えんぱいあな日々(本編) 第五百八十八話 Paradise Lost 前編 その3
美琴:
聞いてたより涼しいですね!
ブリタニア:
ここはクーラーが効いていますので当然でございしょう。
外は摂氏38度、それよりも湿度が80パーセントですわよ
どうなっておりますのこの国は…人の住む所ではありませんわ
アンナ:
英国を逃れたアンナ達を待っていたのは、また地獄だった。
破壊の跡に住みついた欲望と暴力。
オタク文化が産み落としたソドムの国。
悪徳と野心、退廃と混沌とをコンクリートミキサーにかけてぶちまけた。
ここは極東のゴモラ。
次回「日本」
来週もアンナと地獄につきあってもらう!
パンドーラー:
アンナ先生、来週どころかもう着きましたが…それに洒落になってませんよ…マジ地獄ですかココはコンリートの都市にこの暑さと湿度、まさに石窯?圧力鍋の中ですか?
ブリタニア:
なんでこんな国に来なくちゃいけないのですの!
アンナ:
ブリュ(ブリタニアの愛称)、別に帰っても良いんだよ?
パンドーラ:
あの大学の研究所に一人で残るとは勇気があります‥
美琴:
夜中お手洗いとかいって人が居たから挨拶したら幽霊だったとか。
パンドーラ:
外みたら幽霊さん達が集まってお庭でクリケットしてたとか普通でしたし
ブリタニア:
久々に妹にも会えますし、皆さまと学園通えるのも楽しみですわ…
アンナ:
でしょう? 一人は寂しいよねぇ!
ブリタニア:
そうですわね…
ベティー:
お姉ちゃんもアンタ達もちょっとは手伝いなさいよ!
パンドーラー:
そんなの手伝ったら怪我しちゃいます。
ブリタニア:
そうですわよね
ベティー:
ドーラ!(パンドーラーの愛称)、ブリュ!
アンタ達、アタシなら怪我しても良いってわけ?
美琴:
まだこの国での登録が済んでおりませんので緊急事態以外のドライブの使用ができません。
ですのでベティー先生が押し潰れた時はドライブ使って…
ベティー:
アタシが潰れるまでは放置ってこと?
アンナ:
ほとんどオマエの機材だろ? それにクレア達がきたらクルマを回してやるから待ってろと言ったろ?
ベティー:
あんな滑走路で待ってたら、熱中症で死にます!
パンドーラー:
その時はアンナ先生が回復させるので大丈夫かと?
美琴:
なのでベティー先生は安心して干からび下さい。
しずる:
アレが…お姉さん達とお付のメイド?
ドロシー:
この同じ種類メイド服を着ている背の低い方が長女のアンナお姉ちゃん。赤い服着てるのが次女のベティーお姉ちゃん。
すみれ:
お付のメイドはうちのクラブ所属で、お姉さん達もForest所属だけどコチラへ出向? えーフランソアお姉さん、それは出向という名の厄介払いでしょ?
フレデリカ:
そうかドロシー姐と正式に結婚したらアレがしずる姐の義姉さん達に…
しずる:
ちょっと考えようかな…
フロリー:
フロリー体調が悪くなったので帰ります。
グレイス:
私も…
ドロシー:
しずる、フロリー、グレイス、運命は受け入れるしかないの。
クレア:
敵前逃亡は即終了処分。エミリー、蘭、造反の素振りを見せた段階で執行を許可する。「ためらうな」
エミリー・蘭子:
YESマム!
すみれ:
あのさ小梅と優萌にこちらのゲート前にクルマを回してもらおうか
しずる:
そうだね! 大荷物みたいだし
クレア:
さあ、行くよ。
すみれ:
はいクレア先生…。
その4 へつづく