えんぱいあな日々(本編) 第五百九十一話 This game 前編 その19
イリーシャ:
ここでいいかな?
アトロポス:
はい…わざわざ遠回りと寄り道スイマセン
イリーシャ:
私と一緒ので良かったの?
アトロポス:
一緒のが良いです…。頂きます。
アトロポス:
これがずっと仰っていた缶コーヒーのカフェラテ。暖かい‥‥
イリーシャ:
冷たいのもあるんだけど。美味しいというか私にとっては地上の味というとこれなんだ。落ち着くんだ。
アトロポス:
これが地上の味‥これがイリーシャ様にとってのこの世界の味‥
イリーシャ:
飲物を飲まないと喉が渇く。ご飯を食べないとお腹が空く。 それがこの世界で生きているという事。
それをいつもこの缶コーヒーを飲みながら確認しているんだ。
アトロポス:
そうですね‥それが「地上(ここ)」で「ヒト」として「生きる」とう事ですものね。
イリーシャ:
それで改まって話したい事って何?
アトロポス:
‥‥あの時の約束覚えてますよね?
イリーシャ:
・・・だからあれは良いって…
アトロポス:
誓約は誓約です!
イリーシャ:
…………
画面内のクロートー:
アテーナー様待って下さい!
にゃん太:
まずい事になったな…
アトロポス:
ひぃウーラノス様とヴィシュヌ様が直接剣を交えるだけでなく
アテーナー様までも‥‥
イリーシャ:
クロートーだけじゃ梨音を押えきれないか‥‥高位転移で下がるべきじゃなかった…私の判断ミスだ
アトロポス:
もしヴィシュヌ様が討ち取られるような事があれば・・・
くま太:
ディーヴァローカ本国も黙ってはおらんだろうな
ニケ:
そうなったらオリュンポス連合とディーヴァローカ連合との全面戦争…
にゃん太:
その戦乱は諸外国を巻き込みスプロール全体に広がる事になるぞ。
〇以下の時の話の回想になります。
オリュンポスGIRD連合軍とディーヴァローカGRID軍とのレーテーの野での紛争時 以下の話の途中くらい
アトロポス:
イーリス様! 私を戦場へ高位転移させて下さい。 戦場にいる全電脳神と将兵の生命の糸を私の命を使って切ります! 双方に犠牲が出ていればその後両国の停戦も可能でしょう。 モイライのハサミの役目を今果たします!
にゃん太:
まてアトロポス!
くま太:
両軍全員を殺戮しても本国との紛争が止まるとは限らんぞ。
ニケ:
戦場にいる全員を殺戮…まってアトロポスちゃん!
アトロポス:
とりあえず今の戦闘が停止すれば。レスフィーナさんが呼びにいっているスプロール監視機構監察軍が介入する時間を稼げるはずです!
幸い戦場には電脳神とそれが率いる軍の将兵のみ、双方の一般市民には犠牲はでません!
スプロール全体に戦乱が広がれば幾万、幾億の一般市民に犠牲がでます! イリース様お願いします! 私がこの戦、今止めます!
その20へつづく