第五百九十六話 UniVerse 前編 その4

 
エステル:
あのわたくし達をこの世界に無理やり召喚したのはフランソアの記憶の修復の為ですか?

瑠莉:
もっと重要な事があるんで呼んだのだが、それを理解するのにフランソアの記憶が揃っている方が良いと思ってな。

アストライアー:
その担当者がいるのですが只今会議に出ておりまして。 到着している予定だったのですが・・・

ルスラン:
随分遅いな

ルシフェル:
あの野郎~! 望み通り戦争じゃボケっ! 叩き潰してやる!

ユースティティア():
アプロディーテ落ち着いて下さいませ!

ルシフェル:
ティティアこれが落ち着いてられるっか! アテーナーやウーラノスならその場でクラッシャー撃ち込んでるわよ!

エステル:
あっ!

フランソア:
るーちゃん?


注:ユースティティア(Jūstitia あるいは Iūstitia)
ローマ神話に登場する女神。名前はラテン語で「正義」を意味する。
正義の女神であることから、裁判所などでは、天秤と剣を手にし目隠しをしたユースティティア(あるいはテミス)の像 (Statue of Lady Justice または Statue of Jusctice) を飾る習慣がある。
ユースティティアの像は日本の最高裁判所にもある。ただし日本の最高裁判所にある像の様に目隠しされていないものもある。

ギリシア神話のホーラー(ホーライ)の一人ディケーや、その母で掟の女神であるテミスと同一視される。また、アストライアーとも同一視され、おとめ座の女神とされる。


ユースティティア:
すいません会議が紛糾してしまい遅れてしまいましたわ。
イーリス、地上名イリーシャとテミスが所属しているホーライGRIDのホーライ神殿とデーメテール筆頭大使とニケが所属している乙女宮に所属しております、電脳女神のユースティティアと申します。 長いのでティティアと呼ばれているのでそれで構いませんわ。

エステル:
ユースティティア、ティティアってもしかしまして・・

ユースティティア:
はいマスターのAURORAのエージェントデバイスの御役目もしてますので…ようこそスプロールへマスター

ルシフェル:
かっ・・・

フランソア:
初めましてティティア・・・初対面の気がしませんが。フランソアです。今後ともよろしく。それでるーちゃん、かっ?

ルシフェル:
可愛い!! エステル議長さん、可愛すぎる! 

エステル:
あのルシフェルさん、目が怖いですわ‥‥身の危機をなぜか感じます・・・

フランソア:
エステル・・・るーちゃんはエステルと同じ百合ロリコンのちょろいお姉さんだから! 特に今のエステルの姿は超ド級のストレートだから!

ユースティティア:
アプロディーテ?

ルシフェル:
メーを与えなければ永遠にこの世界では容姿とサイズはこのまま‥‥そしていまのエステル「ちゃん」ならこの私でも我が神殿に監禁できる・・・あとはゆっくり調教をすれば‥

エステル:
えっ? わたくしを監禁? 調教?

フランソア:
パパ、もう一人のフランソア! ご主人様! フランソアの親友が!

ルスラン:
これは東洋のゴマか?

アストライアー:
意外と美味しいですわね

瑠莉:
触らぬ魔王に祟りなし。

ユースティティア:
助けて下さいよ!

ルシフェル:
エステルちゃん、お姉さんと良い所行こう

エステル:
カラダが動きません!

SE:
シュン!

アトロポス:
やはり戦いは避けられませんかね‥

イリーシャ:
実際に軍が集結し始めて侵攻の準備しているからな。

フランソア:
イリーシャ! アトロポス! 助けて! るーちゃんにエステルが拉致された上に監禁されて性的調教される!

ルシフェル:
イリーシャ・・・アトロポス・・・

アトロポス:
先代、何やってるんですか?

イリーシャ:
ご主人様わかりました。 いま丁度、パンティオン神殿に梨々衣、梨音、テミス、レスフィーナ、すみれ先輩、花恋先輩が揃っているので、すぐに高次元転移で連行し神々の誓い違反で即時裁判と刑罰の執行をいたします。

フランソア:
神々の誓い、オリュンポス追放ってそのメンバーだと魂の消滅不可避! 追放ってそういう意味?!

エステル:
あの川の水を飲んで誓うという?

ルシフェル:
いやいや冗談だって! 未遂だし!

イリーシャ:
テミスがいるんでそういうのは執行前の最終弁論で述べて下さい。

アトロポス:
アナンケーの供炉で燃やせる遺灰は期待できませんね…

ルシフェル:
ティティア、弁護をお願いできないかな?

ユースティティア:
わたくしは検事であって弁護士ではありません。 わたくしが会議の件の結果の状況説明は女神達にするので。 二人は法と秩序の番人たるホーライとモイライの名のもとに容疑者を連行して下さい。

イリーシャ:
畏まりましたユースティティア先輩。 さあ魔王いきましょうか。

アトロポス:
連行いたします。

ユースティティア:
申し訳ございません。わたくしとアプロディーテーでは彼の者 (かのもの)達を止められませんでした。

瑠莉:
ティティアとルーシーで止められないなら、他の誰でも無理だよ。気を落とすな

ルスラン:
ご苦労さん。

アストライアー:
今、イーリスとアトロポスが見て来てくれた状況を拝見しましたがこれでは至高神のマウ=リサ殿も下の者を押えられない状況にすでになっていると思いますわ。 どちらにしても侵攻は時間の問題だと思います。

瑠莉:
さて担当検事がやっと来たので始めるが。 最初に単刀直入に聞く・・・フランソア、エステルくん。 君達二人はホモサピエンスとホモデウスを含めた全ての人類を滅ぼす気なのか?

エスエル:
わたくし達が

フランソア:
全ての人類を?

エステル・フランソア:
滅ぼす?


その5 へ続く