えんぱいあな日々(本編) 第五百九十話 Paradise Lost 後編


 


 
ルシフェル:
ニケちゃん急いで!良二くんが邪神達に始末されたら全て終わりよ!

ニケ:
アテナイアクロポリス内到着! コユニ! ロケットブースターパージ!
爆砕ボルト点火!

ルシフェル:
駄目だって! 下市街! 被害でるから! パージはダメ!
それ以前に何でペガサスにロケットブースター装備があるの!

ニケ:
コユニですが、これでもユニコーンなので、ちなみにデストロイモードありません。
あとオプションパーツはパージ直後に消滅するので! 問題無いです!

ルシフェル:
そうですか……

ニケ:
このまま神殿、執務ホールへ突っ込みます!

ルシフェル:
はぁい!

ルシフェル:
その処刑ちょっと待った!

ルゥナ:
るー姐さん? ニケちゃん? ケルブちゃん? ふわちゃん? とあれって

花恋:
もしかしてコユニ? 本当の姿?

すみれ:
ペガサスフォーム初めてみた

ニケ:
今回は良二さんは優萌に睡姦を含めて手を出してません! 今回は!

良二:
ニケちゃん…ボクそういうしないからなんか誤解してない?

ふわ:
すみれ様、皆様、少し良二様のお話を聞いてください! 
あとマスターの保護を良二様はして下さいました。

フロリー:
先輩、リナに命をかけたクマであるふわの話は聞くべきです。

梨音:
もちろんだよリナの旦那様だし。 生贄の案は停止で良二お兄ちゃんの提案を聞きます。

ふわ:
ありがとうございます梨音様

ルゥナ:
店長がそういうなら

花恋:
そうだね。

アリエル:
わたくし達の命って

梨々衣:
ふわクマのふわの言葉よりも軽い…

アリエル:
綿よりも軽い命…。

フロリー:
簡易ベッドを出しますね

梨音:
それは梨音がやるから、近衛隊の詰所へ行ってゆめこがいるならこちらへ、後侍従詰所へアンネがいたら呼んで市民へのインフラの緊急対応をしないといけないから

フロリー:
わかりました。優萌と星美の事はお任せして行ってきます!

梨音:
お願い。

梨音:
私達とちがって市民たちは食料と水が無いと生きていけない。
ポチとリナとニケは各地方神殿へ飛び市民への備蓄してある食糧と水の配給開始の伝令をお願い

ニケ・リナ:
了解いたしました。

ポチ:
くわ

梨音:
ゆめこ近衛隊長、クロト、フロリーは騎士団を率い花恋お姉ちゃんの指揮のもと市内の混乱を押えて。
窃盗、騒乱などはホーライ、モイライ神殿のもと厳罰に処すると喧伝して。

花恋:
お願いいたします

ゆめこ・クロト・フロリー:
はっ!

スザンヌ:
物見員に役立つと思うのでスーも花恋お姉ちゃんの指揮で手伝うよ店長

梨音:
お願い

梨々衣:
アンネ、市場、商店の食糧を全て神殿で買い取り配給制をとります。ここの神殿の備蓄もすべてまわしてください。配給については侍女隊を率いてお願いします。

ルゥナ:
商店や市場の商人への呼びかけは混乱を防ぎしかし緊急性と重要性を見せる為に私が行います。広場へお触れを出して下さい。 配給も私が直接姿を見せて行うことで市民への安心感を演出します。よろしくお願いします。

アンネ:
畏まりましたヘスティアー様

梨音:
首都ポリスのアテナイが混乱がしたらその混乱は全てのポリスに広がります。ここが正念場です。 皆さんよろしくお願いします。

他:
はっ!

アリエル:
地上に身体がありそこからリソースが供給されているわたくし達は問題ありませんが、ここのリソースで維持している市民たちは食料や水がリソースのアバターですからね。 水はこの地下水源でどうにかなりますが、食料は・・

梨音:
市場の徴収分と備蓄足して一か月ってところかな。

梨々衣:
各ポリスからの輸送も止まりますからね

梨音:
アテナイは大都市だからね。アクロポリスっていってるけどこの世界では事実上はメガロポリスだからね。 人口集中しすぎ。

向日葵:
こんな大変な時に私何もお役に立てない…

ルシフェル:
いや向日葵ちゃんは役にたったとおもうよ! 星美ちゃんを救った最大の切り札になったとみんな言ってたじゃない!

向日葵:
私はただ呼びかけて歌っただけですから…

ルシフェル:
それが出来るというのは大変な事なんだよ

にゃん太:
そうだぞ、どこにいるどっかの魔王みたいに肝心な時にいなかったり

くま太:
居たとしても何の役に立つというのか、今だって邪魔になるだけと自覚してるからここで向日葵の話の相手をしている。

ルシフェル:
ぐぬぅ…この猫とクマは言いにくい事をズケズケと‥お前らの主人と一緒で

くま太:
すみれは我の主ではないぞ

にゃん太:
同じくアリエルは主ではない。

ルシフェル:
本当に良い性格している猫とクマだこと。

良二:
これで良いのかな‥

すみれ:
添付されていたドキュメント通りならDa'at=ダアト(知識)の隠れセフィラに上がっていきながら、構造体が分解して徐々にパスを通って各セフィラごとに融合していくはずです…たぶん。

良二:
たぶんか…

すみれ:
すみれも行った事ありませんので。 それにこの知識の実自体もブラックボックスの塊でいまだ構造が解ってませんから。

良二:
そうだな‥。

星美:
うぅ…ん…ここは‥どこ?

すみれ:
星美…

良二:
あっ…

すみれ:
良二元ご主人様は儀式を続けて下さい。

良二:
解った。

星美:
猫しゃんのぬいぐるみ? 翼? 天使の輪? 金色の羽が舞ってる…

ケルブ:
אֲדֹנָי=アドナイ(我が主の意味)、お目覚め祝福いたします。
我が名はכְּרוּב=ケルブ、主様(あるじさま)の僕(しもべ)で御座います。

くま太・にゃ太:
お~はれるやぁはれるやぁ!もういっちょ!はれるやぁ!

星美:
……

向日葵:
それは言葉失うよね‥うん解る。

ルシフェル:
汝が御国の上に峻厳と荘厳とを永遠に、斯く在れかし!

星美:
貴女は?

ルシフェル:
我が名はルシフェル・アプロディーテー・スカリジェ。汝の充実なる僕でございます!
地上での軍はもう準備万端そろっております。しかし天上はこの陳腐な地域を支配して全土侵攻への足掛かりにしてはどうかと。ご命令とあらば、すぐに汝に相応しい嘆きと慚愧絶えぬ地に…

星美:
ひぃ! あの私は今度は転生したら、魔王か何かになった?

ルシフェル:
何を言っておられます、魔王は私でございます、その魔王を足元に従えるのが汝でございましょう!

星美:
っひいぃぃい! もう一回死んで転生を!

梨音:
おいサタンいい加減にしろ…星美がドンビキしているだろうが!
あと何だその陳腐な地域とは!オンドレもその地方電脳女神だろうが!
この反逆女神、反逆天使め! 戦争じゃボケっ!

星美:
サタン! 悪魔の大王‥‥やっぱり星美は邪神かなんかに転生!

梨々衣:
はぁ…(溜息)。星美さん無理だと思いますが落ち着いて下さいませ。

すみれ:
るー姐さんもケルブもやっとご主人様がご光臨されて歓喜で興奮しているのはわかるのですが…

ルシフェル:
すみれは良いよね~ご主人様になる前にメイドとしてあの冥王櫻糀博士と良二くんに、さらには凛空ちゃんにも仕えられたものね~。剛史お兄ちゃんだって実際ご主人様のようなものじゃない。このアタシなんかメイドなのに一回もご主人さまに仕えられなかったんだよ…どんな気持ちだかなんか理解(わか)ら無いよね~

良二:
くす(苦笑)

アリエル:
あ~やっぱり気になさってたんですね。メイドとして寂しかったと…

ルシフェル:
うっさい、三下ポンコツ堕天使メイドは黙っとれぇ!

星美:
すみれお姉ちゃん…ドレス綺麗、ティアラ? 冠? 綺麗…

すみれ:
星美、気分はどう気持ち悪いとか痛いとか無い?

星美:
うん大丈夫です。 あの…声が聞こえて歌が響いて、お姉ちゃん達が…すごい攻撃して星美を助けてくれたのとか、お兄ちゃんやミレーヌや凛空様がいるのは…

すみれ:
全部夢じゃないよ。全部現実だよ。ここは電脳空間。サイバースペース。地球の周りに浮いている沢山の人工衛星が創り出したネットワークの中の世界。電子の現実。そしてミレーヌとお兄ちゃんとプールにはいったのは地上の現実で両方とも星美の現実だよ

星美:
サイバースペース電子の現実…。星の世界…
あぁ‥‥あの…あの…すみれお姉ちゃん星美を助けてくれてありがとうございます。あと声をかけて歌ってくれたり‥してくれた

向日葵:
私ですね、改めてエンパイアクラブEHDENの副メイド長の向日葵です。

アリル:
わたくしがそこのクラブのメイド長のアリエルですわ♪

星美:
あの声のメイドさんだ! あのアリエルメイド長さんは湖にして凍たせたお兄ちゃんとみた映画の中の精霊の女王さんみたいな…あぁ‥‥本当にいる!

向日葵:
エンパイアクラブの世界へようこそ、星美さん。

星美:
はい……よろしくお願いします…

くま太:
星美、これでも飲め、ネクタール()という飲物だ。落ち着いて元気が出る飲物だぞ。 味は…

すみれ:
ピーチネクターと似ている甘い味だから大丈夫だよ

星美:
頂きます。 くまさんのぬいぐるみが話してる!

すみれ:
AURORA経由で話ていると思えば良い。物質世界、地上でも恰好このままだから。

星美:
はあぁ‥‥

くま太:
くま太という。すみれの戦友で腐れ縁の友だ。 よろしくな

星美:
くま太さん。戦友ですか‥よろしくお願いします。


注:ネクタール
ギリシア神話に登場する神の飲み物 nektar:nek(死)+tar(打ち勝つ効能) の意味。
神の不死性を維持する為の飲み物としていたり、軟膏して塗ることで不死を得るなど色々な場面で登場する。

えんぱいあな日々の中では楽園に流れる小河の水に生命の樹になる実から作られている果汁に神の花園の花の蜜を入れて作られている清涼飲料水という設定とします。

星美:
あっ美味しいです!

くま太:
気にいったのなら良かった。

まさかネクタールは市民には出せぬからな。我々にとってはエネルギーの足しになるが市民にとっては猛毒になる。よって備蓄からもらっても問題なかろう

すみれ:
そうだね‥。

良二:
すみれ、融合の最終段階なんでそろそろボクだけじゃ無理なので手伝って

星美:
良二お兄ちゃん!

アリエル:
良二、お兄ちゃん。 ほうほうですのぉ~…

すみれ:
良二元ご主人様、なぜ星美を知ってるんですか?

ふわ:
すみれ様、マスターの事をまずはお願いします。

すみれ:
ふわ解った。優萌の処置が終わるまでは聞かない事にします。

良二:
うん‥

星美:
!! すみれお姉ちゃんのお付のメイドの優萌さん!?
どうしたんですか?

梨々衣:
それについてはわたくしが説明しますわ。

星美:
あなたは?

梨音:
この子は橋本梨々衣、そして私は篠山梨音。 剛史お兄ちゃんから説明は受けている?

星美:
貴女様達がラストオーダーとファーストオーダー…

梨々衣:
受けてるみたいですわね。

ルシフェル:
優萌ちゃんが見える所ならテーブルへ移動しても良いですか我が主(あるじ)

星美:
はいっ…今の状態の説明を‥‥お願いいたします。

アリエル:
コーヒーくらいなら出しても良いですかね? リソース的に

梨音:
それくらいなら問題ないかと。
 
ルゥナ:
民の皆様にはご不便をお掛けしますが、どうか協力していただけないでしょうか?
電脳女神ヘスティアーとしてお願いいたします!

ルゥナ:
当面共用インフラでのリソースの提供は停止しておりますので煮炊きや明かりなどは広場にヘスティアーの竈火を私が一日一回灯します。そこから各家庭で用意されている保管クリスタルに規定の分量だけ移し持ち帰りご家庭の中央クリスタルに移して下さい

市民男A:
楽園が消滅した? 大丈夫なのか?

市民男B:
しかし電脳女神様達は全員無事だそうなのだから、どうにかして下さるだろうそれに‥

市民男C:
女神様に頭下げられたら協力するしかなかろう。いつも便利な暮らしを提供してくださってるのだからこういう時に恩返しするベキだ。

リンナ:
今の在庫は引き取ってくれたとして、このリソースじゃお店の焼き釜は無理か…自分の分やくしかないか‥パンケーキかな

市民女A:
あの! わたくし達の生活は当面はどうにかしのげるとして、お仕事はこれだと無理です! 地上の人達の生活が出来なくなると思います!

市民女B:
あと私も働かないと賃金が…でも配給なのかな? でもずっとは困ると思うので! 地上のお仕事をさせてもらって日々生活してるのでそれについては?

市民男D:
市場や商店はわかった。しかし地上の仕事を行う代表として商工会長としてその辺はどうするのかヘスティアー様にお聞きしたい。

ルゥナ:
それについては、地上で執務に当たっているデーメテール大使がオリュンポス全体のシステムトラブルとして地上でお幅な混乱ができだけ起きないように、地上の代用システムを運用することで対応する事に事前になっておりますので心配しないで下さい。 皆さまはいまこの国難を乗り越え、私達が新な楽園からリソースを繋ぐまで混乱せず秩序だって生き抜くことを最優先にして下さい。当然正常になった暁には今まで通り地上の仕事が入り行えます。 その時に賃金など支払いを行う商工事業者様に入金遅滞による遅れを起こさない為にも無利子融資を神殿で用意する予定です。

市民女A:
はいわかりました!ありがとうございます

市民女B:
私達が生き残るのが最優先…生き残れば後は女神様達がもとの状態にしてくださる

市民男D:
女神様わかった、そこまで考えて下さっているなら全面的に商工会で協力させてもらう! いいなわかったな?

市民男B:
会長が仕切らなくてもこのアテナイで神殿の女神様達に協力しない男がいるかよ! なあみんな!

市民男達:
そうだそうだ!(他笑)

リンナ:
あの! 神殿にもご贔屓にしてくださっていただいてますパン屋のリンナです! 店でパンが焼けないと思うので提案なんですが、神殿所のパン釜で大量につくって市民に配ったほうが材料や火などのリソースや手間が少なくて済むと思うので無償で手伝わせてくださると!

市民男C:
こちとら漁師会だがその話だと魚が獲れないなら漁にでられん。力仕事なら無償で手伝うぞ。 神民一体の精神というのだったか? 我らが電脳女神ヘスティアー様

ルゥナ:
はい是非お願いします。アンネ侍従長、ゆめ子近衛隊長。

アンネ:
そうですね各家庭で料理するより商工事業者の方が効率的に料理し市民に提供できるかと。
それと地下井戸から市民の飲料用水を下す作業に男手がいります。

ゆめこ:
各都市へとのポータルや通信手段が途絶えています。その為に昔ながらの徒歩や船での伝令や輸送に頼るほかありません、助けて頂けると有難いです。

ルゥナ:
あの!ボランティアをして下さる方はこのあと神殿所で受付を準備いたしますので! そこでお願いいたします! 今後の取引の参考にもさせていだきますのでどうかふるってご参加を! アンネ侍従長、取りまとめをよろしくお願いします。

アンネ:
畏まりました。

市民男D:
この電脳女神様の方がワシより商い上手いじゃないか?今後の取引きをニンジンにされたら商人は参加するしかなかろう!

市民男C:
会長よりは商い上手ですね!

市民:
あはは(笑声)

ルゥナ:
でわ皆様! よろしくお願いします!

市民達:
女神様も頼むぞ!
よろしくお願いたします!
 
星美:
イザベラ・スカリジェの電脳意識体が私で、戸籍上は生きているのですか? えぇ…

ケルブ:
設定はこれで全部終わりだ

すみれ:
チェクリストALLOKです

良二:
最終意識融合準備完了。開始する。

ふわ:
マスター‥‥

星美:
あの優萌さんがメアリー・バートンの電脳意識体で、星美の妹? 

星美:
二人はバイオメイドの研究者で梨々衣様の御爺様の共同研究者でアルカディアケミカルというグループのオーナー? それで、梨々衣様の御爺様に殺される前に意識転送で自分の開発していた橋本シスターズに交じって逃げた?

梨音:
その理解であってる

梨々衣:
死んだものは殺せませんが、オーナー変更権限を持つロックはゴーストキーでそれがなければその会社の特許や株式などは奪えませんし。 オーナーが居なくても企業は動きます

星美:
もしかして私の最初の記憶が覚えてるのに殆ど真っ黒なのは…

梨々衣:
転生最中に邪魔にならないようにロックがかかっている。優萌も同じだと思いますわよ

星美:
ちょっと混乱してきました。

梨音:
それはそうでしょ。あと梨々衣は自分が庇護しなければならない部下以外から「様」って言われるの嫌いだから私と同じで「さん」で

星美:
そうですね! 梨々衣さんメイドでは私はないから、失礼いたしました。梨々衣さんって呼びますね。 お願いします。

梨々衣:
ありがとうございますわ。

星美:
それで…わたしはメイドなのに、なぜルシフェルさんとかケルブさんは私の事を「我が主」と呼ぶんですか?

梨音:
それは梨音や梨々衣やすみれお姉ちゃんとかと同じで、アルイティメイドだろうがスプラメイドだろうが「メイド」だけどご主人様でしょ?

星美:
あっ…メイドでご主人様…もしかして

ルシフェル:
我が主は、ご主人様は貴女様です。星美・イザベラ・アナンケー・スカリジェ様
理由はわかっておりますよね?

星美:
名前が長い…でも星美は残るんですね…。そのアルカディア・バイオアケミカル・グループの筆頭オーナーだから

あれ? なんで…

星美:
あぁ‥‥何これ…プロジェクトフォルトゥーナ‥‥
あれ? えっ? お兄ちゃん、すみれお姉ちゃん、助けて
あう‥‥収まった。

すいません取り乱して、どどっと色々頭の中に映像が浮かんで冷や汗が‥‥怖かった…

ルシフェル:
大丈夫ですか我が主。

星美:
ルシフェルだいじょうぶだよ。 あれ?

梨々衣:
融合しましたね

梨音:
意外とショック少ないね。 大体良二お兄ちゃんの予想通りか

梨々衣:
星美さん、大変失礼な質問ですが答えて下さいね。わたくしとわたくしの隣の方の名前は?

星美:
はい、橋本梨々衣さんと篠山梨音さんです。 …はい

梨音:
星美は星美でいいの? イザベラちゃんの方が良い?

星美:
いえ、星美はお兄ちゃんから名前をもらったので星美が良いです。本名が星美・イザベラ・アナンケー・スカリジェ…長いですけどそれで。 色々思い出しました。  でも今までの記憶に比べれば大したことないので、けっこう7回目なので慣れてますし。前の人生思い出すの…それに「橋本星美」の記憶やココロが無くなるわけでは無いので…私は私のままですから‥‥

梨々衣:
そうですか‥‥慣れてると…

梨音:
慣れるべきものじゃないのだろうけど、慣れないとここまでこれなかっただろうね

星美:
…そうですね…でもこんな沢山の人の前で起きたのは初めてです。 でも私の事を怖がらなくて嬉しいです。
全部受け入れてくれて

梨々衣:
もともとの原因はわたくしの祖父と

梨音:
梨音のお父さんが起こした事だから…

星美:
そんな事は無いと思います。私自身やあの人も目指してものは違うし

梨々衣:
あの人? というのはわたくしの祖父とか研究仲間の妹のメアリーさん?

星美:
違います。

梨音:
ねえ、そのあの人ってのがプロジェクトフォルトゥーナを「管理している人」だよね?

星美:
あれ?誰の事を私指して言ったのかな…?

梨音:
(まだ意識内に介入プロテクトもしくはブラックボックがあるってこと?)

フランソア?:
わたくしには介入するなとおしゃっておりましたのに、ご自分は事象に介入なさるのですねミストレス

瑠莉?:
貴女に言われたくは無いです。マドマーゼル

フランソア?:
フランソア一世もフランソア二世もまして、フランソア・デルポールも、わたくしと別の存在ですから。

瑠莉?:
私が言ってるのはアストライアーが直接事象に干渉したことです。

フランソア?:
あれはイーリスとの契約を履行したまでです。 それにアストライアーでさえわたくしの別の一面でしかないですわ。

瑠莉?:
とにかく今、星美にわたしらの存在を思い出されるのは不都合だ。

フランソア?:
あのlion(ライオン)はこのTrick(仕掛け)に気づきつつありますわよ

瑠莉?:
その時は彼女の好きにすれば良い。

フランソア?:
ここまで事体を推移させたご自分の存在に責任は持ちませんの?

瑠莉?:
そこまで面倒みきれるか‥‥

フランソア?:
そんな事だから彼女達に捨てられるのですわ。

瑠莉?:
オマエという存在にダケはそれを言われたくない! この「光の皇女

フランソア?:
惨めですわね、くす♪

瑠莉:
ふぅ‥‥!

すみれ:
おはよう優萌

ふわ:
マスター!

優萌:
あれ…ご主人様? ふわちゃん、あと、くま太さん、あとるーお姉さんの所のケルブさんまで。おはようございます。

あっ優萌、手術して…終ったんですか? 
もしかしてご主人様達ついててくれて…

すみれ:
まだあっちでは手術が始まったばかりだと…まあいいや…

くま太:
すみれをご主人様と呼んだな…失敗か?

ケルブ:
そんなはずは…

優萌:
あの星美は?

すみれ:
大丈夫だよ。 他人の事先に気にするのが優萌だよね‥‥

良二:
優萌ちゃん、気分はどうだい? 違和感は?

優萌:
良かった…良二オーナーお疲れ様です。優萌は別に違和感や気分は悪くないです。

良二:
チェックの為に、自分の名前は? 答えて、あとマスター名と所属クラブ名

優萌:
はい! 私の名前は‥‥優萌…優萌・メアリー・メーティス・バートン…。スプラメイドチップ、マスター名。メアリー・バートン。所属クラブ、Empire Club Caliburnus えっ……何これ…

ケルブ:
融合は成功だな。

すみれ:
ですね‥‥。

優萌:
ご主人様! これって!

すみれ:
優萌、落ち着いて聞いてね。プロジェクト・フォルトゥーナ。 シリアルナンバー、BF000001。フロリー・フォルトゥーナ・バートン。 貴女が全てをそそぎこんだバイオメイド。 

優萌:
…あっ‥…!

すみれ:
後は記憶をたどって自分で思い出して。

優萌:
あぁぁ‥‥あぁあ‥

注:メーテス
メーティス(Μῆτις)は、ギリシア神話に登場する女神。
名は「知恵」の意味。「叡智」や「思慮」及び「助言」を意味する知性の神である。
英語では「ミーティス=Metis 」


3000人いるというオーケアノスとテーテュースの娘オーケアニデスの1人であり、ティーターン神族に数えられる。ゼウスの最初の妻であり、アテーナーの母である。

またプラトーンの『饗宴』によれば、メーティスはポロスの母、つまりエロースの祖母であるともされる。

ティーターン神族の末弟クロノスは母ガイアの命を受けて父であるウーラノスを倒し、神々の王となった。しかし、その際にウーラノスによって自身も同様に子に倒されるという予言を受け、子が生まれるたびにそれを飲み込んだ。クロノスの妻レアーはそれを悲しみ、ガイアに相談して闇夜の外で末子ゼウスを産み、石をゼウスと偽って持ち帰り、それをクロノスに飲み込ませたために助かった。

ゼウスはクレータ島で育てられ、成人すると母レアーと知恵の女神メーティスと共に、食べられた兄姉たちの仇を打つことにした。ゼウスはメーティスに命じ、メーティスは自分の作った嘔吐薬をネクタール(神酒)に混ぜてクロノスに飲ますことに成功した。クロノスはまずゼウスと偽られて飲み込んだ石を吐き出し、続いてポセイドーン、ハーデース、ヘーラー、デーメーテール、ヘスティアーと、飲み込んだ際とは逆の順で彼らを吐き出した。ただし、一説によればメーティスは関与しておらず、ゼウス自身がクロノスの背中をたたき吐き出させたという。

そして、ゼウスは吐き出された兄姉たちと力を合わせ、クロノスを始めとするティーターンとの戦いティーターノマキアーに勝利した。この戦いにはティーターン神族の長兄であるメーティスの父オーケアノスは参加しなかったという。

その後、神々の王となったゼウスはメーティスを妻として迎え入れた。一説によればメーティスはゼウスの妻ではなく、ゼウスから逃げ回った末に子を身ごもったとされる。このことを知ったガイアとウーラノスは、メーティスの子はゼウスよりも聡明で剛毅であり、もし男児であったらゼウスの地位を脅かすであろうと予言した。そのため、ゼウスは祖父ウーラノスや父クロノスのように子に権力を奪われることを恐れ、用心のために父クロノスのようにメーティスを飲み込んだ。このことでメーティスとゼウスは同化し、ゼウスは知恵の神としても信仰されるようになった。

しかし時はすでに遅く、メーティスはすでに懐妊しており、胎児はゼウスの頭部へ移って生きていた。やがて子が生まれる月になると、ゼウスは痛みに耐えかね、リビアのトリートーニス湖のほとりでプロメーテウスやヘーパイストス、ヘルメースなどに相談し、ヘーパイストスに斧で頭を叩き割るように命じた。すると、中からすでに成人し、甲冑で完全に武装した女神が飛び出した。これがアテーナーであった。

この後、メーティスはゼウスの体内で善悪を予言するようになったという。

すみれ:
向日葵さん、優萌をわたしの部屋に。後からすぐにフロリーを行かせるから。 ふわ、よろしく

ふわ:
はいすみれ様、マスター歩けますか?

向日葵:
優萌さん、支えますので…ふわさんもついてきて

優萌:
ご主人様…「わたし」二人に大変な事を…

すみれ:
それは気にしないで。でも少しだけ‥‥わたしを独りにさせて

優萌:
‥‥‥‥‥‥はい‥‥。

良二:
向日葵ちゃん、すこし待ってあげて

向日葵:
はいもちろんです。

すみれ:
こういう時…煙草吸えたら良いのに‥‥。瑠莉先生と優樹子ママさんの気持ちわかる…。
そして一番はフロリーの基本構想を渡したのは‥‥櫻糀哲也元ご主人様。
フロリーのデバイス、ファティマが哲也元主人様のものなわけだよ。

すみれ:
ARIELの機能を組み込んだDrバートンのバイオメイド.それがフロリー…
ウーラノスのナビゲーションバイオメイドコンピュータ。

やってられない‥‥

すみれ:
est affectus (心を高ぶらすも)
et defectus(失望させるも)
semper in angaria.(常に女神の意のまま)

quod per sortem(女神は運命によって)
sternit fortem,(強き者をも打ち倒すのだから)
mecum omnes plangite!(私と共に、君達も皆、嘆き悲しめ!)

そして

Fatum Fabricatur‥‥(運命は造られるもの)‥‥

すみれ:
Sic ego fata condam!ならばわたしは運命を創り出そう!

フロリー:
話し合いの結論から申し上げます。

星美:
星美は…橋本星美のままで…行きます。

優萌:
橋本優萌も同じくです。過去は過去。

星美:
今は今です‥‥。

フロリー:
まず星美どうぞ。

星美:
あの…まず星美の研究者としての知識とかその他の記憶も殆どこの7回の転生で失われてます。ゴーストキーは使えると思います。 なので「イゼベラ」はもう星美の中には殆ど存在しないと思って下さい。過去の人です。よってそのメイドだったルシフェルとケルブは解雇。
今預かっている財産などは、人工衛星群「アルカディア」以外はそのままルシフェルの自由にして下さい。 ごめんなさい。
まあ魂も身体も来世、永劫に梨々衣さんのモノだと言う事なので梨々衣さん、ご自由にして下さい。

ルシフェル:
解雇…梨々衣の呪縛は永劫…

ケルブ:
現実は厳しいな…

星美:
次に、妾として誘ってくれた良二お兄ちゃんですが、正式に妾をお断りします。ごめんなさい‥‥。

優萌:
でないと美空に…

フロリー
報告しますから。学園で同じクラスですし。

良二:
はい…わかりました。

星美:
…次に…えっと…星美は、剛史お兄ちゃんもすみれお姉ちゃんも好きなんです。
お兄ちゃんはもう妾としての地位があるので、実家ということでみんなと一緒に帰った時に夜伽を一緒にしたり、デートとかはいつでもできるし。 お姉ちゃんをクラブのご主人様にすれば、ミレーヌと一緒のクラブにもなれるし、お姉ちゃんと夜伽もできるし…ミレーヌと

優萌:
当然優萌達との一緒に夜伽もできますよね。

すみれ:
いや…優萌、フロリー、フレデリカにあのミレーヌと星美で‥イヤイヤイヤ…無理だって…ご主人様って認証できないし

星美:
マスター認証とかではなくて、星美個人としてあくまでご主人様として身も心もお仕えます…それは誓約します。替わりにご主人様ですから、星美がもっているアルカディアGRIDもご主人様が使えます。 電脳女神として衛星は星美のモノなので責任は果たします。

フロリー:
だそうですよ、我が主! うふっ♪

すみれ:
フロリー‥‥オノレ、星美を誑かして‥‥

くま太:
すみれが生贄になれば多くの民が救われる。スマンが生贄になってくれ…

すみれ:
あぁぁ‥‥

優萌:
次は優萌ですが、メアリーとしての記憶を思い出そうとしたのですが、やっぱり記憶も研究者としての技能も殆ど残ってませんでした。 メアリー・バートンは死んだのです。 優萌は優萌です。
それで財産は人工衛星「メーティス」以外は全てバートン社の権利など「花路すみれ」へ譲渡いたします。花路製薬としても良いと思いますよ。 まさかご自分が里緒菜先生に押し付けておいて、拒否はしませんよね? 
そしてアルカディアGRID内に接続されているこのメーティスはゼウスキューブのバックアップなので、ヒューベリオンと足せば、今まで以上にスプロール全体にとって有益であるとフロリーから聴きました。

優萌はご主人様のメイドですから当然、利用が可能です。

すみれ:
ふろり~~! オマエという白髪の魔物は!

フロリー:
我が主、運命とは創り出すものではなく支配するモノなのですよ!

ルシフェル:
運命の魔物と契約をしたその時点で未来永劫終わってるんだよ

くま太がポンとすみれの肩を叩く。

すみれ:
…………うっ…わかりました。
まず優萌さんは今後もすみれの専属メイドとしてよろしくお願いします。
星美さんに関してはすみれが動かせる全兵力をもってお兄ちゃんに身受けを申し込みます。

ルシフェル:
今回は私も協力します連合軍として参加させて下さい

すみれ:
でしたらすみれとお兄ちゃんの身受け申し込みの会場に戦略核ミサイルをダース単位で撃ち込んでください。楽にして下さい。

ルシフェル:
それはおことわりです。永劫に苦しむ仲間を減らしたくないですから。

星美:
やった!

優萌:
うん!

フロリー:
完・全・勝・利!

向日葵:
お二人とも本当に良かったです。大事なのは過去ではなく今と未来です。

星美・優萌:
はい!

梨音:
プロメテウス様、アルカディアへのGATEを開いてもらいましょうか。

梨々衣:
その後は整備をお姉さまとすみれ先輩と一緒にお願いします、ご自分の命の為に。 
お姉さまはエリーザの為にお願いします。
すみれ先輩は…それによって先輩のそこの使い魔様の対応が変わると思いますので。

三人:
身を粉にして働かさしていただきます‥‥

梨音:
まさかこの神殿内のこんな近くにあるとは

梨々衣:
もともとオリュンポスGRIDとアルカディアGRIDは同時に制作されて隣接で繋がるGRIDですから。いままで半分しか動いてなかったようなモノなのです

梨音:
アルカディア…ああ物質世界でもエーゲ海の向こう側になるのかアテナイの…

良二:
これでロックは外したので、GRIDオーナーであるGRID最高管理電脳女神のアナンケーの星美ちゃんがその一番下のセフィアの「我が主=アドナイ」に触れると…

星美:
はい!

良二:
星美ちゃん! まって!

うぃ~ん!

星美:
あっ…!

ピカ!

星美:
…うぅ…眩しい…あれ?

優萌:
うぅ…みんなはどこ? あれ貴女は誰?

謎の少女:
わたし? わたしはこのGRIDのその樹の守護者
ちなみにキミ達が管理者候補か。 今は管理者候補しか入ってこれないよ

謎の少女:
それで、戦いの方法は何にする? ちなみに私の名前はヴァルマという仮称がある。

星美:
ヴァルマさんですね、私は星美といいます

優萌:
優萌です。 それで戦いの方法とは?

ヴァルマ:
マジ? 何も知らないの? ウソでしょ…えっ?

星美:
そもそもサイバースペースにきたのが本日初めてなので

優萌:
はい優萌もです。あと事前説明とかありませんでした

ヴァルマ:
えっ…マジ?

星美・優萌:
本当(マジ)です

星美:
二人でヴァルマくんと勝負して勝って管理者として相応しいと認められれば良いんだね。

優萌:
初心者で本当にスイマセン、丁寧に教えていただいて有難うございます。

星美:
ヴァルマくん‥‥親切で‥‥とっても優しい…

ヴァルマ:
ボクも最初の頃は先輩に色々教えてもらって。
その時に新人には優しくと言われてね

優萌:
先輩さんに言われた事をちゃんと守って

星美:
…カッコイイです

ヴァルマ:
うっ…(真っ赤)

星美:
確認するね、ヴァルマくんはこのアルカディアGRIDをさらに管理しているスプロール連合の監視員さん。管理者になれる星美と優萌がちゃんとしてるかどうか、このGRIDを守っていける能力があるか、任して大丈夫か?最終判断をする試験官。 そして星美と優萌が試験に合格して管理者になれたらヴァルマくんは星美達のお手伝いをしてくれる人になる? …あってるかな?

ヴァルマ:
うんあってるよ。ボクもそうなれたら初めての任地になるから、新人なんだけど、ボクじゃ手に負えないことは先輩達の応援を頼めるのでその辺は心配しないで。 まあボクを倒せて試験に合格できたらだけどね。

優萌:
試験の形式は模擬戦で方法や手段などは優萌達に設定は任せてくれる。 普段いる物質世界?のコンピューターシュミレーション訓練と思えばよくて、今回は試験の模擬戦だからどんなにダメージがいっても本当に怪我したり、本当に死んだりすることはない? いいかな?

ヴァルマ:
あってるよ。

星美:
…それで試合に勝てれば、この生命の樹というこのアルカディアの制御パネルを管理する権限が星美達にわたされる。それまでは星美と優萌以外はここに入れないし、中で何か起きてるかも知られない。当然、助けも呼べない

ヴァルマ:
そう、あと諦めるまでは何回でもチャレンジができる。

優萌:
わかりました有難うございます。

星美:
‥‥ありがとうヴァルマくん。 

ヴァルマ:
どういたしまして、最初はボクが設定…

優萌:
状況が把握できればどうにかなります。あと「外に知られない」ここ大事です。
ステージは現代戦設定、歩兵個人戦闘、武器防具は構造を把握しているものならルーチンで生成可能。戦場は廃墟都市で昼間。

ヴァルマ:
慣れてるね? スプロール初めてだよね?

優萌:
AURORAは普段から使っていますし戦闘訓練用の仮想空間は普段から訓練で使用しておりますので。それと同じだと把握出来れば使えますから。 

星美:
…死なないなら問題ない…勝てば…この「可愛いヴァルマくん」は…

優萌:
ご主人様達に知られる前に優萌達の部下になる‥うふっ♪

ヴァルマ:
ちょっとキミ達雰囲気が変わりすぎじゃない?

優萌:
準備できました。

星美:
さあ星美達といっぱい遊ぼうねぇ♪ ヴァルマくん♪ 

優萌:
アルカディアGRID管理者資格取得試験、レディ~!

星美:
ごぉ~!

ヴァルマ:
ヒィィ!(何かワカラナイけどヤバイヤバイヤバイ! これはヤバイ!)

ヴァルマ:
ここは地上の都市戦闘の跡地? なるほど、地上での戦闘と同じなら自分達でもボクと互角に戦いになると。まずは武器の用意と戦場の把握だったよね‥‥

ヴァルマ:
まずは銃を…

ヒュンッ!

キュンン!
(レールライフル弾によるヘッドショット、通常はこの時点で頭部は跡形もなくなっている))

ボンッ!ボンッ!

ボフッ!ボフッ!
(小型のロケット弾で追加でもう一度頭部と追加で脊髄を破壊する攻撃を与えている)

星美:
対象が武器に手を掛けたので此方の判断で発砲。
初弾頭部へ命中。頭部破壊できず
次射、三射、チップ破壊用ロケット弾で発砲。頭部、身体部破壊できず
歩兵砲撃の有効性認められず。

優萌:
近接での破壊に切り替えます

星美:
了解。此方も合流します。

きゅぅういぃぃぃん!

優萌:
硬いぃい! 首が落ちない!

ヴァルマ:
ひぃいいぃ!

優萌:
星美ぃ!

星美:
はいっ! リフレクターブール全開放!
一撃貫通! タンクっバスタぁー!

ゴギギギギギっ!

星美:
うそ!戦車の複合装甲でも突き抜けるフルチャージでも首がもげない!?
こんなの勝てないよ!

優萌:
星美!諦めない!優萌達にはご主人様達の市民の生活がかかってるの!

星美:
はい! ヴァルマくん! お願い! 早く死んでぇ!

ヴァルマ:
うごぉおおおお!

ひゅん!
レスフィーナが突然転送してくる

レスフィーナ:
ヴァルマ、ちゃんと試験出来てる?

レスフィーナ:
!!!!

星美:
早くその首もげろおぉお!

ヴァルマ:
センパイ‥‥タスケ‥‥テ‥‥

優萌:
レスフィーナさん!?

レスフィーナ:
ちゃんと‥‥やってるね…私本部へ帰るね‥‥

ヴァルマ:
‥‥ニゲルナ・・・

レスフィーナ:
この二人と地上戦やる根性は認めるけど降参しないのは只のバ〇。

ヴァルマ:
う~ん…あれ…

レスフィーナ:
目覚めたかヴァルマ監視官

ヴァルマ:
レスフィーナ先輩‥

レスフィーナ:
試験実施中に意識を失うとは試験担当としてどうなのかな?

ヴァルマ:
センパイ申し訳…ありません…

レスフィーナ:
何故降参しなかった? 地上戦での実力差は一撃で認識できたはずだ

ヴァルマ:
あんな可愛い子達相手に…負けるにしても‥‥一発も反撃できず‥ボロ負けは…

レスフィーナ:
なるほど、恰好つけたかったと…愚かだな。

ヴァルマ:
すいません…それで、この暖かくて、やわらかくて、良い匂いしてて…これは

レスフィーナ:
それは、その可愛い娘達に膝枕されて抱きかかえられてるからだ。

ヴァルマ:
ひぃぐ!

レスフィーナ:
それが降参しなかった理由だそうですよお二人さん♪ くくくっ♪(笑)

優萌:
ヴァルマくん、本当にバカですか? そんな事の為に。 優萌が勝利条件の設定や上限ダメージポイントの設定をしてなかったの知っていて黙っててそのまま。 それであれだけ死ぬようなダメージを只管優萌達に与えられて…

ヴァルマ:
それはボクが判定すれば良いだけで

星美:
…一発目の攻撃とか完全に不意打ちだったし、ダメージ判定があれば一発目ですんで、その後は反撃を与えなためのただ只管の二人での連撃だったし…無理だよ

ヴァルマ:
いや、訓練スペースでの試験とはいえ、戦場ですから不意打ちなどは当然の事でその後の二人の連撃も相手が抵抗を止めないですから当然の…

星美:
…抵抗は出来てなかったのに‥‥星美達がただ只管

優萌:
意地になって倒そうとしてフルボッコにしてただけですから…

ヴェルマ:
ぐぬぅっ‥‥

星美:
…ごめんなさい…喉のここ…いっぱい突いちゃって…痛かったよね…

優萌:
すいませんでした、首のここを…沢山斬ちゃって…あと…頭も‥‥

ヴァルマ:
あのお二人とも何、上鎧をパージしているんですか! それに星美さんの髪が…甘酸っぱい匂い…優萌さん!胸が額に乗ってますよ? あのぉっボクはボクって言ってますけどこれでも女の子でして!

星美:
レスフィーナさんからヴァルマくんは女の子だけどレスポス神殿という所で‥‥女の子と夜伽してるって聞いた‥。 あと…星美は…女の子も好きです

優萌:
優萌は女の子しか好きじゃないので…

ヴァルマ:
そうなんですか…じゃなくてセンパイ何バラしてるんですか!

レスフィーナ:
バラしたというなら、彼女達にキミの立場を話した。 もし彼女達に負けたら、このGRIDの管理電脳女神である彼女達のキミは共有財産だ。 ようは地上でいう言葉の専属メイドだ。 テミスが私を「所有」しているのは、ホイライGRIDにあった生命の樹を先代のテミスが私を倒し管理者になったからだ。 それも話した。

ヴァルマ:
先輩‥‥

レスフィーナ:
当然気づいていると思うが、先ほどの戦闘では魔力が乗っていない。あくまで素のダメージだ。もしあのデバイスに魔力を乗せたらどうなるか? 
まず優萌はウーラノスとフォルゥーナにリンクしているのでそこから魔力が供給される。 星美はウーラノスとアポローンとリンクしているのでそこから魔力が供給される。

ヴァルマ:
!!!

レスフィーナ:
砲撃や打撃がすべてバスターレベルのダメージ。さらに二人同時の大型砲撃ならクラッシャー二発分だ、そのダメージが痛みと衝撃としてキミを襲うことになる。 もう彼女達のここでのデバイスや魔力の乗せ方はキミが寝ている間に私がレクチャーしておいた。

ヴァルマ:
ウーラノス、アポローン、そしてフォルゥーナ…

優萌:
このGRIDの管理者資格と…

星美:
ヴァルマくんを所有する為なら‥‥星美達は辛くても‥‥

優萌:
全・力・全・壊 で…

星美:
撃つよ

レスフィーナ:
さあまだやるかね? 通常GRID二つが完全破壊されるその威力の痛みと衝撃をキミは受けるつもりか?

それよりは…

優萌:
すみれご主人様や幸がハマってる疑似男性器を使った夜伽って優萌も興味あるんだ

星美:
…もし…ヴァルマくんが二人のモノになってくれたら…二人でヴァルマくんの事を抱いてあげるよ?

ヴァルマ:
あぁ‥‥

レスフィーナ:
彼女達のご主人様である天空大邪神ウーラノスすみれさんもこのGRIDの管理維持にどうしてもキミが必要だと私が証言すればお認めならざるえない!

彼女達がこのGRIDを管理し続ける為には彼女達の忠実な下僕が絶対に必要だ。
それがキミだ。

ヴァルマ:
!!

レスフィーナ:
さあ誓え! 我の魂も身もは汝らのモノだと! さあ堕ちてしまえ!

ヴァルマ:
…うっ‥‥愛らしくなまめかしい声と匂いと柔らかさと手の動きで思考が働かない‥

レアスフィーナ:
今ならオマケでキミの地上でのカラダ専用のニューロリンク式疑男性器も付属してやる。

優萌:
ヴァルマくん…優萌達と

星美:
…一緒に…気持ちいコト…しよ?

ヴァルマ:
!!!!!!!!!

ヴァルマ:
我が電脳女神星美アンナケー、我が電脳女神優萌メーティスよ。GRID管理権限を認めさせて頂きます。生命の樹の制御意識ユニットである、このヴァルマをお納め下さいませ。

我は汝らの忠実なる下僕なり、我の身と魂は永劫に汝らのモノです!

星美:
よしよし(頭をなでている)‥わかりました大事します。ヴァルマくん

優萌:
大切にしますヴァルマくん。

レスフィーナ:
これにて生命の樹の制御意識ユニット・ヴァルマ・アルカディアと、このアルカディアGRIDの最高管理権は星美アナンケーにヴァルマの共有権とアルカディア制御コア・メーティスの管理権は優萌メーティスに、スプロール連合より移譲された事を宣言します!

ヴァルマ:
スーハー! 幸せであります!

星美:
‥‥よしよし、いいこ~いいこ♪

レスフィーナ:
ヴァルマ、二人に甘えている所悪いが最初の仕事を!

ヴァルマ:
はい…でももうちょっとだけ…

優萌:
はいぎゅうーー♪

ヴァルマ:
はうっ!

ヴァルマ:
アルカディア生命の樹守護者のヴァルマ・アルカディアがアルカディアの電脳女神アナンケーの名において命じる! 生命の楽園召喚!

ごおおおお(魔法陣が広がっていく)

ピカっ!

ヴァルマ:
楽園召喚。完了です!

星美:
ヴァルマくんありがとう!

優萌:
すごい大きい木! ご苦労様ヴァルマくん♪

ヴァルマ:
どういたしまして星美様、優萌様

星美:
様付けなしで…前通り。

ヴァルマ:
星美、優萌…

星美:
うん♪

優萌:
はい!

レスフィーナ:
アルカディアの聖火は緑色なんだね

ヴァルマ:
そうですね。これからよろしくお願いします。我らが聖地アルカディア。

すみれ:
優萌がフロリーの監視の目が一週間無いだけですみれに断りもせず下僕を取った…

ルゥナ:
すみれしっかりして。あとこちらではどうやら数時間しか経ってないそうよ

すみれ:
数時間! まさに電光石火…ああ‥‥

すみれ:
使い魔でさえない‥‥男を囲う…完全に性奴隷…

ルゥナ:
まあ何時でも自由になる可愛い男の子って欲しい時もあるよね…思うだけだけど。

ヴァルマ:
あの! ボクは一人称が「ボク」なんで「下僕」と表現したんですが、性別は女の子ですので‥

レスフィーナ:
あの今回の件でヴァルマを従えなくてはいけないので「仕方なく」ですから

星美:
…そ‥そう…です…うぅ…

すみれ:
漢の娘」とかいて「オトコノコ」…優萌もこの沼に‥‥優萌のメイドはボクっ娘メイド…あうっ!

ルゥナ:
衝撃が大きすぎてすみれの意識が! そっか女の子か残念‥‥でもボクっ娘って可愛いよね

フロリー:
そんなのどうでも良いんです。星美はもともと問題にしてません。レスフィーナ先輩の話だと星美は主従契約を火急的にしなければならならない理由があったとの事なので。
でもその話だと優萌は関係ない。 優萌はただ愛人をパートナーにもご主人様にも許可なく作っただけ。 ねえ向日葵先輩だったらどうします?

向日葵:
もし梨音が向日葵に何も言わないで愛人つくったら…油を入れた鍋に沈めて。火にかけてゆっくり煮たてて時間をかけて中まで火を通し揚げていきます…うふふっ♪

フロリー:
ようは処刑、それも出来るだけ長く苦しむ方法でってことですよね。

向日葵:
そうです…うふふふっ♪

向日葵:
どうしたのですか梨音。そんなに真っ青な顔して…

テミス:
油の釜茹では介錯もしてやれんな剣はしまうぞ。 さあ優萌の隣に座れ

優萌:
どうやら一人で油揚げになることは避けられた。二人になるだけだけど…

向日葵:
梨音、何故、私は花恋様からクロートーの件の事を聞かなければいけないんですか?

梨音:
弁解の余地もございません。

フロリー:
優萌。弁解はあるか?

優萌:
ありません。

テミス:
希望は、から揚げか?テンプラか?

梨音:
どっちか美味しいかな…

優萌:
先輩それは人によるかと‥‥

梨音:
そうだよね…

向日葵:
助命嘆願が多数入っておりますので許しますけど…二度目はありませんよ

フロリー:
まだ手をつける前であるのと今回のリソース回復の功労により許すけど‥…二度目はないよ

梨音・優萌
解りました‥‥感謝いたします。

テミス:
裁きは以上とする。

ヴァルマ:
センパイ…あの‥‥‥何なんですかコレ…

レスフィーナ:
エンパイアクラブの世界へようこそ‥‥ヴァルマ君‥‥うふっ♪

星美:
一人じゃないからコワクナイよ‥コワクナイ…

ヴァルマ:
ひぎっ!

梨音:
(デウスの沈黙。 そしてディオーネとアナンケーとメーティアの発現と楽園の喪失。そして新たな楽園の接続とデウスのバックアップの接続‥‥)

梨音:
(ピースの整理が出来てない所にこんだけピースが急激に増えたら何が欠けているのかさえワカラナイ。ヒントは…)

すみれ:
優萌のご主人様で星美のご主人様かっこ予定の花路すみれです♪ よろしくねヴァルマくん♪

ヴァルマ:
よ…よろしくお願いしま…す!

優萌:
ちょっとご主人様何色目使ってるんですか! ダメですからね!

星美:
くすす♪

フロリー:
おい我が主まさか狙ってるじゃねえだろうな?

すみれ:
何の事?すみれわからな~い♪

レスフィーナ:
コレ邪神だからねアブナイよ喰われるから

ヴァルマ:
じゃ…邪神!?

梨音:
(すみれ先輩の動きと‥‥)

向日葵:
なんか毎日が合同社員旅行みたいで

ルゥナ:
そうね賑やかね

テミス:
賑やかというより騒がしすぎます…

向日葵:
梨音~リソースというのがここでなら大丈夫なら、ニケに習ったのでお茶を皆さまにお淹れしたいですが良いですかね?

テミス:
向日葵のお茶か!

ルゥナ:
良いわね~! 森のお茶会? 楽園のお茶会かしら♪

梨音:
この球の近くなら…このテラス内なら大丈夫だからみんなに淹れてあげて。
(何か例外的なチカラで無理やりこちらの世界へ呼び出されて)

テミス:
ミルクと砂糖も作れる? ロイアルミルクティーが飲みたいな。

向日葵:
解りました♪

ルゥナ:
この世界でもお茶も料理も苦手な私…

梨音:
(電脳女神アウクソーとオーバーSランクブレインダイバーとして覚醒した…向日葵がこの複雑なtrick仕掛け)を解き明かす
 
梨音:
この都市には重大な問題が二つある

ヴァルマ:
二つ!梨音さん具体的にお願いします

梨音:
インフラ、導線、デザイン、都市機能、全てにおいて完璧だ修正を意見しようとしても、文句のつけようが無い!これが問題の一つだ! 
もう一つはここに来たらアテナイの市民は永久居住してしまい戻らなくなってしまうだろう。 現にこの梨音がもうアテナイに帰りたくなくなっている! すばらしい。

ルゥナ:
すごいよヴァルマくん!(ぐりぐりと頭を抱きしめている)

ヴァルマ:
!! ありがとうございます! 次は実際に街をご案内します。

ヴァルマ:
城壁により7つの区画がわけられていて、さらにその中は9つに分けられいます。
その一つの区画には公衆浴場、衛兵詰所、治療や行政監督を行う事務所出張所、住民集会所がもうけられます。
この小さい63区画中心にこのパンテオン神殿を中心とした行政区画を足し64区画でこの
このメガロポリスは構成されています。

ここはパンテオン神殿執務ホールからみえる中央広場であります。
次はこの広場から繋がる…

ヴァルマ:
こちらは市民議会の会場兼円形劇場になります。議会の開催は昼間なので
夜はここで演劇や演奏会、詩の朗読会などを市民への娯楽として提供できます。

あと政治に興味が無い市民でも演劇などであれば通う事になりますし同じ場所で
市民議会が行われているとなれば自然に執政に興味を持ってくれるかと思いまして。

すみれ:
たしかに今のオリュンポスの市民は一部の人以外は神殿に任せきりだしね。
娯楽を餌に自然に場所にかよってもらえば関心も持ってもらえるか

梨々衣:
今回の危機では商工会と漁師会が中心になり取りまとめてくれましたがそれを平時から今度は区画議員を選出して議会を行うわけですね

梨音:
区画ごとの対立にならないように気を付けて執政しないとだね。この仕組みは地上での移住でもシステム化した部分だけど、それをもっと簡素化して解りやすくした感じか

ヴァルマ:
すみれ様、梨々衣さん、梨音さんの行政システムを参考にさせていただきました。

梨々衣:
嬉しいですわ

ルゥナ:
もう遷都するってどう?

梨音:
遷都、ここにオリュンポス連合の首都を移すってこと?

梨々衣:
遷都ですか?

ルゥナ:
だってこんなに立派な都市をヴァルマくんが作ってくれて
リソースの導線復旧工事の間の避難だけじゃ勿体ないよ。
避難でなくて移住なら引越し一回ですむし。
さっき梨音ちゃんだって「帰りたくない」って言ってたじゃない?

梨音:
そうだけど‥ここはあくまで、アルカディアGRIDの電脳意識体を
生産したときの場所ですし。 一時的に貸してもらうならいいけど‥‥

すみれ:
その案良いじゃないかな。 アテナイや現オリュンポスのGRIDは大規模な整備を時間をかけて行えるし、失われた黄金の楽園もここからの木の植樹により回復を待てる時間を稼げる。

ここへオリュンポス市民を収容するには電脳意識体はアヴァロンGRIDへ接続する必要がある、そうなった意識体は許可が出ている管理GRIDなら移動が可能になる。
理想的にはスプロール全体の意識体を一回アヴァロンGRIDに接続させスプロールの管理GRID全体を行き来きできるようにして、このメガロポリスはスプロール内の中央都市にする事を目指すとかどうかな?

地上の入植地と同じようにスプロール全体を一つの国にしていくとうのは必要だと思うし

梨々衣:
一つの国そうですね、地上ではそうなるのですから。

梨音:
おい、そこの三人、そんな事を勝手に決められていいの?
三人の都市だよ?

優萌:
優萌全然わからないし、ご主人様に丸投げできるなら理想です!

星美:
お姉ちゃんを頼る!

ヴァルマ:
スプロール全体を一つに国に…スケール大きすぎてついていけてません

梨音:
まあいっか…。

すみれ:
さてすみれは明日のオリュンポスGRID住民の避難用GATE設置に行ってくる
から会議はこれで。みんなも明日は住民受け入れです。 その為に鋭気を養しなってね

レスフィーナ:
ヴァルマがこの神殿にもローマ風の大浴場を作ってくれました良かったらご利用下さい

ヴァルマ:
がんばりました!

梨々衣:
嬉しいですわ! 大きなお風呂ですか、久々に入りたいです♪
 
レスフィーナ:
スペースをあけてお待ちしておりましたどうぞ♪

ヴァルマ:
あのお二人とも腕に裸の胸が

レスフィーナ:
まさに両手に花だね

優萌:
今夜はご主人さまはフロリーとニケさんと一緒にアテナイの部屋で寝るそうだから
こちらの部屋を使っていいよって言われてる

星美:
…ヴァルマくん…一生懸命がんばったから…ご褒美を…あげたい

ヴァルマ:
それってもしかして…

ルゥナ:
なるほどすみれとフロリーは気を利かせたと。

梨々衣:
これで明日市民を誘導開始できれば、行政官に執政を引き渡してやっと地上へ
戻れますわ。どうにかオリュンポスのリソースが尽きる前に間に合いましたわね。

梨音:
ヴァルマくんの御かげで、避難テントでもなくちゃんとした都市への避難、というか
移住になるかなが予定より早くできて良かった。

梨々衣:
ヴァルマくんには感謝しかございませんわ。

向日葵:
これで地上へ戻るんですね…一カ月弱こちらで過ごしたけど、地上では10分もたってないと?

梨音:
そうだよ。向日葵は国立人工生命学研究所の廊下のベンチの梨音のお膝の上で居眠りしただけ

梨々衣:
最初は時差ボケレべルじゃない気分になるでしょうが、すぐ慣れますわよ

向日葵:
これが、梨音と梨々衣達の世界

梨音:
うん、梨音のもう一つの現実。

優萌:
でわ先輩方、優萌達先に上がりますね。

レスフィーナ:
ああ。 フロリーが居ないし気絶してからの強制覚醒からの永久地獄にはならないし。

ルゥナ:
そうだね。まあ肉食恐竜二匹に幼気な子羊を与える事には変わらないけど‥

ヴァルマ:
肉食恐竜? どういう事ですか?

レスフィーナ:
二人の下僕とはどういうものなのか、しっかりカラダに教え込まされてね。

ルゥナ:
都市は出来てるし‥‥ヴァルマくんは…ゆっくり休んで…。

星美:
…さあ…お部屋行こう♪

ヴァルマ:
ひぃ…ボクどうなっちゃうの? 期待より不安なんだけど!

ヴァルマ:
ちゅぱっ

優萌:
準備できたよ

星美:
…ありがとう…ちゅ‥ヴァルマくん…もっと舌だして…

ヴァルマ:
はい…

優萌:
これからヴァルマくんの事を、本当に二人のものにするために抱いてあげるからね…ペロペロ

星美:
…いっぱい…気持ちよくなって…ね…ちゅぷぅ♪

ヴァルマ:
はい…お願いします…あぁ…幸せすぎる…

星美:
幸せになるのは…

優萌:
これからだよ…

ぴちゃぴちゃ♪

星美:
ねえ…優萌は女の子としか…シナイのに…フェラ上手いね

優萌:
ペニスバンドには時々するので…こんな生々しいのは初めてですけど…愛しいです…

星美:
うん…愛しい…

優萌:
どっちが先に…乗ります?

星美:
ヴァルマくんの…主人の星美が先に‥貰う

優萌:
なら優萌は顔に…

星美:
…解った

ヴァルマ:
あんっ! あんあんああああ! イっちゃう! ダメです! 乳首やったら‥イクっ!

星美:
…駄目だよぉ~。 今からイったらすぐに苦しいだけになっちゃうよ

優萌:
そうだよなるべくガマンしたほうがいいよ

ヴァルマ:
もう無理! イク! ああんっ! xxxxxxxxxxxx!

どぴゅうううううう! どぴゅうううううう!

優萌:
!!!!!!!!!! おふぅっ!

どぴゅうううううう!

星美:
おおぉ~リアル…これが疑似精液‥おぉ…

優萌:
‥‥!! 

優萌:
暖かい…そしてこれ…愛液だけの匂いじゃない…優萌…エッチになちゃった…

星美:
うん…暖かいね…エッチ‥‥しようか‥‥

優萌:
しよう‥

ヴァルマ:
あの…イったのでちょっと休憩を…

優萌:
何言ってるかな? ヴァルマくんは女の子だよね? 女の子はすぐできるからイっても休憩いらないの

星美:
…最後の方は…イきっぱなしなって…ずっとイってる感じにしてあげるから…

優萌:
まだS〇Xは始まってもいないよ

ヴァルマ:
ちょっと…まって下さい、今のでも、今まで経験したなかで一番大きくイったのに…

星美:
さあ、したにズレて。最初は星美が抱いてあげるね…

ヴァルマ:
ひぃ…タスケテ‥‥
 
優萌:
もうちょっとで…交代するから…

星美:
…うん…解った…

優萌:
あんっ!あんっ!あんっ!あぁあああああっ!イクっ!xxxxxx!

ヴァルマ:
うううううっ!xxxxxxxx!

優萌:
はぁ‥‥はぁ…

星美:
…ヴァルマくん…星美の下のお毛好きなのわかるけど。 息しないと死んじゃうよ…

ヴァルマ:
うぅ…うぅ…はぁ‥はぁ…

優萌:
星美、交代。今度は下になって。

星美:
…うん…解った。

くちゅん♪

星美:
よし…挿入(はい)った♪

ヴァルマ:
ボク…もう動けないです…

星美:
ダイジョウブ…ヴァルマくんは…只管、感じてれば良い。
最後はイキっぱなしにしてあげるって言ったよね?

ヴァルマ:
もう無理です‥もうイけません…

星美:
…それは‥どうかな? 優萌お願い。

優萌:
押えになっているインナーディルトと膣の間に中指と人差し指を無理やり入れて…

ヴァルマ:
ぎゃああっxxxxxxっ!

優萌:
親指をアナルに入れてっと!

ヴァルマ:
ほぉぎゃあぁあ!

優萌:
クリの代わりに疑似おち〇ちんを星美にしごいてもらって、さあヴァルマくん、女として泣いて嬌がっていいよ!

くちゅ♪くちゅ♪くちゅ♪

ヴァルマ:
xxxxxxxxxx!xxxxxxxxxxxxxxxx!

星美:
あんっ!あんっ!あんっ! ヴァルマくん気持ちいよぉ~! あああっ!
ヴァルマくんは、星美と優萌のものだよおおお!

優萌:
解ってきた、ヴァルマくんは意外とGスポットとアナルと膣の側の壁が弱いんだほら!

ヴァルマ:
ぁあんっ! ごほふぁあああああ!xxxxxxxxx!

優萌:
そう女としてイきっぱなしなっていいんだよ! 二人で愛してあげるっ!

星美:
あぁあ! イクっ! xxxxxxxxxxxxxxx!あんっ!

ヴァルマ:
xxxxxxxxxxxx! くわっ! xxxxxx!

優萌:
二人とも大丈夫?

星美:
星美は大丈夫だけど…ヴァルマくん?

優萌:
返事無いね…まあ寝かせるだけだし…このまま抱いておこう。

星美:
そうだね‥‥あのね…優萌…

優萌:
なに?

星美:
…えっと…お休みのキスしたい…パートナーじゃないのにゴメンネ…

優萌:
ご主人様とヴァルマくんを挟んで、別意味でこのアルカディアを守っていくパートナーだから…いいよ。 

ちゅぱぁちゅくうぅ~ん…

優萌:
おやすみ…

星美:
…お休みなさい‥‥
 
ミレーヌ:
シャチしゃんがぁ沈むぅ!

星美:
ひぃぎゃぷっ!

フロリー:
きゃははぁ♪

フレデリカ:
愚かな!

ヴァルマ:
いや三人は無理かと

ミレーヌ:
イヤ行けるよねシャチくん! 重すぎ?

星美:
…星美は重くない…重いのは…

優萌:
えっ優萌? イヤイヤイヤそんな事ないから

星美:
…明らかにどっかに脂肪が多い‥

優萌:
ぐぎぃっ!

ミレーヌ:
星美、それは明らかに胸が小さい私達の方が負けだからね!

ミレーヌ:
もう一度挑戦よ! 重心的に優萌が一番前ね

優萌:
なんで優萌が体重一番重い事になってるの!

ヴァルマ:
あははっ!

フレデリカ:
ご主人様呼んでこないと来ないからフロリー連れて来て!

優子:
折角なのでご主人様と一緒に遊びたいです!

フロリー:
任して連れて来る

すみれ:
うぅ~ん…………

フロリー:
(ニヤ♪)

フロリー:
必殺ひもパン脱がし水着VER!

すみれ:
ひぃぎゃあああああぁっ!

すみれ:
この変態使い魔!返しなさい! 誰かに見られたらどうするのよ!

フロリー:
みんなと遊びにきてるのに、ARUORA見ながら唸り声出してる方が悪いんです! 
捕まえたら返してあげます。でわっ!

すみれ:
ちょっとまてぇぇええ!

フロリー:
みんなぁご主人さま連れて来たよぉ!

どぼぉ~ん!

すみれ:
返せコラぁ!!!

フレデリカ:
トップレスじゃなくて、アンダーレス…大胆…いやダメでしょ…

解説音声:
おとめ座はギリシャ神話では、農業の女神デメテルを描いた姿だと伝えられていますが、デメテルの娘である冥界の女王ペルセポネを描いた姿だとする説や、正義と天文の女神アトライアーではないかという説もあります。

麦の穂を持った女神デメテルの穂先付近で輝く青白色をした1等星はスピカです。
スピカとアークトゥルスにしし座のデネボラを加えると春の大三角になります。

カイルス:
社会科見学研修で幸の希望でプラネタリウム来ているのだから、私を観るんじゃなくて星を観ようよ。

幸:
幸は星を見ているわ…カイルスという星。カイルスは天空その物。
よってそこには星も含まれるわ。

カイルス:
うっ…時々、幸ってそういう事言うよね。幸のどこからそういう言葉が出て来るのか不思議。 あのねそうじゃなくて、研修もお仕事なんだからちゃんと…

幸:
私が解説してあげようか? おとめ座にはからす座との境界付近にM104という銀河があります。
天体望遠鏡で見ると、中心部がふくらんでおり、中央部付近には細い暗黒帯がみられます。
これが縁の広い帽子のソンブレロに似ているので、ソンブレロ星雲と呼ばれています。 

カイルス:
良いです…次の星座にもう解説は移ってるから…

幸:
私はカイルスという星を見ているからカイルスはプラネタリウムの星を観て。

カイルス:
はいはい我らが至高電脳女神のディオーネ様。

幸:
はいディオーネは偉いのです♪


パンドラの舟

第三幕前半 えんぱいな日々 Paradise Lost  完

次話 第三幕後半開始