えんぱいあな日々(本編) 第五百九十四話 in Perfect 後編 その3
真理愛:
すみれ。ミーナの明日の用意をアンジェラに頼みたいからって・・・ちょっと待ってくれないかな? ちょっと立て込んでいて・・・別にお泊りだからって怒ってないから! すぐ戻すからね! 待って!
カマエル:
全てのメイドに対し公平に接するべき総メイド長たる姉さんが、よりもよってメイドの道をやっと歩き始めたばかりの新人メイドに手をつけ! ご自分のシスターにしたと? どう大勢のAVALON貴下メイドや総帥に示しをつけるおつもりですか!
ラフェエラ:
すみれ総裁なら確かに「いいよ~」って言いそうな気がするけど。 それにAVALONの体制も変ったしね…
カマエル:
うっ‥‥ラファエラそこは規律の問題です!
ウリエル:
規律というならカマエルだって、今は前と違ってラファエラと一緒の部屋に住んでいるじゃないですか。同棲ですよね?
アンジェラ:
ウリエルお姉さま、たしかにカマエルお姉さんが羨ましいっていってましたね。
ラファエラ:
カマエルがさ、出て行かないだよね。 パートナーだからってプライベートってのがあるのに。
カマエル:
ぐぅぬぅ! ラファエラはアタシがいたら邪魔なんですか! それにもうアタシは副メイド長ではありませんし! 副メイド長は小梅です! いちサーヴァントメイド風情に規律がどうのこうのなど関係ありません。小梅の方が同棲しているのですから問題です!
小梅:
えっ! 小梅?! 小梅はお姉さま達からちゃんと許可もらっているよ! 祥子お姉ちゃんこういうのはエンパイアクラブの規律とかいう問題でしょからメイド秘書として‥
祥子:
この問題はAVALONのメイドの規律の問題なので…
小梅:
それ言ったら小梅だってAVALONは関係ないですよ!
カマエル:
小梅何言ってるの? 現在のAVALONの総裁は花路すみれで、その花路家の筆頭メイドは小梅。櫻糀のお屋敷と関連企業の半分は詩織さんと里緒菜さんが面倒みてくれても、残り半分と特殊なメイド達で構成される機動部隊はすみれ総裁が直接みなければならない。 そしてあくまでウリエル姉さんは花路家筆頭メイドの小梅がメイド長になるまでの臨時でメイド長を預かっているだけ。
ラファエロ:
そういう事。小梅が次期総メイド長。だから無関係じゃない。
小梅:
聞いて無いよ!そんなの! 優萌がいるじゃない!
ラファエラ:
優萌っちは全部隊の次期隊長、それともそこまで小梅がやりたいの?
小梅:
勘弁してらいたいです!
小梅:
真理愛お姉さま、カマエルとラファエラが説明したことなんか妄想と断言して下さい!
真理愛:
ナンノコト言ッテイルノカ、マリハワカラナイデゴザル
小梅:
ちょっと! お姉さまもすみれ様もそう考えているって事ですか! 図星ですか!
祥子:
自分の問題よりも大きな問題に火をつけて爆発炎上させる。これが爆風消火。
小梅:
祥子お姉ちゃん! それは他が炎上しているだけで消火になってませんから! ただ話を反らせてるだけですからね!
真理愛:
そういう事で次期総メイド長がもうシスターの綾子と同棲しているわけだし、ここは許してあげてくれないかな?
ラファエラ:
ウリエル姉さんを祝福すべきだと思うよ
カマエル:
そうですね…解りました。
祥子:
すみれちゃんにはお話しましたの?
ウリエル:
当然一番最初に・・・相談しまして。
アンジェラ:
好き合ってるなら、付き合ったらって言われて…ミーナも一緒に話したので‥喜んでくれて…それでお姉さまとシスターになりました。
ウリエル:
なら問題ないわねそう良かったわね。幸せにね!
小梅:
問題大ありですよ‥‥ナンデコンナコトニ…
真理愛:
小梅、キミには水菜とイリーシャという幼馴染みや、スリエルなどの同期に優秀な後輩達!
祥子:
次期メイド秘書のララはとても優秀だし。勝利の女神のニケもいるし。
真理愛:
キミの心強い仲間達が地の果てまで一緒に行ってくれるよ…たぶん、メイビー!
小梅:
いや! 確実に小梅が見捨てられる未来しか見えないデスヨ!
その4 へ続く