第五百九十五話 Shining SOUL 前編 その2


ミーナ:
その余暇で作っている絨毯を担保にすれば神殿から産業融資を出す事が可能です。

村民:
そうですか!

ミーナ:
それにそのお話ですと仲買流通業者が輸出に前向きだと言う事なので地域特産物としてGRID間輸出をしてみては?これだけの絨毯は勿体ないですし、いまの産物より付加価値が高いです。余暇の時間で生産している物が利益を生むならそのままプラスになるわけですし。 自分達だけで使うより満足感も大きいと思いますよ?

村人:
マティー様、そう言われてもな一階の村人のワシらではGRID間輸出の商人との交渉など…法律や手続きも難解だし…

ミーナ:
でわその商人との交渉や輸出手続きなどはペルセポリスのうちの神殿で代行します。そちらはうちへ納品していただき、代金を受け取る。 輸送はしてもらう事になりますが。 うちがGRID外で特産物として売る。手数料はとりますけどね。どうですか?

村人:
それとてもありがたいお話だが。納品はペルセポリスに運べばよろしいのか? ならいけると思うが

ミーナ:
はい。そういう風になります。こちらの方で本神殿へ戻ったら頂いた仲買人に連絡をしてみます。 お互いウィンウィンな商談だと思いますが?

村人:
マティー様、是非お願いいたします!

ティシュタル:(小声)
本当に記憶ないだよね? というより前より超優秀なんだけど…私、補佐するの文章出すくらいしか無いんだけど‥‥

ボルール:
基本生真面目な方だったが‥‥ここまで執務に熱心というか生き生きしてるのを見ると‥‥ちょっと引く…。

ミーナ:
次の方、お待たせしました。 貯水池の農水の組上げ施設が老朽化したので整備をしたいと。 

ミーナ:
ティシュタル、その貯水池の過去の施工事業の詳細と、かかった経費や施工業者? それと工賃の支払いの記録。あと治水関連の地方法律で関係しそうな部分を出してくれるかな?

ティシュタル:
はい只今! すぐ用意いたします!

バハーラク:
全部異常無し! とっても健康に育ってますよ。 

ドルリ:
良かったね!

バハーラク:
次の検診は学校の入学前検診になりますのでペルセポリスに来てもらう事になります。

ミーナ:
妖魔ですか?

バハーラク:
獣とかただの野盗じゃないの?

マフター:
襲われた行商人の以外にも複数の目撃者がいるそうで。 今ラーダンが聞き込みをしております。

村人:
相当な数の家畜が襲われておりまして‥‥

ティシュタル:
はぁ‥‥

ボルール:
ラーダンが戻って来てきてから情報を整理して対応策を検討します。

村人:
お願いします。

ミーナ:
冒険者の酒場兼宿屋みたい!

バハーラク:
電脳女神様をこういう所に泊めていいのか…

ティシュタル:
出張神殿を出せる広さの広場が無いんだし、マティー様も喜んでるし! 村長さん達の御厚意だし! 貸し切りだし!

ミーナ:
御厚意は素直に受けるべきですよね!

マフター:
各出入り口や非常時の脱出経路の確認行ってまいります!

ボルール:
頼むぞ。

ドルリ:
兵長~でわ私達は二階の宿泊部屋の確認済ませてしまいましょう。

ミーナ:
ねえドルリってボルール兵長の事好きなの?

ティシュタル:
マティー様が色恋沙汰に興味を!

バハーラク:
解ります? 好きなんですよ完全に恋してます!

ミーナ:
兵長、中性的でカッコイイものね! でもまだ告白して付き合ってないと?

バハーラク:
そうなんですよ~勇気が無いみたいで♪ こういう話ができるって超嬉しいです!

バハーラク:
聖戦士三人は聖戦士の誓いが優先とか言ってお堅いですし。このティシュタル様はネンネですし! 寂しかったですよ

ミーナ:
えっ? ティシュタルはそういう話しないの? 女の子なのに?

ティシュタル:
あの…恋愛とか‥そんなのまだ…早いですし…

ミーナ:
えっ! 全然そんな事ないよ! 好きな男性とか女性とかいないの? まあこの世界は地上のうちの周りと一緒で女の子同士でも付き合うって教えてもらったから引かないから!

ティシュタル:
いえ‥そんな…

バハーラク:
マティー様、攻める時はグイグイ行きますね! ティシュタル様も真っ赤になって可愛いい! 


その3 へ続く