えんぱいあな日々(本編) 第五百九十三話 in Perfect 前編 その3


水菜:
やり方間違えてる?

スリエル:
なぜ消音離陸モードだと水菜とニューロリンクできない

水菜:
一度下ろした方がいいかな?

梨音:
水菜とスリエルだ。あれが噂のフルリフクレクター式エンジンと翼面の新型機ですか? 

久遠:
そうF14XX2 まだ試験配備中だけど。

梨乃:
‥‥トラブルみたいですね。ちょっと行ってきていいですか?

梨音:
うん…えっ?

梨乃:
なるほど、ナビゲーターのグランドリンクの一部に不具合があって、リフレクターフルリンクモードだとその補佐修正がこの子にはプログラムされてないのですね。 はい。これで…どうですか?

水菜:
あっ! リンクした!

スリエル:
こっちにもリンク来た!

梨乃:
この子は今回は飛ぶと思いますけど、メリノエとプロセルピナに修正箇所と改善点は送っといたのであとは二人から聞いて下さい。でわ!

水菜:
君は誰?

スリエル:
ちょっとまて!

久遠:
先輩達への中々大胆な自己紹介!

優香:
うちの最新鋭機の制御システムをハッキングして吸い出し解析してその場で書き換えとかどうなってるのかな? うちの重要軍事機密なんだけど♪

梨音:
いやあのその…優香少将閣下! 悪意はたぶんございませんので! あの子! 何やってるの! 

優香:
久遠、水菜ちゃん達、飛ばさないだろうけど、あの飛行機すぐ格納甲板に下ろして。

久遠:
わかった!

優香:
梨音ちゃん。あの子も入れてちょっとお姉さんとお話しようか? 

梨音:
‥はい…

舞子:
凛空様どうぞ、少しご休憩なされたらいかがですか?
総務部から納品業者がお土産で持ってきたカステラを頂いてきたので。

凛空:
ありがとう! カステラ! うんちょっと休憩しようくま太!

くま太:
そうだな。

舞子:
くま太さんにもお茶をお淹れできたら良いのに。

くま太:
いやオレはこの座布団を貰えただけで感激している。舞子の気遣いは十分すぎる!

舞子:
本当はちゃんとした人形用の椅子が良かったんですがくま太さんにあう椅子をもってなくて、うちのぬいぐるみのクッションですいません。

くま太:
いやすみれからは未だにクッション一つ貰ったことがないのでな!

凛空:
しかし補佐メイドがいるっていいね~。 自分の執務室で仕事しているのにお茶を自分で淹れなくていいとか、こんなの初めて!

凛空:
あれ?前にすみれに補佐メイドしてもらってたのに…すみれにお茶をここで淹れてもらった記憶が無いのは何故?

くま太:
それは凛空殿が食事をする時間以外はただ只管仕事を行っていたからだ。それをアレは休憩と呼んでおった。 アレには仕事の途中に休憩するという概念自体がない、よって凛空殿もそれに合わせてずっと仕事しておった。オレもな。

舞子:
……休憩なし。

凛空:
あのさもしかして、クラブのオーナー執務室にメイド長とメイド秘書が横にいる作りって…

くま太
流石にメイド長かメイド秘書が休むといえば、すみれでもお茶休憩くらいはする。でないと馬車馬のように只管仕事する。 やつに適度に気をぬくための休憩で仕事の効率を上げるとかの気遣いとか求められないだろう

舞子:
馬車馬‥‥

凛空:
うっ…メイドとしての気遣い‥‥まあ。舞子はそれが出来てるってことで補佐メイドに向いてるから

舞子:
でも事務処理などがまだ‥‥

くま太:
研修期間中はオレもいる。すぐに凛空殿の力になれるようなるさ。 しかし人の補佐をするセンスのないすみれとは違い、舞子は気気遣いができるメイドとしては有望だぞ自信をもって良い。 すみれように馬車馬のように凛空殿を働かせるような事はしないでくれ。

凛空:
舞子、凛空の補佐メイドとしてよろしく頼むよ。

舞子:
はい…。

SE:
ガチャ!

ミーナ:
ご主人様お気を確かに!

凛空:
すみれぇ! まさか聴いてたぁ?

すみれ:
凛空様…その子がすみれの代わりですか?

くま太:
すみれ来てたのか。 勘違いするな舞子はすみれの「上位互換」だ

すみれ:
上位互換・・・もうすみれ生きていけない‥‥

アンジェラ:
舞子・・・アンタうちのご主人様を再起不能にする気?

舞子:
ひぃ! すみれ様! そんな事ありませんから!


その4へ続く