えんぱいあな日々(本編) 第五百九十話 Paradise Lost 後編 その1

 
ルシフェル:
ニケちゃん急いで!良二くんが邪神達に始末されたら全て終わりよ!

ニケ:
アテナイアクロポリス内到着! コユニ! ロケットブースターパージ!
爆砕ボルト点火!

ルシフェル:
駄目だって! 下市街! 被害でるから! パージはダメ!
それ以前に何でペガサスにロケットブースター装備があるの!

ニケ:
コユニですが、これでもユニコーンなので、ちなみにデストロイモードありません。
あとオプションパーツはパージ直後に消滅するので! 問題無いです!

ルシフェル:
そうですか……

ニケ:
このまま神殿、執務ホールへ突っ込みます!

ルシフェル:
はぁい!

ルシフェル:
その処刑ちょっと待った!

ルゥナ:
るー姐さん? ニケちゃん? ケルブちゃん? ふわちゃん? とあれって

花恋:
もしかしてコユニ? 本当の姿?

すみれ:
ペガサスフォーム初めてみた

ニケ:
今回は良二さんは優萌に睡姦を含めて手を出してません! 今回は!

良二:
ニケちゃん…ボクそういうしないからなんか誤解してない?

ふわ:
すみれ様、皆様、少し良二様のお話を聞いてください! 
あとマスターの保護を良二様はして下さいました。

フロリー:
先輩、リナに命をかけたクマであるふわの話は聞くべきです。

梨音:
もちろんだよリナの旦那様だし。 生贄の案は停止で良二お兄ちゃんの提案を聞きます。

ふわ:
ありがとうございます梨音様

ルゥナ:
店長がそういうなら

花恋:
そうだね。

アリエル:
わたくし達の命って

梨々衣:
ふわクマのふわの言葉よりも軽い…

アリエル:
綿よりも軽い命…。

フロリー:
簡易ベッドを出しますね

梨音:
それは梨音がやるから、近衛隊の詰所へ行ってゆめこがいるならこちらへ、後侍従詰所へアンネがいたら呼んで市民へのインフラの緊急対応をしないといけないから

フロリー:
わかりました。優萌と星美の事はお任せして行ってきます!

梨音:
お願い。

梨音:
私達とちがって市民たちは食料と水が無いと生きていけない。
ポチとリナとニケは各地方神殿へ飛び市民への備蓄してある食糧と水の配給開始の伝令をお願い

ニケ・リナ:
了解いたしました。

ポチ:
くわ

梨音:
ゆめこ近衛隊長、クロト、フロリーは騎士団を率い花恋お姉ちゃんの指揮のもと市内の混乱を押えて。
窃盗、騒乱などはホーライ、モイライ神殿のもと厳罰に処すると喧伝して。

花恋:
お願いいたします

ゆめこ・クロト・フロリー:
はっ!

スザンヌ:
物見員に役立つと思うのでスーも花恋お姉ちゃんの指揮で手伝うよ店長

梨音:
お願い

梨々衣:
アンネ、市場、商店の食糧を全て神殿で買い取り配給制をとります。ここの神殿の備蓄もすべてまわしてください。配給については侍女隊を率いてお願いします。

ルゥナ:
商店や市場の商人への呼びかけは混乱を防ぎしかし緊急性と重要性を見せる為に私が行います。広場へお触れを出して下さい。 配給も私が直接姿を見せて行うことで市民への安心感を演出します。よろしくお願いします。

アンネ:
畏まりましたヘスティアー様

梨音:
首都ポリスのアテナイが混乱がしたらその混乱は全てのポリスに広がります。ここが正念場です。 皆さんよろしくお願いします。

他:
はっ!

アリエル:
地上に身体がありそこからリソースが供給されているわたくし達は問題ありませんが、ここのリソースで維持している市民たちは食料や水がリソースのアバターですからね。 水はこの地下水源でどうにかなりますが、食料は・・

梨音:
市場の徴収分と備蓄足して一か月ってところかな。

梨々衣:
各ポリスからの輸送も止まりますからね

梨音:
アテナイは大都市だからね。アクロポリスっていってるけどこの世界では事実上はメガロポリスだからね。 人口集中しすぎ。

向日葵:
こんな大変な時に私何もお役に立てない…

ルシフェル:
いや向日葵ちゃんは役にたったとおもうよ! 星美ちゃんを救った最大の切り札になったとみんな言ってたじゃない!

向日葵:
私はただ呼びかけて歌っただけですから…

ルシフェル:
それが出来るというのは大変な事なんだよ

にゃん太:
そうだぞ、どこにいるどっかの魔王みたいに肝心な時にいなかったり

くま太:
居たとしても何の役に立つというのか、今だって邪魔になるだけと自覚してるからここで向日葵の話の相手をしている。

ルシフェル:
ぐぬぅ…この猫とクマは言いにくい事をズケズケと‥お前らの主人と一緒で

くま太:
すみれは我の主ではないぞ

にゃん太:
同じくアリエルは主ではない。

ルシフェル:
本当に良い性格している猫とクマだこと。

良二:
これで良いのかな‥

すみれ:
添付されていたドキュメント通りならDa'at=ダアト(知識)の隠れセフィラに上がっていきながら、構造体が分解して徐々にパスを通って各セフィラごとに融合していくはずです…たぶん。

良二:
たぶんか…

すみれ:
すみれも行った事ありませんので。 それにこの知識の実自体もブラックボックスの塊でいまだ構造が解ってませんから。

良二:
そうだな‥。

星美:
うぅ…ん…ここは‥どこ?

すみれ:
星美…

良二:
あっ…

すみれ:
良二元ご主人様は儀式を続けて下さい。

良二:
解った。

その2 へつづく