えんぱいあな日々(本編) 第五百八十九話 Paradise Lost 中編 その7

 
クロエ:
戦う為に生み出され。そして戦って死ぬ。ただそれだけ‥‥

幸:
……

クロエ:
そして戦火は地上だけは無くスプロール全体にも‥‥もうここはパラダイス(楽園)ではない。 そして戦火を止める為には、やはり血を流し戦わなければならない。

クロエ:
止めましょう! 私も地上へ降りてすみれ様の元で戦います! そのお話なら地上世界でなら私の剣技でも少しはお力になれるはずです! ディオーネ様、いや幸様のお付のメイドにして下さい! そして一緒に戦わして下さい。 クロエは貴女様の剣の一つなりたいです!

幸:
クロエならそう言うと思ったから今まで言わなかったのに…あぁ‥‥

クロエ:
もう聞きましたから! 幸様が反対してもすみれ様に直談判します!

幸:
わかった、100歩譲って、お付のメイドとして地上に降りるのは認めるから。 
あのね幸はクロエの事が女の子として好きなの。だから傷ついたりましてや死んだりしてほしくないの。 だから家にいて! クロエの事、大事なの! わかる?

クロエ:
はっ? ディオーネ様? だって恋人はカイルス様と優奈様がいらしゃいますよね?

幸:
うん、まあ‥ほらわたし自由人だし、複数好きになれるタイプの女というのだから。

クロエ:
はぁ…

クロエ:
まあ、私としてはもう解っていると思いますが、ディオーネ様の事を崇拝しておりますし、女性としても超大好きですし…カイルス様も優奈様もカッコ良いので大好きですし、中性的な魅力っていうんですか? ですから御三人とも恋愛的な意味で好きですんで、御三人のお世話をさせて頂いているのは幸福です。はい

幸:
うん、それは感じてるというかクロエって顔にでるというか解りやすいから。鈍い幸でもわかる。カイにも優奈くんにもバレてるよ。

クロエ:
ですよね~やっぱり。ノーラとかからもそう言われます。

クロエ:
でも! 家で待つとかはお断りします! 私は私の剣が少しでも今回の戦乱を止めるお役に立てるなら戦います! 私はパルテノン電脳戦女神アテーナー神殿の侍女でありアテーナーの戦乙女です。

幸:
うぅ‥‥なんでそうかな。カイと優奈くんと一緒なんだよね‥‥中身で好きになってるから仕方ないけど何でこうなのかな…

幸:
クロエ! 貴女はこの幸の「剣」になると言ったなら、戦場では幸・ディオーネ・橋本から絶対に離れないこと! 貴女はこの幸の剣! よって私の手が届く範囲にいる事、誓える?

クロエ:
はい! このクロエ、戦女神アテーナーと天空女神ディオーネの名に懸けて戦場で御身の側を離れぬ事を誓います!

幸:
その誓い忘れないでね。 今から貴女は私の剣よ!

クロエ:
御心のままに!

幸:
あのそれで、幸とカイと優奈の側女になってくれるのかな?

クロエ:
側女! はいもちろんお受けいたします。私でよければ…

幸:
そう、寝所も今日から一緒にお願い。 じつはカイと優奈くんからは待女だから一緒に言われてるんだ

クロエ:
そうなんですか…まあ期待というか覚悟というかはずっとしてたので…もうなんていうんですか感無量ですが…そっか‥‥一緒にできるですね…

幸:
でもクロエ処女だよね?

クロエ:
うっ…お恥ずかしなら処女です‥スイマセン

幸:
なら初日は幸と二人でしようか

クロエ:
そうですね、最初から複数はちょっと厳しいかな‥初めてだと色々と

幸:
今夜は二人で…しよう。あとすみれご主人さまやカイや優奈くん言わないと

クロエ:
そうですね。はい。

幸:
じゃあスルこと決まったし帰ろうか

クロエ:
デスネ…あはは…。


その8へつづく