えんぱいあな日々(本編) 第五百九十一話 This game 前編 その2
綾愛:
撮りますよ~3.2.1
SE:
パシャ♪
綾愛:
それをちょちょいのちょいっと! すると! さっき説明した今回の研修用ルームに…
エリーザ:
おぉお!
ノーラ:
もう見れるんですね!すごい! もう載ってます!
マリアンヌ:
リア友の写真がまた増えた嬉しい!
蘭子:
そして~ほら!
スザンヌ:
なんで研修でマリアンとスーと蘭がいるんだと!
エリーザ:
これって他のメイドさんだよね?
ノーラ:
ディオーネ様じゃなかった幸様とカイルス様だ、プラネタリウム? 科学博物館?に今いるんだ。
それで? クロエは「!?」 ってなに?
綾愛:
それは驚きとか「あっ!」とかそういう意味の文字
綾愛:
なるほど、これは「あっ!」となるわけですよね~。
SE:
カシャ♪
エリーザ:
クロエ、優奈くん…
ノーラ:
何をしてるんですか?
スー:
おー研修サボってデート。幸とカイは置いておいて
マリアンヌ:
これが抜け駆けの現場やつですね…ほう!
優奈:
これは深い理由が…綾愛さんどうか送信だけは何か奢りますので‥‥
ノーラ:
今その写真?通りにアイスクリームという甘い氷のお菓子を食べてる最中なので。
綾愛:
という事で。今アップしました。
クロエ:
どうしよう…
優奈:
こうなったら逃避行か…
綾愛:
今、カイさんから、逃げれると思うな。 二人共首を洗って待っていろだそうです
クロエ:
読まれてますね…諦めましょう。
優奈:
だな…武人として散り際は潔く受け入れよう。
クロエ:
私もアテーナの戦乙女なので覚悟を決めます。
真理愛:
でわ緊急メイド長会議を始めます…。まず最初に…ナニコノ状態は?
くま太:
ピガガガガガン。ピガガガガア~♪ピガガガガガ~♪
真理愛:
くま太‥‥ただ進みつづけろ。希望のはな~繋いだ絆がって…どこかの団長じゃないだから…
そのシーンなら、これだとお付き含めてヒットマンにヤラレテ全滅してるじゃない…
瑠奈:
私から説明いたします。
まず普段すみれちゃんがやっている、クラブの経理処理と決済処理。あと山科総裁へ送るクラブが管理している資産分の週報、さらにこの白急下田特別区の各決済処理を花恋オーナー代行に行ってもらえように頼みました。
真理愛:
そこまではすみれが10分くらいでいつもやってる分よね。 それで
瑠奈:
さらに今研修している新メイドの来週分の個人に合わせた計画の立案。その効果のシュミレ-ションを本部へ報告しなければいけないのでそれを依頼。さらに今回本部より依頼されているオリュンポス地上準備本部の具体的な計画設計を依頼しました。
真理愛:
それも大した事ないわね、すみれなら2.3分済む仕事よね。それで?
瑠奈:
今回新たに花路製薬というよりカリブルヌスグループに編入されるアルカディアケミカルグループとバートングループの編入準備部分を山科総裁より至急手続きが必要なので財務準備処理など含めて火急的にオーナー代行の方で揃えてもらいたいと依頼しまして。
真理愛:
うん、まあアルカディアケミカルグループとバートングループはアヴァロングループに比べれば大した大きさじゃないから、すぐできるだろうし。すみれなら二社で30分くらいの仕事だろうし。 うんそれで?
祥子:
‥‥‥‥
瑠奈:
私は以上です…
真理愛:
なら問題ないじゃない?
小梅:
小梅から。白急下田特別行政区市議会より、来週からの予算委員会で編成する各事業の具体的な中身とその効果。さらに関連法律の具体案。あと議事進行の具体的スケジュールなど。 まあいつもの丸投げ案件がきてるので伝えました。
真理愛:
あーいつもの自治体の議会業務の丸投げね、それなら「すみれなら」いつもは5分くらいの案件。
クリス:
なんで自治体の議会の業務がすべてクラブへ丸投げになってるの? それもクラブというよりオーナーに丸投げ?
真理愛:
そういうものじゃないんですか? 地方自治体のアウトソーシングって言うですか? うちとしての業務としては普通ですけっこう良い売り上げになってるので。 ララ続けて
ララ:
ロンゴミリアド各他員の訓練スケジュール。そしてタルタロス攻略作戦「オーディーンの雷(仮)作戦」の第三期計画の具体的な進行業務報告とそれに関わる予算の計上をしてもらいたいと依頼をいたしました
真理愛:
それもいつものやつよね「すみれなら」いつもは10分くらい?
ララ:
そうですね。そうでないとウリエルメイド長が課しているポイント内に収まりませんから。
それでやってもらわなければ業務に支障がでますので困ります。
真理愛:
うん、まあ「それくらい」は出来てもらわないとエンパイアクラブのオーナーとしては困るものね。 それで今報告受けた分くらいなら「すみれなら大した分量の執務」ではないじゃない。
なんで「それくらい」で花恋オーナー代行とエリシア副オーナー代行が倒れてるの?
クリス:
それくらい‥‥(唖然)
ペニー:
その執務をぴよ吉さんメインに行おうとしたら一瞬で処理オーバーを起こしてぴよ吉さん達が倒れまして
真理愛:
それは当然じゃない? サポートエージェントAIを並列化することで業務が行えるなら人間いらないじゃない? AIの何万倍も人間の方ができるから人間が仕事してる。それくらいは真理愛でもわかる。そうだよねくま太?
くま太:
ピガっ!
真理愛:
「オレ達はあくまでサポートでありメインではない」だよね~。それで?
ペニー:
それで花恋オーナー代行とエリシア副オーナー代行が直接行おうとしたところパニックを起こして‥‥この状態に‥。
真理愛:
えぇ…すみれの替わりになるって豪語したのに…それじゃ困るんだけど。 すみれみたいに短時間でするという制限をウリエルお姉ちゃんに課されているわけじゃないだから時間をかければどうにかならない? 二倍とか?
ペニー:
ちょっと無理かと…
真理愛:
これくらいで倒れるとか使え無さすぎでしょ‥‥どうしよう。困ったな…
クリス:
二人とも、真理愛ちゃんのアレって天然?
ララ:
そうですわ。マリアお姉さまは凄まじい天然です。「ご主人様」「エンパイアクラブのオーナー」の基準が剛史お兄ちゃんとすみれ様なので。瑠莉閣下はそれよりは「少し」できるくらいの認識です。 よってオーナーなら「それくらいできて当然」という認識ですわ。
クリス:
えぇ‥ドンビキ‥‥基準がオカシすぎる…
小梅:
さらに最近のすみれ様は「ご主人様の星を掴む為」にウリエルお姉ちゃんに執務ポイント制、別名「ご主人様養成ギブス」を導入され、一分間にどれくらい執務を詰め込めるか?を日々、血の汗流し涙も拭かされず、今までの6倍の濃度で執務を行ってます。しかし執務の量が減るわけではなく時間だけが制限されるので、まさに毎日が地獄の特訓です…さすが我がクラブのメイド長! 血も涙もないです。
しかし真理愛お姉さまはそれはただすみれ様の執務を減らして「楽にする」だけだという認識です。まさに天然!
うさ子:
ぴょん!
クリス:
‥‥天然って怖い‥‥ここまで人に残酷になれるのね。
その3 へつづく