えんぱいあな日々(本編) 第五百九十四話 in Perfect 後編 その20

 
ミーナ:
くぅ~♪ ご主人しゃま♪

ティシュタル():
執務所に来ないとおもったら…まかさまだ寝てるとは‥信じらんない…


注:ティシュタル(𐎫𐎡𐎿𐎹𐎢𐎫𐎠𐎽)
ティシュトリヤ (Tištrya) は、ゾロアスター教において崇拝される、星と慈雨の神。シリウスを神格化したもので、中級神ヤザタに分類される。
ティシュトリヤは、アヴェスター語形であり、パフラヴィー語ではティシュタル (Tištar) という。
全天で最も明るい恒星であるシリウスは、星々の王として重視されていた。一方、惑星は、勝手気ままに天球を動くように見えることから、悪星とされていた。また、古代イランにおいては、シリウスが夜明け前に見える頃が、雨季の始まりであったことから、ティシュトリヤを、雨の神としても崇めるようになった。
さらに、ティシュトリヤは変身に長けている、ともされていて、敵対する悪神アパオシャ(旱魃)と、変身を繰り返しながら、かの悪神と戦う。そして、ティシュトリヤがアパオシャとの戦いに勝利すると、白馬の姿で、ウォルカシャ海に降り立ち、水蒸気を発して雲を起こし、世界に雨を降らせる、という。

ティシュタル:
マティー様ぁ! 起きて下さい! 執務の時間とっくに始まってますよ!

ミーナ:
あっ! 寝坊した! ご主人様のお弁当が間に合わなくなる!

ミーナ:
あれ? ココは何処? そして貴女は誰?

ティシュタル:
マティー様、寝坊したのを誤魔化そうしてもダメですよ!

ここは星辰界(せいしんかい)の貴女、スプンタアール・マティ様の出張神殿です。
私は貴女様の補佐を命じられている中級電脳女神のティシュタル!
これで良ろしいですか!

ミーナ:
ティシュタル? 星辰界?

タタタタッ!

ティシュタル:
ちょっと! マティー様! 何突然走り出してるんですかぁ!

ミーナ:
何ココ? 服が…走りずらい!

ミーナ:
あぁっ‥‥‥‥‥‥!!

ティシュタル:
マティー様、どうしたんですか?

ミーナ:
地球が…浮いてる…

ティシュタル:
はい。 今日は天候設定が穏やかですよね。 日差しも心地よいですし。
地上も綺麗に良く見えます!

ミーナ:
夢? でも床の感覚が現実…

ティシュタル:
まだ夢の中? 寝ぼけてますか? ちょっとマティー様、お顔が真っ青ですよ!

ティシュタル:
近衛兵! 誰か近くにいる者すぐに来てぇ!

第五百九十四話 in Perfect 後編終わり