えんぱいあな日々(本編) 第五百九十ニ話 This game 後編 その6
アトロポス:
ふぅ~・・・疲れたぁ…
イリーシャ:
本当にお疲れ
アトロポス:
イリーシャ様ぁ! 大変‥お見苦しい姿をお見せしてぇ!
イリーシャ:
いや。クロエからお茶貰って来たけど一緒に飲まない?
アトロポス:
頂きます!
イリーシャ:
梨々衣のお願い聞いてくれてありがとうね。スプロール安全保障理事会でのプレゼンテーション立派だったよ。
アトロポス:
いえ、イリーシャ様が資料を用意して下さなければ私一人ではとてもできませんでした。
イリーシャ:
これで地上のタルタロスをこちらが確保すれば現在意識保管されているバイオメイドΘシーリズである橋本シスターズは肉体も含めて再生できる。キミのおかげだ。
アトロポス:
私は出来ることをしたまでです。
アトロポス:
あの・・・そろそろ私の事をイリーシャ様の侍女というか専属メイドって言うでしょうか? にして下さいませんか?
イリーシャ:
だからそれは我が主が勝手に決めたことで、侍従にならなくて良いから。 それで今何て言った? 専属メイド?
アトロポス:
はい。アストライアー様との誓約なので、モイライ神殿の責任者のテミス様とディオーネ様から許可も頂いております。
そしてニケ様やレスフィーナ様、フロリーやすみれ姉さまから地上の専属の侍従というのはどういうものなのか? 詳しく教えて頂きました。 ちょっと恥ずかしいですけど…イリーシャ様に誠心誠意このアトロポス、お仕えしたいと思います…
イリーシャ:
何、テミスも幸も許可しているの! それにニケとフロリーとすみれ先輩、何教えているの!
アトロポス:
イリーシャ様からみて私は女の子としてやっぱり魅力が無いでしょうか? 私がイリーシャ様の侍女で側女をするのはお気に召しませんか?
イリーシャ:
侍女で側女‥‥ゴクっ・・・。いやいや・・・アトロポスはとても女の子として魅力あるよ?
アトロポス:
なら‥‥
イリーシャ:
ゴホンっ! しかしだ。 私には地上に義姉妹の契りを結んだニナお姉さまがいるし、メイドとしては地上のアストライアー様の器であるフランソアご主人様がいて私はご主人様の補佐メイドである。 ニナお姉様とフランソアご主人様の許可を取らないで自分の専属メイドを取るなど不義に当たる!
アトロポス:
そ…そうですね。 スイマセンでした。
アトロポス:
なら地上に降りて許可が取れるまでは…あくまで愛人としてイリーシャ様の身の回りのお世話と夜のお供を…
イリーシャ:
何言ってるの! ダメっ! 絶対にダメ!
アトロポス:
ダメですかぁ?
イリーシャ:
ダメです!
アトロポス:
むぅ~~~~~~~!
イリーシャ:
地上に降りたらお姉さまとご主人様に相談するから。
アトロポス:
イリーシャ様、約束ですよ。
イリーシャ:
・・・うん。
クロエ:
あれだけ積極的にアピールしても落ちないの? イリーシャ様も明らかにアトロポス様の事好きですよね?
ラケシス:
うん。 アトロポスを視線で追っている時がすごく多い。
クロエ:
好意をまったく隠して無いですよね。本日もお帰りになったすぐにクロエに命じてアトロポス様のお好きなお茶を淹れるよう命じられて。ご自分で持って行くと言われたので、逢引だと思ってすぐに転移で付いてきたので。
ラキシス:
私は読書してたけど二人の逢引の邪魔にならないようにそっと隠れた。
クロエ:
じれったいですよね・・・
ラキシス:
じれったい。
その7へ続く