第五百九十六話 UniVerse 前編 その14

 
ティシュタル:
ど…どうよ!

マフター:
あっ…

ティシュタル:
ちょっと! ナニ跪いてるの! あと折角、正装したんだから私の事見て、誉めろとは言わないから、感想とか? ないの? あとこれで証明で良いわね? さっきの理解していると思うけどプロポーズだからね!

マフター:
ごめん‥‥神々しすぎて見る事ができない‥‥

ティシュタル:
えっ?

マフター:
キミの方こそ理解しているのか? 自分が小さい頃から好きな女の子は電脳女神で、だから近くでお仕えしているだけで幸せなのに…その女の子がこんな…神々しくなって目の前にいて…直視できるわけ無いだろう…

ティシュタル:
あぁ‥‥(真っ赤) そう…ありがとう。 あのそれでプロポーズの返事は?

マフター:
オレは幼馴染のティシュタルを護る為に神殿聖戦士になった。それは知ってるだろう。ずっと小さい頃から私はキミに魂を捧げている。 神事的に問題無いなら…キミが命じた事は私にとっての‥‥喜びだ。我が女神。

ティシュトリア(旧テシュタル):
よろしくお願いします。我が聖騎士マフター:

マフター:
お仕えいたします我が女神、ティシュトリア様(チュ♪)

ティシュトリア:
よし! あのさ…今夜からマフターは私の部屋に一緒に住む…め…命じ…ます

マフター:
えっ? 初日から? どこまで飢えてるの? うちの女神様。

ティシュトリア:
はぁ~? ナニその飢えてるって?

マフター:
いやだってさ、最初に言うことが「それ?」みたいな? まあオレはキミの聖騎士だからいう事聞くけどさ。
もっとこう段階いれても良いじゃない?

ティシュトリア:
だって! ずっとガンバッてたんだよ?  自分がちゃんとした電脳女神になってマフターを聖騎士に指名しようと! 一緒にずっと暮らそうと思って…夢だったんだよ! なのに「転属しようかな?」とか言われて…私はね見捨てられるとても不安で…

マフター:
アレは謝るから…

ティシュトリア:
そうだよ! どれだけ私が不安になったか! 責任とって!

マフター:
わかったから床に入る前にまずは一緒に風呂でも入ろうよ我が女神。背中でもお流ししますよ?

ティシュトリア:
ひぃぎぃ! は…はい…

バハーラク:
入国手続き&ホテルの宿泊手続き終了! 朝食も付いてるって。

ラーダン:
ホテルって宿屋の事だよね?

バハーラク:
そう。

ボルール
お姉ちゃんちゃんとプロポーズできてるかな‥‥心配だな…

バハーラク:
大丈夫だってもし怖気づいてティシュトリア様から言えなかったら、マフターが察してどうにかするだろうし。彼はやる時はやる男だから!

バハーラク:
ドルリも兵長とちゃんとくっ付いたし! もう安心だね! 心置きなく私達はコアGRID観光! 公費でお泊り!

ボルール
あの監視機構への今回の事変の報告だからね? 間違いないように…。

バハーラク:
細かい事気にしない!


その15 へ続く