えんぱいあな日々(本編) 第五百九十一話 This game 前編 その4
星美:
…こ…このように…紐をひっぱると、膨らんで…浮力を得られるようになります。
皆さん…やってみましょう。
エリアル:
けっこう膨らむんですね
グレイス:
なるほど
ヴァルマ:
星美ここまではばっちりです
優子:
引き続きその調子で!
音花:
彼女の研修にもなっているのか
優子:
そうです、人前で話すのが苦手なので慣れる訓練です
音花:
なるほどね。
桜子:
フレデリカ、あれだけ膨らむんだ大丈夫だよ
フロリー:
星美だってあんだってがんばってるのに…ねえ~
フレデリカ:
うっ…やるよやるから…うぅ~..
星美
…このように…手足の力を抜いて…ぷかーと…
フレデリカ:
おおぉ全然沈まない。浮き輪より安定している。首の周りを浮き輪がかこんでちょっと水は被っても息できる!でもこれじゃ泳げない?
星美:
はい! フレデリカえっとね、救命胴衣は泳ぐものではなく浮くモノなのです。
ミレーヌ:
ここポイントだよテストに出るよ!
他:
あははっ! はい!
フロリー:
それもこの救命胴衣はエンパイアクラブミリタリアに採用されている高級品! 遠洋の荒波でもまあ浮くよ。
フレデリカ:
ぉ…遠洋でこれを使うということは…ひぃ…
エリアル:
お空がとっても綺麗です♪
グレイス:
エリアル…今は救急訓練中だからね?
優子:
くすすっ! 本当にエリアルってマイペースというか余裕ありますよね
音花:
何事にも動じないよね…強味かも?
エリアル:
あれは何でしょう?
星美:
…あのっこのまま…救助訓練? いや救助され訓練に移ります!
SE:
ババババババっ!(轟音)
SE:
ババババババっ!(轟音)
ドロシー:
愛理さんここでOKです!
愛理:
できるだけ機体を安定される、すみれ行ってこい!
すみれ:
愛理お姉ちゃん了解です! すみれ行ってきまーす!
ドロシー:
降下!
フレデリカ:
結構…高いよね? あれもしご主人様が落としたら?
桜子:
そんな事を考えるな。
フロリー:
ふっ、その時はドボン? まあ救命胴衣あるし
フレデリカ:
イヤイヤイヤあの高さだよ?
桜子:
だから考えるな!
優萌:
ご主人様、楽しそう‥‥まさにメイドクレーンゲーム…。
その5 へつづく