えんぱいあな日々(本編) 第五百八十八話 Paradise Lost 前編 その8

 
すみれ:
実家で星美の認証式があったから今日はクレア先生があっちに泊まるから、ミレーヌの体調がもし変化しても大丈夫だし。

ミレーヌ:
あっ‥‥そういう所気にして下さっているんですね…

すみれ:
まあ、クラブはお払い箱になっても、ミレーヌのご主人様だしね。

ミレーヌ:
‥‥うっ…。

すみれ:
明日、船乗ろうかな…

ミレーヌ:
船?

すみれ:
うん…船酔わない?

ミレーヌ:
私は大丈夫ですが。

すみれ:
良二オーナーお疲れ様です。 そうですクラブをお払い箱になりました。 はい。 それでですね、良二オーナーのプレジャーボード貸してくれません? 新人のほらミレーヌと一緒に遊ぼうかなと。 マリーナありますけど自分の買う前にためしてみたいし。はい、今そろそろ白森市なのでよって鍵かりますから。 はいいきます。

ミレーヌ:
そんな簡単にプレジャーボート借りれるんですか? さすがエンパイアクラブのオーナー‥

すみれ:
うちの敷地の隣にバース、ヨットとかボートの停泊地ねがあるから。クラブでボートを買おうと思ってたんだけどまずは自分で操船してみないとね。あったらみんな使うかなって。

ミレーヌ:
操船できるんですか?

すみれ:
ほらミリタリアの講習で上陸艦艇の講習受けて免許とったし

ミレーヌ:
私もとってます。あれで普通のボートも操船できるんだ

すみれ:
ダイハツより普通のプレジャーボートの方が簡単だよ。

ミレーヌ:
ひぃ!

すみれ:
あわわっ!

穏海:
ミレーヌさんすみれさんをありがとうございます! すみれさん何といったらいいのか…
お兄様そうですね、まずは冷たい飲み物でも執務室でだしますのでお兄ちゃんすみれさんと代わってください。

凛空:
二人とも足速すぎ! 凛空じゃついていくのむり! すみれ!

穏海:
良かった…本当に良かった。良く戻ってきましたね。

すみれ:
あれ? 穏海お姉さん何泣いているですか?

凛空:
だってオーナーを一時的とはいえ権限なくなって、それで落ち込んで実家に戻ってきたんでしょ?  思いつめて途中でとか‥

すみれ:
いや…時間できたのでほら、今日、星美が入店したから挨拶したいなと思って…丁度良いので実家に戻って来ました。

ミレーヌ:
はいこれだけです。自分の分とご主人様のをまとめてきたので。オーナー様自らありがとうございます。助かったって…いえ、ついてくるくらいしか私にはできなくて…。

すみれ:
ちょっとお兄ちゃん! 何、ミレーヌにアプローチしてるの! ミレーヌは優子とすみれのモノですからね!渡しませんから! 
えっすみれだって星美の事を狙ってるだろうって?ソンナ‥コト…ナイデスヨ‥
なんで…目をみればわかる? 
くっ‥あくまでメイドの意思次第ですから! 
ミレーヌ、その荷物はとりあえずすみれの部屋に案内するからそこに、お兄ちゃんはクルマお願いします!

ミレーヌ:
はい!

凛空:
あれ? 意外と落ち込んでない?

穏海:
いつもなら仕事が無くなったとかいって錯乱いたしますのに…

すみれ:
ちょっと待ってください。 
うんドロシー? うん実家に着いた。 それでフロリーの検査の結果は? やっぱり少し脳疲労がたまっている。一時間ポッドで疲労を取るのね。それで問題は無いと? でも梨音ちゃんと梨々衣ちゃんが倒れたわけだから心配だし。
まあすみれは検査受けているけど‥フロリーは医者の不養生っていうの? 医者じゃないけど。 うん念の為明日と明後日休みにしてこちらへ優萌とフレデリカと一緒に来させて。そう。そうしないとあの子たち休まないから。
カイ達は例の研修で…うん社会科見学。そうお願い。わかったクレア先生にミレーヌと一緒に今から凛空様達に飲物いただいたら診察受けるから。 わかってるって一週間は休みとるから。 うんまあエステル議長次第だけど。 うんよろしくね。

凛空・穏海:
おう~…

ミレーヌ:
ご主人さまカッコイイです。

すみれ:
お待たせしました! 荷物自分の部屋にいれたら執務室へ行きますので

凛空:
うんお茶しよう!

穏海:
アイスティーでいいかしら?

すみれ:
お願いします。 ミレーヌ行こう。

ミレーヌ:
はいご主人様!


その8 へつづく