えんぱいあな日々(本編) 第五百九十四話 in Perfect 後編

 

〇前話

 
SE:
カランっ(昔の喫茶店に良くあるドアベル)

ミーナ:
喫茶店、カフェより落ち着いた雰囲気ですね。昔のドラマに出て来そうな

すみれ:
そうね。

すみれ:
マスターこんにちわ。

マスター:
すみれちゃんいらしゃい。 お兄ちゃんのお使いかい? 剛史くんが凛空ちゃん達とまた喧嘩したのか?

すみれ:
いえ、大丈夫です。喧嘩してません。今日はすみれはお使いじゃなくて、お茶を飲みに来ました!

マスター:
そうか! それは嬉しい。 その子はメイドの後輩かい?

すみれ:
そうです

ミーナ:
ミーナと申します!

マスター:
ルミエールへようこそ、古臭い店で悪いな。 テーブルへ座って座って

すみれ:
はい! マスターいつものセットを二つお願いします。

ミーナ:
凛空ちゃんとか剛史くんって言ってましたけど、それって凛空様とオーナー様ですよね?

すみれ:
うんここはお兄ちゃんと凛空様が通っている喫茶店ですみれも実家へのお土産など良くここの買いに来るというか、買いにこさされるというか‥

お兄ちゃんや鹿苑寺お兄さんや山科のお兄ちゃんが学生時代から通っているお店なの。
瑠莉閣下や詩織さんも日本にもどるとかならず寄るんだって。

ミーナ:
おーー

すみれ:
その目的が…

マスター:
凛空ちゃんのどんな怒りも治まるルミエール特製アップルパイとブレンドコーヒーのセットお待ち!

ミーナ:
パイの生地が金色に輝いてます! 美味しそう!

すみれ:
美味しそうじゃなくて、滅茶苦茶美味しい! マスター頂きます!

ミーナ:
頂きます!

マスター:
ごゆっくり♪

ミーナ:
ふぅああぁ‥何コレ! 幸せぇが脳天に上がっていく! 美味しいとかの次元を超えてます!

すみれ:
解るよミーナくん! すみれも始めてお兄ちゃんにココにデートで連れて来てもらって食べた時にその状態になった!

ミーナ:
この世のモノとは思えない美味しさ! 幸せが! ここにあります!

すみれ:
幸せを味わうが良い!

ミーナ:
はぁいっ!

ミーナ:
気付いたら食べ終えてた…味の分析とか全然してない…メイドとしてこれは失格…完全敗北…まさに駄メイド…

すみれ:
くすすっ♪ また今度連れてくるから♪

ミーナ:
はい、お願します。 これは連れて来てもらわないと…決してパイを食べたいからダケじゃないですからね…

すみれ:
くすすっ♪ はいはいっ♪

ミーナ:
次はどこに行くんですか?

すみれ:
えっとミーナに付き合って欲しい所があるの!

ミーナ:
はいお供しますよ~♪

ミーナ:
アミューズメントセンター?

すみれ:
そう! こっちこっち!

すみれ:
たしかこっちにあったはず!

ミーナ:
…(ご主人様と手握ってる‥‥嬉しすぎる)

ミーナ:
プリクラ?

すみれ:
あのさ‥‥ミーナ…すみれとプリクラ撮ってくれるかな?

ミーナ:
別にかまいませんけど? 一緒に撮ればよろしいんですね。

すみれ:
やったぁ!

ミーナ:
これくらいでフレームに入るかと…

すみれ:
こんな感じかな?

ミーナ:
でわおします!

すみれ:
でへへっ! 自分のメイドとプリクラ! 夢がかなった! ミーナありがとう!

ミーナ:
喜んでくれたなら嬉しいです…ちょっと恥ずかしいですけど…
 
ミーナ:
これでご飯とおかずが分けられる!

すみれ: 
何かプレゼントしてあげるといったら、すみれのお弁当箱と保温調理鍋が欲しいとか…

ミーナ:
ご主人様のお弁当箱は毎日使うし! それにこの買って頂いた保温調理鍋すごいんですよ! 夜にいれとくとじっくりと余熱で火が通って! それにブランド品ですし! 安物じゃないですし! 初デートの最高の記念のプレゼントです! ありがとうございますぅ!

すみれ:
そうね。喜んでくれているのはわかる…アレだけデパートの理器具売り場で目をキラキラさせてはしゃいでのはニケくらいしか見た事ないし。 

すみれ:
そろそろ夕食にしたいんだけど、食べれそうかな?

ニーナ:
デパートではしゃいだので結構お腹空いております!

すみれ:
すぐ近くだから行こう。

ニーナ:
はい!

ニーナ:
白森駅のこちら側ってホテル街なんですね。 ご休憩…ほう…

すみれ:
もうちょっとだから! そっちじゃない、こっち!

ニーナ:
こんな所にうなぎ屋さんですか?

すみれ:
うなぎ食べれる?

ニーナ:
日本のうなぎも大好物です。

すみれ:
うなぎは英国でもフランスでも食べるものね。

ニーナ:
料理の形態は違いますが。英国はゼリーですし。

親方(店主):
おっすみれちゃん! いらっしゃい! あっすみれちゃんはもう失礼か花路オーナー様だったな♪

すみれ:
いえすみれちゃんでいいですよ商会長さん。

ミーナ:
商会長さん?

すみれ:
ここの親方さんは白森・白富商工会と観光協会の会長さんなのです偉いのです♪

ミーナ:
ほう~。あっ すみれご主人様付きの専属メイドのミーナと申します。お世話になります。

親方:
すみれちゃん付きの専属か! これからよろしくなミーナちゃん。

ミーナ:
凛空様のポスター? エンパイアビール?

すみれ:
エンパイアクラブと地元の観光協会が協力して創っている地ビールってやつだね。

親方:
ここの観光大使を凛空ちゃんがやってくれてるのさ!

ミーナ:
ほう~メイドが観光宣伝ですか?

すみれ:
メイド自体の広報宣伝にもなるしね。

ミーナ:
今エステル議長がやっている活動ですね。

すみれ:
それでうな重膳とやきとりお任せで!

親方:
あいよーすぐ焼くからな!

ミーナ:
うわーーこんな豪華なお料理、本当に頂いて良いのかな?

すみれ:
毎日美味しいお弁当作ってくれているミーナへのお礼だから食べて!

ミーナ:
でわ遠慮なく頂きます!

すみれ:
召し上がれ♪

ミーナ:
ご馳走様でしたぁ美味しかったです♪

すみれ:
それは良かった

ミーナ:
ご主人さまと一緒にいるのが余りにも幸せすぎて…明日からどうしよう‥‥

すみれ:
また二人でデートすれば良いじゃない? 

ミーナ:
でもご主人さまがお忙しいのは一番私が知ってます。それにご主人様は真理愛様やメイドみんなのものだし…

すみれ:
それは否定はできないけど…でもミーナのものでもあるし。

ミーナ:
それに…いっかい手握ってもらってから、我儘言って…腕まで組ませていただいたのは嬉しいですが…離れたくない…

ミーナ:
もう一回我儘言ったなので…もう一個だけ…ご主人様に我儘言います。
あの・・・今夜はお屋敷に帰りたくないです。 みんなのご主人様に戻したくない‥せめて今日だけ明日の朝まで‥私だけのご主人様で・・・

すみれ:
やっぱりそう来ますか…

ミーナ:
ダメですか?

すみれ:
お店の場所がいけなかったか‥‥
でも明日学園あるし…お泊まりというわけにも‥‥

ミーナ:
‥‥‥‥(ぎゅっとすみれ腕に両腕でしがみ付いて止まる)

すみれ:
お泊まりならどうせ連絡はしないといけない…その時に明日の準備を頼めば…
下着はそこのコンビニで売ってるの知ってるし‥‥う~ん…

すみれ:
あのさ、この珈琲男でアイスコーヒーでも…ほらうなぎと焼き鳥食べて口の中が油ぽいし・・・

ミーナ:
ご主人様、ホテルの中でも飲めますよ?

すみれ:
ミーナさん、攻める時は攻めますね…
 
真理愛:
すみれ。ミーナの明日の用意をアンジェラに頼みたいからって・・・ちょっと待ってくれないかな? ちょっと立て込んでいて・・・別にお泊りだからって怒ってないから! すぐ戻すからね! 待って!

カマエル:
全てのメイドに対し公平に接するべき総メイド長たる姉さんが、よりもよってメイドの道をやっと歩き始めたばかりの新人メイドに手をつけ! ご自分のシスターにしたと? どう大勢のAVALONのメイドや総帥に対し示しをつけるおつもりですか!

ラフェエラ:
すみれ総帥なら確かに「いいよ~」って言いそうな気がするけど。 それにAVALONの体制も変ったしね…

カマエル:
うっ‥‥ラファエラそこは規律の問題です!

ウリエル:
規律というならカマエルだって、今は前と違ってラファエラと一緒の部屋に住んでいるじゃないですか。同棲ですよね? 

アンジェラ:
ウリエルお姉さま、たしかにカマエルお姉さんが羨ましいっていってましたね。

ラファエラ:
カマエルがさ、出て行かないだよね。 パートナーだからってプライベートってのがあるのに。

カマエル:
ぐぅぬぅ! ラファエラはアタシがいたら邪魔なんですか! それにもうアタシは副メイド長ではありませんし! 副メイド長は小梅です! いちサーヴァントメイド風情に規律がどうのこうのなど関係ありません。小梅の方が同棲しているのですから問題です!

小梅:
えっ! 小梅?! 小梅はお姉さま達からちゃんと許可もらっているよ! 祥子お姉ちゃんこういうのはエンパイアクラブの規律とかいう問題でしょうからメイド秘書として‥

祥子:
この問題はAVALONのメイドの規律の問題なので…

小梅:
それ言ったら小梅だってAVALONは関係ないですよ!

カマエル:
小梅何言ってるの? 現在のAVALONの総帥は花路すみれで、その花路家の筆頭メイドは小梅。櫻糀のお屋敷と関連企業の半分は詩織さんと里緒菜さんが面倒みてくれても、残り半分と特殊なメイド達で構成される機動部隊はすみれ総帥が直接みなければならない。 そしてあくまでウリエル姉さんは花路家筆頭メイドの小梅がメイド長になるまでの臨時でメイド長を預かっているだけ。

ラファエロ:
そういう事。小梅が次期総メイド長。だから無関係じゃない。

小梅:
聞いて無いよ!そんなの! 優萌がいるじゃない!

ラファエラ:
優萌っちは全部隊の次期総隊長、それともそこまで小梅がやりたいの?

小梅:
勘弁してもらいたいです!

小梅:
真理愛お姉さま、カマエルとラファエラが説明したことなんか妄想と断言して下さい!

真理愛:
ナンノコト言ッテイルノカ、マリハワカラナイデゴザル

小梅:
ちょっと! お姉さまもすみれ様もそう考えているって事ですか! 図星ですか!

祥子:
自分の問題よりも大きな問題に火をつけて爆発炎上させる。これが爆風消火。

小梅:
祥子お姉ちゃん! それは他が炎上しているだけで消火になってませんから! ただ話を反らせてるだけですからね!

真理愛:
そういう事で次期総メイド長がもうシスターの綾子と同棲しているわけだし、ここは許してあげてくれないかな?

ラファエラ:
ウリエル姉さんを祝福すべきだと思うよ

カマエル:
そうですね…解りました。

祥子:
すみれちゃんにはお話しましたの?

ウリエル:
当然一番最初に・・・相談しまして。

アンジェラ:
好き合ってるなら、付き合ったらって言われて…ミーナにも一緒に話したので‥喜んでくれて…それでお姉さまとシスターになりました。

祥子:
なら問題ないわねそう良かったわね。幸せにね!

小梅:
問題大ありですよ‥‥ナンデコンナコトニ…

真理愛:
小梅、キミには水菜とイリーシャという幼馴染みや、スリエルなどの同期に優秀な後輩達!

祥子:
次期メイド秘書のララはとても優秀だし。勝利の女神のニケもいるし。

真理愛:
キミの心強い仲間達が地の果てまで一緒に行ってくれるよ…たぶん、メイビー!

小梅:
いや! 確実に小梅が見捨てられる未来しか見えないデスヨ!
 
すみれ:
それはそう考えているよ。でもさ小梅、今すぐではないよね? だってさ里緒菜さんが副メイド長になってからメイド長なるまでだって何年もあったよね? 将来でも考えられないって‥‥

すみれ:
でも水菜がForestのメイド長になって、イリーシャがオーナーになるかもって小梅だって言ってたでしょ? それとこれとは別問題って…

(手でおいでと招いている)

ミーナ:
はい(小声)

すみれ:
すみれ様は何処にいるんだと言ってもですね…その・・・会って話をしたいと言いましても…

ミーナ:
!?(乳首‥‥)

すみれ:
すみれにも都合があって…どうしても戻れないの・・・ちょっとまってね…

うん…ちゅぅ!

ミーナ:
ちゅふぅう!!

すみれ:
ごめんね~。 だからこれからゆっくり仲間達と一緒に成長していけば・・・

ミーナ:
あんっ・・・! ?!!! あうぅ…! 

くちゅん♪ くちゅん♪ くちゅん♪ くちゅん♪

くちゅん♪ くちゅん♪ くちゅん♪ くちゅん♪

ミーナ:
!!! xxxxxx!!  はぅあxxxxx!

すみれ:
そう、ゆっくりやって‥‥「イケ」・・・ばいんだよ。

ミーナ:
はぁ・・・はぁ‥‥あうぅ!‥‥はあ‥‥

すみれ:
「かわいい」・・・小梅の為だからみんな協力してくれるって。 
もちろんすみれや真理愛も付いているんだし。そう。
うん、一番は小梅には綾子がいるんだし。じゃおやすみ♪

すみれ:
ごめんね、やっと通信終わったから。ちゃんと愛してあげるからカラダ拭いてお姉さんとベッド行こう。

ミーナ:
はぁう・・・はぁう…はぁう・・・少し休ませて下さい・・・動けないです‥‥申し訳ありません‥‥立てません・・・

ミーナ:
放さず持ってれば良いんですね・・・

ミーナ:
あぁぁああんっ!! ご・・・しゅじんしゃまぁ! そこだめっでしゅ! そこ・・・後ろ穴から前までもぐもぐしないで! あぁぁあんっ!

すみれ:
あむぅむぅ~♪

ミーナ:
ミーナ・・・全部、食べられちゃてるうぅ!

すみれ:
美味しいよ。 ミーナのここ、オレンジ色だよ‥かわいいよ…

ミーナ:
あんんっつ! あんっ!

すみれ:
そろそろしようか。

ミーナ:
はい…お願いします…

ミーナ:
あぁぁああんっ!!

すみれ:
そう、すみれに・・・足をもってそう、向けて‥開いて・・・

ミーナ:
はぁいっ! ああああぁあんんっ!

すみれ:
気落ちい? ミーナ‥あんっ!

ミーナ:
気持ちいでしゅ! ごしゅじんしゃまぁ! 蕩けちゃい‥‥ますぅ‥‥

ミーナ:
ごしゅじんしゃまぁ! ごしゅじんしゃまぁ! 愛してましゅぅ!

すみれ:
ミーナは・・・すみれダケのメイドだから! ほら! 感じてぇ!

ミーナ:
あんっ!あんっ!ああぁああああ! ごしゅじんしゃまぁ! ミーナっ! イ・・・いっちゃう!

すみれ:
すみれもイクから! ほらっ! xxxxxxxxxx!

ミーナ:
xxxxxxxxxxxxx!

すみれ・ミーナ:
あんっ!xxxxxxxxx!あああああんうぅっん!

ミーナ:
ご主人様‥‥大丈夫・・・ですか‥‥

すみれ:
大丈夫よ…幸せだけど…少し‥‥動けないかも…

ミーナ:
ミーナも‥‥動けない‥‥幸せです…

すみれ:
これで寒くない?

ミーナ:
はい…とても暖かいです…そして幸せです…ふわふわしてます…。愛してますご主人様‥‥

すみれ:
うん…すみれも愛してるわよ‥‥ミーナ‥‥わたしのメイド‥‥マズイな‥

ミーナ:
何がですか? なんかミーナがエッチの最中に失礼な事してしまいました?

すみれ:
そうじゃない‥‥すみれ‥‥ミーナの事を愛しちゃった。 女として・・

ミーナ:
はぁ・・・それは・・・私はミーナはすでにご主人様ダケのモノですし‥‥愛でていただけたなら光栄です。

すみれ:
う~ん…そうじゃないの。

すみれ:
すみれはミーナの事を独占したくなちゃったの。

ミーナ:
独占も何もミーナは元々ご主人様の専属メイドですが?

すみれ:
うっ‥‥あのね。 普通だったらうちのクラブだと、私は「ミーナは専属メイドだけど、パートナーもシスターも自由に作っていいよ」ってすみれは言うの。

ミーナ:
? それってオカシクないですか? だって専属ってご主人様とだけのメイドですよ?

すみれ:
ミーナさん。ちょっと重要な事を説明するから缶コーヒー飲んでいいかな?

ミーナ:
はい。
 
ミーナ:
冷蔵庫にいつものがあったのでどうぞ。私はコーラ頂きます。

すみれ:
うんありがとう。

ミーナ:
えっ? マスター権限の強制命令を全て解除している? 条件付けが無効化されているんですか?
だったら今のカリブルヌスが加盟しているキャメロット同盟に参加しているクラブの全てメイドは条件付けではなく自らの意志でご主人様に従っていて、自らの意思でメイドとしての義務を守っているという事?

すみれ:
それとは別にそもそもニューロンチップコアそのものに組込まれているグランドマスター権限での強制命令が別にあるけど普段は機能しないし。

でもこれは絶対に秘密にしてね。今の時点ではまだ重大な国際条約に抵触する危険性がある行為だから。

ミーナ:
はい…理解してます。 しかし・・・でも・・・そんな事って‥‥

すみれ:
ミーナ、今日ブティック行ってすみれ達が選んだ服を試着したときにどう思った?

ミーナ:
あっ・・・

回想
ミーナ:
ちょっとご主人様 これぇぁなんですかぁこれぇ! 無理ぃ無理です!!

回想
すみれ:
ということで「ご主人様命令」! 次着る!

ミーナ:
うっ…畏まりましたご主人様‥‥

すみれ:
ご主人様命令」とか言われても「このご主人様仕方ないな~まあ喜んでるし‥‥付き合うしかないか」って思ったでしょ? そして「こんなにご主人様が喜んでるし‥‥恥ずかしいけど着るしかないか」みたいな?

ミーナ:
スイマセン・・・そのとうりに思ってました‥‥あう・・・

すみれ:
すみれも解るよ~凛空様にまったく同じ事されたから!

みれ:
でも本来メイドなら絶対服従命令である「ご主人様命令」と耳で聞いた瞬間に「逆らう意思さえ無くなる」はずじゃない? でもココはそうじゃない。 マスター=ご主人様の命令だろうが「従うかを決めるのはメイドの意思

ミーナ:
あっ!

すみれ:
ミーナはすみれの命令を「聞いてあげよう」と思ったから「聞いてあげた」。それはそうしたらご主人様のすみれが喜ぶから「すると自分で決めた」。御奉仕ね

ミーナ:
ご奉仕・・・そうです…ミーナが決めた。

すみれ:
そうやって自分の事を自分で決められる事。 それをヒトの尊厳だと・・・ご主人様の役目をしているすみれ達は思っていて認識を共有している集まりがすみれが参加しているUNION=同盟。 メイドの人の尊厳を確立する為の盟約

ミーナ:
尊厳・・・ですか…

すみれ:
ゴメン話が脱線した。 マスター権限がフリーで条件付けが無いからこそ専属メイドとなったメイドが、メイド同士とはいえ他のヒトと付き合えるわけ。

ミーナ:
そうですねご主人様の言いつけは本当は絶対なのに・・・。

すみれ:
すみれの専属メイドでいうと、花路家の筆頭メイドの小梅はすみれの専属メイドなんだけど、そもそもが小梅はすみれと真理愛両方のシスター。さらにシスターの綾子がいる。 これはこのクラブが設立する前からそうだった。

ミーナ:
そうなんですか。まあ新しいクラブですものね。

すみれ:
次席専属メイドが優萌なんだけど…

ミーナ:
ご主人様は別でフロリーとフレデリカはメイド学校時代から優萌が好きで三人でお付き合いをしたと言われました。宿舎も一緒の部屋で暮らしていますし仕事以外ではクラブでも学園でもいつも一緒にいるし。

すみれ:
祥子お姉ちゃんとニケはシスター同士でしょ。星美はヴァルマくんがいるし優萌と共有しているし。 ミレーヌも専属メイドだけどこれは優子をパートナーしたのはすみれみたいなモノだし‥

ミーナ:
ですね最初お聞きしたときにびっくりしました‥‥まさに収拾がついてないですね。由奈先輩が頭抱えてました・・・。

すみれ:
由奈はシスターのフローラ一筋だから…

すみれ:
うっ‥‥ゆなの名前が出たか言うけど。 優奈くんもすみれの専属メイドなの。

ミーナ:
優奈って優萌小隊の優奈班の班長でご主人様の妹のカイルスと共に幸様の守護騎士で幸様と幸様の侍女のクロエの恋人・・・。 その橋本優奈?

すみれ:
その優奈くん

ミーナ:
え~‥‥専属メイドなんですか? いや…でも‥えぇ‥‥

すみれ:
それもすみれにとって・・・メイドというか‥‥一番お気に入りな情人(イロ)だったの。 実は本気で女として依存してた‥

ミーナ:
えぇ…優奈がイロ! たしかに中性的な魅力がありますから学園の女子内で花路カイルスと橋本優奈、橋本桜子といえばアイドル的な存在でファンサークルまであるし…

すみれ:
でも妹のカイルスと幸と一番はクロエに・・・NTRされた‥

ミーナ:
妹さんとご自分のクラブ所属メイド達にN・T・R! ネトラレ!

すみれ:
幸とは縒(よ)りを戻すかな…クロエは完全にNTRだけど。いま優奈はクロエに夢中だし…幸よりクロエの守護騎士というか執事というか下僕というか…

ミーナ:
下僕! ええぇ…クロエ…大人しそうな顔してやりますね‥‥

すみれ:
まあ優奈くんは‥‥幸せそうだし‥‥幸やカイルスを支えてもらってるし…すみれにはお兄ちゃんや凛空様や真理愛や他のメイドもいるし…う…すみれがガマンすれば・・・良いだけだし…

ミーナ:
ねえご主人様って専属メイドはそれだけいるし、他のメイドも沢山いるのに…ご主人様ダケのメイドって‥‥もしかしてミーナしかいない?

すみれ:
うん‥‥だから‥‥さっき‥‥本気でミーナの事を独占しようと思ってしまった・・・それで我に返った。 メイドはメイド本人のモノ。 ご主人様のモノじゃないのに。

ミーナ:
ご主人さま・・・
 
フロリー:
クロエはこの二人に弁解の機会を与えるべきだと?

クロエ:
はい・・・

フロリー:
必要無いでしょ。

優萌:
えっ? 弁解の機会も与えないの?

フロリー:
弁解があるんだ? 優萌、優萌はこの一週間、星美とヴァルマ君の部屋で寝て一日もフレデリカ達と一緒に寝て無いよね?

優奈:
優萌、そうなのか?

優萌:
…はい…

星美:
やっぱり怒られた・・・

ヴァルマ:
だからお二人に注意してるに良いから良いからって…

カイルス:
ウリエルメイド長、祥子メイド秘書、カチュ-シャ料理長、瑠奈総務部長から優奈とクロエのクラブ内食堂やクラブ公共部での素行について改善するようにと正式にカイルスと幸にクレームがあった。

優萌:
クラブのメイドのトップ四人から‥‥

ミレーヌ:
二人が仲良い事は良い事だけど、たしかに目に余るというか…居づらいだよね

幸:
イちゃくならこの部屋でするようにって幸、言ったよね? 公共の場所では控えるようにって。

クロエ:
幸様すいません・・・。

幸:
お部屋だけど、ウリエルメイド長から前に優奈くんが使ってた部屋はそのまま取ってあるから、優奈くんとクロエの部屋にするようにって言われた。 四人で住んでるから二人きりの時についついやりすぎちゃうだろうって。 だからちゃんと別けた方が良いと。 四人で「仲良く」したい時は今のこの部屋はそのままの広さなんだからそこですれば良いだろうって。

優奈:
そんな所まで・・・ウリエルメイド長スイマセン‥‥

フロリー:
フロリー達メイド達の事は、今後は改善しろでも良いの。 しかし二人とも、ご主人様と前いつ夜伽した? デートした?

優奈
うっ! 何時だろうな‥‥

優萌:
何時‥‥でしょうね…

フレデリカ:
ご主人様は、フレデリカやフロリーがいるから、優萌の事をご主人様から遠慮して誘わないし。 優奈くんに至ってはあの状態をクラブ内でご主人様に見せつけてご主人さまが誘うと思う? 真理愛様に毎日相手にしてもらうのはララさんやシンディに悪いと思っているし。 ミレーヌも優子がいるから…あと部隊訓練もあるしね、それを気にしてるみたい。 エスコメイドの子達はあくまで研修としてと別けているみたいだし。 だから夜、真理愛様としない日は一人でセーフルームで寝てるらしいよ。それくらい今、ご主人様は恋愛的に不安定。

優萌・優奈:
そこまで‥‥弁解の余地も御座いません‥‥

カイルス:
ナゼここまで妾が居てこうなるかな…

フレデリカ:
主要原因はご主人様がメイドに優しすぎなのと、気の回し方がド下手だから。

カイルス:
もしミーナが自らの意思でお姉ちゃんのみのメイドとして過ごす事を決めなかった時は、優萌と優奈をお姉ちゃんの専属性奴隷メイドとして差し出す! お姉ちゃんが安定するまでお姉ちゃん以外とエッチ禁止!

優萌・優奈:
専属性奴隷メイド!

フロリー:
カイルス、フロリーもそれで致し方ないかと思います。

幸:
クロトはその間はカイと幸で面倒みるから。

クロト:
はい。

優萌:
優奈と一緒にメイドの専属性奴隷にご主人様をして良いってこと? 

優奈:
それは違うと思うぞ? いや…違わないか? アレ?

星美:
優萌はすみれお姉ちゃんとスル時はリミッターが無い・・・

ヴァルマ:
これってミーナの決断次第で最悪な事態もありえるって事ですか?

ミレーヌ:
フロリーが立ち会わないでスルって事ですものね・・・

ミーナ:
うん‥チュ・・・

すみれ:
?! うぅ!

ミーナ:
御身と御国と栄えあれ。 永劫に尽きることなく、 我、ミーナ・エルレアは御身のみの忠実な僕なり。 
我の接吻をもちその聖約を誓います。 我が聖なる女王陛下。 My Load (我が主)

私は貴女だけのメイドですよ。 だって私の願いを叶えてくれてお傍に置いてくれたのですから我が女王陛下。 私は二君には仕えません。 これは私のミーナ・エルレアの意思で決めた事です。これで宜しいですか?

すみれ:
うん‥‥ありがとう。 私のメイド。

ミーナ:
これ落ち着きます。 あの三つ目の我儘言います。 今夜はご主人様をこうやって抱っこして寝させてくれませんか?

すみれ:
うん…良いよ…寝ようか。

ミーナ:
はい。
 
SE:
パンっ!パンっ!パンっ!パンっ!

SE:
パパパパパパパパパパパ!(フルオートの連射音)

梨緒:
これ本当にジャムらないのかな? 
まあ支給品だしこれでヤるしかないけど・・・
心配だな‥‥

綾愛:
‥‥

アンジェラ:
・・・(梨緒・・・普段と雰囲気が全然違う・・・アンタ何者?)

ミーナ:
これがエンパイアクラブミリタリアの隊員証と特殊免許

綾愛:
橋本シスターズでない舞子達までミリタリアに志願する必要は無いと思うけど特殊免許は便利だけどね。

舞子:
凛空様をお守りするのに少しだけでもお役にたちたいのです。すみれ様の代わりにとはまったくなりませんが…

アンジェラ:
けっこう重い

梨緒:
予備のマガジンと弾も入っていますので。アンジェラのチップ認証がケースの鍵になっています。 そのケース自体がガンラック、保管庫にもなりますよ。

アンジェラ:
なるほど・・・

舞子:
あの梨緒、随分大きい荷物だね…それ何?

梨緒:
何と言われましても、ウェポンケースとコンバットスーツのトランクですが。

舞子:
コンバットスーツ・・・というと優萌達が着てるアレ?

梨緒:
はい。まあ私のはフライトユニットは無いので高機動飛行戦闘は出来ないですけど。

ミーナ:
フライトユニット、飛行戦闘・・・

綾愛:
フライトユニットが有ればできると‥やっぱり貴女そうなんだ・・・それは奥様が梨緒を欲しがるわけね…

永遠:
はーいみんな、次は正規の護衛メイド用のメイド服が出来ているのでそれを受け取って着替えましょう。
まあデザインは今まで着ていたメイド服と変わらないんだけど、防弾ファイバーが織り込まれている最新式よ。軽いし。

絵里奈:
その後は支給する車両を受けとって君達がミリタリアのメイドとして在籍する事になるロンゴミリアド本部に着任に行くわよと言っても、ミーナやアンジェラのクラブの中だけどね! さあ各員荷物もって移動開始!

アンジェラ:
おぉ~カッコイイ!

ミーナ:
やっぱりこういうクルマですよね、解ってた‥‥

綾愛:
ブツケたらどうしよう‥‥車庫入れ怖い・・・

梨緒:
かわいいクルマ。でもフィアットでこのサイズってあったけ? アバルトでもないし。 ミニクーパーと同サイズ? オリジナル車両?

舞子:
これって凛空様が見せて下さった写真にあった、お兄ちゃんと凛空様が乗ってたおクルマだ!

絵里奈:
みんなの車両は新たに開発された新型の偏向リフレクターリアクターエンジンを搭載した新たに作った完全オリジナル特殊車両よ。補佐お仕えする主人様やクラブに合わせたデザインになっています。 サイズも取り回しが良いようにだいぶ小さい。居住性は犠牲になっているけど!

舞子:
デザインだけで別の車なんですね

永遠:
それでは絵里奈さんの車両に安全運転でついてきてね。ゆっくり走ってもらうから。 絵里奈絶対に飛ばさないでね私が乗ってますから。

絵里奈:
解っているって。 みんな行くよ! いざカリブルヌスへ!

ミーナ:
どう運転できそう?

アンジェラ:
うんAURORAのドライブサポート使えるし自動運転もあるし、ゲームのクルマより楽!

ミーナ:
そうなんだ。私はご主人様の「あのクルマ」だから。

アンジェラ:
ニューロリンクが使えるならミーナなら‥‥

アンジェラ:
クルマで戦闘するわけじゃないしね?

ミーナ:
運転できるだろうけど、あのクルマに乗ったら私、また飛びたくなると思う。

アンジェラ:
えっ? だってミーナはもう「戦いたくない」んでしょ? ペニーさんも無理して戦う必要無いってあれほど念を押してたでしょ? 普通のメイドとしてお仕えすれば良いって。 アタシはミーナが飛べなくてもメイドとして一緒にずっといるよ? 他にペア組みたくないし。それに今はウリエルお姉さまもいるし幸せだし。 アタシの事は気にしないで。

ミーナ:
‥‥そうじゃないの‥‥

SE:
コンコン

優萌:
どうぞ!

梨緒:
橋本梨緒特務中尉並びに

ミ-ナ:
ミーナ・エルレア中尉

アンジェラ:
アンジェア・モヒラ特務少尉

綾愛:
橋本綾愛曹長

舞子:
一ノ瀬舞子特別隊員、出頭いたしました!

梨緒:
着任の許可をお願いします!

綾愛:
え゛っ? 梨緒が特務中尉? ミーナが中尉? アンジェラが特務少尉?

アンジャラ:
ミリタリアに入隊したら復隊扱いで欧州軍に居たときの階級にされた。

舞子:
そんなに驚く事なの?

綾愛:
うん最低でも士官学校出でよほどの戦果が無いと‥‥ようは軍隊だと超弩級のエリート

舞子:
えっアンジェラ達が?

梨緒:
何をやってるんですか、総隊長と小隊長の前ですよ。

綾愛:
あっスイマセンでした!

すみれ:
本当は拒否したいけど、超絶不本意だけど、いたしかたなく、着任を許可します…

優萌:
ご主人様、何ですかそれ・・・まあみんな、楽にして座って話そう。 ご主人様も座ってくださいね。

SE:
ガンっ!(すみれがテーブルに突っ伏す)

梨緒:
あの優萌小隊長殿、特務中佐殿はどうされたのですか?

優萌:
精神的なダメージを立て続けに受けて‥‥あの口調なんだけど作戦行動中以外は学園と同じでお願いします。優萌は何か学園でも小隊長って言われているからそれで良いけど、ご主人様は、すみれ先輩でいいから。 あと優萌が代わりに説明するから

梨緒:
わかった。

アンジェラ:
やはりこうなりますか…

優萌:
うん警護訓練までしてたの知らなかったしね。あと舞子もミリタリアに志願するとか…

ミーナ:
まあ舞子はご主人様があこがれになっちゃいましたから…

優萌:
それを自分のせいだと・・・それに今さっき・・・

優萌:
フレデリカがご主人様にロンゴミリアド飛行隊へ転属願いを出してね

ミーナ:
やはりフレデリカってパイロットメイド。それもSランクオーバーの。

アンジェラ:
でも何で今さら? 主計班でしたよね?

優萌:
やはり二人にはわかるか。それは北欧戦線の撃墜王だもんね

綾愛:
北欧戦線の撃墜王?

梨緒:
この二人は退役する前は「雪空の怪鳥」という畏怖名がある対地対空の戦闘攻撃機乗りだったの。

舞子:
そんな事知らなかった。

ミーナ:
退役して普通のメイドになるためにメイド学校行ったから…。

優萌
昨日ね、うち部隊に新しく配備された、F14XX(ダブルエックス)というフルニューロリンク制御偏向電離リフクレクターリアクターエンジン搭載のリフクレクタークラフトリアクタブル翼戦闘攻撃機を見た瞬間に「これならご主人や優萌のチカラになれる」と言い出して・・・昨晩もうフロリーとフレデリカで大喧嘩して・・・大変だったんだよ・・・最後はメイドの意思だからってフレデリカが押し切ったけど。

ミーナ:
フルニューロリンク制御偏向電離リフクレクターリアクターエンジン搭載リフクレクタークラフトリアクタブル翼戦闘攻撃機‥‥

アンジェラ:
ナビゲーターは誰が?

優萌:
ルフィナ先輩がするみたい。

優萌:
それで配属だけどこのメンバーに小桃と蘭子を加えて優萌小隊内に警護班という班を新設してそこに所属してもらう。 隊長は最上位階級が梨緒だけど復隊してすぐは不安だろうから副長を蘭子にするので行けるでしょ。

梨緒:
それならばどうにかなるかも?

優萌:
軍隊未経験の舞子を中心に副長と相談して訓練をしてあげて。訓練のスケジュールは各クラブの調整をして。訓練も業務の中だから融通はしてくれる事になっている。

梨緒:
わかった。

舞子:
お願いします…

ミーナ:
小隊長、その班への配属をお受けする前に、小官とアンジェラにそのF14XXという子を拝見させて下さい。小隊長より小官の方が階級が上なので意見具申する権利があると考えます。

アンジェラ:
そうなるか…

優萌:
やはりご主人様の予想通り…わかりました。空母EDEHNに実機が一機あるので優香閣下に連絡しとくから行ってきて。

ミーナ:
ありがとうございます。 特務少尉行きましょう。

アンジェラ:
は~い。 みんな行って来る。

ミーナ:
配属を許可して下さいお願いします!

すみれ:
イヤだ。ロンゴミリアド総隊長として断固拒否する。

真理愛:
イヤだって‥‥

ペニー:
でも二人とももう戦いたく無かったのよね

ミーナ:
私はもうヒトの命を奪うのがイヤだっただけで・・・

フレデリカ:
あの機体の武装と性能なら敵機のパイロットをできるだけ傷つけずに撃墜、脱出させることが可能だと思います。地上目標も武装のみ破壊する事が可能です。

ペニー:
なるほど・・・

すみれ:
相手はそんなに甘くないよ? 確実に命を奪いに来る。殺らなきゃ殺れる時だってあるよ?

ミーナ:
そんな事は解ってます!

フレデリカ:
だから「できるだけ」と言ってます。それにご主人様の戦い方。いやロンゴミリアドの戦い方はそもそもがそうじゃないですか? 何が違うのですか!

すみれ:
ぐぬぅ‥‥

真理愛:
すみれは二人に危険な事をさせたくないという事だよね?

すみれ:
何でも良い。ロンゴミリアドの総隊長はすみれだもん!

ウリエル:
すみれちゃんは、その主張の為に本日はその服を着てるわけですね。

ミーナ:
なるほどそうですか。 ご自分でやるのに、優萌達には許可するのに‥‥

フレデリカ:
フレデリカ達にはさせないという事ですか。 なら考えがあります。

ミーナ:
只今より花路すみれご主人様の専属メイドとエスコートメイドは私とフレデリカのロンゴミリアド飛行隊への配属要求が通るまで!

フレデリカ:
無期限の夜伽ストライキに突入します!

すみれ:
えっ? 夜伽ストライキ?

真理愛:
ちなみにマリもフレデリカ達に賛同しているから本日からララ達と寝るから。 凛空お姉さんや剛史お兄ちゃんも賛同してるので実家は「すみれ出入り禁止処置命令」がすでに出てるから。

すみれ:
えっ?

ウリエル:
皆さんかならずや横暴なるご主人様から権利を勝ち取って下さいね! 祥子ちゃんも全面協力するそうです。

ミーナ:
はい!

フレデリカ:
皆さん応援ありがとうございます。

すみれ:
ちょっとキミ達、話し合おう?

ミーナ:
知りません。

フレデリカ:
今後はフロリーを通して連絡して下さい。 でわ!

SE:
がちゃん!

すみれ:
フロリー反対じゃなかったの? 何あっちの窓口になっているの?

真理愛:
勝てない戦をするのは愚か者のする事ってことでしょ? 

ペニー:
ご主人様、精々頑張ってくださいね♪

すみれ:
もしかしてすみれ一人? 

ウリエル:
すみれちゃん。すみれちゃんはもうメイドじゃなくてご主人様。 ご主人様とメイドってどっちが上かな?

間違えたらダメですよね?

真理愛:
共同オーナーのよしみで最後の時の介錯人くらいはマリ引き受けるよ。

すみれ:
今からダッシュで優萌の部屋行って無条件降伏で土下座して来ます!
 
優萌:
ご主人様、フロリー、折角遊びに来てるだから楽しみましょう! ねっ?

すみれ:
夜伽を武器にするとか

フロリー:
それはコッチは言う事聞くしかないよね

フレデリカ:
考えたのは優萌ですから!

優萌:
いやいや優萌のせいじゃないよ?

ミーナ:
ここまで来たら連帯責任です!

フロリー:
楽しむ為には娯楽が必要だと思いません? 我が主。

すみれ:
すみれもそう思う。楽しみが必要。

フロリー:
三人に楽しませてもらう事で今回の件、許すことにしましょう

ミーナ:
何をさせられるんですか? とてもイヤな予感します・・・

フレデリカ:
ミーナ君、確定している事を予感とは言わないんだよ。

優萌:
まだ明日、学園登校日だからね…

フロリー:
強制覚醒させればボロボロでも学園くらいは行けるよ。

すみれ:
さあ三人とも、準備をしようか。洗浄しないとね。

ミーナ:
洗浄ってまさか・・・

フレデリカ:
アレは徹底的に犯(ヤ)る目だ・・・

優萌:
優萌はヤル方でして‥‥ヤられるのは・・・

フレデリカ:
あぁxxxx! xxxx! ぐわっ! ‥‥‥‥‥‥

すみれ:
フレデリカの方が先に壊れたか…でわ次はミーナを壊してあげて優萌。

優萌:
はぁいぃっ!

ミーナ:
こ・・・これ以上は‥‥ムリぃ・・・

ミーナ:
うぅぅぅう!

すみれ:
息を吸う暇があったら、ご主人様のすみれにご奉仕しなさい! すみれのメイドでしょ!

ミーナ:
うぐっ!うぐっ!うぐっ!うぐっ!

フロリー:
ほらミーナのケツ穴を口で広げてしっかり中まで舌入れて舐めて! 手も動かして! でないと優萌のケツ穴とおま〇こ壊しちゃうよ!

優萌:
ふぁい! しっかりなめましゅ! しっかりバイブ動かしぃましゅ

すみれ:
あんっ!あぁあぁ! すみれイくっ! ミーナ! あっ! あんっ!

ミーナ:
うぅがぁxxxxxxxxxxxx! カッ!

フロリー:
ほら優萌! イッていいよ! イけえええええ!

優萌:
はぁいっ! ああああああああああああ! xxxxxx!あ・・・・あうん!

フロリー:
はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・これフロリーが起きれ無かったら全員遅刻だよね…起きれるかな…

ミーナ:
朝あまり時間なくて汁物はかき玉汁になりますどうぞ

すみれ:
今日も美味しそう!頂きます!

ミーナ:
はい召し上がれ♪

すみれ:
これ甘くない、だし巻き卵だ。それに懐かしい味‥

ミーナ:
気付きましたね。それはウリエルメイド長から教わった味付けなのです!

すみれ:
そうだセンパイが甘いもの苦手だからお弁当ではだし巻き卵だったからその味だ! 嬉しい!
ありがとうミーナ!愛してる! さすがすみれ付き専属メイド!

クロエ:
ご馳走様です…

優奈:
まあ、この学園では昼休みはシスター同士の先輩後輩はそこら中でイチャついているしこれくらいなら大丈夫かな?

すみれ:
それで優奈くんとクロエ、改まってお話って何?

優奈:
今回二人の素行でクラブにご迷惑をお掛けした事をちゃんと謝ってなかったのでスイマセンでした。

クロエ:
それとお部屋、小さいキッチンまでリフォームで着けて頂いて。それがすみれ様が費用出して下さったて聞きました。お気遣い何っていったら良いか…

すみれ:
その件? まあ仲良い事は良い事だけどクラブ内は今後は気を付けて。あと二人で住むならあそこ本来は一人用の部屋だからキッチンなかったしクロエがお茶や軽食くらいは優奈くんに出せる方が良いかなって

クロエ:
そこまで考えて下さっているのに…クロエは・・・

クロエ:
あの! 幸様とも相談して優奈様をすみれ様にお返しする事にします! もともと優奈様はすみれ様の専属メイドなわけですし、とてもお気に入りだった情人(イロ)だったのに…クロエが・・・

すみれ:
学園で情人(イロ)とか言わない! 

クロエ:
でわ、お気に入りのセッ〇スフレンド?

すみれ:
ちょっと!それはもっとダメ! そういう問題じゃないから! それと今更返されてもね…だから時々、優奈くんが超~気が向いた時にすみれと遊んでくれれば良いから。 それよりカイルスと幸の方を優奈くん、クロエ、見捨てないであげて・・・時々でいいから遊んであげて! そっちの方が重要でお願いします!

クエロ:
はい・・・

優奈:
うんすみれお姉ちゃん解った。 それは心配しないで。

ミーナ:(小声)
ご主人様、学園での昼休みは毎日こんな感じなのですか?

すみれ:(小声)
うんそうだね誰かしらとのランチミーティングが入ってる

ミーナ:(小声)
だからこのテーブルがすみれご主人様用に予約されているんですね

すみれ:(小声)
学園でのお昼休みのすみれの執務室・・・

梨緒:
橋本梨緒と申します…よろしくお願いいたします…

夢結:
トランクケースまだ二つか台車がいるな

ガバッ!

梨緒:
ひぃ向日葵しゃまぁ!

向日葵:
梨緒ぉ~本当に良く・・・良く来て下さいましたぁ!(号泣)

エミリー:
今回は仕方ないな。

梨花:
向日葵は良く頑張った。

梨々衣:
貴女の戦いは終わましたのよ。ゆっくり休んで下さいませ‥‥

マリエット:
よ・・・ようこそえーでんへっ・・・メイド秘書のマリエットです。

アリエル:
本当に‥‥本当に良く来て下さいました。 弊クラブは梨緒さんを歓迎いたしますわ‥

梨花:
篠山家次頭メイドの梨花です

梨々衣:
橋本家当主の梨々衣ですわ。

エミリー:
久しぶりだな梨緒。

梨緒:
お久しぶりです。エミリーサンっ・・・

夢結:
今、エミリーの相棒をしている夢結執行官です。

梨緒:
よろしくお願いします夢結サンっ。 それで梨乃奥様は?

エミリー:
オーナー執務室に軟禁してある。 アタシから言う事はただ一つ。
オマエが逃亡するそぶりを少しでも見せたら、躊躇わずオマエを執行する。

梨緒:
奥様が軟禁?

梨花:
梨緒、キミの犠牲によって我がクラブは救われるんだ。スマン。

梨々衣:
向日葵、さあ梨緒さんを連行しましょう。

梨緒:
私が犠牲? 連行? ちょっと状況を説明して下さい!

向日葵:
さあ‥‥行きましょう・・・梨緒。

梨緒:
ひぃぃぃ!

スザンヌ:
やっぱりお昼休みまでに学園に来なかったって。

クロートー:
そうですか…

梨乃:
やっぱり梨乃が嫌われて逃げられた・・・昨日突然AURORAのIDの連絡IDが変わって・・・新しいIDをハッキングして見つけてDM送っても返事も無いし…

スザンヌ:
それ完全にストーカーだ。 ウザったがれて当然

クロート:
ご主人様、むりやりメッセージとか送れないんですか? ネットライナーのホワイトソックスでしたっけ?

梨音:
クロト…梨音はメジャー球団ですか? ホワイトノイズです。 相手の線が繋がってなければ梨音でもどうにも・・・梨緒が白山市内に入れば梨音のI.S.I.F.R.S.D.Network()で発見できるけど…そしたら周囲の街頭大型ディスプレイとか広告用のディスプレイとか全部をハッキングして「橋本梨緒、すぐに篠山梨乃へ連絡よこせ」と表示・・・

スザンヌ:
てんちょー、それ街中の人に晒上げるってこと。 梨緒、絶対逃げる、

梨音:
うっ…たしかに梨音もそれやられたら全力で逃げるね…


注:I.S.I.F.R.S.D Network
Installation type Street Integration Facial Recognition Scanning Device Network= 設置型街頭統合顔認証精査装置電網

梨乃:
やっぱり梨緒に何かあったんだよ! 探しに行くべき! 距離は解らないけど大体は方向は解るし!

スザンヌ:
それでストーカー犯梨乃を見た梨緒は猛ダッシュで逃亡!

梨乃:
スー! 梨乃はストーカー犯じゃないもん!

クロートー:
梨乃、もともと梨緒はここに来る予定になっているんだから、来た時に梨乃がいなかったら悲しむと思うよ?

梨音:
梨音の捜索電網に梨緒の感有り! 発見した!

がばっ!

梨乃:
どこですかお姉さま? すぐに梨乃行きます!

スザンヌ:
スーも行く! 一緒に行けば逃げないだろうし!

梨音:
うちのクラブのエントランス前。クルマ止めてバックハッチから荷物下ろしてる
登録車両これ梨音のデータバンクに無いクルマ…どこの車両? 所属は保全機関極東本部の特務警護二課ってナニ? 昨日新設? それにこの車両、これフロントガラスとかに顔認証スキャン防止フィルムが張ってあるのか車両データも他の車両に欺瞞してあって…それも完全な特殊車両で、それもかなり金かかってるな‥

今、マリエットお姉ちゃんから連絡。 なんかたった今、梨緒から連絡があったから、みんで出迎えにエレベータで向かっているって。梨音達はここで待つようにって

クロートー:
ここに到着してから連絡? これは、ほうれん草「報告・連絡・相談」から躾けないとダメですね…(苦笑)…

向日葵:
失礼します。逃亡していたメイドの橋本梨緒が投降してまいりましたので連行してまいりました。自首してきたという事でどうか寛大なる御処置の御検討をお願い申しげます(泣)。

梨緒:
あの状況の説明をお願いします………

夢結:
状況の説明も何も今、向日葵が言った他に何も無いだろう。 仮保護クラブから、本マスタ-登録になるクラブへの移動をついて、本ご主人様になる篠山梨乃から脱走。
オーバーSランクアサルトメイドが脱走とか、うちのクラブだけじゃなく、すみれ総隊長だって責任を免れないんだよ。何て事をしてくれたんだ。ゆっくり切り刻んでやる

梨緒:
脱走? 誰が?

エミリー:
何ふざけている。オマエだよ梨緒。いくら昔、目をかけた事がある後輩だからってアタシの指で楽に処刑してもらえると思うなよ。

SE:
カチっ!(撃鉄を起こすエミリー)

クロートー:
スザク大使、どういう事ですか?まだ私地上に慣れてなくて…

スザンヌ:
スーも解らない…

梨音:
そうか、本マスター登録前の本マスター予定の梨乃と連絡がつかないってことは逃亡扱いになるのか。 仮保護登録のクラブは研修が終わっているから…ヤバイ…保護責任者がいない‥それもオーバーSランクって事は…自律型大量殺人兵器が管理者無しで街中に歩いているという解釈に‥

梨乃:
バイオメイドの梨緒は…ただの兵器‥そんな事って‥条文は…コレか! なら!

梨緒:
シクレットバースト! 万海灼き祓う暁の水平! 𐎿𐎹𐎢𐎽𐎿𐎹𐎠𐎥𐎠𐎴𐎠(シュルシャガナ!(注))

スザンヌ・クロートー・梨音:
え゛っ?

SE:
ドンっ(空気が震える音)


注:万海灼き祓う暁の水平 シュルシャガナ(𐎿𐎹𐎢𐎽𐎿𐎹𐎠𐎥𐎠𐎴𐎠)
古代メソポタミアのニヌルタと同一視されたキシュ市の都市神ザババの持つ二振の武器のうちの一振の名でもある。

もう一振の名は、「魂を切り刻む翠の大鎌 イガリマ」。本作ではアトロポスの鎌状の武器

梨々衣:
ソニックシールド! 
(速い! 梨緒さんまでは覆いきれませんわ! 首が飛ばされます!)

エミリー:
梨々衣ぃ!

梨緒:
あっ!
(梨乃様…何で…? やっと本当にお仕えする事が可能なご主人様に出会えたのに…)
 
カシンカシン!(オーバードライブ無効化用のチョーカ-と手錠がはじけ飛ぶ音)

梨乃:
「感じた」通り梨緒が本体の「器」だ! Synchronizer System Drive Ignited! 

デミリー:
なんか頭に入ってくる!

梨々衣:
エミリー! 下がってすぐにそのスキャンデバイスを外して下さい!

梨乃:
Sprawl CORE GRID linkage! I.N.A.N.N.A System セットアップ! 
Heaven Master(ヘブンマスタ-)権限!

74コード48 マスター権限 4=7 位階 Hiereus (ハイエルース)

LioAstarte(リオアスタルテ)よ
認証番号Θ00002 マスター名 篠山橋本イナンナ梨乃

梨花:
認証シマシタ。 My Heaven Master INANNA(マイヘブンマスタ-、イナンナ)

梨乃:
顕現せよ「アスタルテ()」

梨緒:
……マスター…マスター(号泣) nin-edin! 我がエデンの女主人…奥様…

蘭子:
金色の羽根…

小桃:
天使…いや女神様…


注:アスタルテ(ト)
アスタルトは、地中海世界各地で広く崇められたセム系の豊穣多産の女神。崇拝地はビュブロス(Byblos、現在のレバノン)などが知られる。

メソポタミア神話のイナンナ、イシュタル、ギリシア神話のアプロディーテーなどと起源を同じくする女神と考えられ、また周辺地域のさまざまな女神と習合している。

ギリシア・ローマにおけるアスタルテー
また、古代ギリシア、古代ローマでもアスタルテー(Ἀστάρτη, Astártē)と呼ばれて崇拝され、アプロディーテーやユーノーと同一視された。

フェニキアにおけるアスタルテ
フェニキアにおいては世界の真の統治者であり、「古い世界を破壊しては新しい世界を創造する死と再生の女神」だったとされる。
また、インドのカーリーとも同一視され、カーリーのような姿のアスタルテの刻像が見つかっている。

梨乃:
この橋本梨緒は、たった今、スプロールGRID連合、CoreGRID並びにオリュンポスGRIDの管理電脳女神アスタルテとして顕現し、我スプロールGRID連合CoreGRID地上大使、篠山橋本イシュタル梨乃のイナンナシステム、シンクロナイザー電脳女神としてCoreGRIDとオリュンポスGRIDの保護下になった! よって今後はIARAとの国際条約にのっとりスプロールGRID連合大使館を通して頂きたい!

エミリー:
えっ梨緒が電脳女神?

優萌:
電脳世界は門外漢なので…とりあえず大使館が保護したと?

梨乃:
そうだ! 梨緒の身柄は条約の外交特権で確保させていただく。 
地上の保全機関やエンパイアクラブは下がっていただきたい!

優萌:
わかりました。身柄はそちらで引き取りになって下さって構いませðん、こちらは保全機関本部に指示を仰ぎたいたいと思います…。

梨乃:
よろしく頼む。

梨音:
あの子、何やってるの‥‥

クロートー:
ご主人様、私は知りませんからね。

スザンヌ:
あの…アースガルズGRID連合はこの件は無関係だから、スーは知らないから! 巻き込まないでね!

梨音:
キミ達冷たいね…

ポカンっ!

梨々衣:
貴女! ナニ勝手な事をやっておりますの!

梨乃:
痛い! 梨々衣お姉ちゃんが叩いたぁ!

梨花:
岩をも砕く梨々衣パンチを受けて無事とは梨乃の頭は鋼鉄よりも…

梨々衣:
ちょっと撫でただけですわよ!

小桃:
羽根と女神の輪が消えた…

向日葵:
これが聞いていたシクレットバーストモードというやつですかね?

蘭子:
すみれ総隊長とかが使える? 拡張電脳現実ていうやつですか? 偏向リフレクーフィールド内ならエネルギーを疑似物質化できるという。

夢結:
拘束具は完全に破壊された上に消えたか…証拠品が…

エミリー:
身柄は解放するが、本部へすぐに報告はしなければならない。
なぜ昨日より連絡を絶ち逃亡しようとした。 大変な事になる事くらいは理解しているだろうが。 昨日からの行動を教えてくれ

緒:
その逃亡ってのがわからないですが…。昨日はForestから帰ったらクラブで歓送会をしてくれてそのまま寝ちゃって。朝起きてこちらのクラブへ行くために荷物もって車に乗ったので連絡しようとAURORA開こうとしたら、開けなくて。私、スマホ持ってないし…。なら直接行った方が速いとおもって来たので、エントランスで呼び鈴を押しました。以上です。

夢結:
AURORAが使えないの?

梨緒:
はい…あれ? 今は使えるようになった? でもナニコレ、文字が…読めない文字? あっ学園の世界史の教科書の写真でみたことある‥クサビ型文字みたいな・・

ポカンっ!

梨緒:
痛いぃ! 小桃が肘いれた!

小桃:
アンタ! あれほど毎日夜、DMが届いてないかチェックしろって言ってるよね! あと既読無視とかするなと! チェックしてたら昨晩のうちにAURORAの不具合が発見されて・・

蘭子:
いま保安本部内に露見しないようにソフィー極東本部長自らと永遠室長が走り回ってるのよ! どうするのよ!

夢結:
これをどう報告に纏めろと? 極東本部長と情報室長を直接お呼びした方が早くないか?

エミリー:
ニューロチップ内のログを見れればもうちょっと状況が掴めそうだが‥‥外交特権だしな勝手には…どうするか

向日葵:
とりあえず向日葵はお茶入れてきまーす…。
 
ルシフェル:
今後はわたくしが後見人として梨緒も含め厳しく指導してまいります! ほら!

梨乃・梨緒
この度はご迷惑をお掛けして、申し訳ございませんでした!

エステル:
それでお身体とAURORAはどうですか?

デメテル:
いくらそのように設計されていたとはいえ、衛星アスタルテにいきなり接続は…

梨緒:
まず身体問題はありません。ご主人様である梨乃奥様とのマスター認証の負荷も治療ポッドでの調整後、検査してもらったら問題なしと診断されました。同時に行われた思考言語を日本語と英語とするAURORAの修正も終わっております。

ソフィー:
梨緒が言ってたAURORAが起動が出来なかったというのはログが残っていたので証言が裏付けされた。しかし不具合の原因についてはヴェル曰くAURORAシステムが大幅に梨乃により上書きされており調査のしようがないと。

梨乃:
スイマセン

デメテル:
上書きしたシステム自体については検査して問題無い事を確認したそうじゃ。

デメテル:
しかし一回もCOREGRIDとオリュンポスGRIDはおろかスプロールにも入ったことが無い電脳女神とは…どうしたら良いのじゃ…

ルシフェル:
おーい現イナンナ殿、無茶するよな~。

梨乃:
「どんな手段を持っても臣下を護るべし」との先代の教えを実践したまでです!

梨緒:
あの…そもそもスプロールって人工衛星でできたコンピュータネットワークの事ですよね? その中の世界って想像もできないですが…

エステル:
デメテル筆頭大使、わたくしも執務上の必要性だけでなくマリアンが生まれた所、故郷には興味はあるので説明は幾度も受けているのですがイメージがわかないのです。

デメテル:
すみれ殿からもすみれ殿のレギオン、ロンゴミリアドだったか?の地上世界だけの隊員への理解の為にもオリュンポスGRID連合への視察旅行の為の公用査証の申請が来ておってな。 その時に一緒に入国してはどうじゃ?

エステル:
それはありがたいお話です。

デメテル:
アールマティ()…地上名はミーナ・エルレア(注2)と言ったなはどうじゃ?

ソフィー:
とてもすみれに懐いているそうです。 フレデリカとアンジェラと共に飛行隊への転属で少し揉めたみたいですが、すみれが妥協したみたいです。配属が決まりとても喜んでいたと優香閣下から報告をうけました。

梨緒:
アールマティ?

梨乃:
ミーナが? そんなの感じなかった。

注:アールマティ
ゾロアスター教の女神。“敬虔”を司る善神アムシャ・スプンタの一柱。
その名はアヴェスター語で“神聖なる敬虔・献身”、“心に従う者”を意味しており、“パフラヴィー語”ではスパンダルマドと呼ばれているほか、アルマイタやアラマイティとの名で呼ばれる事もあるとされる。
“敬虔”を司る女性の守護神の役割を持つ女神で、背徳を司る悪神タローマティやノーンハスヤの敵対者であり、スプンタ・マンユが創造した世界の七つの要素のうちの大地を守護する地母神としての役目も担っているとされる。また、服従や献身、愛情といった女性的な概念を象徴し、あらゆる人間の霊的な母であり、善き者が善き思いを達成するのを手助けする為に肉体化して地上に降臨し、人々の救済に当たると言われている。
なお、一説には最初の人間ガヨーマルトの母だったとされているほか、後にその役割をアナーヒターに譲る形で女性の徳目を管轄する存在となったと言われている

注2:ミーナ・エルレア
ミーナ=フィンランドの言葉で、「mina」は「私」、エレノア=「光・輝き」という意味

デメテル:
その梨緒とある意味一緒じゃ。衛星アールマティに今はまだ接続していないのじゃ

梨乃:
自分が器だってミーナは知ってるの? すみれ様は?

エステル:
二人とも知りませんわ。

デメテル:
しかしスプロールに視察に行くということは覚醒してしまう。

梨乃:
どうするの?

ルシフェル:
梨乃、アンタはなぜ梨緒を覚醒させたの? 夢結やエミリー達から保護する為だけじゃないわよね?

梨乃:
うん。梨緒は梨乃のメイド、臣下。だからスプロールでも一緒に居たい。片時も離れたく無い。

デメテル:
梨緒、こんな主人で良いのか?

梨緒:
どんな場所へでも奥様に着いていくと決めておりますので…

ルシフェル:
梨乃は、あのミーナちゃんはすみれちゃんの為ならどう思うかな?

梨乃:
太陽の中にすみれお姉ちゃんが行くと言えば一緒に突っ込むと思う。

梨緒:
たしかにミーナはそんな感じですよね…

デメテル:
まあ太陽の中よりはマシな所じゃ。 すみれ殿とミーナ殿にはワシとビシュヌとくま太殿でタイミングを見て話をする。それでよろしいか?

エステル:
ミーナさんの件はお任せします。

デメテル:
でわ本日は解散とするが、アプロディーテー殿、梨緒に座学くらいはお願いできないか…スパルタ式ではなくアテナイ式でな。

梨乃:
そうか先代ってアプロディーテーなんだよね。

ルシフェル:
解りました。 梨音ちゃんのアテーナ-式で‥

デメテル:
それはスパルタのレオニダス王が裸足で逃げ出すような方式じゃ!優しく教えろと言っとるのじゃ!

梨緒:
ひぃ…
 
梨音:
でへっ♪

向日葵:
梨音、何指輪見てニヤついているんですか気持ち悪い…

梨音:
何その「気持ち悪い」ってどんなに親しい仲でも! 同性の夫婦でもそれは言ってはイケナイ言葉でしょう!

向日葵:
だって大体の事は梨音の事は許す向日葵からみても「あっ気持ち悪い」って引きましたし…

梨音:
二回も言った傷つくな~! だったら向日葵は自分の結婚指輪見てニヤつかないの?

向日葵:
そんな事しませんよ。

梨音:
…あの結婚して嬉しいな…とか?

向日葵:
結婚して何か変わりました? 

梨音:
向日葵の苗字とか?

向日葵:
私、苗字で呼ばれたことありませんし。

梨音:
ほら結婚したら何か変わるじゃない? 気持ちとか…生活とか?

向日葵:
クロトの他に梨乃が一緒に暮らすようになって、さらに梨緒が入って嬉しいなとは思ってます。

梨音:
それは結婚とは直接関係ないような…

向日葵:
でも梨音とはずっと一緒に暮らしてますし、一緒に寝てますし、一緒に生活してますし‥何か変わりました?

梨音:
ぐぬぅっ…そう言われてみれば…

梨緒:
結婚した新鮮味が足りないとか?

クロト:
ご主人様、呼び方を変えてみるとか?

梨乃:
いいかもね。

向日葵:
そう言えば、私はお嬢様から梨音に変えましたけど、梨音はずっと向日葵ですものね。

梨音:
呼び方…

梨音:
オ…オマエ!

向日葵:
はっ? カラダのいつでも見える場所に焼き印いれますよ?

梨緒:
焼き印…いつでも見える所って腕とか…指輪の代わりにとか?

梨音:
向日葵様、申し訳御座いません冗談ですから…お風呂ぬるいかな?寒気が背中から…

向日葵:
解れば良いんです。

梨乃:
お姉さまも向日葵様と言う事にすると!

梨音:
それはちょっと店長としての立場として…
 
梨乃:
さあ寝ようか

梨緒:
まさか奥様とお揃いのネグリジェを用意されているとは‥それに‥

梨緒:
一緒に寝るとか…

梨乃:
イヤ?

梨緒:
イヤではありませんが…梨音様に悪いような‥

梨乃:
お姉さまはお姉さま、梨緒は梨緒。 それに毎日五人で寝るのは向日葵様のカラダがモタナイ。時々は良いけどね。

梨緒:
五人で…ゴクっ‥

梨乃:
邪魔だからぬぎぬぎしようね~

梨緒:
ナニ奥様、梨緒のネグリジェずり下ろしてるですか! 折角着たのに!

梨乃:
脱がす為に着てもらった!

梨緒:
そういう趣向ですか! そうじゃなくて!

梨乃:
自分のメイドを隅々まで見たいな~

梨緒:
見るだけなら…

梨乃:
まあ見た後はスルけど

梨緒:
結局スルんですよね!

梨乃:
主従の契りだし。

梨緒:
主従の契り…キスしてくれるなら‥

梨緒:
ちゅぅふぅ! 奥様…ご…ご主人様ぁ…

梨乃:
梨緒だって梨乃のネグリジェずり下ろすじゃない良いんだけど。ちゅぅ♪

梨緒:
だって直接肌を重ね合いたいですしぃ…ちゅふぅ…!

梨乃:
可愛い下着。フリルいっぱい。

梨緒:
夜伽してもらえるかもって思って…一応…勝負下着ってやつです…

梨乃:
嬉しい。

梨乃:
おぉ…これが梨緒の…広げて見ても良い?

梨緒:
そんなギラギラした目で…うぅ‥お…お好きにすれば良いではありませんか…ご自分のメイドなのですから‥

梨乃:
うん、好きにする!

くちゅ♪

梨緒:
あぁんっつ!

梨乃:
おぉ…濡れてる…これが梨緒のおま〇こ…こう愛液をすくって…こう…ここに

梨緒:
あぁあぁあぁんっつ!

梨緒:
あぁあぁっ! ご主人様の舌が膣内(なか)に入ってくるぅ! 舐めまわされている!

梨乃:
出会ってからずっとここにしゃぶりつきたかった…

梨緒:
そんな事をずっと…思ってたんですか?

梨乃:
だって梨乃の半身だもん‥一緒になりたい…今夜はたっぷり梨緒に梨乃の半身だと解らせる!

梨緒:
ご主人様…ご主人様…梨緒…また…

梨乃:
ほらイっていいよ

梨緒:
はいっ! あぁっ! イくぅ! あぁああxxxxxxxxxx! あうんっ!! はぁ…はぁ…

梨緒:
!!! それぇわ…何ですか?!

梨乃:
何か? コレは梨緒を本当に梨乃の専属メイドにする為の道具。 

梨緒:
中は駄目です! ヤメテ下さい! あの私…

梨乃:
処女なんだよね? さっき確認した。

梨緒:
!!!

梨乃:
梨乃が梨緒の処女を貰うね! 

梨緒:
イヤァアアア!

梨緒:
あぅ! !!!!!!!!!!!!!!!

ブチブチっ! ぐちょ!

梨乃:
うおぉおおっ!

梨緒:
ひぃ…ひぃ‥xxxxxxっ!

梨乃:
梨緒‥‥可愛いよ‥‥全部…梨乃で…奪う‥梨乃で染めるっ! 梨緒のご主人様は梨乃! ほらっ! 犯す!

ぐちょ!ぐちょ!ぐちょ!

梨緒:
はい…はい‥ご主人様ぁ…ぁぁぁぁ!!!!!

梨乃:
何でも梨乃言うこと聞く?

梨緒:
ききましゅ…ごしゅじんさまぁ…梨緒のごしゅじんさまぁぁ!

梨乃:
今から梨乃の言う通りに言って!

梨緒:
はぁい…

梨乃:
梨緒は梨乃に忠誠を誓います。我が魂は汝のモノです!

梨音:
梨緒は…梨乃様に‥‥忠誠を‥‥誓いましゅ! 我が魂は…汝のモノでしゅ!

梨乃:
その言葉シッカリ受け取った!

梨乃:
クリをイジってあげるから一緒にイこう! 梨緒ぉおお!

梨緒:
はぁいっ! ご主人様ぁああ! あんあんっ!

梨乃:
うおぉおおおおお! あxx!

梨緒:
あxxxxxxx!

二人:
あんっ!

梨乃:
ゴメン…泣かして…でもこれで…梨乃と梨緒は‥二人で‥一つだよ…

梨緒:
………

梨乃:
可愛い…わたしの…梨緒…わたしの…メイド…

梨乃:
おやすみ…梨緒…私の半身…Chu……
 
すみれ:
セットアップはしたけど、本当に良いの?

ミーナ:
はい。ご主人様が悦ぶ事なら何でもしたいので。

ミーナ:
だって優奈はこれで、ご主人様を愉しませていたんですよね? 

すみれ:
そうだけど…別にミーナがしなくても…はう‥

ミーナ:
正直に答えて下さい。 そんなに魅力的ですか? 「コレ」

すみれ:
魅力的です…とくにミーナについていると…背徳感で頭がオカシクなりそうです…

ミーナ:
喜んでるみたいですね。 どうしたいですか? お好きなように‥‥・

すみれ:
だったら…

すみれ:
気持ちい?

ミーナ:
気持ちいです…それに…ご主人様が‥‥愛しすぎる‥‥

すみれ:
でわ咥えるね…

すみれ:
じゅるぅ!じゅるぅ!じゅるぅ!

ミーナ:
あんっ!あんっ!あんっ!あぁんっ!あうぅ! クリが根本から吸われている! 蕩けるぅ~! ご主人さまぁ~!

ミーナ:
ご主人様ぁ~お願い‥

すみれ:
どうしたの?

ミーナ:
コレをご主人様の膣内(なか)に挿入(い)れて…ご主人様に包まれて…みたい…甘えたい…い~いぃ?

すみれ:
いいよ。

ミーナ:
こうかな?

すみれ:
うん、そのまま…入ってきて…

ミーナ:
うん…

ぐちゅっ♪

すみれ:
あぁ~んっ♪

ミーナ:
うわあああっ! 何コレ…ご主人様に‥包まれてるぅ~! 溶けるぅ!

パンっ!パンっ!パンっ!パンっ!

すみれ:
あんっ! ああぁあっ!

ミーナ:
ご主人様! もっと感じさせたい! うんちゅぅう! 舌出して下さい!

パンっ!パンっ!パンっ!パンっ!

ミーナ:
ちゅぅうぅ!

すみれ:
あんっ!あんっ!あんっ!あんっ!

ミーナ:
ご主人様はっ! ここが好きなんですねっ! 解ってきた! ほらミーナがぁ! ご奉仕してあげますねぇ!
ほららぁあ! 上がって行ってください!

すみれ:
いやあぁあ! あんっ! あんっ! イっちゃう! いちゃうからぁ!

ミーナ:
イって良いんです! ご奉仕しているんですから! ほらぁ! イってぇ!!

すみれ:
イくっ!!!

すみれ:
xxxxxxxxxxxxxxxxxx!

ミーナ:
うわあぁ! あんっ!あんっ!あんっ! うをぉおっ! 何か出るっ! あああああっ!

すみれ:
あっ! あう! xxxxxxxx! あんっ!

ミーナ:
xxxxxxxxxxxx! あっ!

どぴゅううう!

すみれ:
ミーナ‥大丈夫?

ミーナ:
ダメでしゅ…動けない…何ですか…コレ…まだ目の前がチカチカしてる…

すみれ:
これが…セックス‥

ミーナ:
こんなの知ったら…戻れない…

すみれ:
うん…そうだね…戻れないと思うよ…すみれが保証する…

ミーナ:
このまま…ご主人様の胸で寝ていいですか?

すみれ:
うん…今手でシーツかけるから…
 
ミーナ:
くぅ~♪ ご主人しゃま♪

ティシュタル():
執務所に来ないとおもったら…まさかまだ寝てるとは‥信じらんない…


注:ティシュタル(𐎫𐎡𐎿𐎹𐎢𐎫𐎠𐎽)
ティシュトリヤ (Tištrya) は、ゾロアスター教において崇拝される、星と慈雨の神。シリウスを神格化したもので、中級神ヤザタに分類される。
ティシュトリヤは、アヴェスター語形であり、パフラヴィー語ではティシュタル (Tištar) という。
全天で最も明るい恒星であるシリウスは、星々の王として重視されていた。一方、惑星は、勝手気ままに天球を動くように見えることから、悪星とされていた。また、古代イランにおいては、シリウスが夜明け前に見える頃が、雨季の始まりであったことから、ティシュトリヤを、雨の神としても崇めるようになった。
さらに、ティシュトリヤは変身に長けている、ともされていて、敵対する悪神アパオシャ(旱魃)と、変身を繰り返しながら、かの悪神と戦う。そして、ティシュトリヤがアパオシャとの戦いに勝利すると、白馬の姿で、ウォルカシャ海に降り立ち、水蒸気を発して雲を起こし、世界に雨を降らせる、という。

ティシュタル:
マティー様ぁ! 起きて下さい! 執務の時間とっくに始まってますよ!

ミーナ:
あっ! 寝坊した! ご主人様のお弁当が間に合わなくなる!

ミーナ:
あれ? ココは何処? そして貴女は誰?

ティシュタル:
マティー様、寝坊したのを誤魔化そうしてもダメですよ!

ここは星辰界(せいしんかい)の貴女、スプンタアール・マティ様の出張神殿です。
私は貴女様の補佐を命じられている中級電脳女神のティシュタル!
これで良ろしいですか!

ミーナ:
ティシュタル? 星辰界?

タタタタッ!

ティシュタル:
ちょっと! マティー様! 何突然走り出してるんですかぁ!

ミーナ:
何ココ? 服が…走りずらい!

ミーナ:
あぁっ‥‥‥‥‥‥!!

ティシュタル:
マティー様、どうしたんですか?

ミーナ:
地球が…浮いてる…

ティシュタル:
はい。 今日は天候設定が穏やかですよね。 日差しも心地よいですし。
地上も綺麗に良く見えます!

ミーナ:
夢? でも床の感覚が現実…

ティシュタル:
まだ夢の中? 寝ぼけてますか? ちょっとマティー様、お顔が真っ青ですよ!

ティシュタル:
近衛兵! 誰か近くにいる者すぐに来てぇ!

第五百九十四話 in Perfect 後編終わり