第五百九十五話 Shining SOUL その18


ヴェル:
皆様シートベルトをお確かめ下さい!

エステル:
はいですわ♪

フランソア:
エステルに朝一番に呼ばれていきなりこれ?

綾愛:
試験ダイブって事は、これ人体実験ということですよね?

エステル:
そういう言い方もできますわね♪

フランソア:
ヴェルだけじゃなく紅葉と悠里とすみれも開発に関わっているから大丈夫だよ・・・メイビー!

綾愛:
メイビーって…たぶんですか…

マリアンヌ:
綾愛、私達もすぐにあっちに行くのでほぼ同時に健在化するから、迎えも来てる予定だから!

真理愛:
あの何で来たらメルヴィーがいるんですか? そもそもマリが試験に立ち合う必要は…

メルヴィー:
ひぃ・・・

ニケ:
それはすぐにわかりますよ♪ニヒっ!

真理愛:
ちょっとマリとメルヴィーはこの試験!ボイコット!シックコール(病欠)! 辞退します!

ヴェル:
真理愛ちゃん、敵前逃亡は銃殺! あちらとのリンクタイムウェイト正常。では行先、スプロール高次元GRIDオリュンポスGRID連合アルカディアGRIDパルテノン神殿、執務ホール! ダイブイン!

幼いフランソア:
あれ?ここは・・・?

幼いエステル:
うぅ~ん…

幼いルゥナ:
あっ! お姉ちゃん達起きた!

ルゥナ:
見て見て! 習った花冠ルゥナ一人出来たんだよ! すごいでしょ!

フランソア:
ルゥナ?・・・エステル?

エステル:
ルゥナさん? フランソア?

ルゥナ:
むぅ~! すごいって誉めてくれると思ったのに! 

エステル:
すごいですわね

ルゥナ:
エステル様、気持ちがこもって無い・・・。まあ二人にとっては簡単なんでしょうけど。
ルゥナにとってはこの身体まだ慣れてないので指が上手く動かないのに、がんばってるんです! まあ良いよ!
折角つくったので二人にあげます!

フランソア:
ありがとう・・・

エステル:
ありがとうございますわ

ルゥナ:
ねえ大丈夫? 二人がお昼寝で熱射病になる事は無いだろうけどマモンの事呼んで来る?

フランソア:
マモンは屋敷にいて動けるの?

ルゥナ:
えっ? 動ける? うん、パパもマモンもお屋敷にいるけど。やっぱりルゥナ、マモン呼んでくる! あと喉乾いているよね? お水ももってくるね! 動かないでね!

エステル:
お願いいたしますわ

エステル:
フランソア、ここが電脳空間ですか? 真理愛さんや綾愛やメルヴィーさんは? それにカラダが・・・

フランソア:
感覚的にはサイバ-スペースの中。でも説明と違うし・・それにココは

エステル:
フィッツジェラルドのレンヌのお屋敷ですわよね・・・

エステル:
過去の記憶から作った疑似体験とか? 里緒奈さんが話して下さった記憶の檻でしたっけ?

フランソア:
違う。エステルと出会った頃にはルゥナはもう居なかったし。

エステル:
そうですわね。父上が亡くなってわたくしが当主になってから挨拶に出向いて初めてお逢いしたので。あの歳のルゥナさんとは会ってませんわ。

フランソア:
それに「パパ」ってダレ?

白髪のDRフィッツジェラルド:
あの二人がオカシイのはいつもの事ではありませんか

ルゥナ:
だから~そういうオカシイでは無くて!

DRフィッツジェラルド:
お二人とも大丈夫ですか?

フランソア:
えっ・・・マモン?

エステル:
Drフィッツジェラルドですの?

DRフィッツジェラルド:
本当にオカシイですわね。 

ルゥナ:
でしょう。

その19 へ続く