えんぱいあな日々(本編) 第五百九十一話 This game 前編 その9
綾子:
このモンスには何が効くんだったっけ? ネット使えないから調べられないし…うーん攻略サイト頼りな私
カマエル:
うぅ~ん…
カマエル:
何のゲームをしてるの?
綾子:
ちょっとモン狩りをスタンドアローンでやってまして。
カマエル:
私も好きで今だに良くやるのよ‥‥
綾子:
そうなんですね…あっ!
カマエル:
あれ? ‥‥ここは?
綾子:
ここは弊クラブの医療センターです。カマエルさんは模擬戦の最中に意識を失って
カマエル:
うん酷く惨めにコンテンパンに二人にやられたわ(苦笑)。
私はどれくらい意識を失っていたの?
綾子:
8時間くらい。お疲れになっていたみたいで普通の睡眠だと言う事でそのまま寝かしておいたそうです。
カマエル:
そうかありがとう。
綾子:
今衛生メイドをお呼びしますのでそのまま動かずに待っていて下さい。ここAURORAなどの通信ができませんので
カマエル:
あの二つだけ。 キミの名前は?
綾子:
私はそこの小梅お姉さま、じゃなかった小梅副メイド長の補佐メイドをしております。伊吹綾子と申します。
カマエル:
綾子、ありがとう。それとそこの二人はもしかしてずっと、着いていてくれたの?
綾子:
そうですね。寝ちゃいましたけど、この二人は一回寝るとちょっとの事では起きませんので放置してあります♪
カマエル:
ラファエラはよ~く知ってるわ。 小梅もそうなのね。
綾子:
はい。では呼んできますので。
カマエル:
引き留めてごめんね。お願い。
カマエル:
情けないにも程があるわ…
フロリー:
目を覚ましたかね? 私は我が主(あるじ)天空邪神すみれ様の使い魔、白髪の魔物フロリー・フォルトゥーナ・バートンといいます。今後お見知りおきを♪
ドロシー:
私は邪神すみれの親友で邪悪の軍団ロンゴミリアドとこの魔界診療所の衛生メイドをしているドロシー・バートン。
冥王櫻糀哲也博士に誑かされ、邪神すみれの配下の若頭小梅と堕天使ラファエルとの勝負に負けたら、我が邪神すみれに従い「なんでも言う事を聞く」と魂の使役の契約をしたそうだね。
フロリー:
大天使カマエル(注)。 主はまた良い素材を手に入れましたねお姉ちゃん。 これは楽しめそうです♪
ドロシー:
そうねコレは堕ちるまでかなり持ちそう♪ うふふっ♪ さあ堕天使に改造して我が軍団の怪堕天使となるのだ!
カマエル:
怪堕天使に改造? まさに悪の組織! 邪悪の軍団! 魔軍! ひぎぎゃあぁ! 忘れてた! ここは魔界だった!
解説:カマエル
カマエルは、「神を見る者」という意味の名をもつ大天使で14万4千もの能天使の指揮官とも、1万2千もの「破壊の天使」を率いているともされる。
神の力を象徴しており、神の立てた正義を前提にして、神に敵対する者達を容赦なく攻撃するといわれている。火星に関連づけられ、蠍座(天蠍宮)の天使でもある。
ドロシー:
ということで疲労と睡眠不足があったから寝させといた。
カラダに他は問題ないわよ。
カマエル:
ありがとうございます。
綾子:
名称なんですけど、サーヴァントとかどうでしょうか? サーヴァント・カマエル!
恰好良くないですか?
フロリー:
使い魔の別種だし良いじゃないかな?
カマエル:
あの…タダのメイドとしてこき使うとたしかに言ってましたけど、ハウスメイドでさえないんですか? ネタはゲームやってますしアニメもラファエラに観せらましたので解りますが…
ラファエラ:
強制してない! カマエルが観たいってラファエラに頼んだから! ラファエラがワザワザ観せてあげた!
小梅:
ようこそ魔界クラブ・カリブルヌスへ、 サヴァーントメイド・カマエル!
それですみれ様から予算でてるので、ドロシー姐の部屋でしずる姐も入れてデリバリでも頼んでご飯!
ドロシー:
今日はラファエラの部屋に一緒だけど明日、ウリエルお姉ちゃんが部屋用意するって
ラファエラ:
はい…敗者は勝者に従います。ぐすっ…
その10 へつづく