とかとても良いよ? 普通のサラリーマンのオジサンとかオバサンとか礼儀正しいし。オフィスで働く人たちは本当に優秀で一生懸命はがんばってるし!親切だし、メイドへの偏見や差別もないよ?
リズ:
こういうメイドの為のエンパイアクラブではないんでしょうかエスエル議長ちゃん。クラブでいったん保護してちょっとづつご主人様やスタッフやルールを守る会員さんで一般の人になじませていったりする。 他のメイドの事で忙しいのは承知しているんですが、ご自分のメイドがこれでは…ねえ?
エステル:
それはわかっているのですが、わたくしのクラブグループ4つはフランスとスイスとデンマークとポーランドにありまして…マリアンはどうしてもわたくしと離れたくないとずっとわたくしの宿泊場所に一緒に、それにわたしもマリアンとは離れるのは辛いので、わたくしも世界をずっと飛び回っておりましたので、今回ように一拠点にとどまった経験がなくて。彼女もわたくしもクラブの経験が無いのです
リズ:
だからといって人がいない時間をみはらかってファミレスや碧の居るコンビニに連れて行くだけじゃ…だった手を…そうだ!
リズ:
マリアンヌちゃんはメイドさんだけなら怖く無いんだよね?
マリアンヌ:
はい。
リズ:
私が通ってた学園はエンパイアクラブと一緒で、全員が先生も含めてなんらかしらのメイドなの。
マリアンヌ:
学園? 学校?
リズ:
そうそう! まあメイドとオーナーなどの卵や現役のメイドやオーナーが通う専用の学園。 そこなら同じくらいの歳のメイドさんの卵や現役のメイドも多いし、そこにある梨音店長が運営するクラブEHDENの子たちも店長含めて通ってる。
マリアンヌ:
あっ美見さんが行ってるっていう所かな? メイド服じゃない制服がある
リズ:
そうそう! 美見ちゃんも行ってるよ! そこに行くというのはどうかな? 入学はともかく見学とか?
リズ:
フォーシスターズグループのエステル総裁なら学費くらいは可愛いマリアンヌちゃんの為なら?
エステル:
出しますわよ♪ フランソアや萌香、紅葉もクラブの仕事をしながらその学園に通っていたのですわ。 わたくしは学園に通う機会がありませんでしたが、話を聞いて行けたら良かったと思ったくらいでしたわ。
マリアンヌ:
フランソアさんや萌香さんや紅葉さんも行ってたんですね。 メイドだけの学園
リズ:
興味があるならわたし明後日休みなんだ、だから学園見学で連れて行くことはできる、いま学園は夏季休暇中だから生徒いないし迷惑にならないし校舎の見学だけでも? 行けばアルバムとかあってそれは学園内だけでしか見れないの。昔の私や碧の写真もたぶんあるよ クルマ出しちゃうよ!
エステル:
リズさんとお出かけなら行いきたくないかしら? 行ってみて説明をうけてから、本当に学園に秋から行くかは考えてみたらいかがかしら
マリアンヌ:
リズお姉ちゃん、お願します。学園見学に連れてって下さい。
リズ:
お姉ちゃんに任せて、詳しいことは学園側に確認いして明日にでもAURORAで二人に送るからね
エステル:
わたくしは昼間は仕事で忙しいのでついていけませんが、よろしくお願いしますわリズさん
リズ:
任して下さい。 ゴメン食事冷めちゃた一回温め直してくるね!
マリアンヌ:
お願いします!
えんぱいあな日々(本編) 第五百八十七話 ignited 後編 へつづく