えんぱいあな日々(本編) 第五百九十話 Paradise Lost 後編 その7
星美:
二人でヴァルマくんと勝負して勝って管理者として相応しいと認められれば良いんだね。
優萌:
初心者で本当にスイマセン、丁寧に教えていただいて有難うございます。
星美:
ヴァルマくん‥‥親切で‥‥とっても優しい…
ヴァルマ:
ボクも最初の頃は先輩に色々教えてもらって。
その時に新人には優しくと言われてね
優萌:
先輩さんに言われた事をちゃんと守って
星美:
…カッコイイです
ヴァルマ:
うっ…(真っ赤)
星美:
確認するね、ヴァルマくんはこのアルカディアGRIDをさらに管理しているスプロール連合の監視員さん。管理者になれる星美と優萌がちゃんとしてるかどうか、このGRIDを守っていける能力があるか、任して大丈夫か?最終判断をする試験官。 そして星美と優萌が試験に合格して管理者になれたらヴァルマくんは星美達のお手伝いをしてくれる人になる? …あってるかな?
ヴァルマ:
うんあってるよ。ボクもそうなれたら初めての任地になるから、新人なんだけど、ボクじゃ手に負えないことは先輩達の応援を頼めるのでその辺は心配しないで。 まあボクを倒せて試験に合格できたらだけどね。
優萌:
試験の形式は模擬戦で方法や手段などは優萌達に設定は任せてくれる。 普段いる物質世界?のコンピューターシュミレーション訓練と思えばよくて、今回は試験の模擬戦だからどんなにダメージがいっても本当に怪我したり、本当に死んだりすることはない? いいかな?
ヴァルマ:
あってるよ。
星美:
…それで試合に勝てれば、この生命の樹というこのアルカディアの制御パネルを管理する権限が星美達にわたされる。それまでは星美と優萌以外はここに入れないし、中で何か起きてるかも知られない。当然、助けも呼べない
ヴァルマ:
そう、あと諦めるまでは何回でもチャレンジができる。
優萌:
わかりました有難うございます。
星美:
‥‥ありがとうヴァルマくん。
ヴァルマ:
どういたしまして、最初はボクが設定…
優萌:
状況が把握できればどうにかなります。あと「外に知られない」ここ大事です。
ステージは現代戦設定、歩兵個人戦闘、武器防具は構造を把握しているものならルーチンで生成可能。戦場は廃墟都市で昼間。
ヴァルマ:
慣れてるね? スプロール初めてだよね?
優萌:
AURORAは普段から使っていますし戦闘訓練用の仮想空間は普段から訓練で使用しておりますので。それと同じだと把握出来れば使えますから。
星美:
…死なないなら問題ない…勝てば…この「可愛いヴァルマくん」は…
優萌:
ご主人様達に知られる前に優萌達の部下になる‥うふっ♪
ヴァルマ:
ちょっとキミ達雰囲気が変わりすぎじゃない?
優萌:
準備できました。
星美:
さあ星美達といっぱい遊ぼうねぇ♪ ヴァルマくん♪
優萌:
アルカディアGRID管理者資格取得試験、レディ~!
星美:
ごぉ~!
ヴァルマ:
ヒィィ!(何かワカラナイけどヤバイヤバイヤバイ! これはヤバイ!)
ヴァルマ:
ここは地上の都市戦闘の跡地? なるほど、地上での戦闘と同じなら自分達でもボクと互角に戦いになると。まずは武器の用意と戦場の把握だったよね‥‥
ヴァルマ:
まずは銃を…
ヒュンッ!
キュンン!
(レールライフル弾によるヘッドショット、通常はこの時点で頭部は跡形もなくなっている))
ボンッ!ボンッ!
ボフッ!ボフッ!
(小型のロケット弾で追加でもう一度頭部と追加で脊髄を破壊する攻撃を与えている)
星美:
対象が武器に手を掛けたので此方の判断で発砲。
初弾頭部へ命中。頭部破壊できず
次射、三射、チップ破壊用ロケット弾で発砲。頭部、身体部破壊できず
歩兵砲撃の有効性認められず。
優萌:
近接での破壊に切り替えます
星美:
了解。此方も合流します。
きゅぅういぃぃぃん!
優萌:
硬いぃい! 首が落ちない!
ヴァルマ:
ひぃいいぃ!
優萌:
星美ぃ!
星美:
はいっ! リフレクターブール全開放!
一撃貫通! タンクっバスタぁー!
ゴギギギギギっ!
星美:
うそ!戦車の複合装甲でも突き抜けるフルチャージでも首がもげない!?
こんなの勝てないよ!
優萌:
星美!諦めない!優萌達にはご主人様達の市民の生活がかかってるの!
星美:
はい! ヴァルマくん! お願い! 早く死んでぇ!
ヴァルマ:
うごぉおおおお!
ひゅん!
レスフィーナが突然転送してくる
レスフィーナ:
ヴァルマ、ちゃんと試験出来てる?
レスフィーナ:
!!!!
星美:
早くその首もげろおぉお!
ヴァルマ:
センパイ‥‥タスケ‥‥テ‥‥
優萌:
レスフィーナさん!?
レスフィーナ:
ちゃんと‥‥やってるね…私本部へ帰るね‥‥
ヴァルマ:
‥‥ニゲルナ・・・
その8 へつづく