えんぱいあな日々(本編) 第五百九十ニ話 This game 後編 その12
向日葵:
スイマセンかなり落ち着きました
エミリー:
ちょっとそのまま横になっててくれ。
向日葵:
すごい綺麗な子だなと思った瞬間に前と横から殴られたような衝撃が…
その後、鼻血が…
エミリー:
それはブレインダイバーのスキル訓練を始めたばかりでこのような状態に遭遇すればそうなるな…とにかく少しこのまましていれば大丈夫。
向日葵:
はい‥‥私に何があったんですか?
エミリー:
強い感情衝撃を相手から受けてショック状態になった。
向日葵:
強い感情?
梨々衣:
向日葵さん、今はまずはご自分の回復を‥
向日葵:
はい‥‥でもお見舞いにきて自分が倒れるとか。 それで梨乃さんは? 梨音と梨花が対応してくれてるんですね?
梨々衣:
うん今お話中よ。
向日葵:
なら大丈夫ですね。
エミリー・クロートー:
‥‥‥‥
梨音:
・・・例えばどんなのが好きかな?
梨乃:
本読んだり動画みたりが好きで・・・
梨音:
どんなジャンルとか好きかな?
梨乃:
余り可愛いお話ではないですけど…SF系とかファンタジーとかが好きです…
梨音:
梨音もそういう作品が好きかな‥同じだね。ゲームとかもする?
梨乃:
します。 色々やります、高次元GRID内だけじゃなくてゲームGRIDにも遊びにいくし
梨音:
梨音も行くよ、どこいって遊んた事がある?
梨乃:
たとえばバニシングライトとか…
梨音:
あっ梨音も行ってるよ。あそこのコース楽しいよねレースゲームもするんだ
梨乃:
けっこう好きなんです。一緒ですね‥あはっ・・・
アトロポス:
とても居づらいんですけど‥(小声)
梨花:
寄せ付けないオーラが出てますね…(小声)
アトロポス:
これが白き百合の聖域=ホワイトリリィーサンクチュアリ
ケルブ:
そっとしとくしかあるまい・・・(小声)
クロートー:
(ご主人様もイシュタルも何という顔しているの…)
梨花:
とにかくこの状態を向日葵に見せるわけには‥‥(小声)
向日葵:
鼻血止まったと思います。ご迷惑おかけました。
梨々衣:
!!? あのエミリー、やっぱり心配だから念の為に脳とニューロチップの精密検査をした方が・・・ブレインダイバーは特殊でございますし。 もう血がとまったら動けるなら
エミリー:
おぉ~そうだな! 幸いここには機材もあるしな手間もかからん
向日葵:
そんな鼻血出たくらいで大げさな・・・
エミリー:
視床下部からの出血の可能性もある。ここは検査が必要だ
クロートー:
私が付きそいますので向日葵様行きましょう
梨々衣:
梨音と梨花さんとアトロポスさんもいますし、こういう時こそ仲間に頼るべきですわ
さあわたくしも行きますのでまいりましょう。
エミリー:
向日葵立てるか? 行くぞ。
向日葵:
エミリー、梨々衣、何強引に! 大げさですよ! 大丈夫ですから…
エミリー:
静かにしろ、ここは病室だぞ
向日葵:
‥‥はい…
クロートー:
さあ行きましょう。
SE:
がちゃん(ドアが閉まる)
梨音:
‥‥そうだんだ。
梨乃:
はい…
梨花:
まったく出て行った事に気付かないのか
アトロポス:
ヒトを好きになるって‥‥怖いですね‥
梨花:
とりあえずソファー直すか
アトロポス:
はい
梨乃:
良かったらで・・・いいんですけど…お姉さまって呼んでいいですか?
梨音:
良いよ…梨乃。
梨乃:
ありがとうございます。梨音お姉様。
アトロポス:
‥‥とりあえず死に装束二つですかね?
梨花:
あと二人が入るくらいの大きさの釜と油かな。
ケルブ:
油揚げでは介錯人は要らんしな。
その13へ続く